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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 結論を急ぎすぎる若者たち、第6話。ここに来て急に距離を詰めてきた感のある展開。みんなして物事を短絡的に考えすぎじゃないですかね。

 ここまでは割とのんびりと1つ1つの出来事を観察出来たわけだが、今回は4人のキャラクターがそれぞれの思いを急に行動に移し始めている。これまでの展開でも割と生き急いでる部分はあったのだが、今回はそれがかなり顕著に表れた形だ。

 順に見ていくと、まずはやなぎあたりだろうか。前回の日乃出橋での告白で勇気を見せたやなぎ。「告白できればそれでいい」とばかりの一方的な発言で雪哉にプレッシャーをかけ始めたわけだが、そんな彼女の今回の衝撃発言は「うちは何なの?」である。「返事は求めていない」と言いながらも、早くも「なんか意思表示しろよ」という無茶な言いがかりである。しかし、その気持ちは分からないではない。せっかくの仲良しグループが5人で和気藹々とやっていたところに、駆が乱入してきたことで歯車が狂いはじめ、その結果として雪哉が先走り、追いかけるようにして駆も行動に出た。その結果、やなぎの与り知らぬところで勝手に男どもがもめ事を起こし、自分はすっかり蚊帳の外。そりゃぁ控えめなやなぎさんでもイラッと来るのはしょうがないところだろう。やなぎ自身の「雪哉に結論を出してもらおうとは思わない」というスタンスは変わっていないのだろうが、まるで自分が部外者であるかのような男どもの態度が気にくわないのだろう(いやまぁ、透子というお姫様を2人の男が取り合っていることへのやっかみもあるのだろうが)。最終的に、駆の独りよがりな行動に腹を立てたやなぎは、パンチならぬビンタでメンヘラ気味の男を牽制。「自分が雪哉派である」ことを端的に示すことになった。これだけ気の強い性格ではあるが、別に透子との関係性は悪化してないあたりはこの作品の優しいところである。

 一方、事態がどんどん望まざる方向に進んでいらだっているのは雪哉も同じ。透子にぶつかって玉砕、更にやなぎにコクられてテンパるという、今までの人生で最も濃密な数日を経験している男子高校生。まともな判断力が無くなるのはしょうがない。そのくせ当のやなぎはあっけらかんとした様子で接してくるのだから、純真な男の子にはたまったものではない。必死に解決の糸口を探すも、駆というやっかい者が更に傷口を広げ続けるせいで、なかなか精神の平静は訪れないのである。多分、本作一番の被害者体質は雪哉だろう。空気を読まない祐の一言から、花火イベントに駆を招く案が持ち出され、「そんなん嫌や」と暴れるために駆のところに言ったら、気に入らないアイツは「やなぎから告白されたの? ん?」とか「まさか返事してないの? マジで?」と煽ってくる。そりゃ誰だって殴りたくなる。別にやなぎについては独占欲も無いし、恋愛感情はまだ芽生えてないが、それでもぽっと出の部外者がいきなり「俺の方が先にやなぎの気持ち知ってたわー」と言われたらキレるのもしょうがない。あげく、煽られたゴールが「もう、お前走るしか能がないんだろ? 走るぜ?」とか言われる始末。やなぎの啖呵のおかげでこの申し出は単なる駆のこけおどしだと分かったわけだが、それでも「透子の前でかっこわるい姿は見せられない」っていうプライドもあるし、結果的にやなぎにはどんどん迷惑かけちゃってるし、雪哉君は回りに対して申し訳ない気持ちでいっぱいだろう。ホントに可哀想。

 そんな雪哉の気持ちを考えたくても考える余裕が無いのが透子ちゃん。彼女の凄いところは、こんだけ回りの勝手な感情に振り回されていても、まだ動き続ける「KYなバイタリティ」である。回りに煽られているせいだからか、超常現象が結んだ仲だからか、気にしないようにすればするほど、どんどん駆を意識してしまう負のスパイラル。駆の野郎が輪をかけてKYなものだから、2人の相乗効果でどんどん俗世から切り離された2人の世界が構築されている。今回登場した【欠片5】はまさかのキスシーン。画面上では誰と誰のものか明示されていないが、後で透子が「駆君ばっかり見える」と言っていたので、やっぱりあれは駆だったのだろう。そりゃ意識するなって方が無理な話で、頭がいっぱいだとどうしても他のことはおろそかになってしまう。透子は雪哉に対してはきちんと返事をしているので罪悪感を感じる必要はなさそうだが、それでもあの面倒極まりない駆をメンバーの内部に呼び込んでしまったのは(本人が望んだのではないが)透子に責任の一端があるのだし、このもつれ絡まった現状を打開するために、自分なりにできることをなんとかこなそうと必死である。んで、慌てて駆のところに行くと「うち寄ってく?」とか言われて更に泥沼なのである。現状を打破するために一番簡単な方策が「とりあえず透子が駆の扱いを特定方向に定める」っていうルートだと思うのだが、透子ちゃんの状況を鑑みるに、まだまだそれは難しそうである。

 結局、こうして並べて見ると一目瞭然だが、全ての原因は駆にあり、状況をややこしくするのは全部駆である。たまたま雨の坂道でやなぎの人生相談を聞いたのは彼の責任ではないが、そこで得た情報を雪哉に対して平気でぶつけていったり、一切の遠慮なく透子を「自分のもの」にしてみたり、彼の行動は基本的に自分本位で相手のことを考えていない。そりゃま、別にその必要がないと考えているからだろうし、幼少の頃から長年抱えていた「未来の欠片」案件の答えが目の前に転がっている(かもしれない)のだから、テンションが上がるのは分かるが……もう少しこいつが日本語の通じる奴だったら、話し合いで済ますことが出来ることも多いと思うのだけどなぁ。単なる阿呆に見えるならば処理のしようもありそうだが、駆の場合、なまじ「世間が見えている」風なのが質の悪さに拍車をかける。全部上から目線で物事を語るから1話で2人に殴られたりするんや。

 こうしてみると、やっぱり祐・幸コンビは平和でいいよな……今週の幸ちゃんはマジで本読んでるだけだったしな。この2人にはこのまま平穏無事で幸せになってほしい。幸の入院ビジョンは、単なる検査中の一幕であってほしい。百合精神については……まぁ、我慢してもらうとして……。

 今週は(今週も?)やたらと西村演出的な止め絵が多く、「画面はとまっているけど時間が動き続けている」というシーンが頻出したのだが、なんと、こちらのコンテも川面真也の手によるものであった。この人の引き出しの多さは素直にすげぇなぁ、と思う。まぁ、今回の演出方向はくどさが目立ってた気もするが。ちなみに、今回の作監は川面恒介という名前で、まさかのコンテ・作監の名前被り。なんで業界って珍しい名前で被ったりするんだろうね。

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