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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「東京マグニチュード8.0」 4→5

 ネットで情報を手に入れてしまうことの弊害を痛感したアニメ。基本的に、好きなアニメに関しては出来る限り情報をシャットアウトして見るようにはしているのだが、この作品の場合、そこまで入れ込んでいたわけではないので、ついうっかり、「あのこと」を臭わせるような文面をちらほら目にしてしまったのだ。おかげで、後半数話は「ガセでありますように。ガセでありますようにガセでありますように」と頭のどっかで祈りつつの視聴になってしまい、素直な感想を持てなくなってしまっていた。だって……そう思って見始めたら、それっぽい描写がそこかしこに見え隠れしてるんですもん。多分事前情報無しだったら「そんな話だ」とは思わずに見ていただろうから、10話あたりで結構な衝撃があったと思うんだけどね−。

 とまぁ、後悔しても終わってしまったものは仕方がない。そんな個人的な事情は置いておくとして、なかなか判断に困る作品だったのは間違いない。序盤は、いかにも洋画邦画を問わずにあふれかえる「パニックもの」みたいなノリだったのでいまいち興味も湧かなかったのだが、その精密な描写と、危機に瀕して慌てふためく集団の心理みたいなものが生々しく描かれているのが印象に残り、次第に面白く見られるようになっていった。多分東京タワーが倒れたあたりがピークだったと思う。その後は、「被災者のリアル」みたいなものを描くための労力は次第に削られていき、最後には小野沢家の人間ドラマになったわけだ。

 もちろん、「家族を失うこと」というのも、震災を描く際の1つの「リアル」であり、これに真正面から取り組むことで「大地震」というものの一側面を切り取ることは出来る。場合によっては、東京タワーを盛大にぶったおすよりも、避難所で連れ合いを失って1人泣き暮れる老婦人を描いた方が、震災の痛々しさは浮き彫りになることもあるだろう。そういう意味で、視聴者が冒頭からずっと見てきた小野沢家の「別離」を描くことは、本質的で理に適っている。最終話は思わずもらい泣きしてしまったし、微細な背景までをきちんと手抜きをせずに描写したのだから、それだけのものを描く権利を、この作品のスタッフは持っていただろう。

 しかし、それならば何故、「あの形式」を採用したのか。確かに衝撃は大きいし、悠貴の素直で姉思いな側面というのもよく表れたと思うのだが、冒頭で「実際の震災をシミュレートして再現した……」と謳っている作品ならば、もう少しリアルに即した描き方があったように思うのだ。そのあたりの趣旨のちぐはぐさが、せっかくのドラマに何とも割り切れないもやもやを残してしまった。

 確認しておくが、決して悪い作品ではない。昨今の多くのアニメのように付加的なキャラクターやサービスで売ることをせずに、真っ向から物語に挑んだ作品であるし、その技術力も大したものだった。もう一息、何か人を引き込む要素があれば、それなりの話題作になったとも思う。まぁ、この辺からは完全に視聴者側の好みかもしれないけど……個人的には、同じ東京の焼け野原でも「シャングリ・ラ」の方が面白く見られたと、そういうことでした。

 ただ、「地震の備えはしないとな……」とちょっと思っただけでも、このアニメの目的としては成功だったのかもしれない。とりあえずパソコンだけ持って逃げるよ。 

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