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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 東映ィ〜! 作画作画ァ! 第3話。まぁ、東映作品でこの手のメタメタ作画はお約束だから別にいいんだけどさ。せっかく配信期間に余裕があるんだから、もう少し作画リソース割いて作ってくれてもいいじゃんよ。

 まぁ、ある意味で今回は「捨て回」だったのかもしれません。むしろ意図的に作画をヘナヘナにした可能性すらある。何しろ、世にも珍しい黄金聖闘士の日常回とも言える内容がふんだんに盛り込まれていたためだ。今回登場した聖闘士はミロ、カミュ、デスマスク、アフロディーテ・シャカ・サガと一気に6人。彼らが「何故か突然生き返っちゃったよ?!」というトンデモな状況で各々どのように生き様を決めるのかが描かれており、たとえ作画がヘナヘナであろうとも、つい笑ってしまう変な魅力があったり、なかったり、あったり。

 個人的には何と言ってもデスマスク・アフロディーテの「扱いが悪い方代表」のお二方のやりとりがとても楽しい。「何か分かんない状態」に放り込まれた時、アテナの聖闘士って奴はやっぱり堅物が多いもので、アイオリアにしろムウにしろミロにしろ、「復活したからには正義をまっとうしなきゃ」ってんで行動を始める。あの童虎にしても、立ち居振る舞いこそ大雑把ではあったが、基本的には正義のため、アテナのために行動という基本理念は動かない。そんな中で、これまでの立ち位置など全く気にしないのが(元)悪役2人組。アフロディーテは元々私生活がイメージ出来ないヘンテコにーちゃんだったが、これまでの役職から解放されて伸び伸びと日常を謳歌している。「私の美しさは隠せないからなー」といつも通りの様子ではあるが、どう見ても正義とかには興味なさそう。「死んだと思ってたけど生き返っちゃったし、自分の美貌を守るためにもこの町でスキンケアでもしながら生活していこうかしら」ってなもんである。まー、今になって考えると、こいつが黄金聖闘士に推挙された流れも想像できないしな……サガから「いいバラ園あるよ、バラ園」とか言われたんだろうか。いや、アフロディーテが黄金に任命されたのがいつなのかもよく分からんけども。

 そして、そんな魚座とノリが合う……わけではないのだが、スタンスを共にするのが我らがデスマスクの兄貴である。確かにあんな薔薇をくわえたカマ野郎と同じグループだとは思われたくないだろうが、職務への興味の無さで言えばアフロディーテ以上。流石、一度黄金聖衣にすら見放された生粋の適当黄金は格が違う。自由の身になったと分かって真っ先にナンパに行ったりギャンブルに行ったり。このおっさんも、黄金になる前はなにやってたんでしょうねぇ。ただ、普段ならば「駄目だろ!」と色んな人から怒られそうな態度ではあるのだが、このたびばかりは、彼の言っていることも一理ある。「何で復活したか分からないし、いつ尽きるかも分からないかりそめの命、自分の為に使って何が悪い」という。クソ真面目の権化であるアイオリアは当然抵抗を示すわけだが、彼とて具体的に何をしたらいいという確証があるわけではない。別な場所での会話ではあのシャカさんも(理由は違えど)「何もせずに座していることが正解じゃね?」と言ってるわけで、デスマスクは図らずも神に最も近い男と同じことをやっていたわけである。十二宮にいた頃ならば「アテナを護る」という目的に違反した者は間違いなく処罰の対象であるが、目的も分からない、存在意義も分からないこんな状況では、デスマスクさんのように「とりあえずやりたいことをやる」でも別によいのではなかろうか。

 こうして、目先の目的が無くなった黄金聖闘士がそれぞれのイデオロギーをぶつけてやんわりとまとまったり、対立したりしている様子は、これまでのシリーズではなかなか描かれなかった情景なのでそれだけで割と面白い。今になって振り返ると、童虎とアルデバランの2人が出会ったのって割とラッキーだったんだな。性格は全然違うように見えるが、あんまり理屈をこねくり回さずに勢いで突っ走る部分は2人とも同じ。あの2人が噛み合って目的意識を確認出来たおかげで上手いこと突っ走ることが出来た。これ、アルデバランが最初にカミュにあってたりしたら、また話が違っていたかもしれない。

 「何が目的か分からない」のなら、生前の自分の目的を優先してもかまわんのだろう? というのがカミュさんの行動方針。この北の大地アスガルドではたまたまお友達が働いていたらしく、昔を懐かしんだカミュさんは、「アテナなんて生きてるかどうかも分からないし、もういいかな……それより友達優先するわ」という、何とも即物的で血の通った判断。でも、これだって面と向かって間違っていると主張できる人間はいない1つの選択である。ま、しばらく付き合った後で「この友達、悪い奴だったわ」って気付くことになるわけで、黄金聖闘士やってる割に見る目無いとは思うけど。アスガルドに友達がいたり、親友が海闘士になってたり、カミュさんのところは師弟で面倒な人間関係に悩まされるわね。そんなカミュさんのごたごたが絡み、何が非道なのかよく分からない「罠」でミロがピンチに。いくらユグドラシルパワーで弱っているとはいえ、単なる設置トラップごときで黄金聖闘士がどうにかなるとも思われないが、ミロさんは千年戦争直前まで行った状態だったので割とピンチ。旧友のビジネスライクな態度にカミュさんもちょっと苛立った様子だし、お仲間の神闘士も「卑劣な真似はすかん」とスルトさんに嫌な顔。北の大地で炎を扱ってる時点で神闘士としても微妙な存在な気がします。こんなことでミロがやられたらあまりにも苦労人気質がかわいそうだ、と思っていたら、何とそこには救いの手。砂煙の中のシルエットに「誰だ? 誰だ? 誰だ?!」と期待が高まるなか、その期待を裏切らずに颯爽と現れたのはなんと『ジェミニのサガ!!』(全員で声を合わせて)。いいねぇ、ちゃんと見せ場を心得てるねぇ。

 さぁ、これで大体の黄金は揃い踏みです。次週はデスマスクの兄貴もちゃんと出撃する流れになるようだし、ますます「今まで見たことがな黄金どうしのすったもんだ」が楽しめそう。「デスマスクの声、こんなんやったっけ」って思って、変な作画も合わさってすげぇ違和感があったんだけど、最終的にはなんかこれでいい気がしてきた。こうしてみると、20年もの時を超えてまだまだ愛され続けているデスマスクさんって、やっぱり少年漫画の歴史に残る名キャラクターなのかもしれません。

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