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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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Devastating Summons (R) R

ソーサリー

〜をプレイするための追加コストとして、土地をX枚生け贄に捧げる。

X/Xで赤の、エレメンタル・クリーチャー・トークンを2体戦場に出す。

 心魂波(10ED)」などの流れを組む、赤の「後戻り不可能」ギャンブル。この効果でコストが1マナというのが実に嫌らしくて素敵だが、おおよその場合において,自分の土地を全て生け贄に捧げて特大トークンを2体出すことになるだろう。確かに7/7や8/8が2体も登場すれば、かなり勝てる確率は上がる。除去耐性も速攻もないので不安ではあるが、これをプレイしたいくらいに土地がたまっている中盤以降ならば、ある程度相手の手の内は予測できるはずで、ベストのタイミングというのは(デッキ次第では)存在する。軽さを利用して、何か大きなクリーチャーなどと一緒にプレイすれば,突如デカブツ3体が増えるわけで、相手も対処しにくいだろう。もちろん、バウンスや「審判の日」があるデッキに対しては自殺行為以外の何物でもないので、きちんと使えるデッキは見極めないと駄目だが。リミテッドならそれなりの確率でエンドカードになりうるだろう。一応下の環境では「第二の日の出(MRD)」とのシナジーとかがあるんだけど、そこまで頑張りたいようなもんでもないな。

 



Flasme Slash (R) C

ソーサリー

〜は対象のクリーチャー1体に4点のダメージを与える。

 クリーチャーインフレが続く中、クリーチャーの質とは切っても切れない関係にある火力のスペックも、ついにここまで来た。なんと、コモンの1マナ火力で制限無しの4点。これまでの世界の常識は「稲妻」があるのでタフネス3と4の間には大きな壁がある、というものだったが、ついにそんな壁までが時代の流れとともに崩れ落ちようとしている。確かに、クリーチャー限定のソーサリーというのは使いづらいものだ。しかし、流石に「掃射(PLS)」が可哀想ではないか。とにかくリミテッドでは盤石の1枚。さて、このスペックでプレイヤーにも飛ばせるようになるのは、何年後のことだろう。

 

Lagac Lizard (3)(R) C

クリーチャー・トカゲ

3/3

 丘巨人(10ED)」が「峡谷のミノタウルス」に生まれ変わったのが1年前。気付けば赤バニラの代表であった巨人が、基本セットでも牛男にその席を奪われてしまった。そして、混乱極めるゼンディカー世界には、このトカゲ。なんかマイナー種族ばかり渡り歩いている気がするな。ま、4マナ3/3がゴブリンだったら違和感あるしなぁ。

 

Lavafume Invoker (2)(R) C

クリーチャー・ゴブリン

2/2

(8):あなたのコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで+3/+0の修正を受ける。

 各色に収録された「発動者」サイクルの赤。「発動者」はレギオンに収録されていたサイクルで、基本サイズの基本種族が、8マナかけて起動する能力を持っているというもの。登場時は「8マナって!」と一笑にふされていたのだが、いざリミテッドをやってみると存外これが活躍していたのは懐かしい思い出。中でもクリーチャー除去の「煙吐く発動者(LGN)」と本体火力の「炎破の発動者(LGN)」はしばしばゲームを決める1枚となっていた。で、そんな「炎破」の後輩にあたるのがこいつで、3マナ2/2ゴブリンというステータスは全く同じだが、流石に本体5点はまずいと思われたのか、効果は「ラッパの一吹き」に変更されている。まぁ、どっちにしろ強いことにはかわりはない。特にこの環境は落とし子のおかげでクリーチャーの数は確保しやすいわけで、トークン並べてこいつでドカンだけでも充分勝ちの目はあるだろう。押さえておいて損はないクリーチャーだ。

 

(Ogre Defender) (1)(R) C

クリーチャー・オーガ

3/3 防衛

 パワー偏重という色特性があるために、赤の壁というのはなかなかデザインが難しい。過去の例では、他の色が0/4できれいに歩調を合わせていたストロングホールドの壁サイクルでは1色だけ4/1の「剃刀の壁(STH)」を出してみたり、火を吹けるようにしてパワーの低さを誤魔化した「炎の壁」なんかがある。そして、そんな歪んだ赤の壁性能が現れていた1枚が、1マナ3/3という堅さを誇った「燃えがらの壁(8ED)」。このカードは、一度ブロックに使うと壊れてしまうという虚弱さを持っていた。そして、1マナ追加してそんな虚弱体質を改善したのが、このオーガというわけだ。実に安定した守備力を見せてくれるが、やはり赤という色合いにこのどっしり感はそぐわない。一応「孔の歩哨」という有力な砲台が同じセットにいるので、赤壁デッキの火だねとしてはそこそこ重宝するくらいか。ちなみに、防衛持ちを殺す「オーガの門壊し(DIS)」とは謎の同族闘争を演じたりする。ちょっと面白そう。

 

Rapacious One (5)(R) U

クリーチャー・エルドラージ、ドローン

5/4 トランプル

〜がいずれかのプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、その値に等しい数の【落とし子トークン】を戦場に出す。

 落とし子を生み出すのが生き甲斐のドローン軍団だが、こいつの場合は質実剛健。なんと殴りに行くエネルギーをそのままドローンに変換する。6マナ5/4トランプラーは充分なサイズだし、1点でもダメージが通れば、それが直接アドバンテージへと変換される。「こいつが通ってる時点で勝ってるんだからわざわざドローンを作る必要無くね?」という疑問もあるにはあるが、2つの仕事を同時に出来る器用さはやはり無視できない。特に増強スペルなどとの相性が良く、今回緑に収録された「Might of the Masses」などでパワーをあげてやると、キャストに使ったマナがまるまる帰ってくる可能性すらある。序盤のドローン加速からまずここに繋げて、更にワンステップ上を目指す有力な「中継地点」となりそうだぞ。

 

Spawning Breath (1)(R) C

インスタント

〜は対象のクリーチャー1体かプレイヤー1人に1点のダメージを与える。【落とし子トークン】を1体戦場に出す。

 「ついでに火力」って感じの小さな嫌がらせ。ただ、この世界にはレベルアッパーという格好の餌どもがわんさといるので、1点火力も案外無視できない。インスタントでタイミング良く相手の出鼻をくじき、更にステップアップに不可欠な落とし子まで手に入るのだから、リミテッドなら充分「強い火力」である。相手の落とし子を潰すのにも使えるし、たとえ1点ではどうしようもないような終盤戦でも、空打ちすればインスタントタイミングでブロッカーが呼べる「防御スペル」にもなるのだ。

 

Staggershock (2)(R) C

インスタント

〜は、対象のクリーチャー1体かプレイヤー1人に2点のダメージを与える。

反復

 俗称は「反復ショック」。「ショック」におまけを付けたスペルというのはもちろん腐るほどあって、例えば占術がつけば「マグマの噴流(5DN)」だし、秘儀連繋がつけば「氷河の光線(CHK)」、刹那がつけば「突然のショック(TSP)」だ。こうしたおまけショックの中では珍しく、このスペルは3マナとちょっとだけ重たい。もちろんそれだけの理由はあり、何も考えずにプレイするだけでもアドバンテージが取れる構造になっているためだ。単純にクリーチャーを2体屠ることも出来るし、反復したターンはマナを使わないので他の火力との併用もしやすくなる。相手は来るのが分かっている2発目には当然警戒するだろうが、その時間を稼げるだけでも優秀なスペルなのは確実だろう。リミテッドでは当然必須火力。構築ではこのタイムラグは無視できないところではあるが、今何故か頭の中を「血の長の昇天」がよぎったので、誰がデッキを作ってみてくれ。「焼尽の猛火」とかがあるのでちょっと見劣りするのが悲しいところだが、このスペックでも特に驚かないというのだから、恐ろしい環境になったもんである。

 

Wrap in Flames (3)(R) C

ソーサリー

〜は、最大3体までの対象のクリーチャーに1点のダメージを与える。それらのクリーチャーは、このターンブロックに参加出来ない。

 「恐ろしき攻撃(M10)」が1マナ重くなり、おまけがついた。効果だけを見れば「燃えさしの突風(SHM)」にも似ている。3体のブロック抑制というのは、ほとんどの環境においてゲームエンドカードになりうる。「恐ろしき攻撃」もそうだし、赤のブロック抑止カードは「意気阻喪(ODY)」「無頓着の波(ONS)」など、リミテッドでは常に意識する必要があり、ピックするタイミングもなかなか難しい部類だ。そしてこのカードは、さらにダメージまで与えるようになり、「微震(8ED)」のように使うことも出来る。3体の落とし子をまとめてつぶせれば、それだけで相手のプランはガタガタになるだろうし、そうしたデッキでなくとも、フィニッシュホールドとしてとりあえず入れておく分には困らない。タフネス1のトークンと壁の溢れる世界では、このカードのピック順は何手目くらいになるのだろうか。

 

(名称不明) (5)(R)

ソーサリー

あなたのコントロールする全てのクリーチャーを生け贄に捧げる。その後、生け贄に捧げた数だけ4/4で赤のヘリオン・クリーチャー・トークンを戦場に出す。

 全てのクリーチャーを均質なヘリオンへと変化させる謎の儀式。これでドラゴンになるんだったらサルカンが嬉しくて発狂するところなのだが、彼はもう発狂しちゃってるのでそんなことは気にも留めてくれない。とにかくクリーチャーの数が物を言うスペルなので、当然落とし子トークンとの組み合わせが必須。3体もいれば充分なところだろうから、条件はさして厳しくないだろう。リミテッドならば、適当にプレイしても勝てるクラスのスペルである。構築では……「ゴブリンの突撃」とのコンボとか? 無いかな。余談だが、何食わぬ顔して書いてある「ヘリオン」というタイプだが、これがタイプとして独立したのは「火山の乱暴者(PLC)」であるから、実は3年程度の歴史しかない(それまで「Hellion」の名を持つクリーチャーはみなビーストだった)。一応火山地帯にすむミミズみたいな生き物の総称であるが、正直なんなのかよく分からない。

  

Awakening Zone 目覚めの領域 (2)(G) R

エンチャント

あなたのアップキープの開始時に、【落とし子トークン】を1体戦場に出す。

 あだ名は当然「落とし子花」。あの魔の時代を生み出した「苦花(MOR)」の落とし子バージョンである。ただ、現在も「ゴブリンの突撃」という似たカードもあり、そこまで劇的な効果を生み出しているというわけでもないので、この手のカードが全て壊れているというわけではない。このカードも3マナというコスト設定に加え、出てくるのがパワー0のトークンということで許されたのだろう。実際、ここから出るトークンだけで勝負に勝つことは出来ないわけで(「勇壮な戦闘(JDG)」でもあれば話は別だが)、「苦花」の悪夢の再来というわけではない。しかし、やはり自動で無限生成されるチャンプブロッカーの強さは疑いようがないし、このトークンはマナソースとしても実に重要な役回り。順調に土地をおければ毎ターン2マナずつマナが伸びていくわけで、流石にマナの専門家の緑はエルドラージに最も近い色といえそうだ。さぁ、レッツ落とし子。

 

Broodwarden (3)(G)(G) U

クリーチャー・エルドラージ、ドローン

4/4

あなたのコントロールするエルドラージ・落とし子・クリーチャーは+2/+1の修正を受ける。

 落とし子戦術を意外な方向からサポートしてみせる、ドローン業界の知将。それまでマナの種だとしか思われていなかった落とし子たちが突如2/2に変貌して殴りかかってくる様は、深夜のグレムリンもびっくりのギミックである。自身が5マナ4/4とナイスボディを持っていることもあり、リミテッドでは「一応落とし子からエルドラージに繋げるデザインだけど、こいつが出たら出たで試合が早くすむので楽」という、一種の変則勝ちパターンとして重宝しそうだ。上記の「目覚めの領域」などと組み合わせた時のチートっぷりはなかなかのものである。

 

Daggerback Basilisk 短剣背のバジリスク (2)(G) C

クリーチャー・バジリスク

2/2 接死

 Oh, It’s 普通の creature。タフネスに偏らせた「巨大蠍」の方が強い気がしますが、気にしちゃ駄目です。バジリスク1体でもエルドラージと相打ち可能。これ重要。

 

Gigantomancer 巨術士 (7)(G) R

クリーチャー・人間、シャーマン

1/1 

(1):対象の、あなたのコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで7/7となる。

 日本語名が凄く発音しにくいバカカード、きょじゅちゅし(CV:斎藤千和)。8マナ1/1というのは、カウンターを載せたりパワー変動システムを採用しているクリーチャーを除けば、過去には「軽蔑する利己主義者(SCG)」のみが実現させた幻のステータス。この虚弱さは破格だ。しかし、そんなひ弱な坊やは仮の姿。わずか1マナで自身も7/7にビルドアップするし、釣られて回りの取り巻きだって7/7のタフガイに。もう、これをプレイするための落とし子オンリーデッキを組んで、余った落とし子を全部7/7にすればゲームに勝てそうだ。頑張って配下を育て上げていた「ゼンディカーの報復者」たちが馬鹿馬鹿しくてやってられないだろう。人類で最も分かりやすいエルドラージへの対策法を生み出したのは、ひょっとしたらこいつなのかもしれない。いや、マジで構築あるぞ。

 

Growth Spasm (2)(G) C

ソーサリー

あなたのライブラリから基本土地・カードを1枚探し、それをタップ状態で場に出す。その後、あなたのライブラリを切り直す。【落とし子トークン】を1体戦場に出す。

 「不屈の自然」+落とし子で、合計3マナ。シンプルイズベスト。次のターンに2マナのびてるのでお高いお目当てのスペルにも一足先に到達できます。でも、このスペルに到達するには「不屈の自然」よりも1ターン余計に時間がかかります。……ん〜、微妙な違いだが、ゴールが10マナとか適当なエルドラージだとするなら、序盤の2マナと3マナの差が些細に見えてくるから不思議だ。少しでもカード効率をあげるなら、1枚のカードで2つパーマネントが増えるこちらが強い……気がする?

 

Jaddi Lifestrider (4)(G) U

クリーチャー・エレメンタル

2/8

〜が戦場に出たとき、あなたのコントロールするアンタップ状態のクリーチャーを望む数だけタップしても良い。あなたは、この方法でタップされたクリーチャー1体につき2点のライフを得る。

 緑が時たまやる、よく分からないライフゲインカードの新作。ライフゲインは白が本職なので緑が頑張ろうとすると「鼓舞の滝(TOR)」やら「豊潤な収穫」やらろくな結果にならないことが多いのだが、このカードはクリーチャーなので、決して悪いカードではない。何しろ5マナ2/8という意味の分からないステータスなのだ。ちょっと前に「不屈の古樹(MOR)」の2/10で爆笑したのに、今度はアンコモンで2/8。馬鹿だねぇ。そして、このデザインならいっそのこと「あなたのコントロールするクリーチャー1体につき2点のライフを得る」でもいいような気がするのに、何故かタップを強要するあたりが分からない。そりゃま、単純にライフを得るだけだと流石にウザすぎるのだが、このタップにどんな物語が込められているのかが分からないので「なんかあの手この手で個性を出そうとしてて必死だな」という感想しか出てこない。そして、実際にプレイされたら本当に本当にウザいのは間違いない。マジ勘弁して。

 

Leaf Bombardment 葉の砲撃 (G) C

インスタント

〜は対象の飛行を持つクリーチャーに3点のダメージを与える。

 緑名物の飛行嫌いカードの新作だが、シンプルなデザインなのに意外に前例がない。一番近いのは、対象の飛行クリーチャーを破壊する「翼わな(8ED)」か全ての飛行クリーチャーに4点をばらまく「針の嵐(9ED)」あたりだろうが、これらは全てソーサリー。インスタントで単体にダメージというスペルは、やはり緑の色特性に合わないためか、これまで見なかったデザインである。1マナインスタントと軽量なので、例えば相手がフライヤーに族霊鎧をプレイしようとしたところを狙い撃ったり、増強やバウンスによる回避など、相手のアクションに対応出来るのが強み。コストも最小だし、緑の濃いデッキなら弱点をフォローするためにもキープしておきたいカードだ。どこからどう見ても「稲妻」の下位互換ではあるのだが、それでも緑にとっては新たな歴史だ。

 

Might of the Masses (G) C

インスタント

対象のクリーチャー1体は、あなたのコントロールするクリーチャー1体につき+1/+1の修正を受ける。

 数の力(TSP)」に少し似た、緑の集団暴力カード。どこかで見た効果なのに前例が見つからないと思ったら、ひょっとしたら「殉教の鐘(CHK)」かもしれない。落とし子トークンが並ぶことを前提としたなかなかユニークな増強スペルで、コストが最小で、対象のクリーチャーがいるので少なくとも1点は増える。この環境ならば「巨大化」を上回るのはそれほど難しくないだろう。落とし子を溜めるだけ溜めておいて、相手に「デカブツはいつ出てくるんだ?」と身構えさせて突然大ダメージをたたき込むことが出来るため、今後は緑相手には常に警戒が必要。感覚としては現在の「原初の怒声」に近いかもしれない。コモン増強枠は、なかなか良い選択肢となりましたな。

 

Nest Invader (1)(G) C

クリーチャー・エルドラージ、ドローン

2/2

〜が戦場に出たとき、【落とし子トークン】を1体戦場に出す。

 最軽量ドローン。熊ボディな上に次のターンに4マナにステップアップ出来るスペックは端整な仕上がりで、次に「コジレックの捕食者」をプレイすればドローンのみで4ターン目に6マナだ。……あれ、あんまりのびてない? ゴールが遠いからこの手の軽めのカードのセールスポイントが霞んでしまうんだよなぁ。でも、普通に考えたら2マナで熊+トークン1体って、普通に良スペックだよな。どんな大きな生き物でも、まずはここから始めてみよう。

 

Ondu Giant オンドゥの巨人 (3)(G) C

クリーチャー・巨人

2/4

〜が戦場に出たとき、あなたのライブラリから基本土地・カードを1枚探し、それをタップ状態で場に出す。その後、あなたのライブラリを切り直す。

 彼方地のエルフ(SHM)」が1マナ重たくなった代わりに、急激なビルドアップに成功した。3マナ1/1が4マナ2/4になったのだから、これほど劇的な進化も珍しい。ただ、この手のカードの場合は、普通「どれだけサイズが上がろうとマナ出す目的のカードが3マナと4マナじゃ雲泥の差なんだよ」と言われてしまうわけだが、この環境では4マナなんてまだまだ発展途上のマナ域。ゴールははるか地平線の先だ。そう考えるならば、この進化はこれまでの環境よりも好意的に受け入れやすくなっているのは間違いなかろう。1回使い切りで不安定なドローンなんかより、緑は堅実に植林作業で土地を広げていく。この、富める者の余裕を、他の色に見せつけてやろうではないか。

 

Overwhelming Prey (G) U

ソーサリー

対象のクリーチャー1体は、このターン可能ならばブロックされる。カードを1枚引く。

 キャントリップとは……って、それはもういいか。1マナという最小コストで、過去には「ゴブリンの火の悪鬼(RAV)」のみが持っていた微妙なブロック強制能力を付与する。相手にお好みのクリーチャー1体だけがいれば大当たりだが、落とし子トークンが1体でもいれば残念賞。大人しくドローするだけの循環スペルと見て諦めよう。つまり、大半の場合は諦めよう。一応の使い道として、フライヤーどうしの接触を強制させたいシーンではそこそこの信頼感があるのだが、そんな状況がどれくらい頻発するものか。

 

Spider Umbra 蜘蛛の陰影 (G) C

エンチャント・オーラ

エンチャント(クリーチャー) 族霊鎧

エンチャントされたクリーチャーは+1/+1の修正を受けるとともに到達を持つ。

 至極コンセプトが分かりやすい族霊鎧。緑ならば相変わらず必要な能力。飛行が苦手な上に壁の影響をもろに受けてしまう緑は、どうしても序盤のテンポを失いがちになるので、ちくちくとフライヤーに削られない対策はしっかり練ろう。また、「ハイエナの陰影」同様に最軽量の族霊鎧でもあるので、それだけの効果でも充分ニーズはあるだろう。

 

(Spore Spider) 胞子の蜘蛛 (2)(G) C

クリーチャー・蜘蛛

1/5 到達

 どっしりがっしり、アンコ型の蜘蛛。一応「あばら蜘蛛(PCY)」の完全上位互換クリーチャーだが、プロフェシーのカードの上位互換と言われてもあまりうれしくないな。とにかく3マナのくせに「大気の精霊」ですら止めてしまう脅威のセービング。もういっそ更に1点あげれば悪斬すら止まったのに、とかどうでもいい不満も出ようってもんだ。ほんと、壁環境だなぁ、防衛ないけど。

 

Stomper Cub (3)(G)(G) C

クリーチャー・ビースト

5/3 トランプル

 トランプルが常備されるようになった「モストドン」。「モストドン」は強かったので、このカードだってきっと強いだろう。多少打たれ弱くても突破力に優れているので、緑では族霊鎧の土台としてはトップ候補である。「猪の陰影」をはれば1回死なない8/6トランプラー。ほら、勝利は目の前だ。

 

Wildheart Invoker (2)(G)(G) C

クリーチャー・エルフ、シャーマン

4/3

(8):対象のクリーチャー1体は、ターン終了時まで+5/+5の修正を受けるとともにトランプルを持つ。

 緑の発動者は、先輩である「岩石樹の発動者(LGN)」と比べると、コストが倍になり、ステータスもかなりのものに。エルフとしての立ち位置は中途半端なものになってしまっているが、4マナパワー4は大半の壁を突破できるサイズなので、他の色の意気をくじくのには最適である。また、素がでかいので自身が「発動」した後の迫力は更に増しており、なんと9/8のトランプラーである。先輩が渇望しつつも届かなかったトランプルを手にしたのはでっかいアドバンテージ。っつうか好きなクリーチャーを増強できる時点で勝負にならんな。中盤に出て良し、終盤でも見劣りしない、緑のコモンでは安定の一品。

 

Prophetic Prism 予言のプリズム (2) C

アーティファクト

〜が戦場に出たとき、カードを1枚引く。

(1)(T):あなたのマナ・プールに、好きな色のマナを1点加える。

 名前が「五元のプリズム(5DN)」にものすごく似ているが、実際は単にキャントリップがついた「マナの大鉢」である。「マナの大鉢」だってそれなりに重宝したカードなのだから、1マナ重たくなってカードが引けるなら、こちらの方がより利用価値は高い。2マナキャントリップのアーティファクトというだけで、「エーテリウムの彫刻家」が美味しそうにこちらを見ていますわ。ただ、この世界のリミテッドでこうしたマナフィルターがどの程度の価値を持つかはまだ不明。現時点ではそこまで色の広がる世界ではなさそうなので、窮屈な3色構成などになった場合には必須カードであろう。

 

Runed Sevitor (2) U

アーティファクトクリーチャー・構成物

2/2

〜が戦場に出たとき、各プレイヤーはカードを1枚引く。

 一応デメリットが存在していないのに熊ボディを実現させた無色アーティファクトクリーチャー。この条件をクリアしたカードは過去に存在していない。お互いカードを引くことを積極的にメリットに変換するのはちょっと難しいが、まぁ、別に損もしてないんだからいい気もする。でも、別に積極的に使う理由もない気がする。エキスパンション間違えて半年早く出てきちゃったアーティファクト祭りの人でしょうかねぇ。「栄光の探求者」が何しに帰ってきたのかが本当に分からない。

 

(名称不明) (6) C

アーティファクトクリーチャー・ゴーレム

3/5

〜が戦場から墓地におかれたとき、あなたは3点のライフを得る。

 墓地におちてライフに変わるアーティファクトクリーチャーというとどうしても「ボトルのノーム(10ED)」をイメージしてしまうが、実はこのクリーチャーはあの愛くるしいカードの流れではない。なぜなら、サクって回復という設定でないので、能動的にライフを獲得できないからだ。実際には、このクリーチャーの先祖は、誰も覚えていないカードだろう「潜むエイノデット(5DN)」である。「エイノデット」が1マナ重たくなったかわりに、タフネスが増えたのだ。……まぁ、だからどうしたって話ですけどね。リミテッドでも特に魅力を感じない、穴埋め感満載の地味コモンである。ちなみに、「潜むエイノデット」にも先輩カードがいるということを今回調べていて初めて知った。「オニュレット(4ED)」といって、更に1回り小さいアーティファクトクリーチャーである。ふーん、と思ったでしょう。俺もそうだ。

 

(Torn Field) C

土地

(T)、〜を生け贄に捧げる:あなたのライブラリから基本土地・カードを1枚探し、それをタップ状態で戦場に出す。その後、あなたのライブラリを切り直す。

 「広漠なる変幻地」の同型再版。何故「変幻地」が現役の今、名前を変えて収録する必要があるのかは謎。「変幻地」は、上陸全盛の現在は構築レベルでもしばしば見かける名脇役なので、このカードだって当然重宝するだろう。これで一応ボロスのような対抗色2色のデッキは、やろうと思えば20枚ものフェッチをぶち込むことが可能になった。まぁ、やらないけど。 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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