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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 なんかキャラ作画がちょっとゆるい、第5話。まぁいかにP.A.とて画面が崩れることはあるし、そんなに大ダメージでもないので特に気にはならないのだが、こんだけキャラの1枚絵が印象的な作品だと、やっぱりちょっと目立つか。ただ、その分重要なシーンである木漏れ日、草原とか、橋の上の風景とかはがっつり決めてくるので文句は無い。

 相変わらず、1つ1つの断片を拾い集めてくるようなジリジリとしたお話が進む。ただ、今作の場合は割とキャラクター全員が衝撃耐性が高いというか、結構なことをやっているはずなのにあまり表に出さずに飲み込むタイプが多いので、インタラクションが明示化されていないという実態はある。たとえば幸ちゃんなんかはその最たるもんで、あれだけ明らかな祐のアプローチに対しても、淡々と受け止めてそれを透子に流しているだけである。このスタンスは非常にたくましい。しかし、あの2人の関係性もまだまだ何という名前をつけるべきなのか悩むようなものだね。祐の方は確実に「デートをする間柄」である。そりゃあんだけ頑張って部屋まで入れたのだから、そりゃぁ一大成果といえるでしょう。まぁ、やることといえば本を読むことだけなのだが、それだって充分に「デートの所産」だと思えば。無理してカミュなんか読もうってもんですよ。ただ、残念ながら幸ちゃんの方がそれをとても軽々しく受け取っているのでね……。さらっと祐の来訪を透子に漏らしてしまう時点で、彼女の中の祐の扱いなんてそんなもの。わざわざ間男みたいな真似して窓から逃げたってのに、その意味を全く考えてくれないのである。一体どんな気持ちで窓から逃げてく祐を見守っていたのだろう。「透子と顔を合わせたくない理由がある」とか考えてたのかしら? ある意味とても残酷な子。

 そんな透子は、今作では唯一と言っていい、「リアクションをちゃんと顔に出してくれる」子である。カフェでびっくり、幸ちゃんにびっくり、そして駆にびっくり。色んな世界が自分の知らない次元で動いていることに対処しきれていない様子。幸の件については置いとくしかないので直接的な関わりはないのだが、意外だったのはやなぎと駆の関係性。透子さんもこれにはびっくりであった。

 今回の主役となったやなぎさん。前回の「坂道」で何か変化したのは間違いないのだが、まさか、本当にダビデをダビデ像のごとく「独白の相手」として使ってしまうとは。もちろんそれは、彼に対する不信感の払拭、信頼の現れではあるのだが、何とも不可思議な信頼感である。自分の雪哉への気持ちを伝えてしまい、更にそれを「透子に伝えて」と伝言まで頼んだ。透子と駆の関係性はそれなりに深く見積もってもらっても構わないのだが、一番不思議なのは「何故直接自分で伝えなかったのか」という部分で、やはり、どれだけ気にしないとは言っても、「雪哉に告白された透子」というのは何らかの心理的障壁を持った存在なのだろう。その繋ぎとして使われた物言わぬ駆は、最後の最後で石膏像の職務をやや逸脱してしまったが、ほぼ狙い通りの動きを取っている。そういう意味ではやなぎさんの人を見る目は確かだったのかもしれない。

 現時点においても、駆という人間の心中は謎のままである。大胆不敵にも透子を呼び出して「親父の手料理」という謎の歓迎を行い、更に自分のお気に入りの場所に彼女を連れ込んだ。一体なんやねん、とは思うものの、彼が寝転んだ木漏れ日の中に光る「輝き」を見る限り、ぼんやりと彼の狙いが見えてくるような気もする。2人を繋ぐ唯一にして最大の接点であった「未来の欠片」。その欠片は、透子の目には「輝き」から飛び込んでくる。そんな「光」の形態として、駆は透子にあの場所を提示したのではなかろうか。ひょっとしたら、彼の耳にも、あの場所は何か特別な影響を及ぼしうるのかもしれない。なかなか本意のつかめない謎めいた男ではあるが、とりあえず「イケメン」なのは間違いないようである。前回、映画で寝ていた祐は大ブーイングものだったが、今回、勝手に寝っ転がってしまった駆は非難を受けるよりも先に幻想性が際だつ。まー、適材適所って奴ですかね。

 そして、最後のクライマックスは、当然サブタイトルにある通りに橋の上。前回のサブタイトルとは対照的で、「坂道」は一方的なのぼり、くだりという「差」を示すが、「橋」は「接続」を表す。予告通りに行われたやなぎの告白だったが、その「繋ぎ」方は彼女の強い意志を反映するように、実に一方的で、明確なものになった。彼女の心中は、おそらく今回雪哉にはき出したものが全てだろう。ここまではっきりと伝えた上で、雪哉にレスポンスは求めていない。あくまでも「自分のため」と割り切った告白。雪哉の方も、そんな彼女の独白を顔色を変えずに受け止めていた。一度「透子に告白したことを知っている」と伝えたところだけは顔をしかめたが、やなぎの好意自体については、特に驚きは表さなかった。普通に考えたら、彼の中には「透子」という優先項目があるわけで、前回の学校でふて腐れてはいたものの、まだその思いは変わっていないはず。そんな中で「家族」から告白を受ければ普通ならば慌てふためくだろうに、彼は至って冷静。「そんな風に考えられないから現実感がない」ってだけなのか、それとも、本当に興味が無いのか。……まだ分からんけど、やなぎの心情を考えるに、出来れば前者であってほしいね。一つ屋根の下にいると忘れがちだけど、なかなかいい女なのだからさぁ。下ネタへの軽妙な返しとか、たまらんよね。

 タイトルになっている「橋」は、本来岸と岸を繋ぐためにある。しかし、「橋の上」で告白をしたやなぎは、「渡る」ことなくその橋をとって返した。駆がどのように動いたかは画面の中では描かれておらず、その橋の下を、電車が割ってはいるように通り過ぎただけである。この描写の意味は、後々分かることになるのかなぁ。

 ちなみに今回冒頭で「未来の欠片」が出てきたのでチェックしておきましょう。【欠片4】「笑っている駆」。……まぁ、どうとでもなるシーンやな。

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