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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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<白>
 
高山の番犬 Alpine Watchdog (1)(W) C
クリーチャー・犬
2/2 警戒
 とても、普通の、犬。もふもふしてて可愛いし、名前やフレーバーからしていわゆる高山救助のためのセントバーナードとかサモエドとかいうやつ。見た感じはセントバーナードかな。もふもふしてて大変可愛いのだが、実物に会うと思ったよりでかくてびびったりもする。そんな人の役に立つわんこは警戒を持ったごくごく普通の犬であり、リミテッドでも「まぁ、2マナ域が足りないなら」くらいのクリーチャーではあるのだが、今回は犬好きを応援するギミックが搭載されている。それが多色アンコモンに収録された「高山の犬師」の存在。イラストを見てもわかる通りに、なんと飼い主の方にわんこ招集能力がついているのである。これと赤の「炎血の野犬」を入れておくと、飼い主を出した時に手札に加えることができる。まぁ、大したクリーチャーではないが、間違いなくアドバンテージになるのだ。先に犬を引いちゃうと手札で得できないことを考えると、できればこの犬は2枚以上採用しておきたいところだが、問題はそんなに大量の2マナ2/2が必要かってこと。まぁ、犬好きならマストで狙わなきゃね?
 
天使への昇天 Angelic Ascension (1)(W) U
インスタント
対象のクリーチャーかPWを追放する。そのコントローラーは4/4で飛行を持つ、白の天使・クリーチャー・トークンを1体生成する。
 白らしい新たな除去の形。「剣を鍬に」の昔から、白は「相手に恩恵を与える代わりに容赦ない除去」という理不尽な交渉を持ちかける色。ライフを送るソープロは「ライフゲイン」がいかにも白だったし、土地を送る「流刑への道」は「土地税」のイメージ。クリーチャートークンを送るってのはどっちかっていうと緑のイメージだったので「内にいる獣」が作られたが、この「ご褒美除去」の文脈は白にこそふさわしいってんで、「過大な贈り物」という形でカラーシフトが行われた。そして新たな時代のこれ。2マナインスタントという激軽い設定の代わりに、送る塩のサイズが桁違い。厄介なPWを除去するにしても、この天使が許容できるかどうかは考える必要があるだろう。そして当然、自軍クリーチャーを天使に生まれ変わらせる手段としても検討することができる。1ターン目に適当な1/1、そして2ターン目にインスタントタイミングで天使爆誕。これだけでもゲームが終わりかねないスペックである。はてさて、どんな使われ方になるものか。
 
選定された聖歌員 Anointed Chorister (W) C
クリーチャー・人間、クレリック
1/1 絆魂
(4)(W):〜はターン終了時まで+3/+3の修正を受ける。
 急に歌うよ! 1マナ1/1絆魂の時点で最低限の仕事はしてくれるが、声出しが終わっていよいよ本番を迎える頃に彼の本領は発揮される。高らかに5マナを歌い上げれば4/4絆魂パンチ。めでたく白黒ライフゲインの目指す「3ライフ以上ゲイン」が達成される。いくらなんでも毎ターン5マナは払っていられないのであくまで他のプランが叶わなかった時の保険程度ではあるが、こうした何気ないコモンからでもデッキの軸を支えることができる選択肢は悪くない。ただ、どうしてもリミテッドの場合は1マナクリーチャーって評価が下がるので、よっぽどゲインに寄せたデッキでない限りは、わざわざ採用する必要はないかもしれない。
 
エイヴンの鳥群使い Aven Gagglemaster (3)(W)(W) U
クリーチャー・鳥、戦士
4/3 飛行
〜が戦場に出た時、あなたのコントロールする飛行を持つクリーチャー1体につき2点のライフを得る。
 白青飛行応援団の分かりやすい1枚。「指定のもの1枚につき2ライフ」というのは、例えば門デッキにおける「アーチ道の天使」を思い出すと近いかも。門と違って「飛行クリーチャー」は戦闘だの除去だのと世知辛い荒波に揉まれて数が減ってしまうので並べるのは難しいが、その分こいつ自身のステータスが5マナ4/3と優れているのがポイント。最低でも自身をカウントして2ライフが保証されているので、先輩格の「慈悲の天使」と比べても優れたクリーチャーだと考えていいだろう。地上クリーチャーとのすれ違いにおけるダメージ格差をどのように解消するかが飛行デッキの永遠の課題だが、地上を気にせずフライヤーをガンガン並べて殴り続け、最終的にこれでちゃぶ台をひっくり返すというプランは理にかなっている。高めの配点で問題なさそう。
 
悪斬の天使/Baneslayer Angel(M11)」 M
 空を駆るその姿は、時代が変わってもなお美しい。そんな謳い文句はこれまで「セラの天使」を形容するのに使われていたが、さて、この御仁はどうだろう。久しぶりの復帰で世界のカードパワーも随分変わっているだろうが、今の基準でもやっぱりおばけはおばけ。活躍のチャンスは訪れるだろうか。同じ世界に超強いドラゴンか超強いデーモンがいると輝くチャンスが増えるんだけどなー。
 
バスリ・ケト Basri Ket (1)(W)(W) M
伝説のPW・バスリ
<+1>: 最大1体までの対象のクリーチャーに+1/+1カウンターを1つ置く。そのクリーチャーはターン終了時まで破壊不能を得る。
<-2>: このターン、1体以上のトークンでないクリーチャーが攻撃するたび、その数に等しいだけの、1/1で白の兵士・クリーチャー・トークンを、タップして攻撃した状態で戦場に出す。
<-6>: あなたは「あなたのターンの戦闘開始時に、1/1で白の兵士・クリーチャー・トークンを1体生成し、その後、あなたのコントロールする各クリーチャーに+1/+1カウンターを1つ置く」という紋章を得る。
【3】
 やぁやぁやぁ。鳴り物入りで参戦する新たなPWである。バスリについての導入は公式記事で大きく扱われているので未読の方はそちらを参照。個人的に注目したいのは、オケチラ様との関係性の深いアモンケットの希望の残り火という設定だろうか。思い返せば、初めてアモンケットを訪れたギデオンさんがオケチラの姿を見て恐ろしいテンションになり、まるで子供のように彼女の試練に参加して楽しげにしていたものである。オケチラの教義ってのは、生来的に「白」の人間には深く沁むものなのだろう。ギデオンはそんなオケチラと共に去ってしまったが、新たな戦士としてのバスリが、彼女の遺志を継ぎ、新たな白の物語を刻み始めるのである。
 で、そんなバスリの能力を見ると、「防御を意識しながらの集団戦闘」がテーマになっていることがわかる。白のPWを並べると、ギデオンは「自身が戦場に行く現場型」、アジャニは「回復も絡めたコントロール型」であり、一番近いエルズペスとの差別化については、エルズベスが「攻撃的な聖騎士」であるのに対し、バスリは「保護も視野に入れた聖騎士」であるらしい。さらに守備一辺倒のテヨ君が次にいつ出てくるかはわからんが、まぁ、それなりに差別化は図れているだろうか。先んじての兵備は必要だが、3マナと軽く、かなりアグレッシブな動きが可能なデザインは白系ビートが上がってくれば当然検討に値する能力。特にマイナス能力による大規模な人員配備は過去のPWにも類を見ない能力で、中盤以降に登場しても一気に盤面を作れる可能性がある。新たな伝説の1ページ目、とくとごろうじろ。
 
バスリの侍祭 Basri’s Acolyte (2)(W)(W) C
クリーチャー・猫、クレリック
2/3 絆魂
〜が戦場に出た時、最大2体までの対象の、あなたのコントロールする他のクリーチャーに+1/+1カウンターを1つ置く。
 バスリさんの垂直デザイン(各レアリティに配置されたサイクル)のコモン枠。「集団での支え合いと保護」をモットーにするバスリさんの支援者は、その身に「支援2」(ゲートウォッチで登場したキーワード能力)を内包している。同型のカードと比較すると、4マナで支援2を持つのは「鞍背ラガーク」。あっちは緑だが、4マナ3/1バニラとあまりステータスに魅力がなかったことを考えると、絆魂を持ち独自の仕事がこなせるこの猫は充分魅力的だ。3ターン目までにちゃんと2体以上の対象が準備できるデッキなら、コモンとは思えない働きを見せるだろう。ちなみに「Acolyte」という単語はこれまで「見習い」という訳と「侍祭」という訳が併用されているが、ここで「侍祭」の訳が使われているあたりにバスリの出身次元であるアモンケットのニュアンスがあるのは良い配慮である。
 
バスリの副官 Basri’s Lieutenant (3)(W) R
クリーチャー・人間、騎士
3/4 警戒 プロテクション(多色)
〜が戦場に出た時、対象の、あなたのコントロールするクリーチャーに+1/+1カウンターを1つ置く。
〜かあなたのコントロールするクリーチャー1体が死亡するたび、その上に+1/+1カウンターが置かれていたなら、2/2で警戒を持つ、白の騎士・クリーチャー・トークンを1体生成する。
 バスリの垂直サイクルのレア枠。レアなのでさらっとむちゃくちゃしても怒られない。今回バスリが推している+1/+1カウンターがらみの「支援」は1つ止まりだが、自身がプロテクションを含む悪くない素体を持っているので、サポートとしてはこれくらいでも充分だろう。このカウンターによってさらなる騎士を引き込む下準備も行えるわけで、1枚のカードから出てくるリソースとしては充分すぎる。問題は、出てすぐに除去されると自身から代理騎士を呼び出しにくいという部分か。せっかくなので「石とぐろの海蛇」と一緒にプロテクション(多色)ブラザーズを結成するのも面白い。あいつはカウンターを乗せて出てくるので丁度良さそうだし。あと、エルドレイン以来久しぶりに登場した騎士であるという点も一応気にしてもいい部分か。騎士デッキの新たな選択肢ではあるが、4マナと重いので構築クラスでの戦力になりにくいのは残念。
 
バスリの結束 Basri’s Solidarity (1)(W) U
ソーサリー
あなたのコントロールする各クリーチャーに+1/+1カウンターを1つ置く。
 シンプルにして豪胆。効果としては灯争大戦にあった「団結の誓約」とだいたい同じ。あちらは3マナインスタント、こっちは2マナのソーサリー。単色で使えることも考えれば悪くないコスト調整である。一応灯争大戦には増殖という露骨なサポートがあったことは割り引いて考える必要があるが、今回だってバスリ関係のカードが色々とカウンターをいじってくれそうなので、白が濃いデッキなら重要度は高いと考えていいだろう。ちなみにこの手のカードが出てくるといつも比較してしまうのが「生育」である。20年の間に、どんどんカードが強くなるなぁ、と思う。いや、そもそもプロフェシーのカードと比較するのがおかしいのだが……当時は「おっ、これ強いやん!」って思ったものだけど。
 
天界の処罰者 Celestial Enforcer (2)(W) C
クリーチャー・人間、クレリック
2/3
(1)(W)(T):対象のクリーチャーをタップする。この能力は、あなたが飛行を持つクリーチャーをコントロールしている時にのみ起動できる。
 なんか変な方向に気を使ってるタッパー。起動コストはイコリアで活躍する「検問官」と同じ。1マナ重くなってステータスが+1/+1されており、「タッパーなんて別にステータスどうでもよくない?」という評価を考えれば、むしろ「検問官」の方が強い可能性が高い。しかし、その上でさらにタップのための条件が必要という制約があるため、全体的には弱体化していると見た方がいいだろう。まぁ、タッパーなんてリミテッドでは何しても強いのだから、多少制限強めでも構わないとは思うけども。一応、空から殴って地上は固めるっていう戦術は一貫しているのでデッキインを躊躇う必要はなさそうだ。
 
協約のペガサス/Concordia Pegasus(M20)」 C
 続投決定。今回は(今回も)白青のギミックに「飛行ビート」が推奨されているため、飛行を持っているというだけで人権(馬権)が発生している。意外にやり手。
 
封じ込める僧侶/Containment Priest(C14)」 R
 なんとまぁ、この人が基本セットに再録とは。これまでの収録先は「統率者2014」と「アルティメットマスターズ」だけなので、リーガルセットでの登場は今回が初。こいつが登場したことで、アンフェアなデッキにどんな影響が及ぶだろうか。パッと思いつくところでは「ジャイルーダ」「ヨーリオン」の相棒コンビが涙目になるかと思ったけど、すでに別な要因で涙目になってるので……。「エルズペス、死に打ち勝つ」あたりの(多少の)対策にはなるか? なお、ウィノータさんから毎晩届く恨みつらみは見て見ぬふり。
 
夜明けの突撃獣 Daybreak Charger (1)(W) C
クリーチャー・ユニコーン
3/1
〜が戦場に出た時、対象のクリーチャーは+2/+0の修正を受ける。
 2マナ3/1バニラはここ最近メキメキ数を増やしてきた「もっとも同型カードが多いデザイン」の一角。かつては緑の2/2が最多だったらしいのだが、白3/1がものすごい勢いで追い上げて肩を並べたのは、ひとえに「もう緑で2/2バニラなんて刷られないから」という理由も大きな部分。そしていよいよ、その現象が3/1にも訪れる。もう、コモンであってもバニラじゃ満足できない。「失われた群れのレオニン」の時点でその傾向は確認できたわけだが、いよいよバニラにも改革の時。場に出しただけで味方を+2は2マナなら文句なしの能力だが、こいつ自身の軽さもフル活用するならばなんとか1マナクリーチャーを用意したいので、デッキの方向性は自ずと制限される。ブン回った時のダメージ量は2マナの基準値を超えており、リミテッドでのうのうと序盤に土地を置くだけの対戦相手なら踏み潰すことも不可能ではないだろう。先手なら3ターン目に2枚目のこれを出して5/1の馬が突撃するプランだって現実的なレベルだ。さぁ、ボロスでビートだ。「栄光の頌歌」の活躍が見られないかなー。
 
果敢な一撃/Defiant Strike(WAR) C
 お手軽スペル&お手軽ドロー。先制攻撃もつかないのでこれで戦闘結果がひっくり返ることはほとんどないが、うまく相打ちまで持っていければ儲けもの。果敢と合わせればそれなりのトリックになるのだが、今回白はあんまり果敢と噛んでいないのでそういう用法はちょい厳しいか。緑か青と組んだときに「ドロー時誘発」を加速させるのに使おう。
 
叙爵/Dub(DOM)」 C
 「使うと割と強い」という不思議な評価軸にあった増強オーラ。実際、増強と先制攻撃の組み合わせは純正クリーチャー戦闘だけで対策しようとすると案外難しい。今回はオーラを応援したり騎士を応援したりするギミックはないため、純粋にカードパワーでの勝負。ちなみに今回のセット内でのエンチャントの壊れやすさは、だいたい並。
 
信仰の足枷/Faith’s Fetters(RAV)」 U
 みんな大好き! フェターがいよいよ基本セット入り。「ラヴニカ」で初登場し、リミテッドでは絶大な人気を誇った超がつくほどの便利カード。あらゆるパーマネントに対処できるという汎用性と、4点というおまけにしてはデカすぎるライフゲインが除去の枠を飛び越えた心遣いをみせ、いつのまにやらスタンレベルでも活躍していた。その歴史を鑑みて、各種サプライセットでもなんども再録されてきた名脇役である。そしていよいよ、ついに基本セットにて初再録。リミテッドで初手級の強さを誇るのはもちろんのこと、PWにまで対処可能なので構築だって充分に活躍の可能性があるだろう。なお、当然のようにアンコモンに格上げされているが、改めて見るに、これがコモンなわけないよな。
 
隼使いの達人 Falconer Adept (3)(W) U
クリーチャー・人間、兵士
2/3
〜が攻撃するたび、1/1で飛行を持つ、白の鳥・クリーチャー・トークンを1体、タップした攻撃状態で生成する。
 描かれているのはタルキール、アブザンの鷹匠。こういう役職はアブザンがなくなってドロモカになってもちゃんと活動できてるのだろうか。とりあえず、攻撃したときに仲間の鳥さんが駆けつけてくれるという鳥の愛情を一心に感じられる1枚。ただ、4マナ2/3だと高確率でこいつ自身は討ち死にするし、下手したら一緒に殴ってる鳥も討ち死にする。殴って得するタイミング、実はあんまりないんじゃないか説。一番確実なのは、こいつ自身に飛行などの回避能力を与えるパターンだろう。相手の空が手薄なら、そこから毎ターン群れをなして襲いかかる鳥葬モードに入ることが可能だ。最悪でも全軍増強などを握って「数が増える」ことに意味を持たせてから殴りに行きたい。
 
抵抗の妙技/Feat of Resistance(KTK)」 C
 タルキールはアブザン原産の高性能支援呪文が初めての再録。今回はアブザンの風味をそのままに、緑白がカウンターギミックを支援しているので利用できる幅はかなり広い。入れ替わりで秋に落ちる「神々の思し召し」とは役割が微妙に違うので完璧な代用とはいかないかもしれないが、候補たりうる1枚だろう。
 
強風の襲撃者 Gale Swooper (3)(W) C
クリーチャー・グリフィン
3/2 飛行
〜が戦場に出た時、対象のクリーチャーはターン終了時まで飛行を得る。
 「突撃するグリフィン」に能力を上乗せした完全上位互換クリーチャー。4マナパワー3のフライヤーという攻め手に加えて、登場時にさらにダメージを稼ぐ有用な飛行支援。コモンにしては出来過ぎの理想的なパッケージである。今回はこうして「既存のベースクリーチャーに能力ちょい足し」みたいなデザインが多く、いやでもクリーチャースペックの向上が見えるようになっている。これが「インフレ」でなければいいのだが……まぁ、今更かぁ。
 
栄光の頌歌/Glorious Anthem(10E)」 R
 「十字軍」が永久に存在をbanされたのに、自軍だけ増強のこっちは再録されるっていう。こっちの方がよっぽどわがままなカードなのにな! 実はかなり久しぶりの再録。ウィニー構成で押し込めるデッキが組めるなら、常に投入は検討されるべきカードだし、現在はそこまでライバルとなる同型カードがないので活躍のチャンスではある。ところで、このイラストの天使は誰だろう。この特徴的な多重羽はイオナさんっぽいか(単にゼンディカー天使っていうだけかもしれないけど)。
 



グリフィンの高楼 Griffin Aerie (1)(W) U
エンチャント
あなたの終了ステップの開始時に、あなたがこのターン3点以上のライフを得ていたなら、2/2で飛行を持つ、白のグリフィン・クリーチャー・トークンを1体生成する。
 ライフゲインギミックを支援する全自動グリフィン発生装置。「毎ターン3点はそこそこ厳しい条件かなぁ」と思うと敬遠してしまいそうなカードだが、そもそも2/2フライヤー1体で充分2マナの価値があるわけで、恒常的な生産はそこまで無理して狙う必要はない。極端な話、適当にライフゲインできたターンに出してエンドに1体トークンが出るだけでも2マナのカードとしては充分なのだ。そして当然、これを使うからには2体3体とグリフィン増産体制に入るのは待った無しだし、このカードが2枚とか出せちゃうとグリフィン祭り状態。リミテッドのデッキタイプを強く示唆するキーカードになりうる1枚だし、白単ライフは構築でも見かけるデッキなので、うまくいけばどこかにハマるパーツになるかも。
 
忍耐の偶像 Idol of Endurance (2)(W) R
アーティファクト
〜が戦場に出た時、あなたの墓地にある、点数で見たマナコストが3以下のクリーチャー・カードを全て〜が戦場を離れるまで追放する。
(1)(W)(T):ターン終了時まで、あなたは〜によって追放されたカードの中からクリーチャー呪文1つを、マナコストを支払うことなく唱えて良い。
 なんだかよく分からない有色アーティファクト。書いてあることはかなりすごい。何しろ墓地にある3マナ以下のクリーチャー呪文が全部戻ってくるのだから。もちろん無条件でそうなるわけではなく、1ターンに1枚ずつ、起動に2マナがかかるわけだが、それでも手札以外の場所からリソースが展開できるのは紛れもない事実だし、3マナのクリーチャーを唱えればマナの面でも得が出る。考えてみれば「1ターンに1枚ずつ、低コストの呪文を唱え直せる」のだから一世風靡ルールスに近い能力のカードである。ルールスと違うのは、戦場に出た時点でストックが決まるので、何度も同じカードを使いまわしたりはできないという部分。そのため事前に墓地を思い切り肥やしておくなどの工夫が必要だし、柔軟性には欠ける。見ている方向性は明確なカードなので、何か悪いことを考えるデッキは組めそうな気がする。いっそのことアーティファクトであることを利用して「湖に潜む者、エムリー」と合わせれば、アーティファクトクリーチャーをぐるぐるして何か楽しいことができそうではないか。
 
軍団の裁き/Legion’s Judgement(XLN)」 C
 イクサランでもそこそこ使われた白のデカブツ対策。最近はこの手の効果が必ずコモンに1枚くらいは入るようになっており、それに呼応するようにして緑を中心に「パワー4以上」のギミックが盛り込まれているのは分かり易すぎるマッチポンプ。サイドボードスタートでもいいとは思うが、リミテッドならあんまり無駄になる心配もないかな。
 
約束の光 Light of Promise (2)(W) U
エンチャント・オーラ
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされたクリーチャーは、「あなたがライフを得るたび、このクリーチャーの上に、その点数に等しい数の+1/+1カウンターを置く」を持つ。
 ライフゲインギミックを露骨に下世話にダイレクトに応援する節操のないオーラ。「アジャニの群れ仲間」と違って、得られるカウンターはゲインライフの数に等しい「老いざる精体」仕様。つまり「活力回復」でも+3。ゲームはすぐに異次元へ。絆魂持ちに張ってやれば自給自足の終わりなき成長物語へ。単体では何もやらないオーラなので中盤のピックでは興味のないプレイヤーからスルーされる可能性が高く、危険性の割に安くピックできそうなのも魅力と言えるかもしれない。さぁ、あとは一直線。一応、意外なところからバリスタコンビのサポートが可能なカードが出てきたわけだが(絆魂は別途ご用意ください)……まぁ、所詮オーラだしね……。
 
間に合わせの大隊/Makeshift Battalion(WAR)」 C
 灯争大戦からやってきた「ボロス頑張れ」を掲げる大隊クリーチャー。1ターン目に出せる1マナクリーチャーがいれば、2ターン目に3/1ユニコーン、3ターン目にこれで怒涛の攻めを継続することが可能。その爆発力はすでに灯争大戦のリミテッドでも証明済みだ。ちなみに今回珍しく、白には「鼓舞する突撃」系の全軍増強インスタントが用意されていない(全軍にカウンターを置く呪文ならアンコモンにある)。横並べで押し込むには赤の「燃えさかる炎」が必要になるのでボロス確定。まぁ、狙うなら迷わずにすむだろうが。
 
外交官、マンガラ Mangara, the Diplomat (3)(W) M
伝説のクリーチャー・人間、クレリック
2/4 絆魂
対戦相手がクリーチャーで攻撃するたび、2体以上のクリーチャーがあなたやあなたのコントロールするPWを攻撃しているなら、カードを1枚引く。
対戦相手が各ターンに2つ目の呪文を唱えるたび、カードを1枚引く。
 マンガラ! マンガラじゃないか! とびっくりしてみたものの、冷静に考えればマンガラについての知識ってほとんどなかったわ。「時のらせん」当時のリミテッドで「コロンドールのマンガラ」にはちょいちょいお世話になったが、あのセットは懐古ネタがあまりに多すぎたので、このよく知らないレジェンドのことを調べようという気もあんまり起こらず、「へぇ、そういう有名人がおるんやな」くらいでスルーしていた(流石のおっちゃんもミラージュ当時の世界は知らんのよ)。一応Wikiの記述はこちら。なかなかの苦労人の様子。「名前はアナグラムのアナグラム」とかいうわけのわからん情報もあるぞ。有能な外交官、というのが彼の性格特性のようだが、Magicにおける外交は「相手への理不尽な要求」と同義。相手が徒党を組もうとすると騒乱罪、呪文をいっぱい唱えようとするとテロ等準備罪でしょっぴくという。なんという弾圧政治だ。戦闘性能はそこそこだが、置いとくだけで相手は確実にげんなりする新たなタイプのヘイトベアー(4マナ)。まぁ、真っ先に殺されるんちゃうかな。
 
九つの命 Nine Lives (1)(W)(W) R
エンチャント
呪禁
いずれかの発生源があなたにダメージを与えるなら、それを軽減し、〜の上に具現カウンターを1つ置く。
〜の上に具現カウンターが9個以上置かれた時、〜を追放する。
〜が戦場を離れたとき、あなたはゲームに敗北する。
 にゃーーーーーん。無茶しやがって……な構図の猫が目印の不穏なチャレンジングエンチャント。これ、この猫ちゃんにレオニンどもの生命が8個宿ってるってことなのだろうか。まぁ、「猫は9つの命を持つ」という伝承って謂れがよくわかっていないらしいので、次元を跨いだ輪廻転生物語だと解釈しても良いのかもしれない。右下のやつなんかは明らかにミラディンレオニンなんだけども。さておき、そうして9個の命を授かった猫のトップダウンデザインで、「9回までなら殴られても平気」というバーサーカーみたいなデザインになった。これが日本文化なら「100万回殴られた猫」になるのに(もしくは100日後に死ぬネコかもしれん)。「九個の発生源からのダメージを被る」ということは、本来ならば最低9ライフは失うということになる。発生源からのダメージ量は確実に1点以上なわけで、その量を気にせず全てひっくるめて「1回」とカウントできるのだから、このエンチャントを張った時点でライフが9点の状態よりも生存力は確実に高い。つまり、そうしてライフが追い詰められた状態で展開すれば、額面以上にしぶとい耐久力が得られるということ。そう考えると、なんだか危険なようにも見えるが、案外手堅いカードではある。唯一の懸念は、そうして地道なダメージ以外の方法でこのエンチャントを破壊したり戻したりする方法がある場合。エンチャントを含む全体除去ってのはそう多くはないが、現在なら「スナップダックスの神話(色マナ支払いver)」なんかは危険だろうし、そこまで使われていないが「次元の浄化」「涙の氾濫」なども一撃死のトリガーである。構築クラスで現実的な天敵としては「予言された壊滅」なんてものも。そうしたカードとぶつかってしまうリスクはあるが、相手のデッキが特大火力などの一撃の重さで勝負するデッキだった場合の耐久力は魅力。ちなみに「物語の終わり」みたいなカードで場を離れたときの誘発能力を打ち消してしまうという裏技もあったりする。そしてもう、猫は生まれ変わることはありませんでした(終わり)。
 
群れを導くもの Pack Leader (1)(W) R
クリーチャー・犬
2/2
あなたのコントロールする他の犬は+1/+1の修正を受ける。
〜が攻撃するたび、このターン、あなたのコントロールする犬に与えられる戦闘ダメージを全て軽減する。
 犬!!!!!! 正直、個人的なこのセット最大のトピックは「犬」である。ついにWizards社がこの問題にメスを入れた。いわゆる、「ネコ科は全部ネコなのにイヌ科のクリーチャーの分類細かすぎ問題」である。一般的な犬っぽいやつには「猟犬/hound」が当てられているが、それ以外にも狼、狐、ジャッカルなどなど、それに比べてネコはライオンもチーターもカラカルも(レオニンも)全部ネコ。おかげでネコデッキは組めるのに、わんこデッキは絶対に組めないという不平等があったのだ。そしてついに、この問題が解決を見る日が……くるんだろうか。クリーチャータイプにエラッタは出されるのだろうか。正直、猟犬と狼はギリギリわかるけど狐は同じタイプになると違和感がある……いっそ「犬・狼」みたいな表記になったり? うーむ。まぁ、とにかくそんな革命の旗印となるわんこロードがこちら。軽量で手堅いロード性能に加え、殴った時に自身にもバリアを貼ってのびのび殴れるドッグラン仕様。今後の犬陣営の軍備に注目。わたしゃ猫派だけど、わんこも大好きです。今から超絶犬バカの真木孝一郎がハンドブックでどんなことを書くか想像できるわ。
 
やんちゃな犬 Rambunctious Mutt (3)(W)(W) C
クリーチャー・犬
3/4
〜が戦場に出た時、対象の、対戦相手のコントロールするアーティファクトかエンチャントを破壊する。
 最高のバカ犬。もう、初見で一目惚れしてしまった。超可愛い。犬ってネコに比べてお利口さんなイメージがあるのだけど、こういうどうしようもないところも可愛いのよねぇ。まぁ、3/4で暴れんじゃねぇよ、とは思うけども。ゲーム内では飼い主に一切迷惑をかけず、相手の置物だけを叩き割る「実はそういう風に調教されてんじゃねぇか」疑惑のムーブを見せてくれる。デザインに目新しさはないのだが、この手の対策クリーチャーって大体3マナとかなので、ある程度の肉として運用できた上で場に出た時にアドが取れるデザインは珍しいかも。あとは「相手が対象を出してないけど、とりあえず肉が欲しい」っていうときに出しちゃう欲求に抗えるかどうかなんだよなぁ。ベスト飼い主は「魅力的な王子」で決まりでしょうね。魅力的なバカ犬だぁ。
 
活力回復/Revitalize(M19)」 C
 1年のブランクを開けて復活した手軽なライフ調整&手札調整呪文。普通はライフゲイン呪文ってのはあまり出番が無いものだが、これだけ軽くてキャントリップだとなんとなくデッキインしてもそこまで抵抗はない。また、M19では白黒のライフゲインギミックのサポートとしても結構なニーズがあった。今回も白黒は同じギミックがあるのでさっさと再録されたのだろう。安易ではあるが、わかりやすくていいよね。
 
ルーンの光輪/Runed Halo(SHM)」 R
 当時の環境でも渋く活躍し、下の環境では特定のコンボデッキへのサイドボードなどに見ることできる名バイプレイヤーがリーガルセットで初の再録。今後の世界でもサイドボード候補として面白い存在。まだまだテーロスの存命期間が長いので、白単オーラみたいなエンチャント偏重のデッキなら良い選択肢になりそう(信心も多いぞ)。
 
穏やかな光の聖域 Sanctum of Tranquil Light (W) 
伝説のエンチャント・祭殿
(5)(W):対象のクリーチャーをタップする。この能力を起動するコストは、あなたがコントロールする祭殿1つにつき(1)少なくなる。
 本殿!!!!!!!! どこまでおじさんプレイヤーの懐古心を刺激するのだ! なんと「神河物語」で登場し、それから20年近くもの間一切新作が作られなかった特殊タイプ「祭殿」に、この度一気に新作が6枚も登場したのである。ちなみにサブタイプはあくまで「祭殿」であって、神河で登場したサイクルのカード名が「本殿/Honden」だっただけなので、今回は全て「聖域/Sanctum」というカード名になっているのはちょい残念要素だ。一応、フレーバーとしては神河の施設だと思うのだけど。まぁ、とにかく新たな祭殿カードが登場し、かつての神河本殿の力も増強されたことになる。何度か書いたことがあるかもしれないが、私は昔々、一応構築戦で大会に出ていた時期もあり、最も良い成績をおさめたのが、何を隠そう、神河ブロック構築の時に使用した「不朽の理想」を軸とした本殿デッキだったのである(まぁ、それでも「あと1勝で決勝卓」どまりだけども……)。そんな思い出の本殿の新作は、なるほど今回だって夢を見させてくれる存在に違いない。並べれば並べた分だけ効果が増強されるサイクルなわけだが、白は先輩の「浄火の本殿」からは想像できなかった、タッパーという斜め上の役職。単体ではタップに5マナもかかるお荷物でしかないが、仮にこれも含めて祭殿3枚が並べば起動コストは3マナ。それなりに現実的な数字だ。何より、このカード自体が1マナと軽いため、他の祭殿の為の下準備に適している。サイクル中でも最も「数を並べる前提」が強いカード。その分、ピック中は割と遅めまで流れてくることが期待できるが……やめろよ、こういう破滅フラグで楽しそうなカードをパックに紛れ込ませるのは!(スリヴァーの時と同じで、絶対俺はやりたくてしょうがなくなるんだよ) 余談だが、今回の祭殿サイクルの日本語版は、フレーバーが全て575でまとめられている。書式からして英語版もおそらくそうした韻文なのだろうと思われるが、多分神河っぽさの演出なんだろう。なんとも典雅なものである。
 
歴戦の神聖刃 Seasoned Hallowblade (1)(W) U
クリーチャー・人間、戦士
3/1
手札を1枚捨てる:〜をタップする。〜はターン終了時まで破壊不能を得る。
 イクサランの白い悪魔(吸血鬼)、「アダントの先兵」を思い出させるデンジャラスじじい。もちろんアダントとは色々と違っている。最大の違いは支払うべきリソースで、この手のビート用クリーチャーを採用したいデッキなら、アダントが支払っていた4ライフは事実上のノーコストみたいなもの。残念ながら手札1枚というのはあらゆるデッキでバカにならないリソースなので、「お高く」ついたのはこちらだ。さらに起動時にタップするおまけもついたため、攻撃に対応して除去が飛んだ場合、アダントならカエルのツラに小便をかけるがごとき意味しかなかったが、こちらのおっさんはその時点で一休みしてしまう。アダントに比べればまだまだ隙の多いクリーチャーだ。しかし、その分パワーはずっと3で固定されているのでブロック時にも文句なしで仕事をしてくれるのは老獪さのなせる技だし、ライフの支払いが無いということはもっと速いデッキとの対戦では渋く効いてくる要素となりうる。適材適所で、輝くデッキが現れる可能性は十分にあるだろう。
 
現場保存 Secure the Scene (4)(W) C
ソーサリー
対象の土地でないパーマネントを追放する。そのコントローラーは1/1で白の兵士・クリーチャー・トークンを1体生成する。
 アンコモンの「天使への昇天」に続き、コモンにも「除去として優秀だけど相手にボーナス」系のカードが。ただ、こいつは随分趣が違い、除去としての優秀さに対して相手へのお詫びが本当にどうでもいい。まぁ、5マナソーサリーなんだからこれくらいのバランスでもいいのだろうが、そんな微妙な誠意なら見せない方がマシなんじゃないか説。「天使の布告」と比べると、コストそのままでアーティファクトやPWに対応できるようになったのは純粋に強化であろう。これさえあれば大体の局面はなんとかなるわ。それにしても、現場の保存の仕方がめっちゃ雑
 
無私の救助犬 Selfless Savior (W) U
クリーチャー・犬
1/1
〜を生贄に捧げる:対象の他のクリーチャーは、ターン終了時まで破壊不能を得る。
 甲斐甲斐しくて涙が出る犬。同様のカードには直近でも「毅然たる番犬」がおり、わんこは常に他者のためにその身を捧げてくれるのだと涙が止まらない。「毅然たる番犬」と比べると素のステータスが低下してしまったが、その分起動にマナが必要なくなったのは大きなプラス。どうせこの手のカードに戦力としての期待はそこまでかけていないのだし、小回りの効く機動性を優先したデザインの方がうまく回せるだろう。「ちくしょう! 犬がいるからあの人間が殺せない! とりあえず犬だけでも死ね!」って除去を打ってきた相手を「一心同体」で弾いたりするとすごく気持ちが良さそうだけど、なんでそんなことしたいかはよく分からない。ちなみに最大の難点は、こちらは微妙に可愛くないイラストになっているということである。いや、このアホっぽさはむしろチャームポイントなのか?……その兜いるぅ?
 
包囲戦の打撃者 Siege Striker (2)(W) U
クリーチャー・人間、兵士
1/1 二段攻撃
〜が攻撃するたび、あなたのコントロールする好きな数のアンタップ状態のクリーチャーをタップして良い。〜は、この方法でタップしたクリーチャー1体につき、ターン終了時まで+1/+1の修正を受ける。
 みんなの力をオラにくれ、擬似「賛美」クリーチャーの新作。直近の先輩は「レーデヴの勇者」で、セレズニア出身のあちらは自力で後援会員の人数を増やすスカウト業務に優れ、リミテッドではゲームを決められる1枚だった。こちらの兵士はよそからサポーターを揃える必要があるが、その分戦闘能力に特化しているのが見どころ。二段攻撃を持つので1体タップするだけで脅威度は2倍。3/3や4/4程度でも人を殺せるキリングマシーンに変貌するだろう。やはりセレズニア系の横並べ推奨デッキでの活躍が期待される。その分、裸のオマエは1/1と超虚弱。そこを守れるかどうかが運命の分かれ道だ。
 
天界の語り部 Speaker of the Heavens (W) R
クリーチャー・人間、クレリック
1/1 警戒 絆魂
(T):4/4で飛行を持つ、白の天使・クリーチャー・トークンを1体生成する。この能力は、あなたのライフが初期ライフよりも7点以上多く、あなたがソーサリー呪文を唱えられるときにのみ起動できる。
 どっかで「北の将軍様」って言われてたけど、確かに似てるかも……。幸い、こちらが打ち込むのはミサイルではなくて天使トークンである。いや、大量破壊兵器には違いないけど。ギミックとしてはこちらもライフゲイン応援団だが、ゲインするたびではなく、まとめてゲインして閾値を超えたら爆発する「セラの高位僧」タイプ。7点という設定がなかなか絶妙で、自身の絆魂で1回殴れば、あとは3ライフゲイン×2で条件クリア。リミテッドでもそれなりに現実味のある数字じゃなかろうか。そして一度ノルマをクリアすれば、あとは毎ターン天使トークンが出せるわけで、相手もこのライフ条件を打ち破るのがかなり困難になる。そう考えると、勝ってるときに超勝てるカードではあるが、中盤以降に窮している状態で引いたら単なる小太りで終わってしまう。まぁ、1マナクリーチャーなんだからしょうがないのだろうけど
 
堅牢な盾仲間 Staunch Shieldmate (W) C
クリーチャー・ドワーフ、兵士
1/3
 これまたびっくり。いよいよコモンも1マナ1/3の時代だ。一応ステータスが強いということに若干の警戒はあるのだろうか、およそ種族ボーナスが発生しそうにないドワーフになっているあたりは微妙な配慮が伺える。上述の通りに今回の白は前のめり方向のコモンクリーチャーも割と揃っている。2ターン目に馬が突っ走れるようにするための1マナクリーチャーとしては悪くない。まぁ、そうでもない場合は、あんまり。もう1マナ払ったら飛ぶんだし。
 
素早い反応 Swift Response (1)(W) C
インスタント
対象のタップ状態のクリーチャーを破壊する。
 これすごいなぁ。「タップ状態のクリーチャーを殺す」系除去は、「攻撃クリーチャーのみに対処できる」という文脈の白の系譜なのだけど、もともと4マナソーサリーの「復讐」という呪文だった。これが様々な品種改良を加えて、もっとも軽量化に成功した事例が、このカードと似た名前の「迅速な報い/Swift Reckoning」。2マナソーサリーなのだが、魔巧というちょいめんどくさい条件を達成することでインスタントで使えるようになるというもの。つまりこの呪文の下位互換なのだが、これがなんとアンコモン。そして、当時はアンコで当然だと言えるくらいには優秀だったのだ。今回登場したこれ、コモン。2マナ。インスタント。つまりあれだけお世話になった「神聖なる矢」などの様々なカードをなぎ倒す圧倒的上位種。こんなもんが基本セットで印刷される時代なのか。白とは思えない堅実な除去力で、下手したら構築でも使えるレベル。これだから白って嫌いさ。ただ、イラストはなんか愉快。テーロスのサイクロプスっていっつも扱い悪いよな。
 
鍛え抜かれた古参兵 Tempered Veteran (1)(W) U
クリーチャー・人間、騎士
1/2
(W)(T):対象の、+1/+1カウンターが置かれたクリーチャーに+1/+1カウンターを1つ置く。
(4)(W)(W)(T):対象のクリーチャーに+1/+1カウンターを1つ置く。
 クセの強い指導教官。事前に訓練を受けている経験者大歓迎。その場合にはなんとわずか1マナでカウンター1つという大盤振る舞い。なるほど年の功は尋常では無いことがわかる。ただし、経験者がいない新卒ばっかりの現場では途端にその指導力が鈍ってしまう。ある程度慣れてる人間に現場でノウハウを教えるのは慣れているが、ズブの素人に丁寧に導入をするのが苦手という、割と古いタイプの力で教える指導者なのであろう。まぁ、時間をかければ新人さんでもものにはなるが、出来ればある程度即戦力が揃っている現場に登用したいところ。今回は「灯争大戦」同様に白緑にカウンター関係のギミックが集中しているので、そうした恵まれた仕事場を提供して存分に老害、違う、老獪ムーブを見せてもらおう。
 
勇敢な駿馬 Valorous Steed (4)(W) C
クリーチャー・ユニコーン
3/3 警戒
〜が戦場に出た時、2/2で警戒を持つ、白の騎士・クリーチャー・トークンを1体生成する。
 「独りぼっちのユニコーン」が本当に独りぼっちだったことを証明してしまうクリーチャー。あちらは別呪文として出来事を使わないと騎士が出てこなかったのに、こちらは自動で乗り手が付いてくる。マナ効率では圧倒的にこちらの方が良い。ただ、だからと言ってこっちが完全に優れているというわけでもなく、3マナアクションとして使えたぼっちの方が初動が早くて選択肢が多かったのは事実である。まぁ、この世界には出来事ボーナスなんてものはないので、やっぱり一括払いできた方がお得だとは思うけど。5マナで5/5相当というのは間違いなくお買い得。横並べ戦術の後押しとして。
 
ヴリンの翼馬/Vryn Wingmare(ORI)」 U
 「マジック・オリジン」でレアとして登場した厄介なペガサスが、何故かアンコモンに降格して登場。「スレイベンの守護者、サリア」と同様、書いてあることはかなりの問題児なのだが、当時の環境でもそこまで活躍しなかったため、大したやつではないと判断されたのだろう。確かに戦力としては最低限なので、刺さる相手以外には確かにどうでもいい馬なのだが。リミテッドで果敢デッキをやろうとしている人間にそっと出してやるとブチギレられる模様。まぁ、多分すぐに除去が飛んでくるよ。
 
護法の要塞 Warded Battlements (2)(W) C
クリーチャー・壁
0/3 防衛
あなたのコントロールする攻撃クリーチャーは+1/+0の修正を受ける。
 前のめりに後ろ向き。「俺は殴らないがみんなに頑張って欲しいものだ」の精神。攻撃クリーチャーのパワーだけ増強する効果は、もともと赤の「オークの軍旗」の能力。長い歴史を経ていろんな上位互換が誕生しているのでそれと比較してもしょうがないが、こちらの壁は、3マナと軽量化した上で一応ブロッカーの任も担当できるクリーチャーにそのまま搭載しているのである。まぁ、除去されやすいデザインなので信頼性は微妙なところだが、並べれば並べるほどに勢いを増すデザインは案外怖い。まぁ、殴りたい気持ちでいっぱいのデッキが壁を出してる時点で行動矛盾ではあるのだが……筋を通すわかりやすい方策は、やはり白青のフライヤー戦術だろう。これで地上を幾らかでも抑えながら、空を行くアタッカーの力を増してやるという使い方。飛行クリーチャーのパワーは貴重なのだから、壁を使ってでも押し上げてやるのは理にかなっている。まぁ、そんなうまく行かずにこの壁だけ2枚3枚と並べて絶望する光景も容易に想像できるのだが(そんなに入れるな)。
 
 

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