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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 やっぱり最高かよ、第3話。「プリキュア、毎週感想書くんですか?」って聞かれたけど、毎週は書く気無いんだ。1年の長丁場だと、どうしたって出来不出来は出てくるから、毎週ルーチンにしちゃうのは抵抗があるから。ただ、今週はやっぱり良かった、ってのと、あと「幼女戦記」が総集編だったもんでその代わりにこれを書いておくことに。

 といっても、ぶっちゃけシナリオ面についてはあまり触れるべき点は無い。2話のひまり登場はシナリオラインも割とすんなりキマっていたのでそこも含めての良作だったと思うのだが、今回のあおいのエピソードは、正直言って良く分からん。あの突然のバンドステージどこやねん、とか、あおいが参加してるバンドの連中誰やねん、とか、バックグラウンドに一切の説明がないので掘り下げようがないのだ。あの町にどれくらいのバンドグループがいるのかもよく分からないし、あおいの夢である「憧れのあの人に認めてもらいたい」欲求の強さもちょっと共感しづらい。まぁ、あくまでテンプレートの上なので「そういうお話なのだ」と受け入れてしまえばさほど抵抗はないが(そもそも幼児向けアニメにそういうディティールはあまり必要ない気もするが)、今回残った疑問点やもやもやは今後のあおいの掘り下げの際にまた確認出来ることを期待するしかないだろう。

 では、そんな足がかりの乏しい状態で、今回のお話の何が良かったか。それは大人ならではの割とメタな見方になってしまう部分だが、単純に新キャラ・キュアジェラートの設定がよろしいということである。前回の感想で「ブルーなのにライオン」っていう部分にびっくりしていたわけだが、更に突き詰めると、「ライオンアイス」ってことでなんと氷系の能力者である。ライオンなのに氷っていう組み合わせ、そして氷系なのに熱血タイプのキャラという組み合わせ。過去のアニメや少年漫画をひっくり返しても、この組み合わせってのはかなりレアな設計なんじゃなかろうか。「なんでアイスなんだろう?」っていうのは分かるんだよ。プリキュアを色分けしていくときに、青が必要になるのは当然のことで、さらに日本人の感覚から言うと、「お菓子」+「青色」で許容出来るのって、せいぜいかき氷とアイスくらいなんだ。氷菓子しか許されない枠がブルーの戦士であり、そこが「〜〜アイス」なのは半ば必然(まぁ、残ってるネコマカロンが紫っぽいのだが)。しかし、ここに「ライオン」というモチーフが加わるというのは、なかなか普通の発想では出てこないところ。過去の東映作品で考えれば、例えばプリキュアなら人魚だし、戦隊でもシャークだったりドルフィンだったり、どうしたって水関係の生き物になりやすい(ギンガマンやゴーバスターズで青にゴリラの印象を植え付けられたのは謎である)。まして、元々レッドの印象が強いライオンを青くしてやろうっていう発想はなかなか出てこない。他のメンバーと並べてみても、ウサギ・リス・イヌ・ネコと並んでそこに「ライオン」ってどう考えてもバランスが悪いのだ。

 しかし、この思い切ったライオン設定があおいのキャラをググッと引き出している。前回のひまり=リスの時もそうだったが、動物モチーフはいちかがその人のイメージを動物スイーツで表したものがそのまま変身アイテムに昇華したもの。つまり、おあいのイメージはライオンなんだぜ、っていうのが設定から明確に伝わり、あおい自身のキャラは後からでもついてくるのである。実際、今回作中でのあおいの行動を見てみても、ずっと歌詞を考えるために悩んでるシーンが多かったのであまりライオンっぽさは無かったりする。それを、いちかはステージ上でのイメージだけで「ライオンみたいだ!」と決めてかかり、あおいの一番輝いている部分を見事に表してみせた。一番格好良いシーンを切り取って産みだされた戦士なのだから、そりゃ格好良いに決まっているのだ。ステージ上で雄叫びのようにシャウトするあおいの姿は、実に絵になる。

 そして、そんなあおいの勇ましさ、格好良さを完璧に表現しきった変身バンクが今回最大の見どころ。ぼくら男の子は、どうしたってプリキュアのデザインに「女の子の好きなもの」があふれているのを見るとちょっと気が引けてしまうのだが、ジェラートのデザインは素直に「格好良い」ので男の子でもグッと惹きつけられる。知り合い曰く「バンクに一切の無駄な要素がない完璧な出来」らしいのだが、確かに1つ1つのカットに「あおいらしさ」を詰め込んでいるので、全ての演出に理由をつけることが出来そうだ。やんちゃ小僧みたいなエネルギッシュな表情と、フッと見せる女の子らしい可憐さの混ざり方が絶妙で、短い時間でガンガン両極に振られるのでメロメロにされる。個人的には「ジャケットをビッってやるとこ」「プリキュア名物・着地時の足の踏ん張り」「やんちゃな片方ソックスのたくしあげ」そして「キュアビートもびっくりのエアギター」あたりの要素がホント好き。多分プリキュアでこんなに真剣に変身バンク観たの初めてだと思う(色々影響されてるんですわ)。

 そして、個人的に注目しなきゃいけないのはやっぱりキャストの使い方だろう。村中知といえば同じくニチアサから「ワールドトリガー」のユウマ役で有名、というか俺の知ってる作品内だとそれくらいしか主立ったキャラはないのだが、その他の履歴を見ても、やっぱり「少年役」のイメージが強い役者。そして、プリキュアはかつて、同じく少年役のイメージのみだった三瓶由布子をメインに抜擢したという実績を持っており、こういう意外な起用がズドンとハマる。今作のあおいは一応やんちゃ要素があるので少年ぽさも無いわけではないが、いちか目線からはあくまで「格好良い女の子」である。あまり男っぽくなるのはよろしくない。そうした絶妙なラインを、ハスキー気味の村中ボイスが上手い具合に突いており、生粋の「女の子」声であるいちか・ひまりとのバランスが良い。また、熱血系のプリキュアというとそのまま「お馬鹿」っていう要素がおまけでついてくることも多いのだが、あおいの場合は(少なくとも現時点では)決して脳天気なだけでなく、きちんと自分の生きる道を考えながら、あくまで「格好良い」路線での「熱意」「勢い」があるキャラになっている。「青いライオン」という新たなポジションを上手く表現しているのではなかろうか。

 とりあえず、ジェラートのキャラについてこれだけ掘り下げてみたけども……なんと次回は4人目5人目の登場ではなく、基盤となる3人のエピソードになる様子。今後一体どういう編成になっていくのかな。3人でガッツリ絡むお話がここで入ってくるのはカスタード・ジェラートの2人のキャラが気に入った身としては嬉しい展開。来週の感想は……書くかな? 書かないかな?

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