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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 イナバサン!! 第6話。なんやねんこの作品。ことごとくエロい方向にいくらでも妄想出来る設定しか出てこないじゃないか。作者は不健全な中学生男子か! ありがとうございます!

 というわけで第2幕「キズランダム」と題したパートが幕を開けた。人格入れ替わりは一段落し、次に起こるのは「欲望解放」という、これまた都合良く都合の悪い能力である。人格入れ替わりの方は「完全にランダムですので」という断り書きがあったのでどうにもしようがない現象としてあきらめがついたわけだが、今回の現象は「欲望が高まった時に」という条件がついているため、設定としての突っ込みどころは多い。まずもって「欲望」ってなんやねん、という部分からして謎だ。人間の3大欲求ってなもんがあるが、それとはあまり関係無い模様。冒頭の姫子さんの場合はまさにソレだったわけだが、他の連中の場合はひとえに「感情の高ぶり」としかいいようのないものがトリガーになっている。唯の場合は破壊衝動(?)になったり、太一と伊織の場合は恋愛感情だったり。これ、ものすごくお腹がすいた時には死ぬまで食べ続けたり、「うわ、お腹痛い」って思った瞬間に全力でうんこ漏らしたりするんだろうか。なにそれ、すげぇ怖い。

 ただ、「感情が高ぶればいつでも」というわけでないのが謎なところで、一番分かりやすいのは、ふうせんかずらの登場シーンで、誰一人として奴に殴りかからなかったことから、都合の悪いタイミングで発動する、ということは伺える。他にも、姫子が初日のことを自分からネタばらししているタイミングで太一に腹パン喰らわしていたわけだが、あそこで「このデリカシーのない男を黙らせたい」という欲求が強かったのならば、それこそ再起不能にしてもおかしくないレベルなわけだし。「いつ起こるか」というのは、これまたランダムであると考えるべきなのだろうか。

 また、もしくはサブタイトル「キズランダム」とある通り、何らかのパーソナリティに関わる部分でのみ、現象が起こる、という制限も考えられるかもしれない。分かりやすいのは唯で、彼女の場合、2度の現象に遭遇し、どちらも破壊衝動である。彼女のパーソナリティは他者(男性)への恐怖、自分の持つ武力への葛藤などがあり、感情が動くトリガーとして攻撃衝動が関わるのは分かる気がする。「自分が分からない」という伊織や「利他行為の権化」である太一が、他者を想う気持ちから動いたことも何となくつながりは感じさせる。まぁ、ぶっちゃけてしまえば「シナリオの都合上」なのだろうが、そのあたりでこの作品の売りである「トラウマの嫌な見せ方」に繋がってくれば面白い部分かもしれない。

 しかし、それにしてもたまらないのは姫子さんである。冒頭の大サービスシーンの時点で色々とどうでも良くなるレベルだが、その後の自己述懐については、もうどうしていいか分からないくらいの羞恥プレイ。ヒロインキャラにここまで赤裸々な性癖暴露をさせる青春群像劇ってのも実に罪深いものである。あからさまなエロのくせにシチュエーションが何とも狡猾に「辱める方向」に向かっており、普段気丈な稲葉さんのどうしようもないエロさがほとばしり続けるという。これは確実に薄い本が熱くなる。いや、原作の時点でここまであからさまな「エロシチュ」が固められると、かえって二次創作は作りづらくなるか?

 もちろん、単に「エロい!」というだけで終わっているというわけでもない。今回、姫子さんはいつものように冷静沈着に状況分析をくだし、分からないなりの善後策を提案するという働きを見せているわけだが、その陰では確実に「キズ」が進行している。「互いにフォローしあえるだろう」という義文の発言に動揺を隠せなかったことから見ると、彼女のキズである「人間不信」はそう簡単に解決していないようである。冷静に対処し、最善の策を提案したつもりが、義文でも簡単に思いつく「相互のフォロー」という基本的な方策が全く頭に浮かばなかったという部分が、彼女にとっては大きなショックだったのだろう。これだけ親交が深まったと思われる文研部の面々の中で、やはり自分はまだ信じることが出来ていない、ということを痛感し、膝をつくしかなかったのは何とも痛々しい。

 また、おそらく「人間不信が解消されていない」ことは、この顛末以前から姫子の中ではくすぶっていたと考えられる。どうも、今回の姫子さんは全編通じて本調子ではない。いつも通りに振る舞えていたなら、太一から最初の事件のことをバラされた際にも、もう少しマシな言い訳くらいは考えついただろう。あそこまで赤裸々に自分の状態を吐露してしまっている時点で、彼女の動揺は既に現れていた。この作品の憎めないところは、こうして単純に「トラウマが解決した」ということにはなっていない部分だ。適度にイベントはこなしているはずなのだが、そりゃぁ十数年で培った人間性がそんなに簡単に解消するはずもないのだ。唯の男性不信、伊織の自己不信、そして姫子の人間不信、どれもこれも、改善こそされているが、解消まではほど遠い。同じ問題を別々の角度から切り取っていくこの構成は、なかなか興味深い。

 そうそう、今回からステージが変わったことにより、エンディングテーマが変更になっている。angelaの新曲かと思ったら、クレジットとしてはチームねこかんとatsukoのコラボユニットということになっているらしい。KATSU氏はどこいった。まぁ、普段とはちょっと違った曲調でatsukoの歌が聴ける、というのもなかなか味があるのだが。そして、エンディングの映像は全力の姫子推しになっており、今後の展開で彼女がどれほど重要な役割を果たすかが暗示されている。今回は確実に姫子さんのターン。ちなみに、映像のコンテを担当しているのは大森貴弘監督だったりする。そういや川面さんとはつながりがあるんだな。

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