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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「便利屋斎藤さん、異世界に行く」 6

 10なろう目。……と見せかけて実はなろうじゃなかったパターン。稀によくある。今回はなろうかと思ったらなろうじゃなかったり、なろうっぽくなくてもなろうだったり、案外フェイントかけてくるじゃん(そもそもなろうかどうかで分岐が生まれる時点でおかしい)。

 正直言うと視聴開始時にはなろうだと思って見始めたので、「へぇ、なろうにしちゃぁ変化球じゃん」とか思ってました。変化も何も、投げてる場所がそもそも違ったわけだが、なるほどこういう異世界の切り出し方もあるか。何と表現したらいいのかがとても難しい構成で……「異世界日常もの」? でもそれだと「異世界食堂」とか「チート薬師」みたいなジャンルのことを言うんだよな。こっちはちゃんとダンジョン探索やモンスター退治をするんだけど、それが「日常」として描かれるという。まぁ、名前なんて後から考えてくれ。

 そうして生み出された「転生だけど、チートじゃない、頑張って異世界で生きてますもの」とでも言うべき作品なのだが、その構造はなんとショートショート形式でエピソードを繋いでいく非常に刹那的なもの。序盤は何が起こってるか理解が追いつかなくて呆気に取られたが、わかってみればなるほど、小気味良い演出も相まってこうしてスナック感覚で食べられる異世界ファンタジーもなかなか悪くない。1つ1つのネタは本当にどうでもいいようなものばかりだし、ギャグにしてもオチきってないお話だってあったりするのだが、そこは「日常系」っぽいユルさで別にいーじゃんと開き直る。それっぽい話が出てきて異世界の様子がチラッと垣間見えるくらいでも、ファンタジー作品としては成立している。むしろ押し出しがキツつくなくて「好きなように見てくれ〜」という雰囲気が優しいので、なろうアニメで荒廃しきった精神に染み込む一幅の清涼剤と言えるのかもしれない。

 映像制作と監督がC2Cと窪岡俊之という座組で、この人は「魔女の旅々」の監督も務めた人。つまり、「ユルい作品のくせにやたらと気合の入った作画」を不意打ちのようにぶっ飛ばしてくるということ。今作で特筆すべきは独特のライティング。洞窟内などの暗がりのシーンが多かったが、そこでの光源の置き方と、影の見せ方が非常に印象的で絵としてとても綺麗。動画も含めて作画はかなり上質で、道具屋の細々とした背景なんかも見ていて面白いものに仕上がっている。この映像部分だけでも加点の価値がある作品だろう。作風はユルくても、なんぼでもアニメで魅力を付加していけるという、お手本のような作劇なのではなかろうか。

 ま、正直こんだけユルいと途中で飽きる可能性も低くはないのだが、むしろ「飽きてもいいけど、それでも最後までは見続けられそう」というくらいの良いあんばいにしてもらえればいいんじゃなかろうか。チョーさんに散々「ちんちん」って連呼させとけばいいんじゃないかな(よりによってそこか)。

 

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