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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」 5→5

 普通って大事。業界全てが埋まってしまえば辟易するが、1クールに1本か2本こういうラノベがあるくらいが、精神衛生上は良い気がしますね。

 改めて新番チェックの文面を読み返したら、1話目時点で「スレスレでテンプレから逃れてる感がある」みたいなことを書いていたのだが、終わってみればまーテンプレである。特に今作の場合は「悪役がすごく分かりやすい悪い奴」というのがテンプレっぽさを加速させており、特に悩まずに「あぁ、これは主人公サイドが正義なんだな」ということが分かるので、余計なイデオロギーで悩むようなことが一切無い。そういう潔い思考放棄は、馬鹿らしさにもつながっているが、見やすさにも直結するので決して悪いものではないだろう。

 テンプレテンプレ言ってはいるが、いわゆるファンタジーラノベ系のテンプレに、「教師もの」というテンプレを重ねているので全く同じ方向の作品を探そうとするとけっこう難しい。そして、普通「教師もの」っていうのは指導者を描く必要があり、そこには通常の「英傑」とは違ったレベルでの格好良さが求められるものなので別軸でハードルが高くなるのだが(王室教師ハイネの感想参照)、本作のグレンの場合、「ろくでなし」テイストを最後まで維持しつつも、実は指導者としては至極真っ当な教育方法しか使っていないという、これまた潔い思考放棄のおかげで「教師もの」として気を衒った部分がなく、余計なカロリー消費を抑えることが出来ている。よくあるパターンだと「一見無意味に思えた先生の言葉が、実はすごく大事な真理だった!」とか、「訳の分からないトレーニングを押しつけられて辟易したけど、いざ実践してみたらすごく意義深かった!」みたいな展開が教師ものの面白味の1つだと思うんだけど、そういう筋立てって、意外性を必要とするからしっかり説得力を持たせるのが大変。その点、グレンはすごく普通に「君はこの部分が優れてるから、そこを伸ばせばいいよ」とかいう指導をしているだけなのだ。なんや、こいつ単なる良い先生やんけ。おかげで特に突っ込む余地もなく、「まぁ、普通に育成できてるよな」という納得があるだけだ。

 「ろくでなし」要素は教師としての側面以外で発揮されており、常におちゃらけた言動や、徹底したゲスの思考はキャラをちゃんと維持している。先生っていう職業だと、かえってこういうヤツの方が人気があったりするのも何か分かるしね。教師と生徒という関係性があるおかげで、普通のラノベでありがちな「なんでヒロイン勢がみんなしてこんなクズに惚れるのか分からない」みたいな問題もなし崩しで解決。やっぱり女の子が先生に憧れるのは普遍的だ。メインヒロイン2人も特に大きな取りこぼしもなく、姫様は姫様、白猫は白猫でちゃんと可愛い。映像面で大崩れせずにエロヒロインを維持してくれたのも評価点である。まぁ、「こっちがメインヒロインなのかよ!」っていうツッコミは確実にあったと思うけども(狙ってやってたんでしょうかね)。

 あとはまぁ、斉藤壮馬がどんどんクズ役にはまっていくなぁ、っていうのが個人的に楽しかったポイント。どこぞの地上最強の男に続き、卑怯なことをやらせたり下卑た発言をさせるとどんどん興がのっていくのが良いですね。このまま「面倒なキャラ」を専門に任せられる役者になってほしいですよ、石田彰みたいに(高すぎる先人の壁)。

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