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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 本気を出したエッちゃんの破壊力! 第6話。すげぇ、どのキャラもどんどんアクセル踏み込んでくるから加速度的にクズが集まってくる。

 ついに茜から直接攻撃を受けてしまった花火。これまでは何とか「にらみ合い」程度で済んでいた関係性だったが、ここまで明確に領土侵犯を宣言されてしまっては、今後の対策を検討しなければいけない。特に相手は領土侵犯を至上の歓びとしている最悪のインベーダーであり、放っておいたらこのまま実質的にも、そして花火のメンタル的にもどこまで削られるか分かったもんじゃない。何とか、相容れない敵対勢力に対抗する術を見つけ出さなければいけない。

 しかし、元々分の悪い戦いなのは明らか。相手は百戦錬磨のビッチであり、あらゆる面で花火を凌ぐ。花火が作中で分析していた通り、茜のスタートは圧倒的に「上から」の存在なのである。たとえもしここで鐘井を取り返したとて、花火から見ればクリティカルでも、茜からしたら髪の毛一本毟られた程度。それでは意味が無いのだ。となると、面と向かって対抗するには彼女の歓びの本質を理解し、そこをぶっ壊す方向性で攻め込まなければいけないわけだが……それこそ相手の土俵。無謀以外のなにものでもない。

 しかし、ここのところ色々としんどいことが起こりすぎていて、花火も冷静ではなくなってきている。真っ先に思いついたアイディアは「アイツに向いている好意を全て自分に向ければ良い」というもの。この考え方はだいたい25%くらいの正しさしかない。まず、確かに茜に向いている好意をひっくり返す事が出来れば、確かに茜は悔しいだろうし、自分よりも下だと思っている花火に獲物を持っていかれたらプライドに傷はつくだろう。意趣返しとして一定の効果はある。しかし、茜の本質は「他者が好意を向けているものを掠めとることに達成感を覚える」である。つまり、「茜を好いているもの」を改めて奪ったところで、そこに大きなダメージはない。そこが半分の間違い。そして残り50%の間違いは、そもそも同じ土俵に立って戦って勝ち目があるのか、っていう実現性の部分。そのあたりが花火さんの弱いところ。モノローグに出てきたロリ花火さんの方が幾らか冷静な判断が出来ているようで、躍起になる花火に「ガキ」と吐き捨てている。花火だって内心はそんな行為に意味が無いことは分かっているのかもしれないが、やはり「奪われた」ことに対する復讐としては「奪い返す」ことしか思いつかないのはしょうがないことだろう。

 そうして動き出した花火は、当然「茜に好意を向けている者」を探すわけだが、鐘井に手を出すわけにも行かず、手っ取り早く確保出来るのは麦ということになる。前回まったく違う文脈から「正式に付き合ってみる?」と誘われていたのは渡りに船。より明確に「茜対策」を打ち出すため、麦とは正規の契約を結ぶことに。こういう花火の行動に対しては麦がいくらか冷静に待ったをかけるかと思われたが、前回自分から言い出した手前、断るのも変だと思ったのだろうか。無事に受理されて2人は「正式に好きあっていないカップル」というよく分からない関係性となった。

 正式に付き合ったら何が変わるのか。おそらく花火の中では「まぁ、やることを最後までやらなきゃな」みたいな義務感がまずあるだろうが、それよりも前に、真っ先に動いたのは、エッちゃんへの報告だった。そりゃま、「二股」になるわけで、ここで正式に報告、以後の関係性の改正を要求。しかし、ここまでいいように扱われてきた「便利な発散先」だったエッちゃんは、ただその地位に甘んじるだけの被害者ではなかったのだ。牙をむいた彼女は、これまでの花火の気持ちを全て看破していたことを告げ、麦と、更にその奥にいる「本命」の存在を全て知っていると仄めかす。その上で「今まで通りにしましょうよ」と説き伏せ、少しずつ包囲網を狭めていく。これまでの関係性では「心はあっちでいいけど身体だけ頂戴」という立ち位置だったが、「身体も提供しません」という花火に対し、「別にいいじゃないか」と甘言を囁き、爛れた関係を続けていく意向。当然その先には「どうせ身体だけじゃないんだろ」というゴールが見えている。いってしまえば、この後に登場する茜のセフレ、タクヤのいっていた「身体が気持ちよくなれば、気持ちなんていくらでも後からついてくるだろ」を実践しようとしているのである。彼女の毒は、確実に花火の中を巡っている。策士だね。格好良いね。

 こうしてエッちゃんすら振り切れなかった花火。そこは諾々とうやむやを続け、更に偶然出会った男を見て更にプランを進める。あの日のファミレスであったタクヤは、一応「茜に好意を寄せる者」の2人目。これを奪い取って、茜に対する宣戦布告と出来れば良い。まぁ、そんなことがなかなか上手くいかないことは、本人もすぐに気付いていたのだが……。花火さんは、そこそこ冷静に、客観的な自己分析が出来ているはずなのだが、動いてしまった後に微調整しようと慌てて取り繕う流れになっているので、各方面に後手後手だ。タクヤ君だって単なる茜のペットではなく、ちゃんとした自我を持つ一人の男である。そして、割と分かりやすい「とにかく繋がろう」の信念を持つ、素直なチャラ男でもある。まぁ、花火の思わせぶりな行動は、普通に見たら「誘惑」ではなくて「ホイホイついて来ちゃった何も知らない馬鹿な女子高生」にしか見えないんだからしょうがない。実際、花火も流されそうになってグルグルしちゃってるしなぁ。もう、この辺りで茜に勝てる見込みがないのよね。

 すんでのところで最後の防壁だけは守りきった花火だが、そこを守っていてもプランは成就しないわけで、一体どこに着地させたらいいものか、行動を起こした本人が一番迷子。麦との関係性もどうしていいか分からなくなってるし、その背伸びは自爆以外の何ものでもないんじゃ。男と付き合う規準が全部麦な時点でなぁ……。そして、そんな浮ついた花火を絡め捕ろうとする多数の蜘蛛の糸。タクヤから見れば茜と違って自分主導でモノに出来そうな都合のいい女だし、エッちゃんからしたら調教途中の刺激的な手駒だし。今のところ彼女の思惑から一番遠くにいるのが麦じゃんね。花火が「自分」を手に入れるよりも先に、周りでゴタゴタしている「花火争奪戦」がヒートアップしているのである。

 そして、そんな折に麦さんのところに乗り込んでくる真っ直ぐ少女のモカさん。今のところ、今作で唯一の真っ直ぐさん。モカに対応する麦のクズっぷりもなかなかだが、彼の中には茜と花火を結びつける「クズ女リンク」が形成されている節もあり、そういう意味では麦×花火関係に脈があると言えなくもない? ……どっちも望んでないよなぁ。さて、モカさんはこんな駄目な王子様をブレイク出来るのか。ブレイクされたとして、花火はどんな攻めに打って出るのか。もう、しっちゃかめっちゃかですわ。

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