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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 時たまとんでもないネタぶっ込んでくるアニメだな、第9話。いや、多分原作からしてこういう「手塚治虫大甲子園」みたいな趣なんだろうけども、まさかの「どろろ」かよ。とんでもねぇ取り合わせだ。

 確かにエンディング映像にそういうのがうつってたんだから予測しても良かったんだろうが、流石にネタだろうと思ってたんだ。そしたら、普通に百鬼丸がしれっと外科医になって登場したんだ。そして回りを取り囲むキャラクターも全部「どろろ」由来。まぁ、ぶっちゃけあんまり読んだことないからピンと来ない部分も多かったのだが、ご丁寧にエンディングで人物対応表があるので分かりやすい。こういうはっちゃけ方は面白いなぁ。今期は「おそ松さん」でも「赤塚先生が云々」っていうきっちりリスペクトした作品作りが目立っているが、こちらも手塚プロの監修が入っているのだからしっかりしたものだろう。まぁ、故人の遺志を反映しているかどうかは何とも言えないが……。面白ければそれでいいよな。最近とみに人気の「鬼畜な方の手塚」像だと、こういう無茶苦茶な作品作りでもあんまり問題はなさそう。

 で、いざ百鬼丸が現代(近代?)医学ドラマに登場するとどうなるかっていうと、「身体の欠損」という部分が当然フィーチャーされるわけだ。四肢を失った状態の外科医というのもなかなかショッキングな設定であるが、「自分が体験したからこそ患者のことが分かる」というのはなるほどよく出来た設定だ。その上で、義手などの技術開発の話、さらに医学界の狭さと陰湿さのお話にまで広がっていき、きちんと「どろろ」してるのが偉い。いや、やっぱりおかしいけども。そもそもあの時代の車椅子にしちゃよく出来すぎてるよな。義手の技術レベルだけで見たらそれなりに昭和感はあるのだけど、彼の開発したスーパー義手、およびスーパー義足があまりにもうさんくさいので笑ってしまう。百歩譲って換装式の義手はいいとしても、義足のあの機能はいらんやろ。そりゃ依頼主だって写真見たらキャンセルするわ。絶対にあの義手義足は消毒とか衛生面の問題をクリアしてないよな。

 ハンディキャップの問題や医学界の闇など、扱っているテーマは非常に重たいのだが、絵面だけを見るとどうしてもナンセンスが先に立つお話。笑って良いものかどうか迷ってしまうが、そこは宮野真守による熱演で割とシリアス目に寄せられている。憎むべき敵に緑川・平川といった役者陣も集まり、このバトルは生中なものではすまなそうだ。まさに無残帳。一体どうなることやら。

 ちなみに、百樹先生のフィアンセの澪さんは何ともおしとやかで繊細なキャラ。声を聞いてもキャストが分からなかったのだが、エンドロールを見たらなんと松井恵理子であった。カッター、色んなところから声かかってるな。

 しかし……色々と面白ポイントの多いアニメではあるが、一番ずるいのは「とにかく次回予告が意味深で格好良い」ってところだ。正直何が言いたいのか良く分からんポエムなのに、あの声で、あの音圧で読まれるとすげぇ説得力なんだよなぁ。今作の次回予告とアバンのボイスだけ集めたCDとか、割とニーズ多そう。

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 マジびびった、第6話。うん、「マジびびった」ってことをお伝えしたいだけなんだ。

 なるほどねー、原作からの要素をこういう風にぶっ込んでくる作品なのね。正直、全然予想も期待もしてなかったし、何となくで「いつも通りの展開やんけー」って思いながら見てたのでオチは腰が抜けるくらいびっくりした。2週も見ていて全然気付かなかったぜ。どうなんだろ、何か気付けるような伏線があったのかどうか……。いや、なくてもいいんだけどさ。どう考えても「こいつ」が「あいつ」になるなんて想像もつかないし。一体どんな人生を歩んだんだろうなぁ。こんな出会いがあったってことになると、ブラックジャックが原作で相対してた時にも色々と思うところがあったんかなぁ、とか想像してみると色々楽しい。アニメ終わったら原作漫画も読んでみようかなぁ。

 なお、最近安元がどんどんコワレ気味の役をやり始めててなんか楽しい。捨て鉢の安元のテンションはなんか笑えるんだよな。

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 ひょっとしたら、メインヒロインはりらさんだった可能性が? 最終話。最終的な印象はハーレムアニメではございますん。

 最終回に相応しい、秋名と円神のガチバトル。これで主人公の格好良さが改めて拝めるんだぜ! ……と思いきや、なんと、最後にもかかわらずその主人公はボッコボコ。むしろ悪辣な円神の強さばかりが際だつ展開で、アクションシーンでも一番頑張って見せていたのはマッチョ坊主という謎。どんどん手が紫色に変色していく秋名は絶望的なまでの実力差を見せつけられ、その顔はどんどん歪んでいくばかり。なかなか可愛そうな主人公である。まー、原作の方はまだ続いてるんだろうしね。円神に焚き付けられて、いい事も悪いことも色々と知ってしまった秋名が、ここからどういう風に成長していくのか、っていうのはまた別の話になるのだろう。結局、円神はピンチらしいピンチも迎えず、突然戦場にベッドが乱入してきたことで「興が削がれた」と言い残して退場。7話ではあんなにボコボコにされていたというのに、ちょいと「理論」をお勉強するだけでここまでチート級の能力に仕上げてくるとは。流石にCV関智一は格が違うぜ。女子高生の乳を揉むシーンも自然でナイスである。サラッとエロいのがこの作品の売りだ。

 バトルものとしての幕引きは消化不良の感はあったが、この作品の主題はあくまでも「ご町内の平和」であって、「友情・努力・勝利」ではない。円神が一旦引いたため、物語は再びじゅりさん姉妹へ。すっかり毒気を抜かれたヤンデレズ妹さんは、回りの温かい視線にも支えられ、立派な痴女ナースにクラスチェンジ。一体あの手品は何だったんだ、と手品師もびっくりのことはさんも驚いていたが、結局何だったんでしょうね。いやいや、手品ではないだろ。手品であれだけ出来るならMr.マリックでも世界を掌握できるわ。多分、幼いあの日の隕石とかの関係で、スタンド能力にでも目覚めてるんでしょうね。いいじゃない、可愛くてエロければ。

 全然活躍出来なくて悄然としていたヒメも、よりダウンしていた秋名に慰められてなんとか気力を充填。またいつものご町内に戻っていくのである。ちゃんと日常へ戻ってくることが一番大事なファクターであり、秋名は死にものぐるいで使っていた「手」を、忌まわしきモノではなく、ヒメと握手をして引き戻すためのツールとすることで元の立ち位置に戻ってくることが出来た。ヒメについても、相変わらず無駄に長いマフラーを駆使して、顔を隠してみたり、首つりのごとくぶら下がってみたり、やっぱり愛嬌がある。今回は桃華も可愛かったし、女の子作画がやたら充実してたのである(もちろん、バトルシーンも相変わらず癖があって面白かったけども)。それでいい。

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 普通のエンディングだー! 最終話。いや、このアニメに普通以外のものを特に期待してはいなかったけども。ちゃんとエピローグがあるアニメは良いアニメ。いや、Cパートの貴弘大暴走ではなくてね。

 ジョスト大会決勝戦。ここがどのような幕引きになるのか、というのは、正直どうでも良い話ではあるのだが、やっぱり気になるといえば気になった部分。決勝のマッチメイクは鉄板の美桜VSスィーリア会長。どっちが勝ってもおかしくない展開だ。最後の最後まで引っ張った結末だったが、どうやら、試合直前に貴弘が美桜のベグライターを申し出たことが逆フラグになってしまったようである。「私は孤独なのだな」と、副会長の顔を一切見ないで漏らした非道な会長に対し、貴弘たち全員が「そんなことないよ!」と太鼓判。そして、この絆を深め、新たな一歩を踏み出す展開とするために、見事にスィーリアは三連覇を成し遂げたのである。残念ながら私の先週の予想ははずれてしまったわけだが、ラストがフェザーズフライ、っていうところだけ何とか当たった。あれだけの熱戦を繰り広げておきながら、最後の最後にフェザーズフライってどうなんだろうね。会長がよほどの奇策に出たってことなのかなぁ。

 決勝戦がどのように描かれるのかは気になっていたわけだが、なんと、オープニングテーマを流しながらのまさかのサイレント・ダイジェスト形式。「大事な部分なのにはしょるのかよ!」と一瞬は思ったのだが、凄かったのは、ダイジェスト風味でも、ちゃんと試合中に何が起こったのかが分かったということ。美桜が「持ち味である動体視力」でポイントを稼ぐと、会長がすぐさま茜の二段好きをコピーして打ち返す、なんてシーンも、実際の戦闘と各キャラの反応できちんとドラマとして繋がる。考えてみれば、ジョストで実際ぶつかり合ってるシーンって、丁寧に描いても割と地味だったりするので(そうでなくても流石に飽きてきているので)、時間をかけずにズバッと本筋だけを抜き書きした今回の演出ってのは理にかなっていたのかもしれない。まぁ、貴弘が授けた「策」とやらはさっぱり分かりませんでしたが。ちなみに、今回のコンテは例の風車回と同じ、吉田泰三氏という方。ええ仕事しますな。

 結局、付け焼き刃の美桜が勝ち残れるのはこれが限度であり、最終的には回りの協力で「仲間」も手に入れた会長が頂点に立つという、とても「腑に落ちる」結末だった。美桜エンドとは言っていたものの、シリーズ全体を通してみれば、最後に貴弘が店外に逃げ出したことからも分かる通りに「みんなが俺の翼だ」エンドである。これが「貴弘の優柔不断さ」に起因するものであるのは間違いないのだが、今作の面白いところは、「全員が不幸になるハーレム」ではなく、各々のキャラにハッピーエンドを用意しながらのハーレムエンドなのだ。美桜は最後にベグライターをやってもらったおかげで面子は保ち、何よりも貴弘の騎士復帰が一番嬉しかったのは美桜であるから、一応メインヒロインらしい立ち位置に収まったはず。茜は元々会長萌えなので問題無いし(「会長、ヌいてもいいですか!」っていう台詞がすげぇ怪しかったよな……)、リサは友情を、ノエルは家族を取り戻してきちんと「結末」をもらっている。唯一残っていた会長についても、今回「仲間」を手に入れるという素敵なご褒美があり、言ってしまえば全員が「貴弘がいなくても別に構わない」状態なのである。こういうさじ加減でのハーレムエンドって、なかなか気が利いてるじゃありませんか。まぁ、もやっとする人はいるかもしれないけどね。

 今週のベルティーユ先輩→ジュースで悪酔い。一応こいつらって未成年だったな……ベルティーユ様に至ってはまだ2年生だそうな。……見えねぇなぁ……。

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 命懸けでもこのユルさ、第12話。このとぼけた雰囲気は、この作品ならではの味。そして、毎回コロコロ変わるキャラデザの妙もこの作品の味。今回はこのちょっとまるいデザインがしっかり似合っていた。次回予告を見るだけで来週は来週で凄まじいことが分かって期待だ。

 襲い来るヤンデレズ妹さん。憧れの手品を磨きに磨いて愛しい姉に接近し、めでたく布団を共にすることに成功。隣には余計な茶々を入れる部外者もいるが、箱に押し込めちゃったから多分大丈夫。これで姉も喜んでくれるだろ、と思っていたのに、なんか反応が薄いので目の前で色々と暴れて見せた。宙に浮く規格外のでかさのソードを見て、事務所の面々もそれぞれに集まってきて世紀のマジックショーを観劇。その中にはついでにやってきたざくろちゃんの姿も確認出来る。半妖軍団・妖怪軍団がよってたかっていなしにかかるも、話が分からないままで姉妹は空へ。ぼちぼち本気でヒメを排除しにかかったりらさんだったが、元老院のあんちゃんの手にかかって戦意喪失。最終的には、岡目八目で姉妹のいざこざを見ていたヒメの一喝により、姉の方がこれまでのわだかまりを吐露して全てすっきり。めでたしめでたしとなるかと思ったが、当然最後に出てくるのは円神である。我らが秋名も現場に駆けつけ、いよいよ次週は最終決戦となる。

 うむ、あらすじだけまとめてみると、確かにユルくなるのも仕方ないかもしれない。中心になっているのは単に「お姉ちゃんスキスキ」といってるヤンデレズであり、回りの人間も、命を守りながらも「仲良くすりゃいいのに」と思っているだけだもの。そのついでにダイナミックなマジックまで見せてもらえたし、そんなに目くじら立てるような出来事でもなかったのかも。まぁ、半妖ですらなかったりらさんがあんな特大魔術を披露できた理由はよくわからんのだが……その辺の説明は次週なされるのでしょう。何でもありのフィールドを駆け回る愉快な仲間達が、いつも以上に愉快な絵で描かれていたので、なんだか無闇にポップな感じだった。ことはとざくろさんが出てくるとギャグっぽさが強めになるのだけど、半妖って基本的に脳天気なんだろうかね。ことはは、見えそうな時には微妙にパンツを見せない構図になるくせに、荒事になると遠慮なくモロ見せになるのである。

 その他、マジックショーで見せる特大ソードを映す構図でその巨大さが度肝を抜くものであることが分かりやすかったし、1つ1つの芝居も実に丁寧で、ラストシーンで大見得を切る秋名も実に恰好良かった。こういう芝居がしれっと出てくるのがこの作品の一番の見どころなのかもしれない。もう、バトルとかいいからずっとこの連中ののんびりした日常をこのクオリティで見ていたかったなぁ。

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 アツい展開、第11話。非常にアツい、アツい出産シーンである。今週は「COPPELION」でもアツい出産シーンが描かれており、奇しくも謎の出産ウィークとなった。いや、どうでもいいけども。

 予定調和に予定調和を重ねる展開ながらも、何故かストレート過ぎると文句が出ないという矛盾。これまで風車のピタゴラスイッチで変態行為を行っていたアニメとは思えないくらいに真っ当なスポ根展開となっており、やっぱりジョストが面白そうに見えてしまうのが不思議なものである。まぁ、ほとんどの試合については「なんで勝ててるのん?」とか、そういう理由付けはよく分からないわけだが。もともと雰囲気で魅せる部分が多い競技だろうし、その辺も大して気にならない。強いて難を上げるなら、主人公であるはずの美桜の勝ち上がっている理由が不明確なことくらいだろうか。準決勝の「競技をはじめて数ヶ月のダークホース」VS「何故勝ち上がってきたか分からないラッキーガール」っていうマッチメイクは、伝統ある大会を見に来た古参のファンたちはどう思ったんでしょうね。試合展開も地味だったみたいだし。

 しかし、美桜の試合が地味な代わりに、もう1つの山である会長の試合はどれもこれもドラマティック。準々決勝の相手は、「会長を己の猛々しいもので突きまくりたい欲求が止まらない」ことでお馴染みの茜さん。いや、すみません。誤解を招く描写ですね。彼女の愛はあくまでもプラトニックなものです(まぁ、全裸で触りっこはしてるけども)。ついにはるか高みであるスィーリア先輩の足下にたどり着き、自分の持てる全身全霊で挑むことが出来た茜ちゃんは、なんかもう、それだけでも満足そうだった。今作で一番恋する乙女成分を素直に発揮していたのは茜ちゃんだったので、彼女が幸せそうで本当に何よりである。

 そして、準決勝は誰よりも勝利に対して貪欲なノエルさん。彼女がどの程度の実力なのか、というのも実はあんまり分かっていなかったのだが、やはり会長と戦うにはまだまだ実力不足。正面からの戦いでは圧倒されるだけだし、多少の奇策を弄しても、結局はその上を行かれる展開に。いや、ジョストにおける「奇策」って何なのかはよく分からないけども。絶望するノエルが思い出したのは、1人1コメントで平等にアドバイスを与えていた貴弘の言葉。持っていたプライドをかなぐり捨てて、気持ちの勝負に出てついに会長の鼻をあかすことに成功するノエル。そこからは勢いを付けて、一気にデュースゲームに持ち込むことに成功した。しかし、やはり基礎体力に差があるのか、精神戦で削られまくった代償なのか、ラストゲームでは身体の状態は天地の差。負けを覚悟したノエルに、あれだけ忌み嫌っていた父親からのアツいエール。うーむ、王道。親父さんのツンがついにデレた瞬間である。まぁ、父兄参観を見に来た恥ずかしい親父さんには違いないが……いいシーンでしたよね。

 というわけで、準決勝の最後の一手はどうなるか最終回に持ち越したわけだが……次回予告で「ノエルが泣いた」って言っちゃったしなぁ。いや、うれし泣きの可能性もあるけどさ。最終戦は会長VS美桜。多分、圧倒的戦力差で美桜をボコボコにする会長に対し、駆けつけた貴弘に勇気をもらった美桜が、土壇場で奇跡のフェザーズフライ、っていう展開なんでしょうね。予想はつきますよ。でも、それでいいからきっちり見せて欲しい。エロも良し、スポ根も良しです。そして、今週も恰好良かったベルティーユ先輩。本当に愛されキャラだなぁ。付き人コンビにあれだけぼろくそ言われるってことは、準決勝まで残った一番のダークホースって、ひょっとして彼女だったんじゃなかろうか。

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 ちょっとだけ触手が多い町、第11話。今回もクライマックスに向けての「タメ」のエピソードってことでそこまで大きく動くシーンはなかったのだが、何故か動くシーンが全部触手絡みという。素晴らしいキャラだな、りらちゃん。

 前回紹介されたじゅりさんの過去話から繋がる新たな刺客。半妖による妖怪ハンターってのは、純粋に報酬目的とかではなく割と私怨も絡んで動くことが多いようなのだが、今回のりらちゃんは何しろ血縁者が絡んでいるってんだから分かりやすい。彼女は自由意志で姉の探索を続けてこの桜新町にやってきたのか、それとも円神のスカウトで町をかき混ぜに来たのか、一体どちらなのだろうか。まぁ、どちらにしてもとにかく妖怪絡みで事件が起こってくれれば円神としては願ったり叶ったりなのだろうが。

 そして、今回紹介されたりらちゃんのキャラがむやみやたらに濃いのである。一言で説明するならば「クレイジーサイコレズ」であるが、単なる同性愛ではなく、姉妹愛というのが実にクレイジー。そして、幼少期からそんな愛のアピールの仕方がトチ狂っているのが素晴らしい。必死に勉強机に向かっていた若かりし頃のじゅりさん。彼女はまだばあちゃんに出会う前なので、まだまだ先祖の汚名を晴らすべく世間に敵対心をむき出しにしていた青い時代のことである。そんな鬼気迫る姉に対して並々ならぬ愛情を抱いていたりらちゃんは、手品を見せたらお姉ちゃんが喜んでくれた、というたった1つの記憶を拠り所に、人智を越えたような手品スキルを磨き上げ、それだけで一生食べていけるレベルのサプライズを産みだすに至った。しかし、最初は喜んでくれていた姉も、そんなクレイジーマジックにはついていくことが出来ず、手品を恐れ、しまいには妹を恐れるようになってしまったという。なんだそのひでぇ話は……わずか一分足らずの過去回想にもかかわらず、なんか色々とヤバい要素が詰め込まれておった。こんなにナチュラルなクレイジーも珍しいのではなかろうか。

 しかし、そんなりらちゃんも、過去に一度「死んで」しまっているとのこと。その後一体どのような経緯で復活し、妖怪ハンターとなったのかは定かではないが、とにかく、子供スキルですら姉をどん引きさせられる手品師が、まさに「魔術」となって戻ってきたのである。なるほど、怖い。気になるのは、ことは・ざくろの2人との接触時に、彼女に半妖としての気配が無かったという部分である。一度死んでまさに「フランケン」となったのならば完全に妖怪化したという認識にもなるのかもしれないが、一体どんな過去が隠されているのだろうか。

 そして、そんなクレイジーレズが敵キャラということで、攻め方がいちいちエロいのである。「妹が好きだよ」とぶっちゃけていた恭助さんには花束のプレゼントで全面的に応援を。しかし、「幽霊だー」と追いかけてきた女子高生集団にはぬるぬる触手プレイを。そして、姉を寝取った(?!)薄汚い第2の妹には、触手拘束で容赦無く手打ちを。なるほど、確かにヒメにとってはかなり厄介な敵になりそうである。面倒なのは、相変わらずこの作品の敵キャラは「やっつける」というのが「排除する」「殺す」では駄目なところだよね。ざくろちゃんもそうだったけど、基本的に妖怪だろうが半妖だろうが「悪い奴じゃない」が前提なので、何とかして改心させにゃならん。じゅりさんの肉親ってことならば、流石にチューニングするわけにもいくまいよ。このサイコレズを改心させるのはそうそう簡単なことじゃないような気がするのだが……一体どうしたらいいんでしょうね。能力も色々無敵すぎるしなぁ。

 他の展開としては、元老院のもじゃさんが盗撮魔だったり(いや、他にももっと大事なこと言ってた気もするけども)、マリアベルが小さい区長に萌えていたり、謎の牛にスネ夫みたいな声でアテレコしてたり、主人公に一切出番がなかったり……平和な町である。それにしても、りらちゃんがかやのんボイスというのがいちいち破壊力満点。“みんな大好き茅野ちゃんち”は何をさせても可愛いな。あと、エンドカードのアオがさやかちゃんに見えて仕方なかったです。

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 まさかジョストが始まるなんて! 第10話。やー、ようやくここまできましたね。本気で殴り合ってる様子が出てくるのはいったいどれくらいぶりなのでしょうか。ちゃんとスポ根やりながらもシナリオが収束していくので凄くホッとしている。

 いよいよ開幕した大会。今までたっぷりためた特訓の成果や、諸々のフラグを一気に解放する時間だ。当然、試合にはベグライターが必要なのでみんなして貴弘の所に最終アピールタイムに駆けつけたわけだが、相変わらずのスルー能力を発揮してギリギリのところで告白タイムが発生キャンセル。このあたりの天運は流石のものだ。ただ、普通の優柔不断主人公と違い、貴弘の場合は既に誰のサポートに回るかは心に決めてるんだよね。そのおかげなのか、あんまり貴弘の態度そのものにはイライラしないんだ。まぁ、「そこまで言いかけたなら、立ち去る前に答え合わせだけでもしておけよ」とは思うけども。そもそも産気づいた馬のところに付き添いにいったけど、結局見てるだけで何もしてないじゃんね。それなら大会の応援に言った方が生産的だった気がするのだが。「大会に出てなきゃ学園を去らなきゃいけない」→「ベグライターとして参加するから大丈夫!」→「全然会場に来ない」。退学必至。

 しかしまぁ、事前イベントとして、集まった5人全員に一言アドバイスをするというおまけ要素がついていたので、何とか主人公としての尊厳はギリギリ保った形だろうか。ちゃんと茜ちゃんの勝利にも貢献してることだしね。ちなみに、現状では一応貴弘の行き先は「未発表」の状態であるが、今週敗れたリサは既に候補からはずれた。いや、駆けつけた貴弘が「あっれ〜、負けてるわ〜!」ってなったら面白けども。まぁ、元々フィオナっていうパートナーがいるのだし、ここで貴弘の出る幕はないのだけれど。その他のメンバーを見ると、まず、アプローチが一番積極的なノエルは妹さんがいる。今作一番のツンデレは彼女の親父であるが、無事に家族の関係修復が出来れば、ノエルのジョストは家族経営でまかなえるだろう。そして、会長さんには副会長という愛人候補がおり、こちらも面子は足りている。いっそのこと今回の試合で身体を痛めてしまった茜が引退して会長の付き人として永遠の愛を誓ってしまってもいいかもしれない。つまり、茜ちゃんも基本的に野郎のサポートは必要としていない。となれば、結局貴弘が面倒をみなきゃいけない人間は美桜1人ということになるのである。割と綺麗な収束性じゃないだろうか。

 そう、今まで散々遊んできただけだと思っていたシナリオラインだが、いざ試合が始まってみると、案外ちゃんとゴールが見えているのである。「町一番のイベントである夏の大会」の規模がどの程度なのか分からないが、貴弘の取り巻き軍団が準々決勝前で6人も勝ち残っている。どれだけつえぇんだこいつら、って話だが、ここから先はトーナメント形式で1人ずつ退場していくことになる。真っ先に退場したリサが、きちんと「ハッピーエンド」になるようにフィオナエンドの布石を打ってきていたし、きちんと「ジョストでの負け」が彼女の特性である「将来性」を活かせるように働いている。まぁぶっちゃけ非常にベタな筋書きではあるのだが、分かりやすい上に負けたことがそこまで悔しくもなく、後口すっきりで文句のない進行だ(リサファンからしたら不満かもしれないけど)。

 「1度覚えた技は通用しない!」という黒騎士を相手に、土壇場で必殺技を産みだす茜という展開もなかなか盛り上がる部分。「二段突きですら幻の技だったのに三段突きとかアドリブで出来るのかよ」とか思うわけだが、そこはどこぞの二重の極みの人に文句を言ってもらいたい。とにかく、ノエルは貴弘のアドバイスで今後の目標を手に入れ、茜は勝利を手に入れた。その代償として、彼女はおそらく次の試合で退場することになるのだろうが、次の相手が会長ならば本望だろう。残る面子は美桜、ノエル、そしてどさくさに紛れて勝ち残っているベルティーユ先輩である。素晴らしい地味さです、先輩。問題はベルティーユさんが誰に負けるかってことだが……まぁ、因縁を考えるなら素直に美桜戦か。ノエルの扱いがなかなか難しいが、妹さんも納得の負けを演出するなら会長にたたきのめされるのが無難かな。そして決勝が美桜VS会長。ギリギリで駆けつける貴弘。そして最後に必ず愛は勝つ。うーん、何ともイメージしやすい。ぽっと出の新人が優勝したら、町のおじさんたちもさぞかし驚くことだろう。まぁ、間違いなくトトカルチョとかやってるだろうし、一人だけ美桜に突っ込んでたジェイムスさんがこっそり小銭を稼いでる展開とかだったらどうしよう。

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 スカート柔道という魅惑的なスポーツ、第10話。本作はあけすけなパンチラというかパンモロも売りの1つなわけですが、なんか想定外のところで突然何の脈絡も無く見えるくせに、いざ見えそうなシーンでは案外見せないのが心憎いです。

 ラストに向けてのインターミッションといなるエピソード。前半パートではヒメを中心として彼女の学友、そしてアオとの交流が描かれ、後半は突然じゅりさんの半生が語られるという、やや散逸的な印象の回である。まー、原作が完結してないんだったらこのアニメだって綺麗に終わらせるわけにもいかないのだし、適宜必要な要素はこうして補充しながらアニメなりのクライマックスを盛り上げて欲しいところ。基本的に作画演出アニメだと思っているので、シナリオラインで何が起こってもそれほど気にはならないのだけれど。

 前半、風邪気味になったヒメと、その回りを取り囲む賑やかしの女子高生がなんかダラダラする話。別に体調が悪いと思ってないせいで適当に友人をあしらうヒメと、彼女を休ませたい一心でちょっとぴりぴりしてるアオの対比がどこかギクシャクしているのが気になるが、アオは心底ヒメのことを心配しているのが分かるし、友人たちもそんなアオを見て「ちょっとやりすぎたか」と反省してくれるくらいの分別はあるので、基本的にはハートフルストーリーである。教頭が離任要求を突きつけた後の顛末も見ていてホッとするやりとりだし、今まで散々ハードなミッションをこなしてきたヒメにはちょっとしたご褒美程度のお話であった。女子高生だらけなので画面にも華があるし、シリアスになる必要がないお話だったので、要所要所でユルく崩れたキャラ絵になったり、この作品の売りであるバリエーションの多い動画そのものでかしましさを出しているのが楽しい。はたしてことはは何を目撃したのかしら。

 Bパートは、風邪を治したヒメが検診に向かった先、じゅりさんの過去話。何でこのタイミングでじゅりさん? と思ったが、どうやら最後に出てきたかやのん魔女っ子はじゅりさんの関係者なのね。これまでずっと脇に控えていただけの存在だったが、ここでバックグラウンドを補強してがっつりメインシナリオに絡んでくる算段か。確かにこの作品って、尺やシナリオの割りには登場人物が多いんだよね。原作でどのように描かれているのかは定かじゃないが、こうして1人1人にスポットを当てていくだけでもかなり色々な話が見られそうである。じゅりさんの場合は、まずこの桜新町に来たときの初志が描かれ、そこから、先代町長との交流を経て落ち着くまでの経緯が何となく良い話として語られた。ばあちゃんの言ってることは割と詭弁混じりな気もするのだが、やっぱり年の功、無闇に説得力はあるのである。そもそもじゅりさんが元々持っていた信念は多少子供っぽかったし、良い悪いは別にして、実際に現在のじゅりさんは丸くなってあれだけいい人になっているのだから、ばあちゃんが諭したことは正しかった。ただ、良い話っぽくなっているけど、無闇に女性陣の体つきはエロいのですね。マリアベルさんがテカテカしてたのがちょっと面白かった。

 現在第10話ってことは、今回登場した魔女っ子がラスボスポジションってことになるんでしょうか。七郷を巡る諸問題とはあんまり関係無いようにも見えるが……まぁ、お話はアニメの後も続きますしね。

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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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