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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 橋の下に無限の広がりを感じさせる第2話。関東に縁が無いから具体的なイメージがないのだが、とにかく広いな、荒川河川敷。

 さて、2話目ということで早速オープンエンドがついた。どちらも龍輪さんによるディレクションなので、コンセプトは「絶望先生」のそれに近いのだが、オープニングの方はコンテを切っているのが山本沙代。独特の色づかいと奇妙なモチーフの連結は、彼女の持つちょっと危ういセンスが存分に現れた怪作。何となく「NHKにようこそ」のオープニングに近い狂気を感じますな。歌はシャフト作品としては「夏の嵐春夏冬中」に続いてのやくしまるえつこの歌唱。流れるようなフレーズと、どこかもの悲しさを感じさせる声音は不思議な依存性がある。対してグッと爽やかさが増すのは、エンディングのスネオヘアー。映像の方も無駄に格好良い青春絵巻みたいな出来で、マジでハチクロっぽくなるんじゃないかという予感さえある。言われてみりゃ、主人公の中の人は一緒だ。

 さておき、中身の話。今回も当然荒川河川敷からは一歩も出ていないわけだが、1話で展開された「本当に橋の下だけで展開されるストーリー」からはいくらか広がりを見せている。大勢の住人達が集まって行われる歓迎パーティーの様子や、どこからどう突っ込んでいいか分からないシスターの教会まで、確実に日本じゃない感じの無尽蔵の広がりが理不尽で愉快。ぶっ壊れたキャラクターたちも、全部が全部ぶっ飛んでるわけではなく、基本的には「単に川にすんでるだけで、メンタリティは割と普通」という部分が共通しているので、おかしな部分がかえって根深い。多分一番根本的におかしいのはニノだと思うのだが、ここまで濃いぃ面子が集まると、それすら霞んでしまうようだ。

 今回登場したシロと星といった連中は、会話をするときちんと通じるくらいに「普通の人」。単にどこか一箇所ネジが外れているだけで、そのおかげでコミュニケーションが成立してしまうのがかえって質の悪い部分。おかげでリクは何となく安心してしまう部分があるし、村長やニノのような「純粋におかしい奴」との接続すら自然に出来てしまっている。なかなか根深い作品だなぁ。

 全体的な演出を見ると、シャフト作品としてはかなり大人しい部類。今回はリクの眼に寄るアップのシーンが無駄に繰り返された部分がちょっと鬱陶しいくらいだったが、それ以外の場面では「ひょっとして普通のラブコメやろうとしてるんじゃなかろうか」と思えるくらいに爽やかさを意識した構成になっている。春先の河川敷で巻き起こる、男と女の人生劇場……いや、無いな。

 作劇で欠かせないのは、やっぱり中の人の力だな。本当にしんどそうなリクの中の人はもちろんのこと、坂本真綾の低血圧そうなトーンは、役を選ぶがはまると癖になるパワーがある。そして今回はなんと言ってもシスター役の子安だろう。無駄な説得力。大塚芳忠なんかも無駄遣いっぽくていいな。でも、多分一番の無駄遣いは、千和。「ノビオさんのエッチ!」(とリクの幼少期)だけって……相変わらずシャフトには愛されてんなぁ。 

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