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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ○「みつどもえ」 6

 原作は微妙に既読のような、そうでもないような感じ。元々同作者の「子供学級」は読んだけど、そちらが別に面白くなかったこともあり、この作品も適当に流し読みしたり、飛ばしたりするレベル。アニメ化の報を聞いてからはちょいちょい読むようにもなったけど、途中が飛んでるからキャラ設定がいまいち分からないとか、そんなレベル。つまり、「雰囲気は知ってるけど具体的な内容はあんまり知らない」という、アニメ作品を見る上では都合の良い状態。

 で、そんなこんなで第1話だが、なかなか良いんじゃないでしょうか。順番に見ていくと、まずオープニングのノリの良さでがっちりと掴みを持っていく。「踊るオープニング」としては別に動きに気合いを入れているとか、作画がパねぇとかいうわけでもないのだが、三姉妹を中心にして全校の関係者で踊りくるいながらも突っ走る勢い任せのアニメーションが、ノリの良さだけで勝負しているような曲にフィットして、深夜なのに無駄に盛り上がる。誰が作った歌かと思ったら案の定、畑亜貴だったりするからやってられねぇ。この人は本当に「頭で考えないでノリで勝負するだけの歌」を作らせるとキチ○イじみたセンスを発揮するな。

 オープニングで掴んだ流れは本編でもそのまま維持されており、冒頭はふたばがクラスメイトと激闘を繰り広げる殺戮シーンで無駄にダイナミックな動きを見せ、その後も教室全体を視野に入れた、動きが大きなシーンが続く。三姉妹のそれぞれが個性を発揮する登場シーン、三姉妹同士の絡み、そして矢部っちとの関係性など、初見でも分かりやすいように構成されており、1話目だというのに、特に苦心せずとも流れにそのまま入れるのがありがたい。原作が少ないページ数で単発エピソードを連ねていくスタイルなので、こうしてAパートに1本とかで構成されると色々遊べる要素も多く、いじり甲斐もあるのだろう。

 そしてBパートに入ると、今度はこの作品のもう1つの味である、「馬鹿エロ」の要素も加わる。(多分)史上初の「チクビ!」のシュプレヒコールを収録したガヤキャストの皆さん方の胸中を思いやると色々と切ないものがあるが、画面の絵面で勝負するのではなく、シナリオラインだけでエロネタをもって来つつ、それを特にエロくもせず(あれ?)、純正ギャグとして振り抜くだけ振り抜いているので天晴れな馬鹿さ加減だけが残る。このあたりの力加減も、やはり教室全体、学校全体を視野に入れた大きな画面展開で見せる構成があってこそのものだろう。「4年生?」のくだりとか、不覚にも吹いてしまいました。

 そして振り回すだけ振り回して、ラストはしっぽりとアツミサオリのエンディングで締め。編曲にmarbleが携わっているのも嬉しいサプライズである。

 全体的に見て、原作の持つテイストを壊さないようにしつつ、更にアニメしたことによるプラス要素を加えるという、理想的な完成形がきちんと出来ていると思う。監督の大田雅彦は「みなみけ」で一定の評価を得ているが、今回もショートギャグというフィールドは同じ。その上でアニメの「動き」としての魅力が純粋にプラスされており、原作では多少とっちらかったように見える動きの多さをうまく利用出来ている。また、キャラクターデザインの落とし方も自然で、流石にちょっと質感は変わるが、あの無駄なプニプニ感も再現出来ているのではなかろうか。まぁ、実際は「1話目だから」という要素もあるだろうから今後油断は出来ないが、もしこのままのクオリティが維持出来るのなら、「WORKING!!」も越えてくる可能性がある。来週も楽しみにしたい。

 そうそう、この作品では必須なのがキャストの話です。「いかにスフィアが便利か」ということがよく分かるキャスティングになっており、ちらほらと漏れ聞くとみつば役に彩陽がどうなのか、とかいう不安もあったみたいだが、個人的には当然の無問題。もちろんみつばとひとは、つまり彩陽と戸松を入れ替えても、多分あの2人なら何の苦もなく演じることが出来るだろう。その上で、敢えてアッパー系の役に彩陽、ダウナー系に戸松というキャスティングは、「これも楽しいよね!」という程度の差である。私個人は彩陽派なので台詞が多いのは嬉しい限りだし、戸松の一言一言にがっつり込められた息芝居を聞くのも楽しい。「ムフーッ!」がいい音です。

 また、明坂聡美も好きな声なので、常に物語の中心にいる脳天気なふたばというのは素敵な配置。あけこボイスを使う条件は、「幸薄」か「アホの子」のどちらかですからね。三姉妹で歌うオープニングについても、考えてみりゃぜいたくな使い方。あけこは他2人と比べられるとキツいかと思ったかが、勢いで押せる曲調だし、他2人がキャラ声、あけこだけ地声(キャラそのまま)というアドバンテージがあるおかげかあまり気にならない。まぁ、キャラ声歌唱をものともしない他2人(というか彩陽)が化け物という話かもしれないが。

 他にも、アホの子ボイスの同輩である齋藤桃子が意外にもロリ役じゃなくて巨乳役だったり、ガヤに混じって豊崎やらが聞こえてきたり。まだまだたくさんキャラはいるようなので、そちらも楽しみです。そうそう、やっぱりいじられ役が下野紘だと、ネタが1.2倍くらい面白く聞こえます。声優界の出川みてーな存在だな。

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