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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ババア可愛いやん! 第16話。今までずっと「ババア」表記で済ませてて申し訳ありませんでした。今後はちゃんと千登勢さんと記載させて頂きます。ジジイはまぁ……ジジイでいいや。

 ジジババ黒歴史編、後編。前回の予想通り、やっぱりジジイが必死になって隠そうとしていたことは本当にどうでもいいことだった。なんでよりによって池干しが始まってからあんなに慌ててたんだろうな。実際の関係者だったジジイなら、「池を干したらひょっとしたら神輿が出てきちゃうかも」っていう心配は真っ先に頭に浮かびそうなもんだけど。まぁ、大丈夫だと思ってたら実際に神輿っぽいのが見えたから慌てたんだろうけども。どーせ町の古い連中は知ってることなんだし、今まで50年間図太くこの町で生きてきたんだから、今回だって放っておけばよかったのにな。多分若い衆に過去を掘り下げられたくなかったんだろうなぁ。そう言うところで見栄っ張りだからなぁ。

 まぁ、「現在のジジババが」何を思うかというのは大きな問題ではないんだ。今回の物語で重要なのは、「当時の若者が何を感じていたか」という部分。50年前というと、大体1970年くらいということになり、歴史で言えば高度経済成長期の末期ごろ。日本は64年に東京オリンピックを成功させ、いよいよ先進国の仲間入りを果たそうという、最も華やかなりし時代と言えるかもしれない。ビートルズの来日がまさに1966年らしいので、若者達がロックミュージックに熱狂し、こぞってミュージシャンを目指したのもこの時代。旧態依然とした日本の文化を忌避し、「新しい時代」に飛び出そうとする若者は、きっとどんな田舎にもたくさんいたに違いない。

 そんな時代、ものすごくシンプルに感化されて世界を動かそうとしていた若者3人。ロックな牛松、美人な千登勢、そして便利屋のドク。ちなみに互いの呼び名は「ビフ(牛)」「オリーブ(織部)」そして「ポイズン(毒)」である。こいつら、やっぱり馬鹿だろ。千登勢さんは英語交じりの台詞を積極的に声に出したり、なかなかハイカラなことも嗜んでいたようだが……。結局、この当時の3人は「田舎の若者」でしかなかった。世界を変えることを望み、小さな田舎を飛び出すことを望んだ……のだが、実際に望んだのは希望を胸に抱いた千登勢だけだったようだ。ドクはおそらく他の2人の勢いに任せて何となく付いていっただけだろうし(まぁ、それでも楽しそうではあるが)、当時のジジイは、思い悩んだ末に、結局町を出ることはなかった。この時のジジイの心境は、なかなか理解しがたいものである。千登勢が「あいつは逃げたんだ」と一蹴し、そのまま犬猿の仲で50年が経過するのも致し方ないことかもしれない(それにしても長いが)。ただ、一応この作品全体のコンセプトから好意的に解釈するなら、彼は「自分の欲望のままに町を飛び出す」ことより、「自分の身を犠牲にしてでも間野山をより良くしようとした」という風に解釈出来る。というか、多分シナリオの流れからそういう風に見てほしいのだと思う。間野山を出ることは簡単だし、東京にいったらひょっとしたら成功したかもしれない。しかし、それでは間野山が変わらない。だからこそジジイは、ロックを訴え、因習を破壊するため、わざわざ神輿にギターを突き立てたのである。まぁ、その神輿も歴史で言ったら50年程度のものだから大したモンじゃないけど……。

 結局、今回のエピソードは「ジジイは本当に町のことを考えてていい奴なんだよ。やり方は間違ってるけど」ということを50年越しで伝えるためのお話だったのだろう。千登勢さんもジジイも「生まれてこの方間野山を出たことがない」という点は同じなのだが、千登勢の方は夢破れて出られなかったというマイナスの印象で、ジジイは「敢えて逃げなかった」というプラスの動機付けなのである。まぁ、根本的なところで間違えているせいであんまりプラスがプラスに見えないのだが……そんなジジイの執念を、少しでも若い衆に感じ取ってもらえればいいじゃん、というのが今回の意義。そして、めでたく「祭りを復活させる」という方向で、ジジイの意志は受け継がれることになる。いや、ジジイは別に祭りの復活なんて望んでないんだけど、第一の目標は「町の活性化」なのだ。そのためならば、かつてジジイが自ら潰した祭りを引っ張り出してでも、改めて間野山の結束力を見せつける必要があるのだ。

 他方、千登勢さんの方は「マイナスの過去」を持っていることが判明してしまったわけだが、彼女は彼女で充分強い女性なので、存外ケロリとしている。あの時の自分は間違っていたのだ、という結論を一ミリも動かすことなく堂々と今の自分を保っているが、だからといって他人の意見を聞かないという狭量な態度というわけでもない。孫の凛々子には、「あの時自分が町を出たいと思ったことは間違いだったが、その間違いだって若さの特権なんだ」という論法から、決して自分の「反省」を押しつけていない。てっきり孫を籠の鳥のように囲い込むかと思ったが、そんなことしないあたりはやっぱりよく出来た人である。ちゃんと年寄りらしい年寄りになってれば人間格好良くなれるもんですよね。ジジイに爪の垢を煎じて飲ませたいところだ。

 こうして、50年越しの「町への愛情」は現代の物語へと帰ってくる。さぁ、祭りの復活だ。まぁ、すでにここまでの話で祭りっぽいことは色々やってるんですけども……改めて、「間野山オリジナル」の祭りイベントを成立させられるかどうか、おそらく国王としての任務の1つのゴールがここになるんじゃないですかね。これまで、龍に関する伝承を婚活イベントで仄めかしたり、一応伏線ははってるんだよな。そして最後に突然事務局長がしゃべり出し、「サクラクエスト」の「クエスト」部分を急に思い出す。そういえば、今作は一応イベントをRPGっぽくたとえてる話なんだっけな。突然のお使いイベントにびっくりである。果たして、三種の神器は無事に回収出来るのか……いや、だからもとの祭りだって歴史は50年しかなかったんだから大したもんじゃないんだって……。

 とりあえず、千登勢さんの若いころは本当に恰好良かったので、そのままCDデビューとかすればいいと思います。ふわふわタイムとか、アガートラームとか絶唱したらいいと思います。

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