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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 この世界のSF観のチープさがやたらツボ、第9話。なんかいちいち設定甘いよな。空飛ぶパトカーがあって、空飛ぶ車椅子があって、あげくパラメイルみたいな超メカまであるのに、警察に配備されてる武装は単なるネット弾だったり、手榴弾一発で大型の飛空船が撃沈したりする。どんな技術レベルなんだよ。ひょっとして、空飛ぶ関係は全部マナを費やしてるんだろうか? マナすげぇ。

 さて、タイトルの通りの内容が展開されるというとても親切かつ「だろうな」エピソード。めでたく脱走に成功したアンジュ組、ヒルダ組の2チームの同時多元中継で描き、綺麗にリンクさせてどんどん鬱にしてくれる。いやまぁ、ヒルダはさておき、アンジュの方はもう少し不幸になってもらわないと割に合わないので、視聴者側としては特に鬱にはならないんだけどね。目には目を、歯には歯を、クズにはクズを。

 他方、純真無垢な少女の頃に拉致られたヒルダの方は流石に同情の余地がある。彼女は「ママに会うんだ!」という純粋な一念のみで執念の脱走を成功させ、その目的のために、出来るだけ回りに迷惑がかからぬよう、単独行動でほとんど他人に危害を加えてない(まぁ、最初に物品の仕入れのために強盗を働いているが、その辺までは必要悪だったと諦めるしかない)。そして無事に故郷にたどり着き目的を達成したわけだが、彼女の考えているよりも11年という歳月は長かったようだ。拉致られそうになったときにあれだけすがりついてきたお母ちゃんも、すっかりおっぱいが大きくなった娘のことは忘れてしまい、初見では一切気づかずお客さん扱い。次女となるヒルダ2号機の帰宅をきっかけに過去の記憶が一気に引きずり出され、あの通りのご乱心である。まー、でも彼女の言い分も分かるよな。多分、別れた直後はずっと会いたいと思ってたはずなんだ。アンジュの母親同様、ヒルダのママンも娘がノーマだってことは分かっていただろう。あの歳になるまでマナを使わない生活を送っていたわけでもないだろうし、1話でアンジュが拉致った子供さんも大体同じくらいの歳で、母親はノーマであることに気付いていた。

 これは推測だが、現実世界でのいわゆる「障害児」と違って、ノーマであるかどうかは生後しばらくしないと分からないのではないだろうか。もし、生後すぐに「この子は残念ながらノーマですね」となったら、おそらく産院で処理されるだろうからだ。そうでなくて、多分物心のつく4〜5歳くらいになって、じゃぁマナを使う練習をしましょう、っていう段階でノーマだとばれる。その時点で、親御さんはもう子供に愛着が湧いてしまっているので、なんとかノーマであることを隠して我が子を育てようとするのだが、結局はご存じの通りのありさまになるわけだ。比較的人目につかない田舎暮らしだったヒルダも、残念ながら官憲に摘発されてしまった。その時点では、母君だって辛かったはずなのだ。しかし、どうせ連れ去られたノーマは帰ってくるはずもない。多分旦那さんとも話し合い、すっぱりと「ヒルダ1号機」のことは忘れる決心をし、代替行為として子作りに励み、改めて「1人目の娘」を育てることにした。2人目の娘はちゃんとマナが使えるし、11年経って辛かった記憶も薄れてきた。ここはもう、過去の数年間は事故にでもあったと思って、今後の人生を平穏無事に過ごしていこう……と思っていた矢先の出来事である。そりゃキレる。今までの自分の苦労をどうしてくれると。なんで自分がそんな艱難辛苦を乗り越えねばならなかったんだ、と。もちろん、「母子の情もないのか!」と怒られる向きはあるかもしれないが、そこはこの世界の「ノーマ死すべし」の思想の強さが影響する。ヒルダのことは、自分が悪いんじゃない。世間が悪いんじゃない。生まれてきたノーマがすべて悪い。例えば自分の子供が生まれたときに足が12本ある多脚生物がギチギチと這い出てきたことを想像してみるといい。そりゃ、生まれてくる化け物が悪いに決まっているだろう。そういう世界なのである。

 心にぽっかり穴があいた状態ならばまだ付け入る隙もあったかもしれないが、既にヒルダ2号機で補填済みであるし、ママンが1号のことをすっぱり忘れて考えもしなかったのも仕方ないことなのだ。……ところで、ヒルダの父親ってどこで何してるんでしょうね? 2号機がいるってことは確実にご存命だと思うのだが……昼間は仕事に出てるだろうから今回登場しなかったのはいいとして、ヒルダの回想に出てこなかったのはどういうわけなんだろう。普通、両親が健在なら「ママに会いに行くんだ」じゃなくて「両親に会いに行くんだ」じゃないのか? シングルマザー? それとも単身赴任? 何にせよ男の立場の弱い世界である。多分、世界中に「ノーマ脱走」の緊急警報は出されていたと思うのに、一番チェックすべきヒルダの実家に警察が来てなかったのも謎だよな。まさかあのあばずれヒルダがセンチメンタルに帰省だけを目的にしているとは想像していなかったんだろうか? それにしたってザルだなぁ。近隣で強盗事件が起こってるんだから、普通なら気付くやろうに。

 で、もう片方のアンジュさんの方であるが、こちらはちゃんと警戒されてた。そりゃそうだ、公宮に直接乗り込む単細胞の相手が出来ない警察組織に意味は無い。いや、割と相手になってなかったけども。いくら相手が火器で武装してるとはいえ、たかだか女1人の逃亡犯(しかもマナが使えない)相手に苦戦しすぎだろ。それとも、苦戦してなんとか再会の場所までたどり着けるくらいの希望を持たせるのが、お兄様の罠だったのだろうか。だとしたらすげぇ性格悪いな。流石兄妹だ。もちろん、末の妹であるシルヴィアちゃんだって、性格の悪さは負けちゃいない。わざわざ天使の笑顔で最愛のお姉さまを引きつけておいて、鋭くナイフの一撃! ……いや、そこはマナ使えよ。ノーマにはマナが効かないかもしれんが、車椅子のお前さんが頑張ってナイフ使ってもあれが限度だろうよ。次回予告で日記つけてる場合じゃないぞ。

 ヒルダママンの「裏切り」については一応納得出来るが、シルヴィアの方は流石にどないやねんとは思う。モモカが受信したSOSはすべてお兄様が仕組んだ罠だったということなのだろうか? いや、でも脱走してくること込みでの罠ってのは流石に無理だな。だとしたら、表面上はモモカを憎んでいるふりして、実はシルヴィアはまだ腐ってないとか? うーん、今週の表情を見る限りではそういう希望は持てない気がするし……単にそういう寝言を言う子だった、っていう可能性が一番高い気が。あれだけの悪口がスラスラ出てくる上、「足を怪我したのもお前のせいやろ」という、アンジュのメンタルに一番効くワードを的確に選んでくるあたりは王家の血筋。シルヴィアだって本気だせばギアスのナナリーみたいにダモクレスの鍵くらいなら使いこなしそうだ。……この家系、さっさと滅亡したらいいと思う。

 こうしてみると、この世界でただ1人、ノーマであることを理由にアンジュを裏切らなかったモモカってマジ天使なんだな。いや、もうこの世界では異常者といっていいレベルかもしれん。アンジュ、大事にしてやれよ。そういや、なんで学院のスポーツ用品倉庫の鍵をモモカが解錠出来たんだろう。施錠されてなくて、「軽くおして下さい」の自動ドアくらいの感じだったのかしらね。

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