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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 本当は「ズートピア」と同じ日に続けて観に行ってたんだけど、なかなか感想書く時間が確保出来ずに2日も3日もずれ込んでしまった。劇場作品を続けて見るのは結構しんどい作業で、2本目を見てしまうと、そのショックで一本目の印象を忘れてしまい、感想を書くときに色々と大変になることがある。以前そういう経験をしたので今回は反省し、「1日に2本観よう」と決めた上で2本の間にある程度時間をとり、ネカフェに駆け込んで急いで「ズートピア」の感想文だけ記録して、その後に改めてこの「ユーフォ」を見に行くという行程を経ている。それも全て、なるべく感じた事をそのまま感想として書きたいという欲求の成せる業なのだが、こうしてしばらくブランクを空けてしまってはあんまり意味が無いのである。まぁ、今作は総集編だからまだね……。

 

 

(以下、一応内容に触れるから注意する必要は……無いかな?)

 




 

 さて、昨年度のアニメグランプリでも明らかなように、私は「ユーフォ」大好きっ子である。京アニ作品だったら高確率で好きだし、その中でも石原作品は輪をかけて好きなのだが、もしかしたら「中二病」以上にヒットしたかもしれないのがこの作品。石原さんの得意とする情感芝居、そこに阿漕なまでの萌え要素、フェティシズム、百合の極みまでまぜこぜにした青春絵巻ということで、もう好きな要素しか詰まっていなかったのである。そんな私が劇場版をわざわざ見に行ったのだから、そらぁ「いいアニメだなぁ」というくらいしか感情表現することもないのだが、まぁ、総集編である。それこそ「中二病」の映画と同じように総集編である。ただ、「中二病」は間のストーリーで削れるところも多かったし、突き詰めれば「遊太と六花」さえ描ければそれで事足りる作品だったのに対し、こちらは「部活」全体がテーマになっているので、2時間弱の枠内に収めるのは結構大変。正直言うと、初見の人には「とりあえず放送版の13話を見てくれ」という方が正しいとは思う。2期が始まる前にこの劇場版で流れを復習するくらいがベストじゃなかろうか。既に観ている人間にしても、ステーキから余分な脂身をとにかく切り落として肉の部分を選び抜いた料理みたいなものなので、脂身も含めて美味しい、と思っている多くのファンからしたら、「まぁ、こういう構成になるなぁ」という印象が第一だと思う。その上で、追加されたカット、演出を見て「やった! 増えてる!」と思えるかどうかは、どの程度今作に没入していたかが問われる部分。何となく観ていただけの人からすると「マジで総集編やんけ」っていうだけで終わってしまう気もするので、この手の劇場作品は皆抱えている問題ではあるが、なかなかに視聴者を選ぶデザインだ。

 一応ざっとタイムスケジュールを計りながら見ていたが、メインシナリオの流れは、最初の30分でサンフェスでのマーチング演奏まで、続く15分では本編8話の「おまつりトライアングル」まで(つまり大吉山での魂の交感レズまで)、さらに20分程度でオーディション騒動を描き、ラスト30分弱が最終コンクールという構成。13話の区切りがある放送版と違って一気に最後まで持っていく関係上、あまり大きすぎる山は作りにくかったと思うが、個人的にはサンフェスのライディーンが1つ目の山、オーディションでのソロ対決で2つ目の山、そしてラストへ、という感じで盛り上がりがあるように感じた。大吉山のくだりはもちろん重要なのだが、劇場での見せ方というものを考えた時、やはり演奏シーンで見せる部分が目立つように構成したということだろう。

 先に省かれてしまった要素からあげていくと、本作は「久美子と麗奈」を中心要素として置いているので、それ以外のキャラに関するあれこれはほぼ省かれていると言ってしまっていい。メインキャラでも緑輝や葉月に関する描写は極端に減っているし、3年生たちや中川先輩についても同様。クライマックスに関わることのない葵ちゃんに到っては、その存在自体が完全に無くなってしまっている。まぁ、その辺はしょうがない。葵ちゃんについては確かに削るしかないだろうし。メインだった久美子と麗奈についても、やはりテレビシリーズの時のようにありとあらゆる方法で魂を高みにまで持ち上げる時間は取れないので、「テレビで涙したあのシーン」をラッシュで見せるという非常にカロリーの高い構成になっている。テレビシリーズの前提があればそれだけでも充分満足ではあるのだけども。

 逆に増えていた要素というと、何と言っても演奏シーンである。特に、個人的にはっきりと分かって嬉しかったのはサンフェスのライディーンだ。なんとフルコーラスでたっぷりと行進・演奏シーンが描かれており、これに劇場音響での曲が付くという贅沢な仕様。ぶっちゃけ、元々「ライディーン」が好きだったってのもあるんだが、ここだけでも満足してしまった感がある。少なからず本作のファンであるという人は、もう、このシーンだけのためだけにでも劇場に足を運んでほしい。他にも演奏が関わるシーンは加筆されている部分も多いらしく(なかなか細かくチェックは出来なかったが)コンクールのシーンもまさに「劇場」という迫力が魅力。そこに商品価値をつけなければ流石に劇場でやる意味も無いんだから当たり前ではあるのだが、やっぱり一度は聞いておきたい、見ておきたいところだ。そして、意外なことに脇のキャラだったにも関わらず新作カットが増えていたのは、デカリボンこと吉川優子。パンフの紹介によると、どうやら2期で新たに描かれるキャラの顔見せシーンとして吉川との絡みが描かれたらしいが、彼女はテレビシリーズと比べてもそこまで出番がカットされずに活躍出来たキャラであり、彼女の中瀬古先輩への無償の愛は、この劇場版の重要なファクターとなっている。オーディションシーンはやっぱりボロボロ泣いてしまったし。デカリボン、悪い奴じゃないねん。2期では更なる活躍に期待したい。

 他にも、今作はなんとキャスト陣が全て新録というのも売りだったらしいのだが、ここは賛否の分かれるところだと思っている。キャスト陣も語っていたが、一度経験した「キャラの人生」を、いったんリセットしてもう一度新しいものとして作りあげるというのは、役者としてはかなりストレスのかかる作業だっただろう。テレビ版の構成と劇場作品の構成は異なっており、1つ1つのシーンの持っている意味が変わってくるのだから全体のバランスを考えて新録にするという意味は分かるのだが、やっぱりそれって「何かを削ったから必要になった作業」なんだよね。「青春」をテーマにした一期一会の出会いの妙を楽しむなら、キャスト陣のお仕事としてはテレビシリーズから入った方が良いと思う。ただ、個人的な思い入れの差なのかもしれないが、麗奈に関しては中の人がより「高坂麗奈」に寄り添った感があるので、序盤〜中盤での新しい麗奈像については比べて見るのは面白いかもしれない。

 まー、他にも色々と見比べたいところはあるのだが、結局「尺を変えたら変わった部分」というしかないので、どういう風に比較していいものか悩ましいんだよな。個人的には、あすか先輩のシーンがあんまり無かったにも関わらず、テレビ版の感想で言及していたペットボトルのシーンがしっかり採用されていたのはゾクゾクしました。彼女も2期でどういう動きを見せるのかが気になるキャラですね。

 そして最後に、エンディングテーマとして流れた映画バージョンの「DREAM SOLISTER」。これもなかなかいいアレンジでね。パンフを見てびびったのだが、これ、オケとボーカルが同録なんやな。こういう音響面でしっかりコストをかけてくれるスタッフは本当に素晴らしい。とにかく愛されて作られている作品。劇場の大画面で改めてその完成度の高さを確認してほしい。そして、秋から始まる2期を楽しみに待ちましょう。

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