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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 月に一度のゆかりんアワー、「刀語」待望の第2話。2話目になれば少しは雰囲気が変わるかと思ったが、流石にそんな甘っちょろいもんじゃござんせん。相変わらずドラマCDもびっくりの台詞量です。

 2話目ということで、今回は七花ととがめの関係性の変化が1つの見どころとなる。前回ラストできちんと主従の関係を契った2人ではあるが、七花が浮世離れしているため、なかなか「教育」もままならない。主人と一般人の区別も付かぬ七花には、とりあえず色形、臭いや味までを駆使して、必死で差別化を図るとがめ。彼女のあまりに嘘くさい髪の毛を全身に巻きながら丁寧に味わう七花はどう考えても変質者なのだが、絵柄自体が淡泊なのであまりインモラルな雰囲気を醸し出さないのが良いのか悪いのか。キャラクターデザインと演出の方向性から考えて、あまりそっち方向の味は際立たせない作品作りになってはいるんだろうね。もちろん、だから悪いというわけではなく、最後の最後までどこまで本気でどこまで冗談なのか分からない2人の関係性は、端から見ている分には愉快である。今のところとがめの方だけが顔色を赤くしたり青くしたりしているわけだが、いつか七花の方からとがめに意識を向けてくれることがあるのだろうか。

 そして、今回もう1人の主役となったのが、因幡藩主、宇練銀閣。前回登場した刀所持者、蝙蝠がエキセントリックでアクの強い人物だったので(とがめの言葉を借りるならば「七花よりも明らかに目立っていた」ので)今回の敵は流石に喰われるかと思ったのだが、これがなかなか良いキャラクター。対決のテーマ自体が「守るべきもの」というなかなかシリアスなもので、その中できちんと「武士」のひな形を守りつつ、短時間で魅力を発揮できるだけのキャラクターに仕上がっている。七花も普段は飄々として適当なキャラクターなのだが、こういう懐の深いキャラと対峙してきちんと「剣士」としての矜持を見せてくれるだけの器はある。各々のキャラクターの思考プロセスやイデオロギーにブレがないので、対人関係は非常に見やすいものに仕上がった。

 そして、おそらく作者と制作チームが最も気を遣っているであろう、戦闘シーン。なんだかんだ言って月に1冊の本、月に一本のアニメで、戦闘シーンはたったの1度だけ。そこに全てのアイディアと労力をつぎ込まなければ、「戦国絵巻」としてのこの作品は成り立たない。今回は「超高速の居合い」という非常にシンプルな武器を持った相手であるが、多分西尾維新のことだから、「るろうに剣心」などの剣客もので「結局シンプルな技が一番強い」という理念はあったのだろう。噛ませ犬となった白鷺の貴い犠牲もあり、「零閃」と呼称される居合いの存在感はなかなかのもの。流石にラストステージでソニックブーム連射VS上からなら大丈夫じゃね? という対決姿勢はやや拍子抜けの感はあるが(そもそも虚刀流の真髄とか言っておきながら単に飛んだだけってのが釈然としないが)、刀VS徒手空拳のタイマン勝負としての落としどころはこれくらいだろうか。どちらかというとその前の体裁きで居合いを避けるシーンの方が見応えはあったかね。そもそも、出会い頭の零閃を喰らいながら、相手の挙動を見てから動いてとがめを救った七花の動きの方が明らかに速いのであるが。

 とまぁ、今回はバトル要素とそれを見せるシーンがそこそこ多かったので(放送時間を見ていたら、銀閣と出会ったのがちょうど30分目くらい)、前回のような怒濤の会話劇は少なかったのだが、それでも道中の砂漠に座っての長話はやはり凄い。歩いていればまだよかったものを、何故か決め台詞云々のくだりになると、2人は砂漠に座って話を始めてしまう。延々動かぬ背景に、延々変わらない二人の位置。あり得ない構成のはずが、やはり会話の無茶苦茶さを注意が行くのであまり気にならない。卑怯な作品だなぁ。いや、面白いんで文句はないんです。

 さ、今回も当然キャストの話。まず、脇から埋めていくと短いながらも「逆さ言葉」を流暢に使ってみせた白鷺役の羽田野渉。原作を読んでいないので結局彼が何をしゃべっていたのかは分からずじまいなのだが、あの台詞、実はとんでもなく労力を要するもの。次回予告でとがめが「無理に決まっとろーが!」と叫んでいたが、普通の人間は、逆さになって単語、文節が意味を成さなくなった文章など、普通に発話できるはずがない。それをさも「普通の日本語である」かのように普通の抑揚でしゃべり、それが何となく通じてしまいそうになるほど自然に聞こえるというのは、かなり中の人が練習した証拠であろう。しかも彼の出番はここだけだったし……こんなアフレコ、もう2度と無いと思いますよ。

 そして一国の運命を全てその背に受けて座り続けた剣客、宇練銀閣役には、久し振りに名前を見た気がする、宮本充。やっぱり彼の声には色気がある。「気位だよ」という彼の「口から出任せ」に込められた信念の重みを聞け。もっと色んなところで耳にしたい役者さんです。あとは七花役の細谷佳正だが……そりゃ、一ヶ月であんまり変わらないよね。ところどころ棒読みになって気になる部分があるんだよなぁ。七花が唐変木だから救われてる部分はあるけど、今後難度の高い演技を求められた時に大丈夫なんだろうか。

 そして当然、今回もおそらく全力全開、とがめ役の田村ゆかり。やっぱり彼女は何かを持ってますね。ある意味反則ではある。「ちぇりおー!」の説明のくだりで「私は九州にゆかりなどない」みたいなことを言っていたのだが、その台詞を福岡出身のゆかりさんが言うのは高度なギャグだったのだろうか。一瞬だけ油断して飛び出した「もん!」の破壊力がやべぇ。ゆかりんボイスで日本がヤバい。

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