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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 発売まで2週間を切ったところでようやく姿を現すコンスピラシー第2弾。プレイされる層が限定されている(特に日本では)ため、そこまで盛り上がってる感じでもないな。メカニズムも発表になったが、基本的には前作の拡張みたいな印象。「投票」が「動議」(英語名はCouncil’s Dilemma!)になったが実質同じみたいなもんだし、策略カード、ドラフト時能力もニュアンスは一緒。廃位能力が無くなった代わりに今回はまとめて多人数を殴りに行く理由になる「会戦」能力がつき、ルアー的能力の「使嗾/goad」も、これまで統率者戦などでは能力として登場していたものをキーワードにしているだけだ。

 唯一、これまでのゲームと違うのは「統治者/monarch」の存在だろう。ルールを確認すると、何らかのカードで特定プレイヤーが「統治者」を名乗るまでゲームに統治者はおらず、誰かが名乗りを上げた瞬間から、その後はずっとゲーム内でいずれか1人のプレイヤーが統治者となる。統治者となったプレイヤーは、自身のエンドステップにドロー1枚の報酬がつく。統治者の地位を動かすには①そういうカードを使う。②統治者プレイヤーを殴りに行って戦闘ダメージを与える。③現統治者を殺す。の3パターンがあり、もっともゲームを動かすのは②の戦闘関係。つまり、場には「殴ったら得なプレイヤー」が1人存在しているわけで、これがゲームを動かす原動力になるってことだ。このあたりは、プレイする人数なんかでも色々変わってきそうだが……面白いのかどうかは未知数。

 

 

以下は個別カード。計略やらなんやら、ルールに詳しくない人は自分でググろう。

 

 

Assemble the Rank and Vile C

計略

秘策

あなたのコントロールする、選ばれた名前のクリーチャーは、「このクリーチャーが死亡した時、あなたは(B)を支払っても良い。そうしたなら、2/2で黒のゾンビ・クリーチャー・トークンを1体タップ状態で戦場に出す」を持つ。

 「計略」カードは、ゲーム開始時に提示することでゲーム全体に影響を及ぼすカード群。そして、「秘策」は必要に応じてセットになるカード名と合わせて「リバースカード、オープン!」することで発動する、特定カードの強化装置である。旧コンスピラシーでは、某氏がまさかの「感染性の恐怖(CON)」かき集めから、特定クリーチャーを強化する「ムッツィオの準備(CNS)」を連打するという奇策でもって場を混沌に陥れたことは未だに覚えている。今回コモンで与えられた計略カードは、色マナを要求する仕様になって「各色のカード」っぽさが増した(カード枠にも色がついたが、ルール上、カード自体に色はない)。黒はゾンビのおまけを付与する能力で、基本的にカード1枚からトークン1枚なので特別強いわけではないのだが、同じ名前のカードが3枚も4枚も集まると結構な事件。それを見越して不人気クリーチャーを集めまくるのは立派な盤外戦術の1つといえるだろう。狙ってみます?

 

Hold the Permeter 防衛線の維持 R

計略

あなたの最初のアップキープの開始時に1/2で防衛を持つ、白の兵士・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。

他の各プレイヤーの最初のアップキープの開始時に、そのプレイヤーは1/1で「このクリーチャーではブロック出来ない」を持つ赤のゴブリン・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。

 旧コンスピラシーには1/1防衛を生み出す「歩哨の出勤(CNS)」があったが、今回はそれが1/2にちょっとだけパワーアップした代わりに何故か相手にゴブリンをプレゼントするようになった。さらに、何故かレアリティが一気にレアに格上げ……なんだろ、何か兵士トークンを駆使するボーナスギミックでも存在しているのだろうか。今ひとつ存在意義が分からないカード。

 

Natural Unity 自然な団結 C

計略

秘策

あなたのコントロールする、選ばれた名前のクリーチャーは、「あなたのターンの戦闘開始時に、あなたは(G)を支払っても良い。そうしたなら、このクリーチャーの上に+1/+1カウンターを1つ置く」を持つ。

 コモン秘策サイクルの緑。単純明快に強いので、かき集めればコモンとは思えない決定力になり得るガチ兵器。クリーチャー1体に1回なら分かるのだが、戦闘のたびに膨れあがるというのは、クリーチャー能力としてはレアクラスのバケモノ。それがコモンで手軽に付与出来るのはけっこう事件である。まぁ、カード(とピック)2枚を使って1枚を補強するシステムなので相対的に強くしても大丈夫ってことなんだろうが。白緑でデッキを組んで適当なフライヤーにこれを背負わせるだけでもお手軽殺戮が可能。まぁ、多人数戦だし、誰か何とかしてくれるやろ。

 

Sovereign’s Realm (君主の領域) M

計略

あなたのデッキに基本土地を入れることが出来ず、あなたは手札5枚でゲームを開始する。

あなたの手札を1枚追放する:このターン、あなたはゲーム外から基本土地をプレイしても良い。

あなたのコントロールする基本土地は、「(T):あなたのマナ・プールに好きな色のマナを1点加える」を持つ。

 旧コンスピでいうと「世界編み(CNS)」に該当するカード。あちらは「ドラフトしたカードは全部デッキインしろよ! という縛りのカードだったが、今回は「基本土地を入れるなよ」である。一見すると全然違うように見えるが、基本土地がデッキイン出来ずともデッキ40枚制限は守る必要があるわけで、ドラフトでピック出来るカードは普通45枚(今回は基本地形は入ってないだろう)。どっちにしろ全突っ込み。というか、これ自身も含めて計略カードはデッキイン出来ないわけで、最高でも44枚。計略カードを5枚以上ピックするとその時点でこの計略デッキが成立しなくなるという。無茶苦茶ではあるが、色マナを気にせずに好き放題カードを連打出来るのは楽しいといえば楽しい。1引きして「僕の引いた最強のドラフトプール」ゲームがしたい人向け。

 

Summoner’s Bond 召喚者の絆 U

計略

両策

あなたが選ばれた名前のクリーチャー呪文の片方を唱えるたび、あなたのライブラリからもう片方の選ばれた名前のクリーチャー・カードを探し、それを公開して手札に加えても良い。その後、あなたのライブラリを切り直す。

 「両策」はカード名を2枚記録する形の秘策カードである。英語名だと「秘策」が「Hidden agenda」で「両策」が「Double agends」。まぁ、日本語訳のルールとして間違っちゃいないが……「二策」とかでは……駄目か。旧コンスピだと同名カードを引っ張り出す「秘密の召喚(CNS)」に相当するカード。あちらがとにかく同名カードをかき集める必要があったのに対し、今回は2種類のカードをなるべく多く集めることが目的になるのでやや制約がゆるくなった。上手いこと該当カードが3枚ずつ集まったりすれば、Aを唱えてBを手札に入れ、そのBから再びA,B,A、Bとチェーンをつなぐことが出来るようになる。カードの質にもよるが、割と手軽に爆アドカードだ。どこかの次元で、これによってつながれるギセラとブルーナがいれば面白いのだが……。ちなみに、イラストに描かれているのは相変わらず象が大好きな「帰還した探検者、セルヴァラ(CNS)」さん。彼女も元気そうで何よりである。

 

Ballot Broker (票の仲買人) (2)(W) C

クリーチャー・人間、アドバイザー

2/3

投票の間、あなたは追加でもう1度投票しても良い。

 ブレイゴの名代(CNS)」の調整盤。あちらは1/4と守備寄りだったが、いくらか攻撃的な性能になった。また、微妙に投票権獲得のテキストも変更になっており、「ブレイゴの名代」は「追加の票を得る」という表記だったのに対し、こちらは票を投じても投じなくても良い。何故このように変更されたかというと、旧コンスピの「投票」カードは2つの選択肢でオールオアナッシングだったため、自分に有益な結果に2票投じることが絶対に無駄にならなかったからだ。今回は票を入れた分だけ効果が誘発する「動議」であり、相手の使う動議効果は自分に害するものがほとんど。そこに追加の票を投じてやる義理も無いってことだ。

 

Custodi Peacekeeper (カストディの平和の番人) (2)(W) C

クリーチャー・人間、クレリック

2/3

〜をドラフトするとき、あなたはこれを公開してドラフトし、このドラフトラウンドに〜を含めて何枚のカードをドラフトしたかを記録する。

(W)(T):対象の、パワーの値が〜によって記録された最大の数以下であるクリーチャーをタップする。

 「何手目でピックしたか」が関係してくる、「隠れ潜む自動機械(CNS)」の系譜を継ぐタッパー。先輩カードは純粋に「ピックした順目分のパワーとタフネス」というカードだったが、今回はピックした順目でタッパーとしての性能が変わってくる。面白いのは、あくまでドラフト中に記録した最大の数が適用されるところ。「隠れ潜む自動機械」は無色のクリーチャーだったので卓のプレイヤーは誰でも無難なタイミングでピックする選択肢があったのだが、今回は白のクリーチャー。つまり、3パック目で登場した場合、いらないプレイヤーは出来たらピックしたくないカードである。これだけ骨太なタッパーだが、ひょっとしたら5手目、6手目あたりまで流れる可能性も充分あり、そうなればそれまで1引き、2引きで押さえていた同名カードも全て強化されるのである。ピック時に公開されるのでヘイトドラフトは簡単。ユーザー以外のプレイヤー間での押し付け合いまでが想定内のカード。嫌らしいわぁ。

 

Lieutenants of the Guard (護衛の副官) (4)(W) C

クリーチャー・人間、兵士

2/2

動議(力・数) - 〜が戦場に出たとき動議を行う。〜の上に「力」に等しいだけの+1/+1カウンターを置き、「数」に等しいだけの、1/1で白の兵士・クリーチャー・トークンを戦場に出す。

 動議カードの基本編。最低でも自分と相手の2人が投票するため、3/3でトークン1体とか、4/4とか、トークン2体とか、そのあたりは確実に上回るカード。5マナで4/4なら不満はないわけで、基本スペックは充分クリアしている。そして多人数戦なら、票の数は4つも5つもあるわけで。5マナ7/7とか、トークン5体連れてきたりとか。そりゃ強そうだな。相手が全体強化する「パリアノの先兵」を持っているとか、そういう情報もピック中に分かってしまう世界なので、様々な情報を加味しながらの政治的判断が問われる勝負になりそうだぞ。

 




Paliano Vanguard パリアノの先兵 (1)(W) R

クリーチャー・人間、兵士

2/2 〜は表向きにドラフトする。

あなたがクリーチャー・カードをドラフトする際、それを公開し、そのクリーチャー・タイプを記録しても良い。その後、〜を裏向きにする。

あなたが〜に記録したクリーチャー・タイプを持つ、あなたのコントロールする他のクリーチャーは+1/+1の修正を受ける。

 好みの部族デッキを自在にデザイン出来る愉快なロード。白メインならおそらくコイツと同じ「人間・兵士」あたりで手を打つのが無難なのだろうが、メインカラーが他の色になったときにひょっとしたらビーストとか鳥とかゾンビを率いることになるかもしれないのが面白い。出来れば自分のピックの全容が分かるまでは宣言を控えたいところなのだが、3パック目まで回ってしまったらもう宣言の機会自体が奪われるかもしれず、なかなか決断が難しい。そして、「自分はソルジャーの種族デッキが組みたい!」と宣言してしまったら、そこからひょっとしたら上家のヘイトが始まるかもしれないわけで……マジで見えてるドラフトって泥沼だよな。まぁ、単に2マナ2/2で満足してもいいんだけどさ。

 

Protector of the throne (玉座の庇護者) (5)(W) R

クリーチャー・巨人

2/5

〜が戦場に出たとき、あなたは統治者となる。

あなたにダメージが与えられる場合、あなたは代わりにそのダメージが〜に与えられることを選んでも良い。

 その名の通りに必死の防御網を敷く健気な巨人。イメージが一番近いのはあまりに献身的すぎてダメージを問答無用に一身に背負っていた「矢来の巨人(RTR)」あたりだろうか。プレイヤーだけを守るっていう意味では「浄火の大天使(ALA)」も似たようなスタンス。しかし、決定的に違うのは、こいつは引き受けるダメージを好きに選ぶことが出来るということ。先輩達に比べれば随分常識的なタフネスなのだが、それだって無理をしないの精神を心得ているためだ。こいつが立っていれば飛行だろうが潜伏だろうが回避能力持ちのクリーチャーを無効化出来るし、チクチク1点飛ばす系のダメージソースなんかも好きにシャットアウト出来る。何らかの手段でタフネスを上げたり、破壊不能を付けられれば鉄板の防御力だ。本体ダメージさえ通らなければ、こいつが持ってきた王冠はずっと手にしていられるわけで、蓄積した権力はドローとなって現れる。気の長い話ではあるが、決して夢物語というわけでもないだろう。せっかく頑張ってもらってるんだから、守られてる方も少しはがんばらないとね。

 

Arcane Savant (秘儀の学者) (3)(U)(U) R

クリーチャー・人間、ウィザード

3/3

あなたがゲーム開始時にデッキをシャッフルする前に、あなたはこのカードをデッキから公開し、あなたがドラフトしたがデッキに含まれていないインスタントかソーサリー・カードを1枚追放してもよい。

〜が戦場に出たとき、あなたは〜によって追放したカードを1枚コピーする。あなたはそのコピーをマナコストを支払うことなく唱えても良い。

 場に出たときお望みの呪文が唱えられる、って言われるとそれだけでどこぞのポルトガル人とかの影が脳裏をよぎって強そうな気がするが、強い呪文が使いたいならそのカードを直接デッキインすればいいわけで、わざわざこのカードを経由する意味はそこまで多くはない。嬉しい点があるとすれば大きく2つで、1つは純粋に3/3という追加戦力があること。まぁ、5マナ3/3がついてくるなら、追加効果が「送還(M13)」だろうが「予言(M15)」だろうが大体ありがたいわけでね。そして2つ目の利点は、コストの踏み倒し。これを経由して6マナ以上の呪文が唱えられれば、それは総じて得になる。これをピックしておけば、後から「抹消(8ED)」が流れてこようが「嵐の獣群(GPT)」を開封しようが気にせずピックしてデッキイン(正確にはデッキアウト)出来るわけだ。まぁ、まだどんなカードが収録されてるか分からないけど。そして、レアケースではあるがこのおっちゃんが2枚以上ピック出来た場合には汎用性もプラスされる。宣言時はこいつ1枚につき1つのカードを追放しておくが、実際に唱える時にはどのカードを唱えるかを1枚選択する形。このおっさんが超便利なチャームみたいな機能を果たす可能性も微レ存。謎のおっさんコントロール、もし組めたら拍手喝采。

 

Illusion of Choice 選択の幻影 (U) U

インスタント

あなたはこのターン、各プレイヤーの投票を選ぶ。

カードを1枚引く。

 投票権自由自在呪文。1マナキャントリップということで最低限の効果にも思えるが、組み合わせ次第ではなかなかに鬼畜な展開も可能になるだろう。現在発表されている中でなら「Capital Punishment」なんかはこれ1枚で大殺戮呪文へと変貌するし、今回は全ての票が意味を持つシステムなので、全権を一手に掌握できるのは色々と夢が広がる。また、「このターンの全て」の投票権を牛耳れるので、上手くいけば1ターンの間に動議能力を何度も解決してうま味を二重三重に味わうことも可能かもしれない。まぁ、どこまでいっても補助呪文でしかないが、上手く使えたら気持ちいい、っていうのはリミテッドの良い呪文の証拠ですよ。

 

Jeering Homunculus あざ笑うホムンクルス (1)(U) C

クリーチャー・ホムンクルス

0/4

〜が戦場に出たとき、あなたは対象のクリーチャーを使嗾しても良い。(そのクリーチャーはあなたの次のターンまで、可能ならば各戦闘であなた以外のプレイヤーに攻撃する)

 新能力・使嗾をひっさげたホムンクルスだが、正直、一番に注目すべきは能力じゃなくてその存在そのものだ。イラストを見れば気付く人も多いだろう。そう、これはあのラヴニカ次元で謎の大人気を博した「道迷い(GPT)」のホムンクルス、フブルスプ君のオマージュカードなのである。イラストの構図が同じなのだが、フブルスプ君が何とも言えず不安な表情で可愛かったのに、こちらのクリーチャーは能力を体現するかのようにイラッとする顔が特徴。フレーバーテキストを見ると、フブルスプ君は「フブルスプは昔から人ごみが嫌いだった」の一文だけで終わっているのに対し、こちらのミクルスド君は「人々も彼が嫌いだった」と文章が続き、何とも厄介な存在感をアピールしているのだ(ちなみに、フブルスプもミクルスドも英語で書くとFblthpMklthdとなり、どちらも子音だけで構成された「あり得ない」名前になっている。フィオーラもラヴニカもホムンクルスの命名法が一緒ということなのだろう)。ちなみに能力の方は187の一回だけなので効果は最低限。その分2マナタフネス4の壁はかなり強固。守りを固めて様子を見るタイプのデッキメイクにどうぞ。

 

Archdemon of Paliano パリアノの大悪魔 (2)(B)(B) R

クリーチャー・デーモン

5/4 飛行 〜は表向きにドラフトする。

〜がドラフト中に表向きである限り、あなたはブースターの中身を見ることが出来ず、無作為にドラフトしなければならない。

あなたがこの方法で3枚のカードをドラフトしたら、〜を裏向きにする。(あなたはドラフトしたカードを見ても良い)

 ドラフト時能力だろうがなんだろうが、全てデメリットへと転化してしまうのがデーモンという連中なわけで。4マナ以下でパワー5以上といえばやはり代表は「勝利出来ない」という異次元のデメリットを持ってきた「深淵の迫害者(WWK)」先輩の印象が強いが、他にも、食っちゃ寝を繰り返す「冒涜の悪魔(RTR)」先輩、相手にカードをどうぞな「饗宴の主(JOU)」など、濃いキャラがてんこ盛りだった。そして、その多くは構築レベルでの実績持ちなのである。このクリーチャーは戦闘能力は割と淡泊だが、その分要求するデメリットも戦闘に一切関与しない。なんと、ピック中の自由を縛る。某麻雀漫画には「後の3巡を買う」という名台詞が登場するが、こちらは「今の3巡で買う」のだ。この3手番のピックを犠牲にしたことで、デッキはどんな変質を起こすのだろうか。でもまぁ、やってみたくはあるよな……っつうか、何が切られるか分からないから、実質的な損害被るのって下家だよな……。ピックが面倒なようなら、もうこれを1引きして後の3枚を悪魔に任せ、そこから組み立てていくのもありなんじゃないすかね?

 

Capital Punishment (4)(B)(B) R

ソーサリー

動議(死・税) - 各対戦相手は、「死」の数だけクリーチャーを生け贄に捧げ、「税」の数だけ手札を捨てる。

 比較しやすい直近のカードは「無情な処罰」だろう。あちらは容赦無いペナルティの中にルーズライフも含まれていたが、こちらは純粋に手札かクリーチャーかの2択。唱えた本人もモードが選べるので最低1体はクリーチャーをサクらせられる。後はプレイ人数次第だし、みんなして手札も残ってないような終盤にプレイすれば他の連中は口を揃えて「税!税!」と叫ぶだけだろうが、クリーチャーを持ってないヤツ、一人だけ手札がやたら多いヤツ、なんていう風に分かれていればしめたもの。後は敵同士が動議でつぶし合ってくれるのを待てばいい。4人戦くらいまでいけば「無情な処罰」と同等のダメージ量が期待出来そうだ。

 

Inquisition of Kozilek/コジレックの審問(ROE)」 R

 こうしたセットでは、下の環境でニーズがあるために印刷したいけどなかなか通常セットで再録はしにくい呪文を投入することがある。「コジレックの審問」は下の環境でそこそこニーズがあるハンデス呪文なので「戦乱のゼンディカー」ブロックで再録が待たれていたのだが、残念ながらあのセットで「コジレックの影響」を表すカードは欠色能力を持つ必要があり、環境にそぐわないことからこの呪文は再録が見送られたという過去がある。いや、だからってこんなコジレックと全然関係無いところでこの名前を再録するものどうかと思うのだが……流石にコジレックさんは退治されたはずなので、フィオーラに降り立ってるはずはないんだよな。一応イラストにはコジレック血族の象徴である突起が見えるし、描かれているのはゼンディカーの吸血鬼に見えるが……どういう設定なんでしょうね?

 

Thorn of the Black Rose (黒薔薇のとげ) (3)(B) C

クリーチャー・人間、暗殺者

1/3 接死

〜が戦場に出たとき、あなたは統治者となる。

 手軽に王座を奪還して統治者にしてくれる暗殺者の1人。能力はそこまで強力ではないが、出すだけで統治者の地位が手に入るので事実上のキャントリップみたいなもの。そう考えれば、次の自分のターンまで地位を守るために役だってくれる接死持ちの防御役は理にかなった設定だ。決して無駄にならない能力だし、他にも色々と統治者の地位に関わるカードが手に入ればシナジーでの加点も。まぁ、多人数戦って悪目立ちを避けるのが第一なので、率先して統治者の座を取りにいくのが正しいのかどうかも定かではないが……。

 

Besmirch (1)(R)(R) U

ソーサリー

ターン終了時まで、対象のクリーチャーのコントロールを得る。それは速攻を持つ。それをアンタップし、使嗾する。

 いわゆる一つの「反逆の行動(ORI)」だが、セットの特色を出すためになんかついてる。使嗾は「自分以外のプレイヤーを必ず殴らなきゃいけない」というもので、コントロールを奪ってるんだから自分を殴るはずもなく、なんか妙な設定ではある。そして、クリーチャーパクっといて殴らないこともなかろうし、使嗾が有っても無くても意味は同じだと思われるが……。まぁ、「あ〜使嗾だから殴らなきゃいけませんわ〜」とか白々しい顔をして頂いてきたクリーチャーをあからさまな死地に送り出すための免罪符みたいなもんだな。誰が免罪されるかは知らんけど。あと、使嗾は有効期限が「次のあなたのターンまで」なので、もしお借りした戦闘で生き延びたとしても、次の相手のターンに殴られずに済むし、もめ事も起こせるのは純粋にプラス。防御的に使うのもありっちゃありなんだな。

 

Burning Wish/燃え立つ願い(JDG)」 R

 どさくさ紛れ再録シリーズ。こちらはイラストも変わらないしフレーバーも変わらない。マジでそっと紛れ込んできた感じ。この次元にジンとかいるのかな……。「願い」シリーズの中でも、ソーサリーを探せるこのカードは下の環境ではトップの採用率を誇る。今確認したら市場価格は1000円ちょいということで、これを期に多少値段が下がることになるんだろうか。ちなみに、リミテッドの場合はサイドボードからカードを抜いてくる効果はそこそこ有用。今回「ピック中にカードを追放するカード」なんかも存在しているが、追放領域はあくまでもゲーム外ではないので注意。ピック中のカードプールはゲーム外なのに、ピック中に送られる追放領域がゲーム内ってのも変な話だよな。

 

Crown-Hunter Hireling (4)(R) C

クリーチャー・オーガ、傭兵

4/4

〜が戦場に出たとき、あなたは統治者となる。

〜は防御側プレイヤーが統治者でない限りを攻撃出来ない。

 王位をもたらしてくれるクリーチャーシリーズ。黒の場合はアサシンがこっそり悪さをしているイメージだったが、こちらは懐かしのクリーチャータイプ・傭兵ということで、有無を言わさず腕力で王位をもぎ取ってくれるようだ。ちなみにマスクス時代に黒のメインギミックとして採用されていた傭兵だが、最後に収録されていたのは再録を除けば旧ラヴニカの「売剣の粗暴者(RAV)」以来。なんで今更帰ってきたかは謎だが、まぁ、コイツのスタンスが分かりやすいからだろう。強引な方法での戴冠はそれだけでドロー1枚分の価値なので決して損はせず、その分攻撃に制限がついているが、ステータスもそこそこだし、そこまでのデメリットにはならないだろう。ただ、残りプレイヤー2人の決戦になったときに自分が統治者になっていると本当に只飯ぐらいになってしまうのは怖いかも。野心に燃えすぎだな。

 

Deputized Protester (2)(R) C

クリーチャー・人間、戦士

2/1 威迫 回戦(このクリーチャーが攻撃するたび、ターン終了時まで、あなたがこの戦闘で攻撃したプレイヤーの数だけ+1/+1の修正を受ける)。

 新能力「会戦」のお披露目クリーチャー。手広く殴れば殴るほどに強くなっていくのでパンチを推奨する能力とされているが、実際の多人数戦を経験した人なら分かる通り、実はあんまり多方面をまとめて殴るチャンスって多くないんだよね。ゲームが進めば「殴れるヤツ」「殴れないヤツ」は割と簡単に分かれるもので、わざわざ1体のクリーチャーのパワーをあげるために「殴れないヤツ」まで殴りに行くことはないだろう。ただ、こいつの場合はさらに威迫までついており、単体で殴って3/2でも充分強いし、5/4とかになると盤面に与える影響力はかなりでかい。大量にかき集めて同時に2,3箇所に散っていくコイツをみるのもなかなか壮観かもしれない。こうして「強いヤツを殴りに行くために弱いヤツも殴らなきゃいけない」となると、弱い人間はますます殴られ続ける理由が増えるのだけどな……。

 

Animus of Predation (4)(G) U

クリーチャー・アバター

4/4 〜は表向きにドラフトする。

あなたがカードをドラフトする際、それを表向きに追放しても良い(それはあなたのカードプールに入らない)。

この方法で飛行を持つクリーチャー・カードが追放されたなら、〜は飛行を持つ。先制攻撃、二段攻撃、接死、速攻、呪禁、破壊不能、絆魂、威迫、到達、警戒についても同様である。

 ピック中に育つタイプのペット。素が5マナ4/4とそこそこで、色々なオプションをつけて育てられるのは夢がひろがりんぐだが、さて、問題は餌として与えたクリーチャーはもう二度と戻って来ないということだ。ドラフト中にどんなクリーチャーがいるかはまだ分からないが、例えば呪禁持ちや破壊不能持ちの優秀なクリーチャーがピック出来たとき、こいつのスペックを向上させて一点豪華主義を狙うのか、それとも優秀なカードを引ける確率を上げていくのか。一筋縄ではいかない問題だろう。もちろん、出来ることなら「二段攻撃+絆魂」とか「先制攻撃+接死」みたいなナイストッピングを狙ってみたいところだが……そういえば、何故か今回は付与能力にトランプルが含まれていない。緑なのにそこを避けてるのは不思議な気がするが……シナジーが多くなるのを避けたのかな?

 

Doomesticated Hydra (飼い慣らされたハイドラ) (2)(G)(G) U

クリーチャー・ハイドラ

3/3 

(X)(G)(G)(G):怪物化Xを行う。

〜が怪物的である限り、それはトランプルを持つ。

 まぁまぁ奥さん、怪物化ですってよ。イニストラードの狼男が両面つかってやってる、あの怪物化ですってよ。時代おくれよね。あ、でも世界は空前のゴジラブームだし、あのゴジラも多段変身してたし、むしろ時代の最先端なのかしら? まぁ、とりあえず4マナでおいて、さっさと次のターンに怪物化すれば5/5トランプラーだ。それだけでも充分強いな。基本戦力としては充分。ちなみに、フレーバーテキストには「お座り、取ってこい、ぶっ壊せ」という命令が飼い主から出ているので、どうやらフィオーラではハイドラも愛玩動物の一種のようです。えさ代高そうだし、飼いたくないなぁ。

 

Kaya, Ghost Assassin 幽霊暗殺者、ケイヤ (2)(W)(B) M

プレインズウォーカー・ケイヤ

<0>: 〜か対象のクリーチャーを追放する。あなたの次のアップキープの開始時に、そのカードをオーナーのコントロール下で戦場に戻す。あなたは2点のライフを失う。

<-1>: 各対戦相手は2点のライフを失い、あなたは2点のライフを得る。

<-2>: 各対戦相手は手札を1枚捨て、あなたはカードを1枚引く。

 エキスパンションの花形、プレインズウォーカー。今回は初登場のゴーストバスター、ケイヤさんのご登場である。あのブレイゴ御大を暗殺した張本人であり、確かな腕前の霊的もめ事解決屋さん。プレインズウォークの他に様々な術を使いこなすようだが、この次元で一体どんな活躍をし、他のプレインズウォーカーと遭遇したらどんなトラブルが起こるのか。今から楽しみですね。個人的には是非ラヴニカに飛んでテイサと会談してほしい。色も同じだし、幽霊に悩まされてるテイサの相談にのってくれそう。

 さておき、そんな新顔は何ともトリッキーで斬新な能力設定になっている。過去にも「プラス能力が無い」PWは存在していたが、どこぞのおかしくなっちゃった狂乱の人は、そのまま忠誠度を減らし、散っていく運命を与えられたPWの顔をした使い捨て消耗品。まぁ、当時はボーラスさんから見たらマジでそんな感じだったんだろうけど。しかし、立派な個人事業主であるケイヤは違う。労働で疲れたら、自分の意志で休憩してエネルギーチャージ出来るのである。これにより、クリーチャーブリンクさせるマン、チュルチュルライフ吸うマン、チュルチュル手札吸うマンとして運用し、エネルギー残量が減ったら休暇をもらってリフレッシュ。決して奥義なんて大それたことはしないが、ずっとコンスタントに働き続けられる勤労意欲に溢れた御仁なのだ。脇に「ギデオンの誓い」とか置いとくと24時間戦えそうでナイス。これまでとは違った使用感なのでどうなるものかは使ってみないと分からないし、あくまでハンドやライフをピンポイントでいじるだけなので直接的な影響力は乏しいが、そのスタミナの高さで色々と楽しい夢は見せてくれそうではないか。地味に相手クリーチャー1体は無効化出来るのが強いな。

 

Knights of the Black Rose 黒薔薇の騎士 (3)(W)(B) U

クリーチャー・人間、騎士

4/4

〜が戦場に出たとき、あなたは統治者となる。

いずれかの対戦相手が統治者になるたび、そのターンの開始時にあなたが統治者であったなら、そのプレイヤーは2点のライフを失い、あなたは2点のライフを得る。

 ここにも王位を持ってきてくれる連中が。5マナ4/4キャントリップの時点で充分合格だし、さらに、他の気短な連中と違って万一王位を簒奪された際のアフターケアがついてくるってのが騎士らしさ。本音をいえばアフターケアを気にするよりも簒奪されないように守ってくれよ、とは思うが、ずっと王位にしがみついていても命が危なくなってしまう。こうしてほどよく譲位しつつ、その傍らで副業に精を出して相手を締め上げていくのが正しい為政者の在り方ということなのだろう。なかなか嫌らしい設定ではないか。どうも、こうしてみてるとオルゾフカラーが生臭い都市次元のあれこれに噛み合って活き活きしてるように見えるな。

 

Queen Marchesa マルチェッサ女王 (1)(R)(W)(B) M

伝説のクリーチャー・人間、暗殺者

3/3 接死 速攻

〜が戦場に出たとき、あなたは統治者となる。

あなたのアップキープの開始時に、いずれかの対戦相手が統治者であるなら、1/1で接死と速攻を持つ、黒の暗殺者・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。

 眼の上のたんこぶ、幽霊ジジイブレイゴの殺害に成功した「黒薔薇」のマルチェッサさん。この度見事に彼女はパリアノのトップに君臨する事に成功し、史上6人目の「Queen」の名を冠する伝説のクリーチャーとなった。他の5体が気になる人は勝手に調べてね。うち1体は当然「スリヴァーの女王(STH)」だけど。そんなマルチェッサは、かつて登場した際にはグリクシスカラーで青をその手にしていた。旧コンスピでは廃位能力がイゼットに与えられていたためにそのような措置になっていたが、今回、統治者を巡るあれこれはこのマルドゥ3色に与えられているため、彼女自身のカラーリングとしては青から白にチェンジ。まぁ、これまで裏社会のボスだったところを、公的に地位を得たことの証明だと見ればいいんじゃなかろうか。速攻や接死を持つといういかにもマルドゥらしい設定に加え、さらに他人が統治者である場合はガンガン暗殺者を送り込んで転覆を狙う分かりやすい野心。本人の耐久力はあんまり高くないのだが、これだけのプレッシャーをかけられたら他の統治者はたまったもんじゃないだろう。マルチェッサが居る間は彼女が王座に座ってていいや、ってんで、大人しく受け渡してくれるはずだ。まぁ、その間、どのプレイヤーも陰で彼女ののど元を狙うナイフを研ぐことになるわけだが……実に見事にフレーバーが再現されてますね。しかし、ドラフトがここからスタートしたとして、マルドゥ3色で固めるのは難しそうだよな……。

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↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
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