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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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というわけで、今年度最後になるかもしれない劇場作品を観に行ってきました。「かもしれない」のは、3月にストパンが公開されるから。行くかな? どうかな? まぁ、そんなことは置いとくとして、とにかく封切りから1日も早く見に行きたかったのが、この「ギャバン」ですよ。なんて馬鹿な思いつきなんだ、とね。これで今年度公開されたゴーカイジャー映画は3本全部観に行ったことになるんだ。去年まで戦隊のセの字も知らなかったくせにね。基本的に熱しにくく冷めにくい性質なので、一度何かにハマると徹底してそこにつぎ込むんだな、これが。

 (以下、あんまり問題ないけど一応ネタバレ要素あり)

 で、そんな3本目の映画。流石に「199ヒーロー大決戦」の時のようなお祭り騒ぎの面白さになるわけではないのだが、はっきり言って、面白い。しかも「エキサイティング」であり「インタルスティング」であり、そして何より「ファニー」な面白さである。劇場で思わず笑ってしまう悪ふざけがてんこ盛り。同伴した知り合いが視聴後に漏らした言葉は「公式が病気」。うむ、確実にタグとしてはそれがふさわしい作品であった。

 先に残念だった部分を描いておくと、今作では豪快チェンジによる面白味はやや薄い。前作「幽霊船」の時もそこまでフィーチャーされてはいなかったけど、特に固まったコンセプトがあって豪快チェンジしているわけではなく、短い時間の中でなるべく多くのシリーズに触れておこう、という程度の変身がほとんど。今作はテーマが「監獄からの脱獄」という独特なものだったのだから、何か特殊な戦隊と絡めればもう少し面白い見せ方もあった気がするのだが、そのへんはちょっと物足りない。作中でいざ監獄に侵入するときにルカが必死にピッキングで鍵を開けたり、ゴーミンに見付からないように逃げ回ったりするシーンがあるのだが、「そこはカクレンジャーに変身すれば良くね?」とか思った。いや、真面目に突っ込んだらアカンのは分かってるんだけど。

 真面目に突っ込みだしたら、問題はそんな些細なレベルじゃない。冒頭、ガレオンとドルギランが互いを砲撃しながら摩天楼を滑空するシーンからいきなり「お前ら正義のヒーローやろうが! 街壊しすぎや!」ってな始まり方だし、開始10分でタイトルの「VS」の部分が何の意味もなさなくなるという子供だましにもならない投げっぱなし脚本には思わず苦笑い。ギャバンがゴーカイジャーを捕まえた理由、誰か分かりやすく説明して下さいよ。「こうするしかなかったんだ……」って、こうしても駄目だよ! 単に敵がド阿呆だったから良かったけど、普通に考えたらさっさと処刑されて終わりだったよ! あ、でも処刑シーンでルカやアイムが宙づりにされてるシーンは嗜虐心をそそる良いものだったな!

 そして、明らかに後付けて産み出されたマーベラスとギャバンの出会いの物語。あの当時のショタっ子マーベラスは一体何をする少年だったのだろうか。貨物船に乗って移動してたってことはまだ赤の海賊団に所属してなかったってことなんだろうけど、そんな状態の孤児を見付けたなら、刑事は保護しろよ。なんでそのままお別れだよ。「やっぱりあのときの少年か」じゃねぇよ。アカレッドに拾われたから良かったようなものを……「よろしく勇気」してる場合じゃないっつうの。

 などなど、脚本面は本当に正しく「お子様向け」なわけだが、そうした無茶苦茶さが、今回の映画の基本コンセプトの無茶苦茶さと相まって、完全にギャグになっているのがずるい。これって「笑ってはいけない宇宙刑事」やぞ。「豪快チェンジに面白味が無かった」っていったけど、バトルケニアとデンジブルーだけは例外。あの扱いはズルいし、無茶だし、笑えるし。すげぇな、魔空空間に行くにはバトルケニアとデンジブルーのレンジャーキーがあればいいんですよ……何でだ。なんで繋がるんだ。ひょっとしてそれがバトルフィーバーとデンジマンの大いなる力だった可能性すらある。それなら納得するしかないけど。

 あとはもう、「大葉健二フェスティバル」という、ただその一点に尽きる。曙四郎と青梅大五郎が登場する、っていうのは事前に聞いていたけど……まさかああいう形で出ることになるとは……すげぇな、今の特撮技術って。やりたい放題やないかーい! もう、あのワンシーンだけでも今回の映画は満足です。

 その他にもいっぱい笑ったし、いっぱい感動したんだけど、覚えている部分だけであげていくと、ギャバン側としてみると、やはり新しい世紀の銀幕に舞い降りたギャバンが容赦無く格好良い。テッカテカの銀色ボディっていうのは、現代のクリアな画質だとものすごい違和感なんだけど、その違和感が、超越的な雰囲気を醸し出していて余計に格好良く見えるのだ。戦隊ヒーローとはまた違う、「こいつはなんだか強そうだぞ!」と思わせるだけの迫力がある。そして、そんなギャバンに対抗するために作られたコピー兵器、ギャバンブートレグ。こちらはコピーのくせにかなり大胆に外装がリメイクされていて、一目で分かるようにイメージカラーも銀に赤がプラスされている。この造形もまた格好良いんだわ。これだけで新しいメタルヒーロー1本作れちゃうんじゃないかと思えるくらいに。時代を越えた「メタル」の活躍が見られただけでも、とても勉強になったし、感動した。

 そして「ゴーカイジャー」側を見てみると、マーベラスの原点となった物語がメインとなるのに加えて、熟し切った6人の関係性が印象的。すごく自然だったので見過ごしがちだけど、結局デンジブルーのレンジャーキーを実際に使ったのはジョーだったし、バトルケニアの方はハカセが使っている。すごく自然に役割分担が出来てるから、こういう小ネタも綺麗に決まる。他にも、監獄内を走り回っているシーンを良く見ると、先頭がマーベラスなのは当然として、実は必ず最後尾にはジョーが張り付いているのだ。これは、しんがりを務めて仲間の安全を確保する副官ポジションをジョーが自然にやっているってことなんだろう。何気ないドタバタの中にも、ちゃんと6人の関係性が見えるのが面白い。

 そして、懐かしの怪人たちのチョイスが心憎い。ジェラシットは完全にギャグ要員でしかないが、まさかのスニークブラーザーズ再来。しかもヤンガーが居なくなってシスターが現れるとは……いや、「エルダー」「ヤンガー」「シスター」っていう区分はどっかおかしい気もするけどさ。

 あぁもう、なんだかよく分からないとっ散らかった感想になってしまっているけど……とにかく面白かった。これ、もう1回観に行きたいくらい。余談だが、劇場で販売されているパンフレットに、声優関連ブログ向けの良く分からないオチがあったので紹介しておく。今作はちょい役(上記の「シスター」役)で加藤英美里が登場しており、パンフには英美里の略歴が紹介されているのだが、絶妙な誤字っぷりである。新しい焼酎の飲み方か。

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