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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ホントに変な作品。第3話。この距離感というか、この質感のどこを楽しませようとしているのかは何とも計りづらいデザインなのだが、決して悪いものが出てきているわけではない。このご時世、こんな自由でチャレンジングな作品がまかり通るものかと感心すらする。

 1話と2話はテイストが全然違ったし、3話もまたがらりと印象の違うお話。公式ページで確認すると、どうやら本作は「各話監督制」を採用しているとのことで、言ってしまえば毎回が新しい作品みたいなもんである。そりゃ印象が変わるどころの話じゃないよな。かつて「全部監督が違う」という謎の売りを標榜した作品には「迷い猫オーバーラン!」があったが、あちらは結局一本の原作の上に成り立つ作品だったので、監督を変えることの面白味というのはそこまで純粋な売りにはなっていなかったように記憶している。対してこちらの作品は、各話を結びつけるものは「夢」「魔女」といったわずかなキーワードと、ろくにキャラも固まっていないような主人公の遥人たち3人だけ。それ以外の舞台設定、シナリオ、ゲストキャラや演出まで、全て好き勝手に1から作って良いのだから、そりゃ印象が変わるのも当然だろう。

 しかし、こんなに接点が乏しいにも関わらずどこかちぐはぐな印象を受ける部分もある。たとえばこの3話の場合、最後にヒロインの佳世ちゃんとお別れした後、遥人は顔をくしゃくしゃにして涙するのだが、2話であんだけ平然と殺人犯を見送った今時のドライな若者遥人像が残っていると、今回の涙はなんだか違和感のある反応だ。まぁ、別に「どっちも遥人だよ」と言われればそうなのかと納得するしかないのだが……。

 まぁ、ぶっちゃけ今作はそんな細かいところはどうでもいいのだ。結局「夢」がテーマに設定されている時点で細かい整合性など望むべくもないのだし。しかし、今回の話数はそんな「夢」要素は残しつつ、割とクレバーな構成になっていた気がする。特徴的なのは、全く同じシーンを遥人側と佳世側の2方面から続けて描くというデザインで、1度ならず2度も繰り返しが挿入され、最初は「佳世サイド→遥人サイド」という風に「ネタばらし」が展開されるが、後半では「遥人サイド→佳世サイド」と裏の感情がさらけ出される。冒頭の「佳世サイド→遥人サイド」の構成はそこまで意味があるとは思わなかったが、後半は「佳世の秘めた想いが露わになる」という意味でリピート演出に意味がある。おそらく、こうして「リピートもリピート」という複層構造にすることにより、今回の「初恋の魔女」の夢は「終わらせたくない、短い一時をなるべく楽しむものにする」という理念を表出させようとしていたのじゃなかろうか。繰り返しが続けば続くほど、最後に訪れる「終わり」の印象が強まるわけでね。まぁ、途中で飽きちゃう人もいるかもしれないので良し悪しだとは思うが……。

 何とも珍妙な作品だが、この3話目ではようやくヒロインが「可愛い」と思える表情を見せてくれて、作画面でも印象が良くなってきた。まぁ、毎回作画体勢も入れ替わるみたいなので、今回たまたまたよくても次回以降に何の保証も無いのが残念だが。

 そして今回のゲストヒロイン・佳世ちゃんのCVは田村奈央である。なんかもう、最近はネジルとミュージモンの声しか聞いてなかったもんだから、可愛い方の声聞くのがすげぇ久々だったからすっかり忘れてたわ。

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