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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「霊剣山 星屑たちの宴」 4

 「中国で2億9千万ビューを突破した大人気Webコミック!」というすげぇんだかなんだが分からない売り文句でスタートした日中共同製作アニメ。中国の人口がざっくり日本の10倍だとすると、日本で言えば大体「2900万ビュー」ということになる。それでもとんでもない数だな。さらに中国国民のネット環境なんかも鑑みて素直に受け止めれば「超超人気作品」という売り文句に見えるわけだが……まぁ、初めて聞く名前だよね。

 中国が頑張って作ったアニメというと、過去にはCGバリバリで作った「最強武将伝三国演義」ってのがあって、これがまぁ、実に様々な理由から受け入れるのが難しいハードな作品であった。今回もその悲劇が繰り返されるかと思ったら、今作はあくまで原作コミックが中国産。アニメーション自体は日本国内での生産というのでちょっと安心。いや、現代中国のアニメーション技術がどの程度のものなのかは知らないけどさ。制作はディーン、監督は鈴木行。最近のディーンは一昔前と違ってかなり安定感のあるスタジオになってきているので、それなりのものは期待出来そうだ。ただ……1話目はなんか微妙な印象だな。すごく「普通」なんだけど、なんだか一昔前の「普通」っぽい。悩ましいのは、どこまでが原作漫画準拠の要素で、どこからがアニメ制作に帰着する要素かが分からないので、どっちが原因なのかが判断出来ないのよ。

 シナリオについては、骨子だけを見ればすごく普通の少年漫画。ジャンプやマガジンでこういう新連載が始まっても全く違和感は無く、舞台を置き換えれば「フェアリーテイル」とか「ブラッククローバー」とか、そういう漫画と同じようなもの。そこに、ちょっと日本人のセンスとは異なる「チャイナ・テイスト」を加えているのが今作の売りということになる。「中国テイスト」と言っても、単に舞台が違ったり、言葉遣いが違ったりするというだけではない。主人公の行動原理とか、問題解決の方策とか、そういう部分の方法論にどこか「?」と引っかかるような微妙な差が感じられる。まぁ、私の先入観もあるかもしれないし、元々私は視野も心も狭い人間なのでそう感じるだけなのかもしれないが、おそらく、日本人が「お約束」で書いた時には出てこない、独特のお国柄によるストーリーギミックというのはあるものだ。このあたりの「違和感」が新鮮味につながって面白くなっていけば今後のセールスポイントになっていくのだろうけど。

 そして映像面だが、こちらが何とも古くさい。そして、割と省エネ。鈴木行といえば最近は「召しませロードス島」なんかをやっていたので、なんかそこからの延長線上みたいに見えないこともない。原作絵準拠なのかどうか、割と崩したへちょ絵を多用してくるのだが、動画枚数が露骨にローコストで、なんか大地丙太郎がギャグでやる「ふざけた画面」みたいなのが多い。原作もそういうテイストなんでしょうかね。そのあたりの「安っぽさ」と、今作でやろうとしている(と思われる)立身出世の物語の座りがどうにもよろしくなく、結果的に作品全体の雰囲気がピンと来ないものになってるのかなぁ。

 まー、多分そんなにカリカリしながら見るような性質の作品ではないだろう。アニメなんて閉じきったジャンルを趣味にしているとどんどん内に籠もってしまうが、こういうところで国際交流、国際理解のチャンスがあるならラッキーなのかも。あまり気負わず、ボーッと見ていけばいいんじゃないかな。

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