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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「アルスラーン戦記」 5→5

 第1話がゆーみん(エトワール)とのごたごたで幕を開け、最終話がゆーみんとのイチャイチャで幕を閉じる。そんな作品でした。格好いいゆーみんが聞けたのでこれはこれで。

 正直、あんまり思い入れはない作品。知り合いの原作ファンにどれくらいの評価なのかを聞こうにも「だから天野喜孝画じゃなきゃ見たくないっつってんだろ」とばっさり切られてしまったので、原作ファンからどう見えてみるのかもよく分からない。一通り筋立てを見ても「ま、こんなもんじゃない?」っていう程度の感想しか出てこない。だって「少年は、そして王となる」って最初に言っちゃってるんだもん。いや、言われなくても分かってるけどさ、あんまり大きな動乱も無いままに話が進むから全部が全部予定調和なのよね。強いていうならインド風兄弟との小競り合いのあたりはちょいちょい策謀を巡らせるシーンもあるにはあったが、何をされたってナルサスが先読みしてるし、どんな強敵でもダリューンがいれば大丈夫だし、あんまりピンチらしいピンチもないのよね。「そういうお話」と割り切るしかない。

 王道ストーリーなのだから別にそこはそれでいいんだけど、どうしても釈然としないのは、最終話でゆーみんもぼやいてたけども、「なんであんな愚王にみんなついていくのか」という部分である。主義信条に共感できるから、というのが最大の理由であり、ナルサスなんかは仲間になるときにそれなりのイニシエーションがあった気もするが、それからあとの面々については、単なる「あまちゃん」であるアルスラーンに従う理由がどうにも希薄。少なくとも政治的な側面から「得」であるとは思えない局面が多いので、自分の身に損を覚悟しなければ従いにくい。その上であのような「愚王」に従う人間が増え、最終的に王都奪還にまで至る「戦記」は、どこかしっくり来ないものがある。「アルスラーンの人柄なんだよ」ということは作中で再三描写されているはずなのだが、他のコミュニティを見ているとこの世界、この時代の人たちは徹底的に打算で生きているはずで、夢を語ってついてくる「一大軍隊」がイメージしにくいのだよなぁ。

 そんなわけで、シナリオとしては「普通」。映像の方は日5枠ということで安定はしているが、だからといってびっくりする程のものでもなく、合戦シーンのCGなどにも目新しさはない。どうせ「情に訴える」物語なのだったら、戦闘シーンでももっと「大きさ」よりも「見映え」を意識しても良かった気もするのだが、あんまりそういう方向性の見せ方は無かった。何が起こっているか分かればそれでいい、という処理は一長一短で、確かに初見でも戦況は見やすいのだが、どうしてもアルスラーン自身は「高みの見物してるよ」っていう他人事みたいな印象にもなってしまう。もうちょっと「戦争すること」について真摯に向き合う姿勢を見せても良かったかも。まー、そういうところでウジウジしてると視聴者側がイライラしてくるばかりなのでさじ加減が難しいんだけどね。

 とりあえず「特に不満はないが取り立ててこだわる部分もない」という作品。ま、この日5枠は勝負をかけるよりも安定感をとるべきポジションだからしゃーないわな。そういう意味では次作の「鉄血のオルフェンズ」は攻めの作品になるのかどうか……。

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