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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 久々に爆笑したな、第40話。今回、アニメ化で一番はっちゃけちゃった回といえるかもしれません。

 これまで「原作通りで原作以上」をモットーにしていた(と勝手に思っている)このアニメだが、今回は割と「何か原作と雰囲気が違う気がする」部分が多かった。その理由は大きく分けると2つある。1つは、ダービー(弟)というキャラクターが、こうして改めて見ると随分ヘンテコなキャラだったということだ。原作登場時には一切の疑問を差し挟まなかった(といえば嘘になるかもしれない)キャラクターだったのだが、冷静に考えるとコイツ、超ヘン。デザインがヘンってのもあるけど、立ち位置がヘン、能力がヘン、そしてテンションがヘン。言ってしまえば「ラス前の悪のり」以外のなにものでもないキャラクターなのである。荒木先生の独特すぎるイラストレーションは、この3部クライマックスでは1つの完成形を迎えており、このあたりの時期は荒木デザインと少年漫画的・劇画的なデザインの融和が非常に魅力的な絵柄。おかげでダービーさんは「アホなはずなのになんかイカす」という不思議な存在だったわけだ。しかし、アニメではこれまでも散々格好良い画は作られ続けていたので、そこに売り込みを集中するのは得策ではない。そこで登場したのが、今回の「アホさ加減にウェイトが置かれたダービー」である。なんかもう、いちいち表情がおかしい。これ、作画崩れって言われても文句言えないくらいのヘンテコっぷりである。いや、笑ってまうけども。

 何故ダービーはこんなにアニメオリジナルの愉快な表情が増えたのか。それは、やっぱり彼のスタンドがいちいちおかしくて、アニメで真面目に追いかけても馬鹿馬鹿しくなっちゃうっていう理由からだろう。大の大人が至極真面目にゲームで対決するという構図がそもそもおかしいし、冷静に見るとやっぱりダービーの設定した舞台設定ってシュール。最初のスタプラとの対決は「そこでボコボコにしちゃえば面倒無かったのに」という際どいものだし、ケニーGとのコンビネーションも、実際にどうなっているのかよく分からない状況設定は現在でもかなり疑問の余地の多いきわきわの設定だ。承太郎の右腕を人質に取ったとはいっても、はたしてそれにどれくらいの説得力があるかも怪しい。これらの「何とか無理矢理ゲームしてもらうための設定」は、原作ならば「クライマックスが近い謎の緊張感」で押し切れたわけだが、順を追って展開するアニメの場合にはどうしても違和感が先に立つ。もう、こうなったらシリアスムードで押すよりも「なんかコイツヘン」で押し切った方が楽なのであろう。おかげでダービーさんは「単にゲームやってると楽しそうな危ない大人」としての属性をパワーアップさせ、そのためにダービーズコレクションもイヌカレーを思わせるかのような実に気合いの入った特殊CG素材でもって贅沢に蠢くことに。いやー、気持ち悪い。タツヒコはオリジナルモーションでもって救いのない気持ち悪さで再現されてましたね。そうやなぁ、「生き人形を大事に取っておく趣味」って、やっぱり気持ち悪いもんなぁ。

 そして、アニメオリジナル要素が増えた理由の2つ目は、この辺りからのシナリオ展開で各キャラの内面に切り込む描写が増えたことも理由かもしれない。具体的に言えば、今回は花京院のモノローグが非常に多いお話になっており、アニメにするのが大変なのである。漫画的にいうと1コマあたりのネームが非常に多いということで、常に画を動かさなきゃいけないアニメーションだとこれが想像以上に負担になるし、更に「台詞をしゃべる」ことはどう足掻いても時間を消費する作業になるので、アニメでは珍しく、いくつかのシーンがカットになって尺を詰める作業まで行われている。具体的には花京院がダービーに「勝ったらちゃんと言う通りになるのか」と問いかけた後のジョセフの台詞がカットされているし、ゲームに入った時の車輌選択コメントもカット。そこは聞いてみたかったのでちょっと残念(そのくせダービーのお誕生日はちゃんと分かるっていう)。この辺りの台詞の処理ってのはなかなか難しいものだが……それでもさ、いざゲームが始まっちゃうとクッソ面白いからどうでもいいんだよな。

 やっぱり「大真面目にF-zeroで命懸け勝負する大人」って面白いわ。そして、荒木先生の「ぶっちゃけテレビゲームってあんまり詳しくないし、そんなに興味ない」感満載のゲーム性が最高だ。当時の時点で「どないやねん!」の嵐だったが、実際に映像化されたときの「ゲーム化待った無し」感は半端無い。エフメガ、絶対発売されたらネットとかでフルボッコになるんだろうなぁ。いや、ここまでディティールにこだわってるなら神ゲー認定される可能性もあるけど。ちなみに、PS版ジョジョゲーではこのダービー戦は「素早く十字キーを入力する」っていう反射神経バトルになっており、しかもこのシステムで戦うラストバトルだったもんだから、割と難度が高かったんだよ。おかげで何度もミスってやり直したせいで花京院の台詞なんて全部覚えちゃうレベルでトラウマになっている。「フルスロットルでコーナー突入!」からの「だからこの花京院典明に!」(キー入力)「精神的動揺によるミスは!」(キー入力)「決して無いと思って頂こう!」(クリア)。大体最後の1個手前でミスるから「精神的動揺によるミスは!」→「ミスってダメージ」っていう展開ばっかりだった。おかげで俺の中で典明君最大の見せ場ってこの話なんだよな。正確に言うと次週冒頭になる部分なんだけども。トンネル出た直後に攻めに転じる花京院のドヤ顔ですね。典明、頑張れ。

 それにしても……今回は中の人たち楽しそうだよなぁ。運昇さん、ホントうるせぇ。こんなジジイが後ろで騒いでたらお孫さんもゲームに集中出来ないだろうに……このジョセフのテンションが楽しすぎるのが、次週のオチに密接に繋がるあたりが良いよね。花京院も楽しそうにしてるけど、クライマックスのキャノン砲の時のダービーとのコンビプレーは完全にアニメオリジナル。もう、典明君の自宅でずっと一緒にゲームやってたとしか思えない仲の良さ。

 あ、あとDIO様の囁き声。「もう、これは子安とおホモ……お友達になるしかないな」って思える最高のお誘い。やばい、ノンケじゃなくなる。しかし、そんな数々の名演を押しのけて、やっぱり今回は「テンションマックスになっちゃったダービーさん」を振り切った諏訪部だろうな。べーさん、楽しすぎるだろ。多分、これアフレコ現場めっちゃ盛り上がってたと思うぞ。シャバダドゥ。




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