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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 能登・日笠・茅野とかいうメンツで雀卓囲みたい人生だった、第11話。麻美子強そう(個人の感想です)。ぴかしゃ弱そう(個人の感想です)。

 雀卓を囲める友達がいるというのは幸せな事ですが、今回もそんな「友達」のお話です。前回「パーシャル友情」では「言葉にできなくても友情」「言葉にならないから友情」という話が結月さん中心に繰り広げられたわけですが、今回の主人公は日向。そしてドリアンパーティで関係付けられた「しら×ひな」回であります。この2人の繋がりとして顕著なのは、前回の結月とは違った形でのコミュニケーション不全を抱えているために、お互いに人との関わり合いをすごくすごく気にしてしまうという事。両者性質は正反対で、報瀬はゴーイングマイウェイを貫き通すため、基本的に周りの人間のことは敵だと思っている。自分を害する人間、悪くいう人間など知ったことかと跳ね除けて、最後には自分の望みを打ち立てんとする。キーワードは「ざまあみろ」である。対する日向は、周りの人間が気になりすぎる。自分も気を使いたくないが、他人に気を使わせるのも嫌。彼女が気を使ってしまうのは、「自分が気をつけて(泥をかぶって)他人と接しないと、他人が自分に気を使ってしまうから」である。その結果、他者には一切認識できない「日向の中だけの気遣い」が溢れかえってしまい、シンガポールの時のように全てを一人で飲み込もうとしてしまう。相手が「気を使わなくても大丈夫な相手」ならば互いに不干渉でスタンドアローンなので問題ないが、ここに余計な関わりが生まれると日向は苦しくなる。抱え込んだ挙句のキーワードは「ふざけんな」である。

 この凸凹の二人がどのように互いの苦しみを共有していくか、というお話。もしかしたら、数ヶ月前の報瀬さんだったら今回のような出来事は起こらなかったかもしれない。他人は他人と割り切り、「相手が隠してるんだから詮索する必要はない」と考えてそもそも「ふざけんな」のシーンを目撃しなかったかもしれない。しかし、シンガポールの一件以来、報瀬と日向の関係性は「お互いに気を遣うな」という強い言葉で結ばれた。その結果、報瀬は「私が気になるから干渉するのだ」「あれだけのことを言っておいて自分だけこっちに気を使って隠し事とはふてぇ野郎だ」ってんで、独自に日向を掘り下げ始めるのである。さすがにメール見ちゃうのはアウトだと思うのだが、まぁ、最近までろくに友達もいなかった報瀬さんのこと、距離の取り方がわからなかったが故の過ちということで勘弁してあげよう。

 そうして明かされる日向の過去。まぁ、ありがちといえばありがちな理不尽劇場である。学校の部活という旧態依然とした体制、そして思春期特有のなんともジメッとした関係性の不和。ここからいじめなり不登校なり、問題が拡大するのもありがちな話だが、そこをスパッと「学校をやめる」まで突っ走ってしまうのが日向さん。彼女は、圧倒的に「善」を抱え込んでいるのだ。「元」友人たちの心無い振る舞いは、別に悪意から来たのではないことはわかっている。だからそこに自分が悪意や害意で返してしまうのは不毛だし、無駄だと判断する。煩わしい人間関係はバッサリと切り捨て、またゼロから始めよう。そのための目的地が南極っていうあたりも実にぶっ飛んだ発想だが、渡りに船、南極に報瀬。それができてしまう状況が整ったことは天啓にも見えたのかもしれない。新たな煩わしさの種を抱えながらも、日向は「何もないこと」に憧れて新天地を目指した。

 日向の過去を知った3人の対応ははっきりと2つに分かれた。「忘れろ」と言われて忘れる組と、忘れられない組。忘れる組の2人は簡単だ、かたやアホのキマリ。「気にするな」と言われれば表も裏も何もなしで「OK、気にしない!」で終わり。結月も簡単、「気にしないことが友達なんだよ」と言われれば、スムーズに契約を履行できます。それが友達だと言われれば学びます、お利口だから。しかし、ただ1人忘れられない報瀬さんはそうもいかない。なぜなら、日向の話は理不尽だからだ。何故、こんなことで自分の「友達」ばかりが背負い込まなきゃいけないのか、その部分に理不尽を感じ、不愉快だからだ。

 一緒に同じ「ふざけんな」を抱えさせろと、報瀬は申し出る。そのことが本当に嬉しくて、日向は再び全てを「背負い込もう」とする。自分は弱いから、そんなことになると自分を責め、報瀬をなだめる。自分のことで報瀬を悲しませ、不愉快な思いをさせてしまったなら、それだけで友人関係が成り立たないと考えるからだ。「報瀬は私じゃないだろ」と、そこをはっきりと分けて考えさせようとする。「善」の体現者たる日向は、そこにはっきりと線引きを求め、報瀬を自分から切り離す。

 しかし、そんなお利口な理屈が伝わるほど、報瀬さんは出来た子ではないのである。目の前のものを蹴散らし、自分の夢を掴み取って来たワガママっ子なのである。そんな報瀬がとるべき道は、「自分の幸せのための日向の幸せ」。ここに来て突きつけられる「ふざけるな」と「ざまあみろ」の融合。日向からすれば、ついに自分が原因で他者に「不幸」を生じさせてしまったわけだが、それでも何か、達成感があった。初めてのワガママは、どこか心地よかった。互いのはけ口を用意して、自他の垣根すら越える感情で動くことができる。そんな関係性を、「友達」と呼ぶのだろう。

 吹き出した感情は最後にドラム缶で吹っ飛ばそう。今回は除夜の鐘も含めて様々な南極特有の風景を見ることができて、いよいよ「南極アニメ」としても見所が増えて来ている。まぁ、日焼けには気をつけようってことだな。

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