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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 あと1話で何もできねぇだろ、第7話。まー、途中から薄々感じてはいたけど、今回のシリーズだけで完結することはなさそうですね。まだまだこの作品が続いてくれるのは喜ばしいことだけど、シリーズとしてどうやって着地してくれるものやら。

 先週は忙しくて感想すっ飛ばしたのだけど、実は忙しかっただけじゃなく、「もう、この事件よくワカンねぇな」ってんで理解を放棄したことも理由だったりする。うん、すまない。わたしゃ「人の名前を覚えるのがめっちゃ苦手」っていう弱点を持ってて、今作はとにかく人間関係が複雑に絡む上にバシバシキャラの名前をセリフの中で扱いつつ急ピッチで謎解きが進むもんだから、もう、途中から誰がどこで何を目的に動いてるかわかんなくなった。ざっくり言うと「実は宗教家連中は移民政策の暗部をシビュラで受け入れられるレベルで押しとどめるためのセーフティーになって頑張ってたんやで」というお話だったと解釈しているのだが(そしてそこにビフロストが加担したせいでトーリ(CV・石川界人)がちょっと無理してしまい、いろんなところが破綻したって感じか)、ディティールについてはもう気にするのはやめた。何はともあれ、強制捜査によって事件は収束したし、ビフロストの方も自浄作用によっておばちゃんが消されてスッキリした形に。てっきり梓澤が上に上がるのかと思ってたけど、どうやら彼はインスペクターの立場のままで好き放題やり続けるみたいね。

 で、そんな風に今回までの事件は一応の解決を見たわけだが、シリーズ全体を考えた時に最後の一山になりそうな部分が盛り上がってきたので、それについてはしっかり押さえておきたいと思ったわけだ。具体的には慎導とミハイル関係のトピックね。慎導が免罪体質だと発覚し、そこには確実に朱ちゃんの陰。確か慎導は彼女の推薦で監視官になっているはずなので、「免罪体質だと認識した上で」彼を使っていたというのは朱の目指すところを示す大きな手がかりになるはずだ。

 確認しておくと、シビュラにとって免罪体質の人間ってのは重要な意味を持っている。免罪、つまりシビュラで裁けない人間は槙島さんを代表としてシビュラにとってのガンであり、シビュラ側としては排除すればいいはずなのだが、そうはせずに自らのシステムに取り込むことで、新たなシステムを構築して完成度をあげるってのがシビュラシステムの根源である。さらにアニメ2期ではこの「免罪を取り込むことで完成度をあげる」というシステム自体の不具合が発覚し、「シビュラがシビュラを裁く」という自己矛盾を生み出してさらなる混迷を生み出した。朱の指摘によってシビュラは事実上「折れた」形となり、単に免罪体質だからといって取り込んでいいものか、一度取り込んだからといって永遠にそれが法の埒外にあると言えるのか、様々な部分が課題として残っていた。それがこの3期に至るまでの時代に解決されたのかどうかは不明である。そのため、なぜシビュラが免罪体質だとわかった上で慎導を監視官というポジションで放置しているのかもまだその理由はわかっていない。しかし、そこに朱ちゃんの口添えがあったということは、シビュラの思惑があり、さらにそのシビュラの上を行く朱の思惑もあるということに。慎導は朱ちゃんに「利用されて」いるのだろうか。しかし、彼女は「自分の力で真実にたどり着いてもらう」とも語っており、昔から持ち続けている強い信念に基づいて「シビュラの打倒(改善?)」を狙っているのは間違いなさそうである。最後に“勝つ”のは一体誰なのか、そんな簡単な言葉ではなかなか説明しづらい世界ではあるが、やはり僕らは常守朱の活躍を心待ちにしている。

 そして、PSYCHO-PASSという作品の象徴である「シビュラと免罪」というテーマを大々的に打ち出すにあたり、いくらか刺激的な演出が仕込まれているように思える。わかりやすいところでは、慎導の係数がどんどん下がっていく様子を雛河が固唾を飲んで見守るシーン。これは明らかに1期の槙島の演出のオマージュ。槙島は朱と対峙した際にドミネーターを突きつけられても不遜な態度で対話を続け、いつか撃てると信じていた朱の思惑をよそに、どんどん係数を下げるという演出があった。今回はそんな槙島と同じ声帯を持つ(?)雛河が同じ現象を観察して愕然とするというのが心憎い。

 また、あの時の槙島・常守の対峙シーンという印象深い一幕は、今回ミハイルとトーリの対峙シーンにも翻案されているように見える。槙島は人質にとった女の子(朱の友人)に銃を突きつけながら、地下施設上部にある通路から朱ちゃんを見下ろし対話していた。今回はトーリが同様に「人質に銃を突きつける」というアクションを取りながら全く同じ構図でミハイルとの対話を行なっている。しかし今回その場にはドミネーター(シビュラ)が介在しておらず、あの時点でトーリの犯罪係数が上がっていたのか、下がっていたのかは知るすべもない。しかし、最終的には槙島の時とは逆の結末になり、銃を突きつけられた女性の方が、相手を撃ち殺すことになった。もちろん、銃を打った舞子の犯罪係数は上昇してメンタルケアが必要になっている。その結果、自力では何もできなかったミハイルが怒りをぶつけた先があの時の槙島と同じ体質を持つ慎導なのである。こうしたいくつかの断片が、あの当時の一係の奮闘っぷりを思い出させながらも、シビュラの変質を否応なく突きつける効果を持っているわけだ。さて、今回のシビュラは一体どこへ着地するのだろう。

 それにしても、ラウンドロビンの執行凄まじいな……エリミネーターとか可愛いもんやで。

 

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