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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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湯音のパリ来訪から一体どれくらい経ったんだろう、第5話。作中でどの程度の時間が流れたか定かじゃないんだけど、まだギャルリを歩き回るのにも支障があるレベルの認識だったのは驚きである。まぁ、異国の地に幼女1人じゃそうそう出歩くチャンスも無いんだろうけど……だから同い年の友達とかを大事にした方がいいと思うんだよ。アリスとカミーユはどこいったんだよー。

 これまでのエピソードの中で、例えば食事、例えば着物など、様々な「文化差」が取り扱われてきた。もちろん、明治時代の日本人はチーズが苦手だろうし、風呂にあまり入らないフランスの生活にも慣れない部分は多い。着物だって、パリの町並みでは異物扱いになるのは間違い無いだろう。しかし、そうした諸々の文化差もさることながら、やはり日本人の最大の特徴といえば、今回のエピソードで掘り下げられたような精神性なのではないかと思うのだ。よく言えば「人の良さ」みたいなものだが、悪く言えば危機意識の低さ、島国根性。そんなどうしようもない異質さが、湯音をかつてない不安に陥れてしまう。

 一体何故日本人がそうした文化を持つに至ったのかは、そういう方面に明るくないのでよく分からないのだが、日本人は他国に類をみないほどに、他人を疑わない。「人を見たら泥棒と思え」という言葉こそあるものの、わざわざ格言として残されているのは、それが当然の事実ではなく、意識しなければ気にすることが出来ないためだ。自分が泥棒でないのだから、他人だって泥棒なはずがない。「回りと一緒でないと落ち着かず、回りと一緒になろうと取り繕うこと」こそが、日本人の日本人たる証といえる。向こう三軒両隣が全て家族と言えた古い日本に育った湯音からすれば、ひょっとしたら同じ屋根に取り囲まれたギャルリは全て信頼の置けるお隣さん、くらいの認識だったのかもしれない。

 しかし、クロードはそれが違うと教える。実際、湯音のチョロさを見越して見事に盗難被害が出てしまったわけだし、完全に異物である得体の知れない湯音に、初対面で親しげにしてくれる住人なんて、どこぞのネジの外れたお嬢様くらいのものだ。そして、それがここでは普通なのである。どんな文化差よりも、この精神性の違いは受け入れるのに時間がかかりそう。今回のタイトルである「迷子」は、実際に湯音が右往左往していた様子も表しているが、どうしたらいいのか分からない人間関係に湯音が立ち往生してしまったことも表しているのだろう。知らない町、知らない道、知らない思いの、知らない人。どれだけクロードとの信頼関係が深まっても、まだまだ湯音がパリでの生活を手に入れるまでには時間がかかりそうである。もちろん、そんな大変なお話でも、なんだかハッピーエンドっぽく終わるので安心して見ていられるんですけどね。

 そういえば、この作品は明治時代くらいの時代背景で描かれているわけで、実際に湯音が現代に生きていたら(無理だろうけど)、時代に先駆けて海外渡航して文化を学んだ最先端の淑女として日本でもハイソサイエティに位置することが出来た可能性がある。あの時代から50年後とかのマダム湯音は、一体どこでどんなことをしてたんでしょうね。ちょっと見てみたい気もするな。イメージしようとするとどうしても作画が森薫調になってしまうけど。

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