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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「聖闘士星矢Ω」 5→7

 2年か……あっという間だった気もするけど、こうして文字にしたら長い作品だったんだな……目をつぶると走馬燈のように様々な記憶が蘇っては……笑える。

 本当に、単純に理屈だけで片付けられる作品ではなくなってしまった。やはり聖闘士星矢という作品は私の人生の重要なポジションを占める作品であるのは間違いない事実であり、改めて自分のオリジンを探しているような、むず痒いノスタルジーが先に立つ。「お前の聖闘士星矢への愛はどれくらいのものか?!」と試されるような作品作りは、手放しで褒められる部分だけではなく、本当に玉石混淆の、濁流のような2年間であった。1期は馬越さんの個性が際だつ画面に目を引かれるところからスタートしたが、崩れゆく作画や、見当違いの方向に向かう妙な小宇宙の扱いなど、首をかしげることも多くなる。作品の方向性として迷走していたんじゃないか、なんて上から目線で物をいってみても、考えてみりゃ日曜朝の子供向けアニメとして作られはじめたのだ。おっさんたちがノスタルジーを求めてあーだこーだと要求するのもお門違いの土壌だったのかもしれない。

 十二宮に突入すれば骨子が出来上がるかと思っていたが、そこに現れる新黄金聖闘士も、「お前らちょっと聖衣脱げ!」と説教したくなるような連中が大半を占める絶望的な展開に。だが、この辺りからだんだん「Ωの個性」がではじめて逆に色んな意味で面白くもなってきたかもしれない。掟破りの女ジェミニや借り物黄金、呪われた黄金聖衣に問答無用の最強ピスケスまで。無茶苦茶だとあおり立ててはみたものの、考えてみりゃ「聖闘士星矢」は原作からして無茶苦茶なのである。それなら、アニメスタッフが新たに無茶苦茶やるのを止める道理もあるまいと、そこは悪のりで楽しんでいたのである。最終的にはマルスとアプスを打倒し、光牙たちが新たな伝説となることで物語が幕を引くのかと思われた。

 しかし、そこで繋がったまさかの第2シーズン。誤解を恐れずに極論すれば、1期はこの2期をはじめるための布石だったのではないかと思えるくらいに、壮絶な物語が幕を開けた。刷新された2期スタッフが目指したものは、まさかの「アニメ版星矢の続編」である。鋼鉄聖闘士に代表される恐るべき旧作オマージュの数々に、我々オールドファンはいけない麻薬に手を出すように、じわりじわりとΩに転げ落ちた。1期で準備を重ねたΩ世代も、新機軸で飛び出した新生黄金聖闘士も、そして旧作のあらゆるギミックも、全ては「聖闘士星矢の歴史」に違いない。それをぐるりと飲み込んで、新しい時代は一切自重しない桃源郷へと姿を変えた。我々は蘇るフェニックスに歓喜し、紫龍と玄武の命を賭した戦いに涙し、ハービンジャーの侠気に打ち震え、星矢の変わらぬやんちゃぶりに高ぶりを抑えられない。そこには新作も旧作も無い、全てを1つに包み込んだ新しい「Ωの時代」があった。きっとこの世界では、星矢も、アイオロスも、おそらくラダマンティスやハスガードや水鏡先生だって一緒に過ごすことが出来るに違いない。ひょっとしたらミラーさんとオルフェが戦う姿だって見られたかもしれない。そんな自由過ぎる夢が詰まった世界が、この1年間で紡がれたのだ。もう、これで充分じゃないか。そろそろ光牙たちにも休息が必要だろう。

 惜しむらくは、結局そうした「オマージュ」側に寄った作品作りになってしまったために、光牙たちΩ世代に今ひとつスポットを当てきれなかったことだが、この先もまだまだ続いていくかもしれない聖闘士達の物語の一部として、期待は持ち続けられるだろう。ひょっとしたらまた10年後くらいに、若い世代の聖闘士達のアニメが始まり、今回の邪武さんたちのようにして蒼摩が若手を指導している時代が来るかもしれないのだ。我々はまた少し、新しい聖闘士の時代を待つことになるだけである(まぁ、現在もチャンピオンで(すげぇ不定期)連載中ですが)。聖闘士星矢は、終わらないコンテンツ。

 

 そして、蛇足ながらもとてもとても個人的な事を最後に書いておくと、この作品はこのブログにとってかなり大きな存在になっていた。気付けばもう5年近くもこうして誰の得にもならないアニメの感想を書き続けてきたのだが、別に広告を貼って金を稼ぎたいわけでもなし、リンクで他人と繋がることを目的とするでもなし、ただ垂れ流すことだけを楽しんでいた。しかし、気付けば「Ω」関係で訪れる人がぽつぽつと増え、私自身も色々な人の感想を聞くのが随分楽しみになっていた。ブログだけだと見えないことだとは思うのだが、実は日曜日だけアクセス数が3倍くらいに跳ね上がるんですよ。そういうのを見ながら「みんな、好きなんやな!!」と実感出来るのが凄く嬉しかったのです。様々なコメント、拍手などをくれた人たちには改めて感謝したいと思います。

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