ドラフト通信No.220 9/11

９月１１日　ドラフト模様（ORI×３）

ピック順　【Mei】→【Serra】→【Sea-chicken】→【Alessi】→【Thraxi】→【Sangriter】→

 

　来週はタルキールに戻るけども、報告の通りにカラオケとの絡みでどうなるか分からない。カラオケボックスでそのままドラフトやるのか、一旦カラオケを解散して戻ってくるのか。……戻ってくる意味は無いか。カラオケに現地集合でヨロ。

 

 

　　　　ＡＬ　ＳＥ　ＴＨ　ＳＡ　ＭＥ　ＳＥ

ＡＬ　　ー　　◎　　×　　×　　×　　×　　１ー４　５

ＳＥ　　×　　ー　　×　　◎　　×　　×　　１ー４　６

ＴＨ　　◎　　◎　　ー　　○　　×　　○　　４ー１　２

ＳＡ　　○　　×　　×　　ー　　○　　○　　３ー２　３

ＭＥ　　○　　◎　　○　　×　　ー　　○　　４ー１　１

ＳＥ　　○　　◎　　×　　×　　×　　ー　　２ー３　４

 

 

１位　【Mei】　白黒　＜祝福された霊魂　白蘭の騎士　勇者の選定師＞

　終わり良ければ全て良し、か。これで大体全員優勝することが出来たので、オリジン環境はとても平和でした、めでたしめでたし（未完）。今回のデッキは白黒でオーラを目指したんだけど全然オーラが無かったよデッキ。デッキインされているのは「抑制する縛め」と破れかぶれの「殺人の捜査」くらいのもの。そのデッキに「荒廃唱え」と「祝福された霊魂」と「血に呪われた騎士」がいてエンチャントが来るのを待っているってんだから罪作りなものである。それでも最終的には勝ちを重ねて優勝出来てしまったのは何とも不思議な話ではあるが、まぁ、単に白のクリーチャーが優秀だよね、っていう話で処理出来そう。サブカラーの黒も「死橋のシャーマン」×２を早めに確保しており、本人の盲信してうわごとのように繰り返す「額面上のアドバンテージ」に殉じた形。その他にも「骨読み」「オーラ術師」と頑張って積み重ねれば、中心線がなくても強引にまかり通れるものである。アーキタイプ環境なんて、無かったよ。

 

 

２位　【Thraxi】　黒青　＜不浄の飢え　印章持ちのヒトデ　閉所恐怖症＞

　今回はラストドラフトということで決め打ちを決心。当然「これまでやってないアーキタイプ」を狙いたいが、どうせ「エルフ」とかは被ってしまうだろうし……ってんで、不人気カラーの重なる「青黒墓地」がやってみたいなぁ、と思っていたので黒からスタート。順調に黒が揃っていくも、流れを見るとどう見ても青がガバガバである。別に青じゃなくても良かったのだが……２パック目にジェイスを渡されたこともあり、結局先週と同じカラーリングに。その時点で墓地に関するカードもほとんど引けておらず、針の穴を通すようなジワジワビートを組むしかないかと思っていたら、やっぱり出てくる「スフィンクスの後見」。まぁ、開き直れますよ。前回よりも強いデッキなのは間違いないし、「後見」1枚置いて勝てるならあとは除去を握って待ってればいいだけ。強いのは知ってた。ただ、前回と違って「蘇りしケンタウルス」や「戦慄水」の数がなかったので「後見」を割られたらビートに切り替えるしかないので若干のリスクはある。まぁ、４枚集めたインプを「死の円舞曲」で回していつかそのうち削れるだろう、という鷹揚な構えでも大体なんとかなった。今回「骨を灰に」が出なかったので、「後見」を置いた後の「悟った苦行者」「苛性イモムシ」を一切ケア出来なかったのがしんどかった。

 

 

３位　【Sangriter】　青白赤　＜満月の呼び声　つむじ風のならず者　永遠警備の歩哨＞

　アーキタイプなんてなかったんや。そして２色デッキもなかったんや。今回はやたらと同じカードが積み重なる変なカードプールだったのだが、レアを見るとなんと１８枚のうち５枚が土地という奇跡の開封（しかも５種類全部違う）。そんな状況ではなかなかレアを拠り所にデッキを決めることが出来ず、「色広げられるやん」の誘惑ばかりが先に立ったらしく、こんな謎デッキも出来上がる。本人曰く「グッドスタッフ」。確かに上記の１引きアンコとか見ると、各色１引き候補のアンコモンばかりが並んでいる。しかし、これが見事にスタンドアローンのノンシナジー。土地からガンガンダメージをくらい、強いと思われるカードを並べるだけの簡単なお仕事である。「ギラプールの霊気格子」が入ってるのにデッキ全体を探してもアーティファクトが出るカードが３枚しかなかったり、「強いカードしか入ってへんからな！」と言った直後に手札から「ニヴィックスの障壁」が飛び出してきたり、よくもまぁ、これで３勝したもんだと感心してしまうが、一応基本セットだから単体の強さでゴリ押しすることも出来たってことだろう。「トーパの自由刃」が２体いればなんとかなるよ！

 

 

４位　【Sea-chicken】　赤白　＜アクロスの兵長　戦乱の神託者　残虐無道の猛火＞

　アーキタイプとか言う言葉が空しく響くメタメタな陣容の中、奇跡的に上手いこと流れに乗った（？）のがここ。やはり最後ということで魂の住み家であるボロスに戻ってきたかったのだろう。恐ろしい青黒パックを開封しながらも、全て無視して余裕の「アクロスの兵長」引き。下家から「それはないわ！」と言われる（下家２引きは「ゼンディカーの具現」で被っている）。そこまでの気概で殉じた「並べて殴る」のアーキタイプ。今回、赤は低マナ域が完全に枯渇しており、パックから出た「アクロスの兵長」「炎魔の精霊」「魔導師輪の暴漢」などは全て１枚こっきり。じゃぁ何が多かったのかというと、「ふいごトカゲ」が５枚……。うん、デッキに２枚入ってました。そこを「タイタンの力」「秘儀術師の掌握」×２「ボガートの粗暴者」×２などでまかり通って何とかダメージを稼ぎ、ゴールは「トゲイノシシ」×２で締めるか「残虐無道の猛火」で強引に削りきりたいところ。まぁ、白が割れた苦しいプールで何とかまかり通ることは出来たんじゃなかろうか。

 

 

５位　【Alessi】　緑赤　＜燃えさし口のヘリオン　チャンドラの灯の目覚め　ロウクスのやっかいもの＞

　まぁ、ここも一応アーキタイプ通りではあるのか。「葉光らせ」が２枚いるのでマナ加速もそこそこで、そこから「燃えさし口のヘリオン」やら「残虐無道の猛火」に繋いでいきたい。デッキデザイン自体は間違っていなかった気がするのだが、上述の通り、赤のカードプールがやたら偏っていたせいでデッキメイクは割と難しめ。さらに序盤のピックで多少エルフに寄り道していたりもするので、出来上がったデッキはややもっさりであった。いや、でも最終的に本人のモチベーションが一番の問題だった気もするが。結局この環境には何一ついい思い出が無いままでプレインズウォークするのである。タルキールって、思い出の地になるのかな……。

 

 

６位　【Serra】　青緑　＜飛行機械技師　霊気への抑留　フェアリーの悪党＞

　終わり悪ければ、だろうか。こちらもかなり迷走気味のピックでなかなかデッキの体を成さずに苦労していた。１パック目での狙いの付け方がなかなか悩ましく、１引きの「機械技師」からアーティファクトに行きたい、という意志があって２引き「護輪のフクロウ」。結果的に今回青は余っていたのですんなり収まることが出来たわけだが、この時点での上家のプッシュが緑であることは明らかであり、結局赤・青・緑の三つ巴。最終的には卓でライバルの多かった赤が枯渇し、緑と青で「グッドスタッフ」なデッキ構築に寄せていくことに。単体のカードパワーは決して弱くないし枚数も足りているはずなのだが、青緑のテーマである「テンポ」を体現するカードが今回はほぼ０なのである。具体的には青のバウンスがコモンから１枚も出ていないし、「屑肌のドレイク」「フェアリーの悪党」「森林群れの狼」などの序盤のビート要員も欠けている。この状態では青緑の強さを活かすことなど出来るはずもなく、対応力の乏しさから押されていくことがほとんどだった。どうせシナジーもないんだし、寂しげな「霊気格子」を出してる人に「飛空士志願者」の１枚くらい分けてあげられればお互いに幸せだったのかもしれないのだが……。

 

 

今回のピック表

 

　【Mei】（白黒）→【Serra】（青緑）→【Sea-chicken】（赤白）

　　↑　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓

　【Sangriter】（青白赤）←【Thraxi】（黒青）←【Alessi】（緑赤）