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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 「どれだけ寝ても眠い」、ワシもやで零クン! 第6話。もう、いちいち零の言ってることがハートの深奥に刺さって、抜けなくて、辛い。

 最大の問題は、零はまだまだお若い高校生で「辿り着ける安寧」に行き着いてしまい、そこから動く動機を失ったということ。なおワシ(略)。しょうがないやん、ぬるま湯の中で生きていけるようになってしまったら、人間は努力もせんし、変化なんて求めないんや。零君は学校と対局以外は寝る。私はアニメと食事以外は寝る。つまり、挟み撃ちの形になるな。来るな社会、見ないぞ現実。戦え世界のニートたち。

 冗談はさておき(?)、前回判明した零の過去から、現在に繋がるまでの彼の「生き方」を確認したお話。でも、上では冗談めかして書いたことだが、彼の生きる指針の問題ってけっこう重大なことなのである。私は知りたい、世の中の多くの人たちは、何故今を生きているのかと。死にたくないから生きているのか、守るべき家族のために生きているのか、明日食べるご飯が美味しそうだから生きているのか。私の場合は明日やるアニメが面白そうだったり、明日新たに現れる声優が楽しみで生きている節はあるわけですが、残念ながら幼少期からハードモードの人生を生きることになった零にはそうしたモチベーションがほとんど無い。家族の葬儀の際には、生きることに必死になって何とか幸田家にすがりつくことで、「桐山零の人生」を選択することが出来た。あの時の「生きる」は、ただひたすら、家族3人の「死」という現実から目を背けるため、やぶれかぶれで選んだ道だ。そして、あの時ついてしまった「生きるための嘘」は、結果的に幸田家の姉弟2人の人生を歪めることになってしまった。カッコウの托卵に喩えられた彼の「生き方」は、ただ自分が生きれば良しというものではない。「他人の人生を台無しにしてまで、自分が生きるべきなのか」という問いになってしまっていた。そんな問題にまだまだ若僧の中学生が答えを出せるはずもなく、彼は家を飛び出して「何故そうしているかも分からない」生活へと転がり込んでしまう。寝て、起きて、将棋を指して。それでも世界は動いている。彼のまわりだけで何かが止まっているかのように。

 しかし、そんな零の生活にも何とか変化を与えようとしてくれる人間はちゃんと存在していた。今回登場した林田先生もその一人。幸運にも将棋好きで、プロ棋士としての零の立場にも理解を示してくれる上に、歯に衣(オブラート)着せぬ物言いでずけずけと大胆に零と接してくれる(多分)いい人。なんとも歪な零の高校生活も、理解のある教員のおかげで何とかやっていけているようだ。それにしても、ちょっとでも手を抜いた将棋を指したら「なんです、これは?」とか言って叩きつけてきそうな声の先生である。櫻井は今期も大忙しだなー。滝センは結婚経験があったが、こちらの林先生はどうなんでしょうね。声優界でも名うての独身貴族・櫻井孝宏が立派な大人の役をやっているのを何とも微妙な距離感で見守ってしまうな。

 さておき、そうは言っても遠巻きに気にかけてくれる教師1人だけでは、零の世界は大きく変わることもない。やはり最大の要因となりうるのは、川本家の人々ということになる。「どこへ行きたい?」の問いに答えたあかり姉さんの南国リゾートのイメージがやたらと具体的だったんだけど、この貧乏家族が南国リゾートとか行ったことあるんですかね? それとも、単にあかりさんのおっぱいが出したかったからああいう映像になったんですかね?(だとしたらありがとうございます) 「黙っててもご飯が出てくるところに行きたい」は普段から家事をしている人間なら定番のお願いですなぁ。

 そして、その妹のひなたも絶賛青春中。百円のマックシェイクに頭と懐を悩ませるのはいかにも中学生であるが、あれだけ真剣にやりくりを考えてるところにあっさりおごっちゃうのもどうなんでしょうね。ご飯の前に甘いものいっぱいとるとお母さん(仮)に怒られたりしないかしら。まぁ、その辺はあまり頓着せずにサラッと思いつきでお金出しちゃうあたりが零なんだろうけど。このまま良い雰囲気になる展開なのかと思いきや、なんと2人の前に現れたのは以前ひなたがお弁当を渡しそこねたあの野球イケメンではありませんか。ナニコレ、一体ここからどういう展開になるっていうのさ。この作品、あんまり色恋の話題は出てこないと思ってたんだけど、これってひなたと零で何か関係性が作られたりするんかなぁ。

 ちなみに、今回の作劇は相変わらず零の精神性を構築する深いところのお話ということで、もったいぶった抽象表現も多く用いられた画面構成だったが、ちょっと間を持たせすぎていてあんまり好きじゃないタイプだったのが残念。いや、原作でそういう演出になってるなら別にいいんだけど、流石に零が泳ぐシーンは尺取りすぎだった気がするんだよね。太陽のカットもやたら長かったし。本作は「シャフトらしいがシャフトなだけじゃない」作品作りが楽しいので、くどさも出しつつ、見やすい画作りを今後も続けてほしいもんである。

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