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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ○「ロウきゅーぶ!」 5

 何とも不可解なところを突いてきた感のある、見たことがあるようで見たことがない。だけどやっぱりお約束な作品。これは視聴者によって色々と見方が分かれそうだ。

 まず、第一印象としては絵柄がものすごく古い。目の大きなロリっ子たちのデザインはある意味で王道そのものであるのだが、あまり深夜アニメっぽいものになっておらず、どちらかというと少女漫画のそれに近い。最近のアニメで例えるなら「夢色パティシエール」とか「おジャ魔女」「ふたご姫」、そっち方向の「純粋に小さい子を相手にしたアニメ作り」の絵に近い。

 そして、描いている中身についても、そんな幼い女の子たちの部活動の様子が中心であり、深夜アニメらしい「メイドネタ」や「ロリコンいじり」的な要素もちらほら見られるものの、1話目から「割とちゃんとバスケもやりたいんだけど」という気概が見て取れる。スポ根ものといえば前期では「そふてにっ!」があったが、あちらはギャグの味つけの一環として部活が存在していたが、この作品の場合、あくまでバスケへの取り組みを中心にキャラクターが構成されている。ギャグ要素もそこまで多くなくて、世にも珍しい「小学生部活アニメ」として立脚しているのが分かる。いや、別に小学生が部活をやるのが珍しいわけではないが、早朝番組ではなくて深夜にやっているというのが珍しいのだ。確認すると、これって原作はラノベ。大体において自意識過剰の高校生や思春期設定御用達の中学生が起用されることが多い中で、幼さを前面に押し出した小学生もの、というのが異質なのだ。

 「小学生もの」というだけでなんだかきな臭いものになってしまうのが現代日本の悩ましいところだが、確かにシャワーシーンやスカートめくりなんかを挟むあたりに、深夜の深夜たる限界を感じる。「限界」というのは、むしろそういう要素を一切廃した作品作りになったら他との差別化が出来て面白かったかもしれないのに、という意味での限界ね。「こどものじかん」やらなんやら、小学生レベルでもそっち方面に特化したアニメは存在していたが、どうせニッチなのだし、地上波放送で突き詰めても誰も評価はしてくれまい。それなら、いっそスポーツアニメとして徹底した姿も見てみたかったものだ。でもまぁ、バランス感覚ですかね。こんだけ「小学生」「小学生」書いてる時点で、なんかこっちまで危ない人みたいじゃないか。僕は悪いアニオタじゃないよ。

 で、そんな作品を構成するスタッフ陣だが、意外なことに「DOG DAYS」を終えた草川啓造がこんなところに出てきた。今作の制作はなんだかよく分からないスタジオ構成になっており、草川監督がセブンアークス以外のスタジオで指揮を執るのは初めてのこと。どういう組織構成になってるんだろうか。ただ、制作姿勢は特にぶれることはなく、オープニングのシャキシャキした動きや、ちゃんと「バスケの動き」を出来る限り見せていきたいという、アクション作劇へのこだわりはしっかりと守られている。今回唯一バスケらしい動きを見せてくれたメインの子のスローイングシーンは、ちゃんとシュート後のフォロースルーにまで配慮がなされていたし、眼鏡の子のシュートシーンではボールとリングのバウンドの描写が何ともリアルに描き込まれている。はたしてこういう部分に力を入れるべき作品なのかはまだ判然としないが、絵の説得力があるのは良いことだ。作品としても、1話でちゃんと部員の機能特性(経験値有り・運動量多し・フィジカル良し、など)が明示され、スポーツを主軸とした作品を見せていこうという意識がはっきり見えるのは分かりやすくていい。ただ、おかげで必要以上に等身が低い少女漫画的なキャラクターデザインとのかみ合わせが微妙にはなっているが……だって、いくら何でもバスケットボールでかすぎないか? あんなもんだっけ?

 そして、私のような人間からすると、この作品のセールスは全て中の人から始まっているのである。謎の実写PVという売り込み方が、放送前から既に話題を呼んでいたのがこの作品。メインキャスト5人が大真面目に青春部活ドラマを演じるという学芸会のVTRみたいなPVからは、まさかこんな小学生バスケアニメが出てくるとは思ってもみませんでした。力の入れ具合がおかしいと思うんですが、おかげで中の人インパクトがでかい状態で1話視聴に突入、なんか騙されたようにスッと入ってしまったのは、ひょっとして製作側の策に綺麗にはまった証拠なのかもしれない。

 5人の若手声優で構成されるユニット「RO-KYU-BU!」。1人ずつ配置を見ていくと、座長を務めるのは花形役者の花澤さん。小学生役もメインヒロインもなんでもござれで、バスケ部コスプレもなんだか納得出来そうな説得力がずるい。

 今をときめく日高里菜は、リアル小学生と言われても云々。今期も里菜ちゃんの声が聴けるだけでもありがたいことですが、今作はおそらく日高里菜史上初、「身長が高いことを気にする巨乳キャラ」ですよ(小学生だけど)。まさかの巨乳キャラは新しい日高ワールドの幕開けとなるのか?(小学生だけど)。そして、大体こういうユニットには1人ぐらい新人がぶっ込まれることが多く、そのポジションには最年少新人、小倉唯が配置された。新人と言っても、「夢色パティシエール」では充分な仕事をしていたし、1話を見る限りではそうそうたる他のメンバーに負けているとは思わない。年が近い日高里菜との切磋琢磨に期待。

 そして、後の2人は芸人枠、戦隊物でいうところの黄色枠。……あれ? 芸人要素多くね? というわけで、井口裕香・日笠陽子。ゆかちはね、いつも通りですよ。冒頭「お兄ちゃん!」とか「御主人様!」の後に「な〜んつってなぁ!」って入りそうで仕方ない。井口といえばウザキャラ、ウザいといえば井口。おめぇはそれでいいや! 

 そして意外な配置になったのが日笠。青髪眼鏡の参謀役っていうポジショニングは珍しくて、日笠的要素が他の若手達の間で面白い方向に出ている。でもまぁ、作品のカラー的に派手な青髪だけど、スタンスとしてはいつも通りに黒髪ロングに近いのかもね。ちなみに、同作品に伊藤静が出ているというのが非常に興味深く、ファン待望の「黒髪ロング声優共演」と相成ったわけだ。この2人が競演するとこういう配役になるのか、というのが面白い。出来たらもっと2人が正面から絡んでいるのを見てみたいんだけどね。両方とも完全に「相手の技を受けきって返す」タイプの芸人気質なので、ものすごい相乗効果が期待出来そう。キャラ被りのせいで共演しにくいのが勿体無い。他の配置は伊藤かな恵や能登麻美子、寿美菜子といった布陣。うーむ、麻美子が母親役になる時代かぁ……これは……良いものだ……

 気づけば無駄に中の人の話題で長くなった気もするが、そういうものなのだから仕方ない。楽しいのだから仕方ない。今後とも楽しませてもらいます。

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