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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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Cutie Honey Unicerse」 4→4

 本当によく分からない作品だった。なぜ現代に戻ってきたのか、そして我々に何を伝えたかったのか……いや、メッセージ性は求めてませんけども。

 当初想定していた方向性よりかは、変な方向に楽しめる作品になった。というか、多分タランチュラパンサーが主人公の作品だと思えば、割と現代風の、萌えと鬱を足し合わせたような歪んだ嗜好の作品の1つとして成立していたように思う。何が善で何が悪か。(特に女性同士の)過度な友情や執着を持って、強い信念に命をかけるキャラクターたちの姿は、なるほど見応えのあるものだ。ハードなバトルアニメとしてその辺りの過酷な戦いを描き続けるのならば、案外面白い伸び方になったのではなかろうか。

 しかし、本作の主軸はそこではない。というか、そこだけではない。知識がないので勝手な推測になるが、やはり原作「キューティーハニー」の現代での再構築というのが今作の目的だったのではなかろうか。「永井豪50周年」を銘打っていることもあり、「永井豪らしさ」みたいなものをそぎ落とす方向には話が進まず、どれだけシリアスな話になってもオゲレツ要素は忘れないし、腰が砕けるようなギャグも要所に挟んでくる。上述の「萌えと鬱の入り混じったバトル」ももともと永井豪が持っていたテイストの一側面であるとするなら、なんと先駆的なクリエイターだったのだろうかと感心もする。

 でも、やっぱり全体で見るとカオスすぎる気がするんだ。せっかく雰囲気が盛り上がっているのにギャグでへし折られるとどんなテンションで見たらいいか分からなくなるし、それまで積み上げてきたドラマが台無しにされてしまったように感じてしまう。実際、シリアスにシリアスを重ねて人の死を悼んだとしても、最終回で番長は帰ってくるのである(まぁ、わかっちゃいたが)。その割に夏子だけ帰って来ずにマジで死んでるあたりがすげぇんだけどさ。いつどのタイミングで「な〜んちゃって」って言われるか分からない状態では、なかなか本筋に身が入らないのはしょうがないことだろう。

 アニメ全体としての映像部分もやや弱め。肝心のバトルが亜空間での対決をベースにしているので画面がのっぺりしてしまう。お色気シーンは頑なに昭和テイストを守り続けているのであまりエロくない(まぁ、全力でエロかったらそれはそれで問題なのだろうが)。懐古するための映像というのはそれで意味があって、今期だと「メガロボクス」の意図的に作り上げた「古臭い」風合いなんかは味わいになっているのだが、本作の「古臭さ」はあまり魅力には感じなかった。まぁ、やっぱりこれも「永井豪ファン」を狙ったものなのだとしたら私にはどうしようもないのだが。

 あと、個人的に最大の不満だったのは、事前に喧伝されていた「ハニーのそれぞれの形態に豪華オリジナルキャストがつくぞ!」という部分が全く活かされていなかったことで、他のモードが全然活躍してくれなかったこと。これも原作時点でこの程度の扱いってことなんですかね? 「変わるわよ」がうたい文句のヒロインの割に、変身要素に意味がないのはなんだか寂しいよな。そう考えると、パンサークローの陣営の方がバリエーション豊富で面白かった気がするなぁ。

 果たしてどんな層を狙って作られた作品だったのかは分からないのだが、業界は一体どこに向かってプロモーションを行ったのだろうか。今作でどの程度の商業的な影響があったのか、下世話な話ではあるが聞いてみたいもんである。

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