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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 本当に力のあるアニメーション、第2話。思わず見入ってしまうなぁ。ノイタミナ枠の面目躍如か。

 話自体は非常にオーソドックスなものなので、大して語るべきことはないんだ。メインヒロインかをりちゃんは、コンクールなのに完全に自己流の演奏を披露しちゃう破天荒な性格で、普段の性格はちょっと尻軽で阿呆な感じもするのに、演奏している時は主人公が思わず「美しい」と漏らしてしまうほど。コンクールの結果には興味がなく、とにかく演奏していることが楽しいといった風。そこに生真面目な主人公・公生が出会い、今後はおそらく、母親から強制された音楽のみに生きてきた彼のイデオロギーにも影響を与えることになるのだろう。もちろん性格の根幹は色々違うが、やはり「のだめ」と同じような関係性といえる。こういう音楽が関わる作品の基本のキ。

 今作に独特なポイントは、実は公生の悪友ポジションにある渡の存在かもしれない。彼は色んな女の子に手をつけている「軽い奴」なのだが、公生との付き合い方はとても真摯であるし、「渡は良いことを言う」なんて褒められたりもする。いかにも「手が早いのは愛が不純なのではなく、愛が多いためなのです」とでも言いたげな、一筋縄ではいかないプレイボーイである。そして、メインボディとなるであろうかをり・公生の関係性の間に、この渡が挟まっているのが今後どのように影響していくことになるのか。ラブストーリーとしてはそのあたりのいじり方が焦点になってくるわけで、澤部さんも含めたわずか4人の関係性ながらも、なかなか展開が気になる設定である。メイン2人がくっついちゃうと健気な澤部さんがちょっと可哀想な気もするんだけどね……。

 で、そんなシナリオラインももちろん悪くないのだが、本作は本当に映像に力がある。そして綺麗である。今回は、映像の動きという点を見ればもちろんかをりちゃんの演奏シーンが最大の見せ場。荒ぶる弦、飛び散る汗、その演奏が独創的なものであるということが、私のように音楽に疎い人間でもきちんと映像だけで伝わってくるようになっているし、ダイナミックなモーションは見ていて引き込まれるものである。このシーンだけを見ても、もちろん満足出来るものである。しかし、それだけではなく、他のシーンの何気ない景色についても、今作は1つ1つが非常にパワフルだ。公生が「映画のワンシーンのようだった」と2度も繰り返した、公演終了後のフロアの映像。彼女が駆け寄ってくるシーンだけでも様々な心情が飛び交う様子が楽しめるし、一言一言を選びながら賞賛の言葉を贈る公生の表情も晴れやかである。かすかに震えを残しながらも得意がるかをりちゃんの愛らしさ。「どーんなもんだいっ」の一言が本当に可愛くてきゅんきゅんしてしまう。種ちゃん最強。

 ラストの桜並木を歩く2人のシーンも印象深い。面白いのは、2人がてくてく歩いているシーンで、何故か頭のてっぺんだけしか描かれずに延々会話が流れるというカット。画面下にひょこひょこ動く頭が2つだけしかないという構図は非常にシュールなのだが、今作のタイトルにある「四月」を象徴する桜吹雪が画面全体を支配して大きく色彩を広げており、そうした風景の中での2人の会話がさりげなく流れていく様を大胆にバックアップしている。もちろん、細かい表情を描き込んでも面白い画になるのだろうが、こうしてしれっと「想像の膨らむ余地」を残しながら印象づける画面展開もまた楽しい。こういう画作りは好きだなぁ。

 細かい心情にもゆっくりと尺を取って描いてくれる「ゆとり」のある作品。出来ればこのままたっぷりと楽しませてもらいたいものである。

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