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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ソードアート・オンラインⅡ」 5→4

 このアニメを見始める段階での心構えについては新番チェックの時の文章を参照してもらうとして……、やっぱり好きにはなれない作品なんだよなぁ。やりたいことが分かりやすく見えるだけに、「なんでこんな話にするんかなぁ」といちいち首を捻ってしまい、視聴モチベーションは下がる一方であった。

 相変わらず映像面に文句はない。力の入った作画になっているのは一目瞭然だし、ヒロイン勢は可愛く描けている。アクション面での動画もA-1の面目躍如となるいいモーションを見せてくれている。相変わらずけれん味たっぷりの伊藤智彦作品らしい、見映えのするアニメーションだ。そこについては一切の不満は無いのだが、どうにもお話の方でテンションが下がり、一度「おもんないなぁ」と思ってしまうと、あとはそういう視点で観てしまうという負のスパイラルが止まらない。これで「精霊使いの剣舞」とか「星刻の竜騎士」くらいのもんだと思ってればいっそ諦めもついて流し見する程度ですんでいるんだろうけども……。まぁ、その辺と似たり寄ったりのシナリオラインである。

 正直、1期目同様に2期目も導入は非常に魅力的だった。何しろ「ネトゲの中で殺されたプレイヤーが現実でも死ぬ」というセッティング。謎としてはかなり魅力的だ。まぁこの世界のネトゲシステムがどういう風になってるかもよく分かっていないので「なんか特殊な配線でもってあれをこーしてそれをこういじれば、実は人を殺せます」とかいうオチだってあり得る話なのだが、流石にそんな適当な謎解きだったらアニメ化なんてされないだろ、と思ってたら……想像を上回る適当さだった。「実際にお宅訪問して殺してました」って。それネトゲ関係無いやん。単なる押し込み殺人鬼やん。なんで警察が逮捕せんのや。ネトゲ云々の世界で片付く問題じゃねぇだろ。さもキリトさんの名推理で謎が解けてシノンが助かりましたよ、みたいな話になっているが、死亡事故がおこってんだから警察が介入しないはずがない。万が一ネトゲと関連してるみたいな話になれば、確実にゲームシステムの方に規制が入るに決まっている。ただでさえ一度は「ネトゲから出られない上に死人続出」なんて事故が発生している世界なのだ。こんなアホみたいな方法で「デスガン」とやらがのうのうと活動出来るわけがないのである。何故、そこに突っ込む人間がこの世界にいないのか。あげく、「実銃で人を殺したことがあるトラウマ」持ちの女の子がゲーム世界で歪んだレゾンデートルを見いだして生きている様子までもがさも美談のように描かれているが、だから、命に関わるんだったらやめろって。キリトもキリトで、死にかけたはずのゲームをジャンキーのようにプレイし続ける姿が恐ろしくて仕方ない。そのせいで「過去に自分が殺した人間」とかにあって苦悩するなら、やめとけ。アスナとの接続が最も実感出来るのがネトゲなのだろうか。アスナのお母さんがあれだけやめろっていってるんだから、大人しく従ってりゃいいものを。

 「デスガン」のお話のあとは、「普通にネトゲを攻略するだけの話」という、外野が見ていても別に面白くないファンタジー冒険譚をはさみ(まぁ、余計なしがらみが無い分、ラノベとしては一番見やすいエピソードだったわけだが)、ラストのユウキ編では、「やっぱり生死が関わらないと感動ものは作れない」ってんで、ついにネトゲ関係無しに「現実でも死ぬんだけど」というヒロインが登場。やってることはKey作品とかと同じだよな。同時にアスナ家の家庭問題にも関わり、彼女の生き方を改めて描いているわけだが、「ゲームなんかやめなさい(あんた死にかけたんだから)」という至極まっとうな親心に対し、「いや、ゲームおもろいねん、ママも入りなよ」と連れ込み、親子水入らずの会話もゲーム内で行ってしまうという、依存症MAXの病状を披露。もう、この世界駄目かもしれない。そうか、そんなにゲームがやりたいか……それなら開き直って「俺、ゲームキチガイだから」というスタンスをはっきり見せてくれればいいのに、何故かキリト・アスナともにリア充っぽい描写になるんだよなぁ。「死にかけた世界から帰ってきた俺」がヒーロー扱いでモテモテなわけだが、普通に考えたら「死にかけた経験を全く反省せずにゲームをやり続ける奴」でしかないんだよなぁ。そう考えると、発想は暴走チキンレースで生存自慢したり、ムショ帰りでドヤ顔をするDQN連中みたいなもんなのか。まぁ、リア充といえばそうかもしれんが、まったく共感は出来ない。

 「キモオタ、キチガイであることを肯定してゲーム世界だけで楽しく生きる」という生き様は、現在「ログホライズン」で余すことなく描かれており、「ネトゲアニメ」という大雑把なくくりで見るなら、今作が「ログホラ」を超える魅力はほとんど無い。1つだけ違う「現実世界での生き死に」という部分について、アホ殺人鬼の存在や「ゲームと関係無くエイズで死ぬ」ヒロインの存在を肯定的に見られるかどうかで、今作の意義を見出せるかどうかが変わってくるが……個人的にはそこに価値は見出せなかった。まぁ、「シノンはエロ可愛かった」という部分を評価する程度にとどめておこう。純正沢城ヒロインとしては上々の出来ではないでしょうか。その他、ユウキ演じる悠木、そして1期から続投のモブヒロインズなど、中の人的には好みの部分が多かったので、そこはそれで。あとド変態を演じる花江君が楽しそうだったのは収穫かな。変態を描かせればとても楽しそうに出来る作品なのだから、もっとそっち方向に伸ばせば良い見通しもあったかもしれないんだけどなぁ。同じ作者のアクセルワールドで出てきた能美とか、良いキャラだったし話も良かったんだからさ。

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