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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 【悲報】一衣氏、ついにルリグとぼっち勝負で張り合う、第9話。「私も繭の気持ちが分かるから」って、あんたは自己責任やで。まぁ、1期当初に比べるとだいぶ前向きにはなりましたな。

 前回の衝撃の展開からは多少視点がズレた今回。そろそろ最終回に向けて風呂敷をたたみ始めたようで、繭、タマ、イオナの悲劇の物語はおいといて、サブキャラ・ちよりの処理である。唐突に現れ、適当極まりない接点から物語をかき回してくれたちよりだったが、正直、こんな風にまるまる1話使ってそのけじめをつけてくれるとは思っていなかった。これまでのハイテンションが嘘みたいな落ち込み方は流石にどうかと思ったが、持ち前の脳天気さとエルドラの押しもあって無事に復活、そこからバトルになだれ込むも、残念ながらそれはエルドラの優しさ故の罠でしたよ、っていうお話。ちょっと切ないのだけども、エルドラさんのどうにも憎めない人の良さはその声にも表れていたので、なんだか妙に納得出来てしまう結末である(まぁ、まだどうなったかは定かじゃないけど)。ちよりちゃん、この後また元の地味っ子に戻るんですかね。

 で、そんなサブキャラのエピソードの中でも、1つ本筋に関わる重要なポイントが見えてくる。それは、ルリグとなった少女達のモチベーションのお話。本編とは関係無いところで恐縮なのだが、現在ウルトラジャンプで連載している「WIXOSS」漫画では1つ面白い事実が語られていた。あのピルルクたんの物語である漫画版は、後のピルルクたんとなる少女が繭と割と長々と対話しており、その中で繭は「ルリグがセレクターシステムを話してはいけないというルールはあくまでも不文律であって、それを破ったところで特にペナルティは無い」と述べているのだ。つまり、本当にセレクターの身を思った場合、ルリグはセレクターに対してこの欺瞞に満ちたシステムのすべてを洗いざらいぶちまけることも可能だったのである。実際、遊月は一衣とるう子にすべてを話してしまったが、それによって不利益が生じている様子はない。

 となると、これまで多数のルリグが登場してきたこの世界の中で、各々がどういう考えで行動していたかを考え直す指針になる。今回久しぶりに回想で登場したのは緑子さん。彼女は最後の最後に、一衣に「戦っては駄目だ」と諭していた。おそらく彼女の中でも大きな葛藤があったのだろう、システムのすべてを話してしまうことは出来なかったが、それでも譲歩案として「一衣との関係性を維持しよう」という働きは見て取れた。つまり、「心通わせたルリグ」はこういう行動に出ることが可能だと言うことだ。他方、好対照を成すのは花代さんだろう。遊月の願いを真摯に受け止めていたはずの花代さんだったが、遊月の想いが募りすぎたためか、なまじバトルに勝てる強さを持っていたためか、結局彼女は遊月に何も言わず、夢限少女へと顕現してしまった。彼女の過去にどんな葛藤があったのかは定かでないが、ルリグとしての自我がセレクターとの関係性に勝ってしまった事例である。

 結局、セレクターに対して真実を打ち明けるかどうかは、ルリグの人柄次第だ。漫画版の中では、ピルルクたんは非常に冷徹に数々のセレクターたちを地獄送りにした様子が描かれているし、ウリスなんかはおそらくセレクターが勝って相手がどん底に送られようが、セレクターが負けてそいつが不幸になろうが知っちゃこっちゃないだろう。とにかく不幸な人間が増えれば楽しいのだから。あと、多分ウリスは素で強いので基本的に負けない。イオナもかつては「闇の少女」として同様にこの世界の暗部を垣間見せる存在だったのだろうが、現在はるう子との出会いでそのあたりが揺れている状態だ。ミルルンは……ワカンネ。

 そして、そのあたりの「自我と思いやり」の狭間での揺れ動き方が何とも男前だったのが、今回のエルドラさんということになる。彼女のお気楽テンションは、自分のセレクターがちよりという阿呆だったおかげで培われた部分もあるだろう。カードの中で孤独に思い悩んでいたところに、なんか軽そうだし、勝っても負けても問題無さそうな奴が出てきたのである。本来なら付きまとうはずの「ルールを明かさない罪悪感」についても、本人が「WIXOSSの世界に行きたい」とハナから言ってるなら問題無い。気付けば軽口ばかりで対話する不思議な友情が成立していた。案の定、ルールを明かされたあともちよりの態度はさして変わらなかったし、その関係性はずっと続くかと思われた。しかし、繭の真実、「孤独との対話」というバックグラウンドを知ってしまったことで、ちよりの態度にも変化が訪れる。流石に「流行のカードゲーム」ではなくて「1人の少女のどす黒い妄念」の世界と分かってしまっては、いくらちよりがお馬鹿とは言っても尻込みするのは仕方ないだろう。結局「勝っても地獄、負けても地獄」の世界には違いないのだ。いや、そうではなかった。ちよりの場合、「負けた場合のペナルティ」は決して不幸とはかぎらない。そのことにいち早く気付いたのはやはりエルドラ。結局彼女は、どれだけ露悪的に振る舞っていても、ルリグの中では情に厚い方だったらしい。わざと適当な言葉でちよりを煽り、彼女を敗北へと誘導する。それにより、彼女がこの邪悪なシステムと決別出来るように。ここで負けたからといって、ちよりは不幸になるわけではない。そしてエルドラ自身も、別に消滅するわけではなく、いつものように、次のセレクターのところへと渡り歩くだけである。敗れたからといって、特にマイナスの要因は無いのである。ただ1点、ちよりとエルドラが別れなければいけないという点を除いては。腐れ縁だった2人の関係性だが、エルドラにとってはかけがえの無いものになった。だからこそ、彼女は自分の手で、幸せなうちにそこに幕を引く気になったのだろう。これまで登場したルリグの中でも、最も優しい最後なのであった。

 さて、これでちよりにも決着がつく。多分一衣さんも大きくスタンスが変わることもないだろう。となると、残るセレクターはわずかに3人、るう子・ウリス・そして晶。暴走した晶はもう止まらない。既に善悪も愛憎もめちゃくちゃにぶっ壊れてしまった彼女の世界で、彼女はウリスを求め、ウリスを憎悪する。撮影モデルの外面を被ったあきらっきーでもなく、ウリスの庇護下で愛に目覚めたあきらぶりーでもなく、ただひたすら自分だけの結末を模索する存在、蒼井晶として、彼女は最後の戦いに臨む。迎え撃つウリスもこれが最後となるだろうか。「貯金があるから」っていう理由はぶっちゃけよく分からんが、彼女はあと1勝で再び彼女の望むルリグ世界へと帰還するらしい。邪魔な晶をさっさと片付けて、彼女は再び輪廻の輪へと戻っていくのか。そして、その場合にタマはどうなってしまうのか。タマは過去の記憶が無いので定かじゃないが、ひょっとしたらまだ顕現したことが無いかもしれないわけで、ウリスとのチェンジが初の顕現になるのかも。「初めての人間の身体だ! なんか脇腹が全治一週間!」。可哀想。

 クレイジーレズから単なるクレイジーになってしまった晶さんに、どうか幸せな結末を。(幸せになってほしいとは言っていない)

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