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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 子役の苦悩を訴えるキラに、シャチョウの中の人は一体何を思っただろうか、第6話。本当に天才って言われてたんやで。まぁ、あの人の場合は居場所に悩む必要なんて全くないと思うけど。彼もものすげぇ苦労があって今の地位を築いているのだろうなぁ(男性声優なんて大体そうだろうけど)。

 順番にお当番回が回ってきていたが、前回のエアボーイズでちょっとインターバルを置き、今回改めて生馬回である。ちゃんと前回1人だけとちってしまったことには意味があったわけだね。彼の性格からすると、たまたま舞台上で1回とちったことがそこまで気になっているというわけではないだろう。そりゃ唯一人致命的なミスをしてしまったのだから申し訳なさとか悔しさはあるのだろうが、それくらいで落ち込んで人生に悩むっていう性格でもない。ただ、その失敗がわずかな違和感となり、それが彼の「居場所への不安」を喚起してしまうことになった。

 「居場所」なんてのは随分曖昧で、便利な言葉である。それを決めるのが自分なのか他人なのかも分からないし、一度決めたらずっとそのままなのか、それとも時代とともに移りゆくものなのかも定かじゃない。しかし、「自分」が分からないという思春期特有の悩みの中で、「居場所」という言葉は生馬の不安ばかりを喚起するタームになってしまっていたようだ。「これは自分の望む生き方ではない」と粋がる青少年なんてのはたくさんいるだろうが、その「違う」という感情の持ち上がり方は人それぞれ。これまで否定に否定を重ねて生きてきた生馬にとって、今回の「違う」は割と自然に出てきてしまったものなのだろう。普通に考えれば、「俺の生き方はアイドル業なんだ」なんて何の疑念もなく信じ込める人間なんているはずもないし、多分「アイドルになるべき人間」なんてのは世の中にほとんどいないと思うのだが、「自分は駄目なんだ」と思って一歩退いてしまうのは、非常に楽な選択肢なのである。

 生馬の判断については、別に浅慮だとは思わない。「アイドルに向いてる人間」がほとんどいないのだから、おそらく少年ハリウッドの面々だって、根本的に「アイドル向き」な人間などほとんどいない。今回正面からぶつかったキラのように「敷かれたレールを覚悟の上で渡っている」人間でもなければ、その道はいつでも閉ざされてしまうものであろう。レールを探して彷徨う生馬からすれば、その「覚悟」へ至ったキラの人生は、幸せなものに見えてしまうのは仕方ない。しかし、当然キラ本人はその物言いが泣くほどに悔しい。「お前のそれは努力じゃない。努力の一歩手前でばたばたしているだけだ」なんて、なかなか他人に言える言葉じゃないと思うが、それが言えてしまうくらいに、キラの人生は覚悟に満ちたものであったのだ。今更になって、生馬はその事実を突きつけられたのである。根は真面目な生馬のこと、そう言われてしまったら、改めて自分の人生のレールについて考えなければなるまい。

 結局、「分からない」のはしょうがないのだ。未だにメンバーの中で覚悟が定まっているのはキラとトミーの2人くらいだろう。生馬も含めて、まだまだ若者は悩んで進んでいく。「それで良いのだ」というのが、1話からずっと続いているこの作品の主張なのではなかろうか。今回も、ただ一人で部屋にぽつんと佇む生馬を執拗に描いたシーンなど、不思議と印象に残る場面が多かった。あの通販の商品、一体どのくらい売れたんだろう……。

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