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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ゾンビランドサガ」 6→7

 まだ残ってるもんだ、新たな鉱脈。暗いニュースが多い昨今のアニメ業界に、まだまだ頑張れるという希望を与えてくれる作品。

 お見事な作品だったことは今更論を待たないだろう。そして、今作の場合は成功したといっても様々な側面があるため、なかなか手短にそれをまとめることが出来ないのが悩ましくも喜ばしい。一点突破の分かりやすい作品作りもありがたいが、こうしてどこまでも技巧的で、周到な販売戦略を練り上げてそれが結果を出した作品というのも、例を見ないだけに興味深い。

 本作で明らかなのは、(まぁ、他の作品だってそうだろうけど)きちんと「売ろうとしてウケた」という部分である。端的な要素をあげると、例えば本作が初めて世に出た先行上映会では、参加者はなんと「放送開始までネタバレしない」という誓約書を書かされたという。とんでもない話だし、そんな無茶苦茶をやったらどう考えても最近のひねくれたネット文化の余計な部分に触れて反感を買うリスクもあった。実際、1話目の放送時には「別に大したネタでもないやんけ」っていう反応もあった気がする。パニックゾンビものだと喧伝しておき、そこからひねって突然の「ゾンビアイドル。しかもサガはサガでもまごうことなき佐賀」という酔った勢いで実行しちゃったようなアホみたいなネタは、1話目の段階では本当に出オチ感もあった。しかし、そこで出オチに終わらせないだけの馬鹿馬鹿しいまでの作り込みと、ちゃんとそれぞれの要素を活かそうとする作品作りが、2話目以降に話題性を加速させるエンジンの役割を果たすことに成功したのだ。

 個人的にはやはり衝撃の2話目が最大のターニングポイントだったのではないかと思う。1話目では見えなかったそれぞれのアイドルのキャラの覚醒、そしてその他諸々のアイドルアニメとは一線を画す、なんともやけっぱちなアイドル観。ここで間違いなく「なんちゃってアイドルギャグ」としての評価は確固たるものになった。「とてもじゃないがアイドルとは言えない。でも間違いなくゾンビだし、次に何をやってくれるか気になってしょうがない」という我々視聴者の興味関心は、間違いなく作中の佐賀県民がフランシュシュに対し持っていた興味と同じものである。我々は見事に、プロデューサー・巽幸太郎の販売戦略に乗せられ、フランシュシュの作り出したムーヴメントの片棒を担がされてしまったのだ。

 その後も「アイドルもの」の骨子を大切にしながら、時にゾンビィなブラックギャグアニメとして、時に佐賀の名物を売り出す聖地販促アニメとして、とにかく「ならでは」の展開を連発。特に目を見張ったのはドライブイン鳥をめぐる一連の流れで、地元民すらよく知らんようなマイナーすぎる一介の飲食店を、臆面もなく作品世界の一部として聖地化。アニメを見るオタク層のニーズにマッチした程よいセレクト、そして「これ何?!」という話題性の促進もあり、佐賀のことなど微塵も知らない外部の人間から見ても、「なんか、ご当地愛がありそうな作品だ」と認識させることに成功している。どれだけ物語が進行しても「佐賀から出ない」というルールを遵守し、最大目標はあくまでも「佐賀の救済」なのである。聖地商法を濫用して鷺宮や大洗に続こうとする作品も、自治体も数多く存在していたが、今作のように「とにかく地域活性を」という部分に阿漕なほどに焦点を絞り、臆面もなくそれを達成した作品というのは類を見ない。一体何が良かったのかはまだ経過段階なので答えは出せないが、まだまだアニメの持つ力が活かされる土壌があるということを教えてくれる。

 そして、最終的に本作の中心的要素として稼働していたのがアイドルアニメとしての側面。こちらもすでにいくつもの作品が挑戦し、大成功した作品はそこまで多くない鬼門のような存在。現代アニメでは明らかにキャパを超えた量が供給され、どう考えても飽和状態になっているはずだ。そこに新たにアイドルをぶち込んでも成功する目は薄かったはずなのだが、本作は「ゾンビアイドル」という変化球で入口をこじ開けることに成功し、一度引きつけた興味を絶対に離さないよう、あの手この手で新しい商品を売り出し続けた。7人という人数も1クール作品で調理する上で程よい数であり、ドラマづくりに「死」というとんでもない要素が絡められるために各々の関係性やキャラの構築にも常に新規性を盛り込むことができて退屈しない。変化球のように見えて、「死ぬほどの何か」というキャッチーな要素を確実に盛り込むことができたので、手軽にインパクトを増進することが可能になった。

 もちろん、こうしたイレギュラーな要素をコントロールするだけの脚本の統制力があってこそだ。愛ちゃんと純子ちゃんの悲壮な死に様なんて扱い方を一歩間違えばドン引き要素になっただろうし、まさおの存在もかなりデリケートなもの。さくらが記憶を巡って右往左往する様子も、実際に評価の分かれる部分ではあるだろう。ただ、良きにつけ悪しきにつけ、とにかく話題になり、見てもらい、語ってもらうだけの余裕があるということが、大切なことではあったはずだ。とにかく次週が気になって見てしまう作品づくり。それが今作の場合には1話目の前から徹底して維持された販売戦略だったのであろう。

 ゾンサガムーヴメントがどれほどの持続力を持つかはまだわからない。しかしフランシュシュが確実に「アニメアイドル」という文化に風穴を開けた事実は残るし、まだまだコンテンツとしての伸び代を残しているため、アイドルとして、作品としての進展は望めるだろう。一体どんな展開が待っているのか、我々は一人の佐賀県民として、固唾を飲んで見守るばかりである。

 

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RELEASE THE SPYCE」 5→5

 お手軽になんとなくそういう感じの雰囲気を楽しめるアニメ。「そういう感じ」が何を表しているかは、各々が視聴して判断してください。

 素材は悪くないんだ。本当に。映像部分は綺麗にまとまっているし、アクション回をやるときの動画のひねり方なんかもなかなか面白い。「本格スパイアクション」をやろうという気概は伝わってきて、「可愛い女子高生がちょっとセクシーな衣装でビュンビュン飛び回ったら格好いいじゃない」というシンプルな制作理念は、ありがたいかどうかは別にしても真っ当なものだ。そのためにわざわざなもりを引っ張ってきて目を引く設定にしたのだし、「可愛い女の子がイチャイチャしながら戦っているなぁ」と思えれば、すでに今作の目的の1つは達成されるのである。

 ただ、できればそこからもう一歩先へ進んでほしいというのが正直なところ。全てが「素材」のままで終わっており、最も重要なシナリオ部分までなかなか降りてこない。スパイものといえばそんな気もするし、百合と言われれば間違いでもないし、友情もの、青春もの、生死をかけたダークなバトルもの、どれもこれも嘘ではない。ただ、その全てに色目を使い、「とにかくそれっぽい雰囲気を優先していこう」という謎のうわべ重視姿勢が先に出てしまったため、どれもこれもがかすり傷で致命傷に至らしめるまでにはなっていない。百合要素はそれこそ「ゆるゆり」ばりに適当でも「日常もの」という便利なワードでごまかすことができるが、そんな「日常系百合」とは絶対に相容れないであろう「命がけのハードなスパイミッション」を混ぜ合わせてしまえば、そりゃ右に行けばいいか左に行けばいいかわからなくなるのは当然のことである。結果、「スパイって言ってるけど、こいつら本当にそんな高度な戦いしてるか?」という疑問が消えることはなく、「なんちゃってスパイ」アニメに終わってしまっている。

 割と近い時期に「プリンセスプリンシパル」という佳作が存在したことも今作のアラを目立たせることになってしまっただろうか。あちらは1話完結で少しずつ「それっぽいネタ」を置き、落とすべきところではしっかりと「クールな職業スパイ」という冷淡さや過酷さを描いていたが、本作は百合要素がどうしても「ゆるい」方向に傾いてしまったため、綺麗に命を散らしてみせる愛情みたいなものはあまり似つかわしくなかった。師匠の師匠のお話が作中唯一の死人だし、ラストに持ってきた記憶消去のくだりも一応は感動もののお話だったのだろうが、そこに至るまでの愛情形成がお仕着せのものだったせいでそこまで心動かされる結果にはならなかった。結局テンプレートの域を出ずに「まぁ、そうなるやろ」というくらいで終わってしまうのが勿体無い。

 キャラを掘り下げるのには時間も必要だが覚悟も必要なのだ。全方位に愛嬌を振りまいてもなかなかキャラの魅力は定まらない。何が得られて、何を失うのか。そうした覚悟の中にこそ、キャラをきらっと輝かせる魅力が隠れているのかもしれない。今作の場合、個人的に一番見ていて楽しかったのが邪神ちゃん(仮)だからなぁ。あの子なんて別に大して活躍もしてないし、何かエピソードがあったわけでもないのに、普段の振る舞いとか、登場時と最終話のギャップとかで充分キャラ立ちしてるんだよ。多分、そういうものをもっと見せて欲しかったんだ。

 でもまぁ、繰り返しにはなるが素材は悪くない。思い返せば同じタカヒロ脚本の「ゆゆゆ」だって、1期目は正直よく分からないせいでエンジンがかかるまで時間がかかったものである。もし今作がツキカゲを中心としたなんらかの世界の「設定披露」作品であるのなら、ここから今回の世界設定を活かしたシリーズ展開なんかも見込めるのかもしれない。その時は、もう少しスパイらしい活躍を期待してもいいのだろう。

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「学園BASARA」 4→4

 なんやねんこの終わり方。いや、らしいといえばらしいんだけどさ。

 まぁ、最初に持った印象のままで1クールをそのまま走りきっただけの作品ではある。ただ、最初に「もうBASARAとか興味ないしなぁ、そんなに笑えるもんじゃないよなぁ」とやる気がなかった割には、なんとなく見てたらそれなりの満足感が得られたのは意外だった。思い返してみれば、一応ゲームは1本だけプレイしたんだよな(確か2くらい)。アニメシリーズを通じてキャラもなんとなく定着していたし、とにかく個性だけは一級品のキャラクターを徹底してギャグの文脈でコロコロ転がせばそれなりに楽しいものになるのであった。映像面で目を引く部分は基本的になかったはずなので、脚本面でそれなりに満足できたということでしょう。

 まぁ、これがさらに続いて欲しいシリーズかと言われると特にそんなこともないんだけどさ……。多分今作で一番美味しかったのはお市の立ち位置。どんな展開でもオチを任せることができるキャラになってるのは流石のBASARAクオリティ。

 

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「寄宿学校のジュリエット」 5→5

 期待はずれでもないが、予想外でもない、そういう作品。「ロミジュリ」というタイトルを借りてきてはいるが、結末に至らなければ元の作品が持つどうしようもない悲劇性は踏襲せずに済む。現時点では、「これ、どうやってエンディングを迎えるつもりなんだろう」という部分は気になるところだが。

 マガジン作品にありがちな、「悪くないし、きちんとアニメ化した分の責任は取ってるんだろうけど、そこまで引きつけるような要素もないかな」という作品。CMなんかを見るに、今のマガジンってこういうラブコメというか、恋愛要素が中心になる作品が多い気がするのだが、その中でも一番ベタで、特筆すべき部分に乏しい作品がこれなのだろうか。展開はおよそ分かりきっているし、毎週見たいという欲求を駆り立てないのは残念なところ。映像部分も1話目ではそれなりだった気もするのだが、その後中盤で質が低下したことは明らかであり、決して恵まれたアニメ化とは言えない結果である。アクションあり、ギャグあり、恋愛ありで色々と見せるべき部分は多かったと思うのだが、どこか一点に振り切るわけにもいかず、どんな部分でも怒られないくらいのクオリティをとどめている。まぁ、こういう「喧嘩しない」品質というのももしかしたら求められるものなのかもしれませんけどね。原作を知らない人間がアニメ単体として摂取する場合にはあんまり盛り上がらないのがね。

 でもまぁ、この作品で「足りない」と不平を言ったらそれは贅沢というものなのだろう。おそらく今作で求められる最大の要素はペルシアの愛らしさなのだろうから、その部分がきっちり表現できていればニーズは満たしているはず。その上で軽めのギャグとしての空気は損なわずにシナリオ部分も無理なく通しているのだし、やっぱり原作ありのアニメってのは大崩れせずに話数をつないで行く分には安定した素材なのだ。欲を言えばきっちり完結している作品をアニメ化して満足行くエンディングを見たいところではあるのだが、まぁ、現代でそれを言い始めると身もふたもないしなぁ。できることなら、ちゃんと完結したらその時にはまたアニメ化でゴールまで見せてほしいところなんですけどね。それが叶わない作品が本当に多いからなぁ。

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「うちのメイドがウザすぎる!」 6→6

 安定安心の太田雅彦クオリティ。今作は毎回感想を書くような引っ掛かりがなかったのは口惜しいが、それでも「うまる」に負けないだけの叙情性あり、「みつどもえ」に負けないだけの爆発力あり。最終話でものの見事にマジ泣きさせられるのが本当に悔しいんだけど。光の演出とか、やっぱりずるいし上手いねん。

 1話目時点では毎度おなじみのコミカルな演出の妙に加えてハイパーな動画展開でもググッと目を引きつけてくれた今作。残念ながらそれ以降はそこまで動画部分でびっくりするようなものが出てくるわけではなく、どっか1話だけかなり作画が怪しい回があったのはちょい残念ではあったが、まぁ、普通に考えたら圧倒的な動画リソースを割くようなタイプの作品でもないからな(失礼だな)。とりあえずキャラデザをちゃんと維持して、丸っこいミーシャの愛らしさなんかをキープできればそれだけでも御の字。あとはいくらでもコンテワークだけで見せ場を作ることができる。

 太田作品のすごいところは、本当に「これ、原作読んでもそこまでハマらないんじゃないかな」と思えるような普通の内容でもがっつりアニメとして高いレベルに持ってくるところ。雪合戦回なんて、多分漫画で読んだらすげぇ普通なんじゃないかな。もしかしたらクライマックスに持ってきた両思いエピソードなんかも、漫画だったらそこまで際立った話にならない可能性もある(未読だから勝手に言ってるだけだが)。構成のメリハリもありつつ、ちゃんと見せたいセールスポイントを理解した上での話作りができるというのは、当たり前のように見えて、実はこの業界でもなかなか実現できる人材がいない難しいポイントなのですよ。

 本作の場合、設定は陳腐なのかイカレてるのかすらよくわからないギリギリのライン。「メイドもの」って言えばすでに手垢がついて時代遅れになっているジャンルであるが、そこに隻眼マッチョの元自衛官が出向してくるとなると途端に怪しくなる。「仮面のメイドガイ」みたいに「色物メイド」枠の作品とくくってしまえば理解は可能だが、そこにさらに真性ロリコンの純愛要素まで詰め込まれると、さすがに鴨居つばめの前にも後にも道はなかったのではないかという気がしてくる。わしわしや森川さんはそこまで際立った要素を加味せずに「平穏な学園生活」の舞台設定を整え、そろそろネタ的に辛いか、というところでぶち込まれる第2の核弾頭が鵜飼みどりというこれまたかっ飛んだ危険物なのである。鴨居&二尉の安定コントを見ているだけでも充分楽しく、みどりさんは誰に対しても1ミリもブレずにキャラを貫く強さだけでも惚れ惚れしますよね。本当にきれいに狙った通りの効果が出せている作品。

 そしてまた、すべての中心に位置するミーシャのキャラ造形が良い。これだけ癖の強い連中に囲まれる主人公なので色々と盛り込みたくなるものだが、あくまでミーシャは「つばめに好意を寄せられる対象」であり、絶対的に必要なのは「ロリっ子として魅力的であること」。子供に求められる無垢性を保持しつつ、きちんとメイドどもをコントロールするだけの理知も持ち合わせていなければいけない。登場時は「これ、またガヴリールみたいな引きこもり設定なの?」と思ったが、すぐにお外に飛び出して元気よく遊ぶようになったのは素晴らしい。素直で、それでいてわがままで難しいお子さん。そりゃま、つばめさんでなくても心臓を撃ち抜かれるのはしょうがないところだろう。いや、初潮云々は知らんけども……。多分アニメ史上もっとも初潮っていう単語が出てきたアニメだよな。

 そして、毎度のことながらこれだけの賑々しさを盛り立ててくれたのは間違いなく中の人の力。沼倉愛美の圧の強さが本当に良い方向に出た作品である。ぬーさんって純愛を貫くキャラがすごくしっくりくる印象があるんだけど、だいたいどこか微妙に歪んでるんだよな……。そしてみどり役のM・A・Oとの絡み。こちらも圧が強く、並べてみればタカオとヒエイのコンビ。M・A・Oの関西弁はあんまり聞く機会がないのだが、まさかこんなところで聴けると思わなかったのでちょっと嬉しい。そして、全てを受け切ったミーシャ役の白石晴香。太田作品としては切絵ちゃんからのステップアップだが、見事にその大役を果たしてみせた。地声よりもかなり上の高音域でもしっかり役に乗せられるスキルはなかなかのものだ。今後も、ドタバタと騒がしい太田作品の賑やかしとして活躍してほしいものである。

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「となりの吸血鬼さん」 5→5

 今期きらら枠と見せかけてそうじゃないトラップ枠。まぁ、今期最大の血みどろ枠でもあるので、これはきららじゃないな!(どうだろう)

 基本的にこうした日常系にはそこまでドハマりすることはないので、毎週やんわり見て、やんわり終わっていくだけの印象。まぁ、特に悪い点もないので見ていて苦痛を感じず、可愛い女の子がいっぱい出てくるので何となく幸せな気持ちにもなれる理想的で典型的な日常ものである。1話目の時点で「なにいろモザイクだよ」って言っていた通り、終始きんモザと比較されるような中身だったのだが、あっちだって別にそこまでイカれた作品でもないわけで、突出して優れた部分があるわけでもないが、何かが明確に劣っている印象もない。強いていうなら、やはり鬼畜こけしの鬼畜度合いが段違いなので、明確な刺激成分ではきんモザに劣るだろうか。まぁ、こっちのアカリも別方向にネジが外れてる部分はあったけどね。吸血鬼というとどこか退廃的な印象があり、さらにインモラルなイメージもあり、ちょっと軸をずらしてやれば戻ってこられないところまで異質さが出てしまうはずの題材ではあるのだが、一切そんな際立ちを感じさせず、ひたすらダラダラと話を続けるその姿勢は潔いとさえ言える。

 ところで、個人的に気になったのはこうした作品で「特に理由もなくガチレズの友達」っていうポジションのキャラがよく出るようになったのって、先駆けになるのは一体誰なんだろう。いや、たまたま今期は「アニマエール」の宇希とこっちのひなたで奇跡的なキャラかぶりをしていたのでそう感じただけかもしれないが、きんモザのあややも近いスタンスだ。日常系における女の子たちの関係性ってのは「友情」の域を出ない描写が一般的だと思っていたのだが、あややのあたりからその様相が変わってきたのだろうか。いや、まぁ、そりゃ個人的には日常系の嚆矢と認定しているひだまりの中にはヒロ沙英というレジェンドもいるんだけど、でも、あれはガチレズともちょっと違うカップリングなんだよな……もっというとヒロ沙英の場合、お互いに完全に自分にないものを補い合う「夫婦」の関係性だったのでその関係性に疑問の余地がなかったし、あややが惚れている陽子にしても、いわゆるボーイッシュ系女子で「女の子が惚れている」という状況が理解しやすい。「アニマエール」の宇希にしても、こはねの持つ「圧倒的自己犠牲精神」という要素が惚れる要因になっていることは作中でも明示されているので理解可能だ。しかし、今作におけるひなたの「灯好き」はあまり理由がはっきりしておらず、本当に純粋にガチレズ要素だけで生み出されたキャラなのである。そのあたりも何だか不思議な歪みが感じられる部分なのだが……いや、別に嫌じゃないんだけどね。純粋に不思議だったんだ。「レズ友達」のオリジンについて、何か心当たりがある方はご一報ください。あ、大道寺知世さんはレジェンドなので除外します。

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BANANA FISH」 5→6

 ひとまず、石塚運昇氏に哀悼の意を。最終回でちゃんと追悼メッセージが出ましたね。当時はまさかの訃報に途方にくれたのだが、ありがたいことに今作はすでにアフレコを終えていたようで、見事にゴルツィネの人生を最後まで描ききってくださいました。本当に幸せな役だったな、と思います。

 さておき、作品の質量、熱量に比してそこまで真剣にみることができなかった作品で、正直いうと最終話前までは「まぁ、こんなもんかな」というくらいに考えていたんですが、改めて最終話を見せられ、「時代を超えて愛される作品ってのは、やはりその総体を見て評価すべきだな」と考えを改めた。言葉では表しにくいのだが、この作品が持つテーマ性というか、描きたかった大きなものの正体がわかったような気がしたのだ。そうか、アッシュは、ああいう結末を迎えるしかなかったのだよな。

 全体的な構造で見れば、やはり時代性もあってか陳腐な部分の多い作品である。基本的にはアッシュとえーちゃんのどっちか(もしくは関係者)が拉致られ、それをドンパチやりながら救出し、助かったと思ったらまた同じ相手か、新たな敵キャラに誰かが拉致られ、助けに行く。基本的にはこれの繰り返し。敵キャラがどんどん面倒になっていくのは当然のことだが、だからと言って何か目の覚めるようなバトルがあるわけでなし、基本的にはドンパチの末に2人が主人公補正で弾を絶妙に回避しながら助かって逃げ回る作品だ。同じ展開が繰り返されてしまえば退屈にもなるだろう。

 もちろん、今作はそうしたドンパチの嵐を繰り返しながら、「アッシュとえーちゃんの関係性」という縦軸が少しずつ掘り下げられ、太く、強くなっていく様子を描くのが主題である。二人の関係性は、拉致られたり助けたりの関係性と同じように、どこかで近づき、どこかで離れる。お互いの違いを突きつけられて絶望し、諦めたり、恋い焦がれたりを繰り返す。そうして描かれた人間関係が、最終話でゆっくりと束ねられ、1つの形として完成する。なんだかゆっくり丁寧にバームクーヘンを焼いているような気分になる作品だ。

 基本的にわたしゃBLを受け付けない。作品によっては忌避もする。ただ、不思議なことに今作の場合には最初から最後まで一切の嫌悪感が現れず、むしろ2人の関係性はなんだか清々しいものであるかのように見ていた。もしかしたらアッシュの素性が「元々男娼として扱われていた」と最初から吹っ切れていたのが割り切りやすい要素だったのかもしれない。ことさら肉体的な関係性に意味を与えず、アッシュも周りの人間もサラリと「お前は自分の身体を使って生きてきたのだ」と唾棄するたびに、なんだかそれは本当に些細な問題であるように思えてくる。今のご時世、こうした性の問題ってのは寛容になっていたり、逆に面倒になっていたりするものだが、今作が描かれた当時は、この2人の関係性ってのは一体どんな風に受け止められていたのだろうか。

 2人の関係性には、外野が下卑た野次を挟む余地のない、絶対的な信頼と、愛情がある。それさえ伝わってしまえば、残りの部分は些事である。2人の愛情を理解しようと思いながら見ていれば、自然に2人の人間性も見えるようになり、そんなアッシュに対してゴルツィネが寄せていた想いだとか、歪んだ執着を崩さなかったユエルンの気持ちとか、はたまた絶対的な憎悪をたぎらせていたオーサーの悲壮さとか、そうしたものにも自然に理解が及ぶようになるのだ。こういう切り口の作品ばかりなら、「だってBLなんでしょ?」なんて余計な色眼鏡で作品を見る必要も無くなるのかもしれません。

 2クールの長丁場ではあったが、映像のクオリティが終始安定していたのはさすがのノイタミナ。MAPPAの映像表現としては地味な部類だが、むしろ余計な欲を出さずに必要な素材を丁寧に並べていくことで画面が見やすくなっていたのは良い判断だったと思う。内海紘子はこれで2つ目の大きな仕事を成し遂げたと考えて良いのではなかろうか。Freeの構成に戻ってくれると嬉しいんだけどなぁ……。

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「ソラとウミのアイダ」 5→4

 これさ、いっそ夕方に放送して「爆釣バーハンター」の続きっていう扱いにするのはどうだろう。お魚を探してるっていう部分は共通するし、ノリと対象年齢もだいたいコロコロコミックの読者層であってると思うし……(なお、バーハンターは最近まで見ていたんですが、レコーダーの容量が厳しくなったのでいい加減断念しました)。

 1話で食らった「世界に説得力を持たせる気が欠片もないな」という印象は12話を駆け抜けた後も全く変わっていない。「そういう世界、そういうネタやで。理解できんやつは置いてくから観ない方がええんちゃうか?」と。そう考えると、残念ながら私は観ない方が良かったタイプの視聴者である。世界がどこまでも理不尽で、理屈も何もあったもんじゃない状態で「この世界をわざわざ作ったんだからそういう話になるやろ」みたいな勢いで宇宙で魚を捕り、宇宙で漂流し、宇宙で友情を確かめる。うん、まぁ、いい話だよな。話の流れとしては「宇宙を駆ける少女」とそんなに違わない(適当)。元々ソシャゲアニメなのだから構成に期待する要素も乏しく、結局あの守り神連中はなんだったんだとか、無駄にキャラが多い展開に辟易しながらも「いつものこと」と諦める部分である。幸い映像部分は割と安定しており、キャラも可愛いと言えば可愛い。これで設定さえ凡庸であれば、本当に掃いて捨てて忘れ去って構わない「典型的に失敗するソシャゲアニメ」の類型以外の何物でもないのである。

 まぁ、実際にそういう処理でいいと思うのだが……なんかこう、ここまで悪びれる様子もなく我が道を貫かれると、「もしかして俺の方が悪いんじゃねぇかな」って気がしてくるのが怖いよね。例えるなら、よその学校の文化祭を見に行ったら内輪ネタとかで大爆笑をさらってるけど、自分はよく分からないから愛想笑いするしかない感じ。「もしかして、僕が場違いでしたか?」ってなる。面白い人には面白いものが、何か隠れていたのかもしれない。ま、実際私もルビーのキャラなんかは嫌いじゃないんだよな。本当に「何かやるための外側」はしっかり整った作品なんだよ。単にその中身がないだけで。そういう意味では前クールの「音楽少女」よりも見やすかったかなぁ。

 というわけで、わざわざ「音楽少女」と絡めたのは当然メインキャスト・高橋花林の話をするためですね。今作はごんぶとの棒声優がいたためにキャスト部分でのマイナス点が大きかったのだが、それを補ってあまりあるのがハル役の高橋花林だった。「音楽少女」で「なんだこいつ?」ってなったそのヘンテコボイスは、きっちり今作では突き抜け系のKYヒロインとしてフル回転。ここにさらにルビー役の井上ほの花も加わり、引っ掻き回す役割はカロリーオーバーである。井上(娘)は、親御さんがあまりやってなかったような役の方向性で声が伸びてきて、親の七光り以上のものが感じられるようになってますね。やっぱりサラブレッドやなぁ。

 この2人のおかげでなんとなくヒロイン勢も気にしながら、結局最後まで観てしまったのがなんだか悔しい。世が世なら本当に瞬殺されるような中身だったと思うのだが……まぁ、頭がおかしいというのは良いことですよ。今後、ソシャゲ文化の爛熟、迷走期が極まれば、まさにどこぞのネタで出てきたうんこの育成ゲームとかがアニメ化する時がくるのかもしれません。それまでは大人しく、宇宙で魚を釣るんだぞー。

 

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「俺が好きなのは妹だけど妹じゃない」 4→1

 今更ワシが何かいう必要もないじゃろ。製作者、視聴者、全ての関係者が誰ひとり得をしないという稀有な作品である。

 最近の「そっち関係」の話題をさらった作品には「DYNAMIC CHORD」があった。ぶっちゃけレベルで言えばいい勝負ではあるのだが、あちらはCG作画でも地獄が待ち構えているのだという絶望感をプラスしてくれたこと、そして「もしかしたら、何百周も回ってこれはこれで演出だったのでは?」という末期思想が頭をよぎるまでになった特異さを評価しての「2点」にした。「一周回って」という評価をしてはいけないというのが私の持論ではあるが、それくらいに異次元の世界を見せてくれたのがダイナミックワールドだったのだ。

 しかし、本作の場合は異次元ではない。単なる底辺である。何がどうなったらこんな悲しい結末を迎えるのか、我々視聴者からでも容易に想像できる。挙句に一回万策尽きてなおのこのクオリティというおまけ付きで、とにかく全方位に言い訳する余地を与えない、純度100%の完全敗北なのだ。これに何らかの手段で肯定的な評価を与えたら、さすがに業界全体が立ちいかなくなるだろう。一応「あっひー役の赤﨑千夏は面白かったやん……」って一瞬考えたけど、そんなことで覆しようがないんだよ。何がすごいって、今作は多分普通の作画で展開できても評点が下がってた可能性があるところだ。本当に、虚無だ。

 繰り返しになるが、今作のような結果を受けて、面白がるようなことをしてはいけない。日本のアニメ業界が危機的状況だという話はもう何年も前から叫ばれ続けており、それがあまりに続いているおかげで「実は案外保ってるよな」みたいな空気もあるわけだが、実際にこれが出てくるということが、アニメ業界がいかに焦眉であるかを端的に示しているのである。我々視聴者は、「こんなものを見せるな」ということを強く業界に訴えていかねばならない。さもなくば、この作品の犠牲になった数多の関係者たちも浮かばれないだろう。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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