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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ローリング☆ガールズ」 6→5

 惜しい。本当に惜しい作品だったと思う。第1話で見た時の期待感がそのままプラスに働けば歴史に残るアニメになった可能性だってあると思うのだが……やっぱり独創的な作品ってのはなかなかドンピシャでハマることはないなぁ。

 コンセプトは本当に刺激が多い作品だった。第1話、第2話のマッチャグリーン編は見事にハマった一番の事例で、「モサとモブの関係」「訳の分からない分派であらそう嘘日本」「モサの常識離れしたパワー」などの要素が全て素っ頓狂な方向性で噛み合い、緩い笑いを取りながらも、がっつりと独自のダイナミックアクションを見せつけ、個性的すぎるビジュアルイメージでクラクラさせるという三段構え。出合小都美監督のセンスは特にビジュアルイメージにはっきり現れており、「嘘日本」の「嘘」が徹底的に嘘に終始しているのが面白かった。チカチカするような色彩なのに、描画事態はソフトフォーカスなのであまりけばけばしい印象になりすぎない背景世界が、間の抜けた死闘を繰り広げるキャラクターたちのテンションに絶妙にマッチしていたのである。「こりゃぁヤバいアニメが来たぜ」と、最初の1,2話は真剣に思ったもんで。

 ただ、3話以降、望未たちが旅を始めると、そうした「無茶苦茶さ」がどこかになりを潜めてしまう。いや、確かに要所要所ではギャグだし、理不尽だし、無茶苦茶なのは変わっていないのだが、その矛先がどこか我々の望んだ方向からは逸れてしまっているような印象になった。せっかく「県民ギャグ」をやる予定だったのに、一番最初に行ったのが秋葉原というのもちょいといただけない。既にアニメ業界ではアキバなんてのは散々ネタにされつくしているので、今更もうひとネタ転がしたところであまり新鮮味が無いのである。バトル自体の規模も微妙だったし、「モブながらもモサを支えて頑張るぞ」というこの作品最大の特色も、「結局モブはモブやで」という残念な結果に。マッチャグリーン編が面白かったのって、マッチャグリーンと執行さんがそもそもヘンテコ度合いの高い面白おねーさんだったのが良かったのかなぁ。この微妙な「な〜んか違うんだよな……」感は名古屋編も持続し、しかも三重要素ではコンセプトが「魔法少女大戦」とまるかぶりしてしまうという(まぁ、そうなっちゃうだろうけど)。珍奇なものが見たいとは思っていたのだけれども、笑いに繋がらずに単にもやもやするだけのわからなさになってしまっていた気がする。

 個人的に、その次の京都編は案外好きなパートで、三つ巴の小競り合いがいい感じにかき回してくれたし、メインの4人もその中に巻き込まれてしっちゃかめっちゃかになるのを見ているのは案外楽しかった。ただ、広島編に移ると、もう風呂敷をたたまねばならなくなり、あとは無難に説明をつけながら、軟着陸を行うしかなかった。広島編もおかしいっちゃぁおかしいのだが、メインシナリオとの絡みで余計な部分でごちゃごちゃしちゃったのがなぁ。出来れば千綾を巡る宇宙の云々はこの尺だったらいっそ無くしてしまった方が良かった気がする。どうせ今更宇宙人が云々と言っても全然驚かないような世界なのだし、彼女の存在を特異なものにするなら、もっとぶっ飛んだ予想も付かないところで見せてくれた方がこの作品には合ってた気がするんだよね。まー、タコモードは可愛いからこれはこれでいいのだけども。

 結局、やっぱり「惜しい」なんだよ。女の子だらけの全国行脚ロードムービーというセッティングは萌え方向だろうがギャグ方向だろうが思いっきりやれば色々とネタは出来そうだし、イメージを支え続けたブルーハーツとの兼ね合いだって、「女性ボーカルで歌い直したブルーハーツ」は、本家とは違った面白味があるのだから、そこをもっと徹底的に掘りさげて「ブルーハーツアニメ」を大看板にしてしまうのも面白かったかもしれない。しかし、最終的にはそれらの「面白そう」の要素は全て最後まで振り切れず、「なんかとっ散らかったアニメ」の域を出ないままに終幕を迎えてしまった。個人的にこういう「やりたいことは分かる」アニメは好きだし応援したいのだが、もうちょっと練り込みが欲しかったというのが正直なところか。あと、WIT STUDIOということで期待していた作画の面についてももう一声欲しかったな。独特のイメージは充分過ぎるくらいに再現出来ていたのでその部分は満足なんだけど、その舞台で動き回るキャラが割と適当なことが多くてな。あのユルさは意図的に狙ったものだったのか、単にぷるんぷるんだったのかは分からないけど、やっぱりはっちゃけバトルシーン以外では女の子の作画は「綺麗に可愛く」を突き詰めてほしかった。

 中の人については、ゲストキャラも色々と多くて賑やかな中、マッチャグリーンが一番好きだったかなぁ。あと所沢大統領ね(単なる普通のファンだ)。

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