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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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<キャラクター部門・女性キャラ>
 出来るだけ手短に、的確にを目標に、女性キャラ部門だ。なんとか短く収めるためにも、今年も1作品1キャラを原則として進めていこう。あと出来たら1声優1キャラも守りたいところだけど……こればかりは……。
 こちらは男性部門とは逆に真っ直ぐな主人公から入ってみよう。直近の記憶で印象深いのは、新たな性癖の幕開け、岩永琴子女史(虚構推理)。まぁ、可愛いを狙ったら狙い通りのところにズドンときたという分かりやすい造形。そういう意味では犬山まなちゃん(ゲゲゲの鬼太郎)も同じカテゴリに含まれるかもしれない。最近のヒロインは率先して百合要素を推していく安定感。足の太さを売りにしていく八尋寧々さん(地縛少年花子くん)、頭皮の臭さで勝負するタキタ(空挺ドラゴンズ)といった戦う女性陣にも注目。守られてばかりのヒロインの時代は終わったのだ。
 戦うヒロインといえば、ピーキーな性能が謎めいた魅力となったティラナ・エクセディリカCOP CRAFT)も手堅く可愛い。村田蓮爾絵の魅力がアニメでも存分に発揮された好例だろうか。戦いの次元こそ違うが、えりぴよさん(推しが武道館いってくれたら死ぬ)も立派なメインヒロイン(?)として活躍してくれたし、そこから派生して出てくる名前は当然紗倉ひびきさん(ダンベル何キロ持てる?)ということになる。みんなそれぞれに、負けられない戦いがあるのだよ……。そういう意味では、先輩(手品先輩)も常に真剣だったな? 決して悪い人じゃない。それは知っている。あ、この流れは多分メイプルちゃん(痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。)の名前も上げられそうだ。まぁ、彼女はほんとに趣味を満喫していただけだろうけどさ。
 視点を少しずらして、メインヒロインのそばで戦うポジションを見てみよう。複数のヒロインが乱立する作品では「推し」と呼ばれる枠である。例えば直近だと「SHOW BY ROCK! ましゅまいれっしゅ!」の中では、悩みに悩んでデルミンを選ぶ。いや、でもましゅましゅは4人とも本当に良い子ばかりで悩ましいのだが……。同様の悩みを抱えたノーブルレッドの中だと、なんとなくエルザちゃん(戦姫絶唱シンフォギアXV)を選びたいかなぁ。ソシャゲの方だと「ガンス」って言いまくってんだけど、本編でそんなに連発してたかね? 個性派女子高生勢揃いの「女子高生の無駄づかい」からは、当然私はリリィを選ぶ。可愛くて行動力のある百合脳、世界を破壊するだけのパワーがある。女子中学生アイドルグループが乱立する「RE:ステージ! ドリームデイズ」からなら、こちらも悩みに悩んだ結果、市杵島瑞葉部長を選出。どうにも私はこういうポジションにいる怪しげ関西弁に弱いらしいな(東條希に大切な何かを壊された者並の感想)。あ、一応メイドリーちゃん(異世界レビュアーズ)の名前も上げておきますね。別に深い意味はないけどね。ちなみに獣枠でもコマ(うちタマ?!〜うちのタマ知りませんか?〜)が選択肢に上がっていたことは黙っておこうな。あ、あとフィーロ(盾の勇者の成り上がり)。羽毛は正義。
 続けて、曲者揃いのライバル、敵キャラ部門。ここでパッと浮かぶのは、厄介の塊だった菅原新菜さん(荒ぶる季節の乙女どもよ。)あんな女子高生がいたら、そりゃ風紀も乱れるし友情なんてあったもんじゃねぇよな。ライバルっていうか実はそっちが本命でもよくない?とすら思えてしまうのがジュノBEASTARS)。あらゆる意味で肉食系女子。強い(小並感)。ライバルってのはちょっと違うが、どこか悪辣さの中に憎めない要素が入り混じる秀作ヒロインには食蜂操祈さん(とある科学の超電磁砲T)もいるぞ。ヒロイン力は胸囲力なんだゾ。そして真正面から主人公チームにぶつかりながらも、最後には感動の渦を巻き起こしたドラマの立役者といえば何と言っても堂島晶さん(この音とまれ!)。正しい人が正しく幸せになれるストーリーは良いものである。同様に最終的な幸せを掴み取った敵役としてはスザクさん(新幹線変形ロボシンカリオン)もあげておきたい。彼女の成長は、まさに「進化」と呼ぶにふさわしいものだったのだなぁ。そうそう、救いも何もあったもんじゃない単なる最悪なやつとして、シベール(キャロル&チューズデイ)が何故か印象に残ってるのであげておきますね。メインヒロイン差し置いてこいつの名前だけ上げるのはおかしくないか?(仕様です)
 あとは細かい名前を羅列していきますが、過去にすでに一度取り上げているので選出から漏れる名前には女神ヘスティア(ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅡ)とか、霜月美佳さん(PSYCHO-PASS3)がいます。良いヒロイン勢は時代を超えても良いに決まってますからね。個人的には何故か全部一緒くたのカテゴリに入るのはシュカ(ダーウィンズゲーム)、ペタ姉(ぬるぺた)、グレイ(ロード・エルメロイⅡ世の事件簿)の3名。なんでひとまとめなんでしょうね。わかんない人は宿題だぞ。中の人的要素だけで何故か印象深いのはリィン=メイ(プランダラ)とかだろうか。だって素直にエロ可愛いし。メインヒロインだったのにそんな感じが全然しない桐生瑞葉さん(可愛ければ変態でも好きになってくれますか?)も中の人要素強めではありましたが、もしかしたら新境地だったかもしれん。あとスイカDr. STONE)とか。中の人の変な声が忘れられないんだヨ。ヒロイン候補が多すぎてどうしたらいいか悩んだんだけど、「ドロヘドロ」からはあえて能井を選んでおきますね。まぁ、上の部門でシンさんをあげるならそうなるわな。そうそう、作品の出来不出来とは別でやたら印象に残ってしまったキャラとしては御杖夏南子(星合の空)なんてキャラも。これだけインパクトがあるってことは、ちゃんとシナリオが完結してれば名作だった可能性もあるんだよなぁ。
 さぁ、残りは10名だけだ(?!)。うち3名がベスト3に入るので、惜しくも選外に漏れてしまったファイナリストたち7名。まずは、謎のバイタリティで異常性を遺憾無く発揮させた名探偵、本堂町小春さん(ID:INVADED)。ロリなの? ショタなの? 純愛なの? 単なる異常者なの? いいなぁ、M・A・Oボイスのロリショタ探偵に突如発砲されたいなぁ。同様に発砲されたいというか、惨殺されたい願望が止まらないのはアザゼル・メアリ嬢(魔入りました!入間くん)。なんだこの可愛い生き物は。そりゃ生徒会が多少おかしな組織になるのもしょうがないよ。
 正統派ヒロインとしての力強さを見せつけてくれたのは藤戸千雪さん(ランウェイで笑って)。こんなにもまっすぐに少年漫画の主人公として戦えたヒロインは久しぶりかも。身長コンプがダイレクトにキャラ特性につながっているのも可愛い(本人に言ったら殺されるやつだが)。真っ向勝負に挑み、完膚なきまでに敗者となり、それゆえに頂点を手にした女、日高小春(ハイスコアガールⅡ)。彼女の持つ「負けの美学」は、女子大生が背負うにはあまりにも重く、潔い。彼女に幸多からんことを。最終的に幸せを掴んだのかどうか、少なくとも作品を一本作り上げたことは間違いないのは女神リスタルテ(慎重勇者)。映像、シナリオ、そしてキャスト。全てが本気でぶっ壊しに行った特級壊れヒロイン。何故最終的にいい話になったのかはいまだに理解が追いついてない。
 そして癒しの極致、現代が生んだ救いの象徴、仙狐さん(世話やきキツネの仙狐さん)。モッフモフで良いのじゃろう。甘えても良いのじゃろう。そしてその対極、荒廃と超過労働の極致、現代が生んだ勤労の象徴、金森さやか氏(映像研には手を出すな!)。金がなきゃ、世の中はまわらねぇんですよ。この戦いに終わりはねぇ。
 さぁ、残りの3名は、天国か、地獄か。
 



 
第3位
‘10 「会長はメイド様!」より「鮎沢美咲」
‘11 「47都道府犬」より「愛知犬」
’12 「しろくまカフェ」より「笹子さん」
’13 「サムライフラメンコ」より「真野まり」
’14 「デンキ街の本屋さん」より「先生」
’15 「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」より「ヘスティア」
’16 「響け!ユーフォニアム2」より「吉川優子」
‘17 「ヘボット!」より「ナグリ・ドツーキ女王」
‘18 「SSSS.GRIDMAN」より「新条アカネ」
’19 「バビロン」より「曲世愛」
 地獄の方だーーーー!!! いや、まぁ、これはだって……ねぇ。
 実際に登場したシーンはそこまで多くはないんだ。しかし、かの問題の第2話、そしてやっちまった第7話、とにかく曲世が出てくるだけで作品は変容する。その名の通り、曲がって、捻れて、直視できないような世界になる。世界を決定づけていた、絶世のファムファタル。今年度ラスボス部門で、文句なしの第1位だ。そもそも一切敗北してないからラスボスっていうか、チャンピオンだしな。
 アニメ自体はそこまで話題になることもなく終わっていった作品だが、まぁ、原作がアレなもんだからしょうがねぇ。しかし、このアニメはおよそ描写が不可能だろうと思われていた曲世の実態を、幾ばくかでも捉えて、映像に乗せただけで価値があったと思う。それだけ見たかったものだし、見せては駄目なものでもあった。まさに「怖いもの見たさ」ってやつだ。これだけの体験が出来たなら、そりゃま、九字院さんみたいな状態で苦悶の悦楽を浮かべながら死ぬのも本望じゃありませんこと?
 
 
第2位
‘10 「刀語」より「否定姫」
‘11 「花咲くいろは」より「四十万スイ」
’12 「人類は衰退しました」より「“わたし”ちゃん」
’13 「戦姫絶唱シンフォギアG」より「雪音クリス」
’14 「selector spread WIXOSS」より「蒼井晶」
’15 「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」より「アンナ・錦ノ宮」
’16 「クズの本懐」より「皆川茜」
‘17 「メイドインアビス」より「不動卿 動かざるオーゼン」
‘18 「ポチッと発明 ピカちんキット」より「ギバさん(柳葉ヤバ美)」
’19 「グランベルム」より「アンナ・フーゴ」
 やっぱ地獄の方だーーーー! 救われねぇなぁ! でもそういう女が大好きです!
 曲世は世界を作ったキャラ、そして、アンナは世界のあり方を見せつけたキャラである。いわゆるまどマギ的鬱展開の実例として、シナリオの都合上手っ取り早く「犠牲になった」キャラクター。メタ的な言い方だと身も蓋もない立ち位置であった。しかし、彼女の人生はそんな生半な言葉で片付けていいものではないだろう。主人公・新月が幼少期に選んでしまったほんのわずかな小さな過ち。そこからアンナの人生は大きく狂わされ、その矜持をメタメタに砕かれるまでに落ちていく。彼女の目に宿すのは復讐の炎のみ。それも、起点を考えれば嫌でも「絶対に復讐など果たせない」と分かっているはずの、無謀すぎる戦いだ。
 それでも彼女は止まれなかった。どんな犠牲を伴ってでも、たった1つの自分を守るために戦い抜く覚悟を決め、そして最大級の犠牲として自らの存在すら抹消されてしまったのである。グランベルムというシステムに踊らされたもっとも滑稽な道化。もっとも惨めな敗北者。しかし、彼女の抱え込んだ劣等感を、誰が責めることができようか。どんな人間でも持ちうる普遍的な負の感情を、誰が否定できようか。
 夢は大きい方がいい、願いは強く持ち続けていればいつかは叶う。そんな綺麗事では、生きていけない世界がある。それでも譲れないものがあるなら、人は人をやめるしかないのである。アンナにはその選択が出来たのだ。そういう意味では、作中でもっとも強い人物だったといえるのかもしれない。残念ながら、強さと正しさは別物ではあるのだけれど。
 
 
 
第1位
‘10 「けいおん!!」より「田井中律」
‘11 「よんでますよ、アザゼルさん。」より「佐隈りん子」
’12 「中二病でも恋がしたい!」より「凸守早苗」
’13 「魔法少女まどか☆マギカ新編 叛逆の物語」より「暁美ほむら」
’14 「PSYCHO-PASS2」より「霜月美佳」
’15 「ガールズ&パンツァー劇場版」より「ドゥーチェ・アンチョビ(安斎千代美)」
’16 「この素晴らしい世界に祝福を!2」より「ダスティネス・フォード・ララティーナ」
‘17 「魔法使いの嫁」より「羽鳥智世」
‘18 「リズと青い鳥」より「傘木希美」
’19 「まちカドまぞく」より「シャミ子(シャドウミストレス優子)(吉田優子)」
 魔族だーーーーー! これまたしょうがない! 表記名が無駄に長い!!!
 まぁ、これも説明不要ではありましょう。シャミ子に対して「生まれてくれてありがとう」と思っているのは、何も桃や家族だけではない。日本中のオタクの多くがシャミ子に救われ、一時の幸せを享受していたのはまごうことなき真実だ。彼女の持つ普遍的な優しさ、絶妙なエロさ、そしてどうしようもないポコポコ感。なんだろう、この新しい生き物は。「萌えキャラ」の鉱脈など散々に掘りつくされたと思われるこのご時世に、まだ既存のものとは違う、見たことのない感情が発露させられることには正直驚いている。シャミ子をずっと見ていたいと思えるのは、一体なんて名前の気持ちからくるものなのだろう? 保護欲? 愛情? (それとも性欲?) 分からない、分からないのだけど、彼女が活き活きと動き回っているのを見るだけで、人は幸せになれる。彼女のたぐいまれな言語センスを見るにつけ、人はまた1つ賢くなれた気がする。彼女と友人たちの関係性を見ているだけで、人は友情の大切さを知る。なるほど、世に遣わされた神の使いであるな?(魔族です)
 まぁ、何かを評したい割にはどんどん語彙力が削られている気がするが、大抵はシャミ子が悪いんだよ?
 
 
 
 
<声優部門>
 最後に控えしは、毎年のことながら一番のメインコンテンツ(自称)、声優部門である。毎年毎年よくも飽きずにこうして女性声優の名前をあげ続けられるな、と自分でも感心するが、こうして応援できるものがあるという事実をありがたく受け止めていかなければならない。昨今の世情を鑑みるに、自分が楽しんでいたコンテンツが突然なくなるなんてことは当たり前に起こり得ることなのだから。流石に声優業界が突然消し飛ぶなんてことはなかろうが、アニメの数が減ったり、ビジネスモデル自体の限界を業界が感じ取ったりすれば、こうして毎年数十人もの名前を取り上げてあーだこーだ言えなくなる日は来るかもしれないのだ。そうならないように、我々は常に意識を高く、声優たちの活躍を見守っていくのである(声優アワードに背を向けながら)。
 とはいえ、毎年あまりに多くの名前を挙げているのでいい加減食傷気味なのは事実であろう。今年度は選出するにあたり、割と「もう選んでるから名前挙げられないや」っていうことも多かったし、多分去年よりは数を少なくすることが出来そうである。それにしてもさ、選出のためにタイトルを総ざらいしてるとさ、「この作品は誰が出てたっけ……あっ、ここも一番の売りはM・A・Oネキや……」ってなることが多すぎて怖いんですよ。いやマジで。疑う人は本人のWiki確認してみてほしい。デビュー以来、ずっと「全盛期の花澤香菜かよ」っていうくらいの仕事こなしてるから。そしてそのどれもが一線級だから。今の時代を象徴する声優って、多分M・A・Oなんだけど、「今活躍中の声優は?」っていうアンケートとっても多分上位に出てこない気がするんだよね。このステルス性、声優の本懐ではあるな……なお、同様の「選出済み」という理由から本渡楓上田麗奈種﨑敦美などの名前はこの部門には登場しません。えぇ、登場しません(リストに載ってない声優のリストさ)。
 前置きが長くなったが見ていこう。まず、昨年度の時点で既にある程度注目されていた中から順調にキャリアを積んでいる部門。パッと思いつくところでは大野柚布子なんかは休止を挟んでいい具合にポジションを見つけたんじゃないかと期待している。声質は抜群のものなので、今後も良いキャラを捕まえて独自ワールドを展開してほしい。仕事の多さでいえば白石晴香の伸びにも期待したいところ。キャリアが長いだけあって、実は結構器用な部分が発揮され始めている。子役あがりは本当にタフな子が多いんですよ。突き抜け加減でいうと、もう戻ってこられない気がするのは木野日菜ちゃんである。業界に面白おかしく使われすぎている感はあるが……宜なるかな。今後は「殺生ハムスター役でお馴染みの木野日菜」っていう名乗りを使ってほしいところ。古賀葵もなんだか業界のおぼえめでたく、仕事はかなり増えている。まぁ、ぶっちゃけ個人的にはあんまり印象が残ってないんだが……「プリンセス・プリンシパル」での代役でいい仕事ができるかどうか。
 転じて、今年から名前が出てくるようになった新規注目枠に目を向けよう。「今年の人」と言ってまず真っ先に名前が浮かぶのは、やはりファイルーズあいではなかろうか。これだけ一発でインパクトを残した事例というのはなかなか珍しい。芸は身を助く、というのは本当のことで、他の趣味を突き詰めることもどこかで仕事に繋がってくる可能性がある。声優のマルチタレント化は時に問題としても取り上げられるが、こうして「役ありき」でキャストの背景が活きる事例はなかなか面白い。個人的なインパクトの強さは河野ひよりも負けてはいない。非常に耳に残る印象的な仕事なのに、質的には真っ当なヒロインボイスで戦えるという正統派。活気のある若手は見ていて気持ちが良い。新人ではないが、ちょっと変則気味に浮上した名前で野口瑠璃子も挙げておきたい。「棒振り」で出てきて「なんか見たことあるけど誰だっけ?」と確認したらSHOW BY ROCKでアイレーン様をやってた人だと判明し納得。多少の潜伏期間を経て久しぶりにレギュラーキャストに登場。歌唱力は折り紙つきなわけで、コンテンツの後押し次第でグッと伸びてくる可能性がある。
 同じコンテンツからで申し訳ないが、どうしても箱推ししたいのはましゅましゅの面々である。響声優は勝手に贔屓してた感があるが、ようやくキャラとして声を乗せることに成功した遠野ひかる。彼女の声のニーズは、実はかなりのポテンシャルがある気がする。同じユニットからは、個人的にこっそり推したかった和多田美咲も一緒に浮上。私はね、「地獄少女のヒロイン枠」というだけで無限に推し続ける傾向があるんですよ(3期に想いを馳せながら)。そうそう、何度か作品記事でも言及したけど、一発でレギュラーをとって仕事をこなした名前として松岡美里もピックアップ。まぁ、作品クオリティで多少贔屓目はあるかもしれないが、デビュー直後にメインキャラを射止めたということは、何か光るものがあったのだと期待しても良いのではなかろうか。
 また目先を変えよう。本部門は毎年3人ずつという枠の制約があり、毎年「惜しくも名前を載せられなかった」という大多数の候補をいつピックアップするかに悩まされるのだが、こればかりは本当にタイミングの問題。絶えずいい仕事を続けていても、「今年の顔って感じじゃないなぁ」と思うとどうしても選出が及び腰になってしまう。そうして少しずつ溜まってしまっている名前というのがたくさんありまして……例えばわかりやすいところで言えば加隈亜衣なんかがそうだ。「いつでも選べるから」と思ってるとつい漏れてしまうという悲しい流れ。クマちゃん、今年もいい仕事たくさんしてるんだけど。
 どんどんキャリアを重ねていく名前には例えば赤﨑千夏の名前も入ってくるだろう。ちーさま、案外今年はチャンスだった気もするんだけど……。このあたりの世代、層が厚すぎて選ぶ方もどうしようもないねん!(田村睦心の大活躍を見ながら)(88年組はマジでやばいんだ)
 私がどんどん歳を重ねているうちに、若手だと思っていた世代が既に中堅として定着しまくってるというのは恐ろしい話で、藤井ゆきよなんてまさにゴールデンエイジど真ん中なので……。ゆきよ、(誰とでもいいから)結婚しよう。気づけば桑原由気あたりもそれなりに中堅なのか? 渋い仕事で着実にキャリアを重ねている姿を見ると安心感はあるのだけど。
 単に俺が若い世代を追いかけられてないだけじゃねぇの? という話もあるのだが(そしてある程度は事実だが)、90年代を挟むとやはりいくらかフレッシュな印象になりません? 例えば今年話題になった名前でいえば千本木彩花あたり。最初はなんだかイロモノっぽいデビューだったのに、いつのまにやら堅実な仕事をこなせるようになったものだ。旦那の方もいい感じでステップアップしてるしね(何故かサーキットを走ってるけど)。堅実さでいうとさらなる伸び代があったのは雨宮天だろうか。もともと天さんは「クール系がいいの?」「いやいや。駄女神アホボイスこそ真価でしょ」みたいな議論があったが(あったことにしよう)、最近はその辺りによい折衷案を見つけたというか、きちんと持ち味を理解した上でのキャラの置き方ができるようになってきた気がするんだ。可愛いと綺麗を同時にこなせるのは重要なことですよ。可愛いの突き抜け方でいうと、実は長縄まりあも今年は飛躍の年になったんじゃないかと期待している。ロリ枠ってのは不思議と競争の激しい固定枠なのだが、長縄クオリティは他には出せない見事な個性になっている。並み居るロリ声優をぶっとばせ。そうそう、若手とかそういうレベルの話ですらないんですが、一応ここで紡木吏佐の名前を出しといていいですかね? まだまだ声優としての注目度は低いと思うんですが、単にご本人のキャラにKOされた身としては、「やべーな」と思いながら見守っていくしかないので……。ヤクやってんじゃねぇの?って常に思う。
 さぁ、ここまで20人以上を取り上げてきたが、残すところあと10人である(相変わらず多いな)。これでも去年よりかなりスマートに削れた方なんだが。というわけで最後まで悩んだ結果惜しくもベスト3から漏れた7人を取り上げよう。まず、ものすごくしょうもない事情で選考から外したのは小原好美。今年も文句なしの活躍で充分に「顔」と呼べる活躍だったのだが……ここで取り上げちゃうと、今年のグラプリ記事全体が単なる「シャミ子フィーバー」になってしまうので……ほんと申し訳ない。裏1位ってことにしといてほしい。
 「選ぶとしたら今年ではなかったのでは」という手遅れ感から断念したのは花守ゆみり。いや、今年だって相変わらずの活躍なのだが、どうせならもう一山くるタイミングを待っていたい気もする(これ以上どう活躍しろというのか)。同様に、前線に出てきたタイミングで狙い損ねた名前に島袋美由利がおり、彼女の器用さは毎回感心しながら見ることになるのだが、「もう一山、すげぇキャラが出てきそう」という期待はまだあるんだ。来年以降に選べたら良いな。若手はそういうチャンスがあるからスルーしやすくはあるな。
 ちょっとイレギュラーな選出としては、高橋花林の名前もここであげたい。実はここまでの選出で、今年は案外少なかったんですよ、「変な声」枠が。まぁ、井澤詩織とかを既に選んでしまったせいもあるんだけど。高橋花林は、これまた来年以降のブーストを期待している。
 ちょい意外な枠として、ギリギリまでベスト3入りを悩んでいたのは、実は朝井彩加。コンスタントに仕事をしている彼女だが、今年は何と言ってもクララ役でその技量と個性を存分に発揮してくれた。キャラの乗せ方が気持ちいいのに加えて、一方で少年役や「炎炎ノ消防隊」での仕事のようにクール系でもバシッと決められるレンジの広さは声優ファンにはたまらない魅力である。そして同年代の渋い枠としてLynnの仕事ぶりも注目に値する。やっぱりある程度低音域で仕事ができると役の幅が広がるのは強みなのよね。
 そして最後のひと枠で悩みまくった挙句にここで名前をあげてしまうのが……和氣あず未。確実に今年は彼女の年だったに違いない。彼女もステルス性の高さというか、汎用性で勝負できる貴重な人材。いつかM・A・Oネキの座を奪ってやるんだ……。
 さぁ、残り3枠、悩みに悩んだ末の選出ですが、うまいこと私なりの好みが出てるでしょうかね?!
 
 
 
 
 
第3位
’10「日高里菜」 ‘11「伊瀬茉莉也」 ’12「茅野愛衣」 
‘13「種田梨沙」 ’14「大久保瑠美」 ‘15「小澤亜李」 
‘16「水瀬いのり」 ‘17「黒沢ともよ」 ‘18「久野美咲」
‘19「市ノ瀬加那」
 この流れでこの選出はいい具合に予想外なのではないか?! というわけで選んでみたよ市ノ瀬加那。彼女の場合は、ひとまず声質の勝利であろうか。まぁ、我が愛好の「グリムノーツrepage」でメインヒロインをやっているので愛着がストップ高というのもあるんだが(なお、前作のヒロインはうえしゃまである)。
 今年度でいうとメインを務めたのは「fairy gone」と「キャロル&チューズデイ」の2本。フェアリーゴーンはタイトルとしてはあまり爆発力はなかったが、メインヒロイン・マーリヤの健気な頑張りは見ていて気持ちの良いものだった。もう1つのメインタイトルに登場したチューズデイもそうだが、彼女の声は、ちょっと控えめで出過ぎたところがないのに、どこか奥底に眠るような力強さを感じさせる部分にある。そのおかげか大体は面倒臭い困難にぶつかりまくるヒロインになりやすいのだが、それだけ彼女の声に内的なエネルギーが宿っているということなのだろう。「綺麗な声」というだけではない、そこから一歩先の個性が感じられるのは注目すべきポイントである。
 ご当人も取り立てて押しの強いキャラではないのだが、裏を探っていくとどんどん訳のわからない背景が見えてくる危険物感は非常に気に掛かる。出来ることなら、ノーブルレッドとして積極的にシンフォギアステージに絡んで、あわよくばキャラソンなんかでつないでほしいのだが……その場合に隣に愛美&M・A・Oというとんでもないハードスケジュールコンビを並べなきゃならん……誰だ、こんなキャスティングにしたの?!
 
 
 
 
第2位
’10「喜多村英梨」 ‘11「豊崎愛生」 ’12「金元寿子」 
‘13「佐倉綾音」 ’14「M・A・O」 ‘15「安済知佳」 
‘16「小松未可子」 ‘17「上田麗奈」 ‘18「種﨑敦美」
‘19「富田美憂」
 この子ももう一段階上がありそうな気がするので、今年選ぶかどうかはちょっと悩んだのだが……いや、でも選ぶべきでしょうよ。本当に凄まじい仕事ばかりで「少しはことわれよ」って心配してしまうような活躍ぶり。そして何故か、やたらと私に刺さるキャラばかり提供してくれるのです。若い時分から業界で蠢いているので、やはりいざという時のタフネスが違うわ。
 彼女の場合、声質だけで言えば割とスタンダードなヒロインボイスという認識でいいと思うのだが、それをぶつける方向がいちいちどこかに捻じ曲がっているのは業界の陰謀なのだろうか。主演デビューは(アイカツ関連を除くと)「ガヴリールドロップアウト」であり、そこから同時期に「メイドインアビス」でリコに抜擢。もう、この時点でまともなヒロインになんざ縁が無いんじゃないかと心配になってくる。この世の地獄ともいえるアビスを乗り越え、たどり着いた先に待ち構えているのは再びの天使役。しかし、天使は天使でもふたなり淫乱ショタ天使だ。もう、何が何やら。折良く(折悪しく)同じ年にアビスが劇場で帰還。もう、どこに逃げてもチンコの呪縛から離れられないんじゃないかというこの奇縁の中で富田節は一切ひるむことなく突き進む。そのほかにも今期でいえば「ドロヘドロ」の恵比寿、そして緒方理珠・大野翠という謎のボードゲームコンビなどなど、何かとクセの強いところばかりが回ってくる。そりゃ、どの作品だってインパクト抜群になるに決まってるだろう。
 放送開始時に不安になっていたが、「異世界レビュアーズ」に出演できたということは、それを事務所も本人も了承したということ。つまり、どうやら事務所NGのハードルは低く、どんな役だろうと全部まるっと飲み込む方針の芸風ということ。ということは、ファンは今後もまだまだ見たことのない世界に連れて行ってもらえるということだ。これを期待せずになんとするか。これでまだ二十歳そこそことかなぁ……。
 サァ、こすってこすって、磨き続けていただきましょう。
 
 
 
第1位
’10「藤村歩」 ‘11「福圓美里」 ’12「内田真礼」 
‘13「内山夕実」 ’14「早見沙織」 ‘15「山本希望」 
‘16「日笠陽子」 ‘17「井澤詩織」 ‘18「本渡楓」
‘19「鬼頭明里」
 昨年度に続き、1位には特に意外性は持たせていない。声優オタクに聞いたら多分多くの意見はここに集まる。そういうド本命に私だってビットしたい。今年度は間違いなく、鬼頭明里が完成した年なのだ。
 少しでもアニメをかじっている人間には今更説明不要。何より「鬼滅の刃」でメインヒロイン(?)を務め上げたのだから知名度だって文句なしのはず(だよね?)。まぁ、禰豆子はそこまでセリフのある役でもなかったので実は役者としてはあんまり特筆すべき仕事ではなかった気もするのだが、彼女の主演作品がこうして爆発した裏では、同様に鬼頭明里が爪痕を残した作品が山ほど存在しているのである。
 彼女の技量に感心したのは、思えば昨年度の「わたてん」のノアの時だった。それまではそこまで高音域の役をやらないイメージで、実際に本人の地声はそこまで高くないのだが、「ノアの声で出来ます? キャラソンの歌唱もありますよ?」と聞かれてケロリと「平気ですから」と言ってのけたのがことの始まり。実際に「わたてん」ではその愛嬌を遺憾無く発揮し、まさかそれが作り声とは思えないレベルでの引き出しの多さを見せつける。考えてみりゃ「ラストピリオド」のワイズマンの時からして、彼女の縦横無尽の仕事ぶりは開示されていたのだ。
 そして昨年は「ひとりぼっちの○○生活」や「Re:ステージ」などで正統派のサブヒロインを担当して基盤を固め、「いつの間にか、気づいたらそこに鬼頭がいる」という認識を我々に植え付ける。そして大きく攻めに出たのがかの「まちカドまぞく」での桃である。あの音域で、とにかく抑揚を抑えつつ、さらに作品特有のマシンガンテンポを展開しなければならないという無理難題。シャミ子だって無茶ぶりだが、桃だって無茶ぶりを受けまくっていたのだ。「鬼頭、すごいな」と我々をねじ伏せ、さらに冬クールでは「花子くん」の寧々、「虚構推理」のおひいさまと、ひたすらに豪速球のストレートを投げ込み続ける。あれだけ左右に振っといての160キロ越えのストレート、そんなもん対応出来るわけがないやろが。なんという豪腕、なんというフル回転。改めて、今年は「鬼頭の年」だった。
 さらに、私はフォローしてないがアニメと別界隈ではラブライブに絡んでライブにまで出演してるとかしてないとか。新人声優は酷使されてぶっ倒れるなんてことも最近ではよく見かけるが、この子は果たして大丈夫なのか。まぁ、今のところはケロっとしたものだが……。さぁ、来年以降、この激流がどんな方向に流れていくのかは要注目である。
 そして出来ることなら、たまにワイズマンに帰ってきてください……(チャンスがないわ)。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
今年も、良きアニメに巡り会えますように。
 
 

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HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
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