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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 Ami Maeshimaの初めての別な仕事、第4話。いや、これ、だいぶ上手くなってますやんね。初登場時の丸山彩は「あぁ、うん……」くらいの仕上がりだったと思うのだが、今やちゃんと声優としての仕事になっている。こうして改めて聞いてみるとあみたの声って割と鼻にかかっててクセがあって面白いな。丸山彩以外のキャラクターでどんどん個性が伸ばせれば、声優街道でも一花咲かせられるかもしれない。まぁ、舞台女優としてはバリバリ活躍してるはずなので、そっちを知らない人間の見当はずれの見方な気もするのだけど。

 そんなわけで、あみたの話題が出したかったから記事立てしてみたわけだが、正直いうと本作は今んところあまり乗り切れていないアニメの1つである。毎度おなじみTRIGGER節なので映像部分に楽しい要素は多いのだが、どうにもシナリオラインが雑多というか、「獣人差別」というところからスタートして、対立してる2項について、そして獣人の住む街の孕む闇についての描き方が、良く言えばわかりやすく、悪く言えばあまりにも紋切り型で「ドラマ」として成立してる感が薄いのである。

 これまでのシナリオでも、本当に要素を要素として切り出して断片を繋いでいるだけ、というイメージが強く、個々のファクターが世界を構成する要素として繋がってこない。やりたいことはすごくわかりやすいのだが、何か問題を掘り下げるなら、できればもうちょい周りから埋めていってくれないか、というのが正直な感想である。今回のお話は、イルカ獣人・ニナとの外界散歩を通じてみちるが「人間に戻る」ことをどのように考えているかを掘り下げるのが目的。あっさりと獣化の解除に成功し、それで全てが終わりかというと、流石にそんなことはない、という複雑さを「ヒトと獣人の信頼関係」をベースに描いている。確かに人間に戻れれば嬉しいだろうし、ニナのように人間と獣人が仲良くできればそれでいいはずなのだが、表面上なんとなく上手くいくだけでは、結局みちるの抱えている問題は解決してませんよ、っていう話だ。

 それ自体に疑問はないのだが、どうにも筋の運びが適当。例えば今回ニナが出向いたクラブみたいな会場は「獣人を認める人間たち」の集まりであり、ざっくり言えば「みちるやニナの仲間」となりうる人間たちのはずなのだが、彼らにとって獣人はあくまで「獣」の延長線上にあり、物珍しさや同情からの付き合いでしかないということが端的に説明されている。ただ、それにしたって彼らの行動は適当すぎて、歓待したはずのニナが明らかに苦しんでいるのに水槽にぶち込んで放置したり、対応の意味がわからなすぎるし、それをみちるがぶっ壊して退場する際にも、誰も何も言わずに「仕事が終わった」とばかりにフェードアウトしていくのは、あまりにキャラとしての血肉が感じられず、「そのための舞台装置」としての処理が冷徹だ。ニナとみちるの新しい友人関係をせっかく構築したのだから、もう少し「友達だから」みたいな部分から他の人間たちとの関係性との差分を見せるような演出が欲しかったところ。

 まぁ、現時点でみちるの心情にも整理がついていないし、世界の構図も見えていないので多少もやもやするのはしょうがないことなのだが……もうちょい、あけすけにテーマ性を謳う以外の描き方があればいいのに、とは思うのだ。

 

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