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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 音楽のない演奏会、第12話。これまで幾度となく素晴らしい演奏シーンを叩きつけてきた作品だけに、最後の晴れ舞台は一体どんなクオリティにしなきゃならんのだ、と思っていたが、なるほど、無いのだな。正直、演奏を見たかったという気持ちが無いではないが、結果を考えればこれはこれで良かったのかも。そして何より、演奏シーン無しでここまでドラマが構築出来る構成はやっぱりお見事というしかない。色々と、見たいものは見せてもらいました。

 諸々の問題を必死に片付けていたら、あっという間に来てしまった全国大会。北宇治はここまで、一体どれだけ真剣に練習に打ち込んできたことか! ……いや、実はそこはあんまり分からないんだ。練習シーンやトレーニングの苦しさを細かく描いていたのは、実は地区大会前がピークだった。2期に入り、関西大会突破後はあすか問題、麻美子問題、麗奈問題と立て続けに久美子の周りが騒がしくなり、結果的に練習シーンはほとんど描かれなかった。もちろん、その間も久美子を含めた部員たちは必死に練習していたはずなのだが、視聴者サイドからは実感として「苦労の上での成果」が見えてこない。ここで突然劇的な演奏シーンを作られても、ちょっと困ってしまった可能性があるのだ。何故、そうして練習シーンを描いてこなかったかといえば、あけすけな言い方をすれば、大会の結果がこうなることが(製作スタッフには)分かっているから。今回の結果を描くにあたって、練習シーンはそこまで重要ではないし、その延長上にある演奏シーンすらも、今回はウェイトを置くべき存在ではなかったということ。そりゃあった方が嬉しいのは間違いないが、京アニ史上最高クオリティの圧倒的全国大会の演奏は、北宇治が来年度改めて全国まで勝ち上がってきた時に期待しようではないか(あるかなー、あるといいなー)。考えてみれば、主軸であるあすか先輩にブランクがあり、ソロ担当の麗奈も直前までメンタルをやられており、万全の状態とは言えなかった北宇治。そして、関西大会を突破したとはいえ、実際に本気を出し始めたのは今年になってからという急造チームであるのも事実。それが全国大会まで勝ち上がってきた時点ですげぇのであって、もし、滝昇という優秀な指導者が同じペースで来年の大会を見据えて指導したなら、きっと北宇治はさらに一段上のレベルに到達出来るはず。葉月も加わって最強となった2年生軍団がみせるアンサンブルが楽しみですね(あるかなー、あるといいなー)。

 こうして演奏シーンを削って描かれたのは、それぞれの「事件」の顛末。あすか先輩の演奏は父親に届き、久美子の演奏、そして気持ちは麻美子に届く。もう、その表情が見られただけでも満足ですよ。残念ながら麗奈の気持ちだけは滝センには(100%は)届かなかったみたいだが、まぁ、滝センはあれでしたたかなところがありますのでね。おそらくずっと前から麗奈のことは重々承知してて、「流石に教師と生徒でそれはまずい」ってんですっとぼけてるんでしょうよ。麗奈さん、卒業して法的に堂々と交際できるようになってからが勝負やで。毎回毎回特大の地雷を叩きつけてくれる麗奈さんだが、今回の告白シーンも最高でしたね。あれが出来るからこその麗奈。そんで、やっておいて顔を真っ赤にして後悔するのが麗奈。あと、真っ先にフォロー入れてくれるいい奴が吉川。まぁ、来年の部長は中川先輩になるっぽいけども。

 細かい「結末」はそれぞれに胸に染みるものになっていたが、今回ついでに注目しておきたいのはその他2つのポイント。1つは、前日の旅館の夜をともにした久美子と秀一。久美子って秀一と話す時の声のトーンが母親とかお姉ちゃんと話すときのダルそうなトーンと全く同じなんだよね。ちょっと身体が当たって「あゴメン」っていうトーンとか、本当に秀一のことを欠片も意識してないし、異性だと考えてない感じがナチュラル過ぎて色々とソソる。秀一の方もそのあたりの久美子の性分は分かってるようで、誕生日プレゼントを渡すには渡すのだが、素っ気ない態度がかえって嬉しくなっていたり。まだまだ時間はかかりそうだが、決して脈が無い関係性ではないのです。

 そして、もう1つのドラマである「三年生の最後の演奏」という側面。あすか先輩にとっては別な意味での特別な演奏になったわけだが、それ以外の三年生も必死だったのは当然のこと。特に部長先輩の演奏前の演説は色々と感じ入るものがあった。彼女の話に何度も「ここまで来た」というフレーズが出てくることで思い起こされるのが、本作のオープニングである「サウンドスケープ」の歌詞だ。非常にストレートで分かりやすい歌詞の曲で、曲中に出てくる「上手くなりたい、特別になりたい」なんて歌詞はあまりにも露骨で初めて聞いた時に泣きそうになったくらい。そして、今回の三年生チームの「最後の願い」とこの曲がまたリンクする。「何百回挑戦かさねてここまで来た」とか、「一生に一度のために頑張ってきたんだ、お願い100%で挑ませて」とか。結果的にはその夢は届かなかったわけだが、「こんな景色じゃ終われない」と歌詞は続き、「もっともっと遠くへ」「もう一回大げさな夢を探しにいこう」と続いていく。後輩に託された三年生の気持ち、この先も歌い続けて、繋ぎ続けていくことになるのです。

「そして次の曲が始まる、奇跡をおこせ」。

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