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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 色々衝撃的だったのに、後番組の「Rio」のせいであんまり残ってない第6話。もうね、このサブタイトルは「Rio」の方にふさわしいと思いますよ。おかしいとかいう次元じゃねぇけど。

 さておき、今回は魔女も使い魔も登場せず、純粋に魔法少女どうしの対人関係のみが描かれるという、一応シリーズ初の構成になっている。ただ、この状態でも普段からの殺伐とした空気が一向に緩和されず、むしろ根深いものにすらなってしまうのがこの作品の恐ろしいところ。そして、そんな絶望的な状況を作り出しているのは、全てあの白い悪魔なのである。放送開始当初は「みんな、いくらなんでも穿った見方をしすぎだろう。腐っても魔法少女もののマスコットキャラなんだから、最終的にはすごく大きな目標を持った良い奴なんだよ」とか思ってたんだが、最近はその悪辣さを隠そうともしないな。

 「人間は分からないなー」みたいなことを平気で言いやがるが、依頼を出す側なんだから先方のデータくらい調べておけよ。「何にせよ、彼女が何かを企んでいるのは確かだ」じゃねぇよ。お前だお前。穢れたシードを回収って、最終的にお前が穢れの集合体になる姿しか思いつかねぇだろうが。もしくは魂をジェムに閉じ込めて食べやすくなった魔法少女でも吸収するのか。さやか絡みでどんどんまどかに対する外堀を埋めようとするのもえげつない。

 ディープな分析は他の場所で色んな人がやってる人がいるので、あくまで個人的に印象に残ったシーンをピックアップしていこう。今回はイヌカレー空間が発動せず(代わりにDDRの画面内で暴れてたけどな)、アクション面での演出はほぼ無い状態。さやかのジェムを回収しに駆けるほむらがちょっと特殊な動きを見せていたが、その他にはあまり印象的なパートがない。そんな中でちょっと気になったのは、冒頭のシーンで杏子が戦闘を避けて退場するカット。独特な形状の武器を使って跳躍する姿がなかなか格好良くて、魔法少女の特殊な身体性を確認することが出来る。

 イデオロギーの差がどんどん拡大していくことが分かるさやかとまどかの口論のシーンも、次第に荒廃していくさやかの精神性が救われなくて辛い。確かにまどかが言っていることは甘っちょろいし、実際に命を賭けていない人間の戯言であるのは事実。しかし、魔法少女と戦うことが本懐でないことくらいは、さやかも冷静なら判断出来るはず。それが出来なくなっているのは、着実にキュゥべえがさやかを追い込み、「洗脳」しているせいである。改めてさやかの主張を確認すると、マミの存在がすっかり彼女の中で偶像となって認識をゆがめてしまっていることも分かる。こうなると、あの悲壮なマミの死すら、キュゥべえの策略だったのではないかとすら思えてしまう。「キュゥべえも何か言ってよ」とのまどかの懇願に対し、キュゥべえは思いっきり話題をねじ曲げて訳の分からない返答をしている。本当に、パニック状態に持っていって顧客を追い込む手管に長けているようにしかみえない。

 混乱するまどかが、夜のリビングで母親と語らうシーンは、個人的には今回のベストショット。あまりに理解力のありすぎるお袋さんの男前っぷりには頭が下がる。一体どんな人生を歩んできたら、こんな達観を持つ立派な母親になれるものだろうか。ただ、流石に大人の美学はまどかには難しすぎたのかもしれず、言ってることが乱暴なのは間違い無いので、扱いの難しいアドバイスだったのは確かだ。ただ、個人的には中の人が透けて見えるせいか過激さばかりが際立ったアドバイスにも聞こえたけどな。「はやく大人になって、ゴトゥーザ様とお酒飲んでみたいな」って、あおちゃん、それはアカンと思う。その人はアニメと違ってウィスキーをロックじゃなくてストレートで飲む奴だ。あ、茶々入れてすみません。珍しくハートフルなシーンだったので余計に感じ入ってしまいました。

 そして、地味に衝撃度が強いシーン「上條の退院」。何気なく描かれてたけど、今週一番ショッキングなのがここだった気がする。どれだけの献身を施しても、結局さやかは報われていないという……ひどい話。杏子が「上條をボロボロにしてやろうか」って提案したおかげで「元気になった上條」というだけで対比的に幸せな気もするが、さやかの心情を思えば、「勝手に自宅に帰った上條」って、これ以上救いようのない状況は無いと思うのだが。すさみきったさやかが杏子の提案を飲み込んじゃう可能性すら無視できないレベル。

 そして、あのラスト展開へ。血みどろの争いをするのかと思ったさやかと杏子だったが、白い悪魔の前では等しく被害者でしかなかったために、対決はなんだかなあなあに。ジェムこそ命、ジェムこそ本体。それが魔法少女としての契約。さっさと説明すりゃいいのに、キュゥべえが最初に吐いた台詞が「友達を放り投げるなんて」。もう、開いた口がふさがりませんよ。っつうか、契約時にまず説明しろよ。そこ説明しない契約とか、クーリングオフ効くんじゃないか? 一応キュゥべえの言ってることも一理あるっちゃあるが……

 

 さて、ここからどういう展開になるんでしょうか。今回の一件で、さやかと杏子の因縁もなんだか尻すぼみ。少なくとも即死イベントは避けられたように見える。そして、こんな現状を叩きつけられたらまどかの契約イベントなんて夢のまた夢だ。キーワードとなるのはほむらが仄めかしていた「ワルプルギスの夜」だろうか。強大な魔女の来襲イベントみたいなものだろうが、ほむらも杏子も、そこなら協力体制が敷ける……のか? もう、何も信用できない状態だから静観するしかないんですけどね。

 どうでも良すぎる余談だが、「ワルプルギスの夜」は同じくシャフト制作の「ダンスインザヴァンパイアバンド」でもサブタイトルとして登場している。千和とあおちゃんは、1年で2回も同じスタジオのアニメでこの名前に触れているわけだ。だからどうしたってこともないけどさ。

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