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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 改めて確認しとくと、今回は時間の都合上、全カードレビューではなく「気になったカードだけレビュー」になっています。全カードリスト公開のタイミングは自然とコモンの初公開の枚数が増えるので、最後となる今回は比較的切り捨てたカードが多いことはご了承ください。この度のレビューは後から補填する予定はないのでこれで最後になります。

 完全に個人的な好みだけでカードをピックアップしたので、「このカードも超強いじゃん」とか「このカードにもこんな小ネタが隠されてたのに」みたいな情報がある方はぜひ教えてください。

 


 
雪花石の徒党の仲裁者/Alabaster Host Intercessor

 平地サイクリング! 最近はもう、セットと関係ないキーワードをポロッと入れることにあんま抵抗がなくなってきてるな……まぁ、サイクリングは落葉樹能力なので基本土地サイクリングはグレーゾーンではあるが……ちなみに今回は各色のコモンにこうして「重いけど土地サイクリング付き」のクリーチャーが1体ずつ用意されている。この能力を導入してるってことは、「スカージ」などと同様に比較的遅い環境を想定してるってこと。まぁ、せっかくのお目見えになったバトルに活躍してもらいたいだろうし、ブレーキかけるのは当然の采配だろう。こちらのクリーチャーはコモンクリーチャーでリング除去を実現した画期的な1枚だが、まぁ、6マナだしね。

 


 
天使の介入/Angelic Intervention
 もう、ペスさんを天使と呼ぶことになんの抵抗もなくなっている……天使ってどういう概念なんでしょうね。人間のステージが上がると天使になるんだろうか? それはPWでもできるんだもんなぁ。まぁ、光素万歳ってことで。こちらの呪文はかつて構築レベルでも見かけた「抵抗の妙技」の防御範囲にPWも加えたアップグレード版。リミテ構築問わずの活躍が期待できる。
 
 
ボーラ投石手/Bola Slinger
 賛助能力をうまく使った一例。この手の「攻撃時誘発タッパー」はクリーチャー戦闘を促進したいという開発側の狙いに合わせて少しずつ増えてきているが、自身が殴らにゃならんのでどうやって恒常的に維持し続けるかが常に課題。こちらの猫は、そこを1ターン他人にパスして、出たターンに1回、自分が攻撃して1回と分業して最低限の回数をまかなおうという狙いである。まぁ、2/2状態で殴ったらほぼ確実に打ち取られるだろうからより短命になった感はあるが、その際にカウンターの1つが残せるなら御の字ってことだろう。ちなみにボーラを使ってタップするのは初代「レオニンのボーラ」からの鉄板ムーブ。このレオニンはどう見てもミラディンの種族ではないが、今はなきミラディンで生まれた技術を他の次元で継承していると考えると感慨深い。

 


 
割込み/Cut Short
 これ、「注目のストーリー」じゃないのはあくまで本筋からはズレた脇のお話だからだろうか。神河で息子のナシと対峙していたタミヨウを、皇様がバッサリと一刀両断。あまりに悲劇的だが、この後タミヨウの巻物が発動して「これをあなたが読んでいるということは、私はもうこの世にはいないでしょう……」を始めるという感動のシーンである。ナシくんには強く生きて欲しいし、将来的にはネズミPWになって活躍してほしいまである。カードとしてはかなり高性能な除去。召集つきなのでこの手の除去で注意しなきゃいけないマナの残し方にもかなり自由度があるし、「能力を起動したPW」まで狙い撃てるのは、効果的にもフレーバー的にも実に美味しい。出たターンの最後に逃げようとした魁斗を狙い撃ちできたときは気持ちよさそう。「皇、なんで〜!」
 
 
黄金鱗の飛空士/Golden-Scale Aeronaut
 このグライダー、どう見ても空飛べるようには見えないんだけど……。変な機体もそうだが、どうもサヒーリはイクサランで出会った恐竜のことがいたく気に入ったようで、モチーフにした発明品をいくつも発表している。このデザインで完成にこぎ着けちゃうのはサヒーリじゃなきゃ無理だろうよ。飛行付与できる賛助は嬉しいが、1ターン限定なのであまり効率は良くない。まぁ、「補給線の鶴」の亜種だと思えば。

 


 
キスキンの雄山羊乗り/Kithkin Billyrider

 前の記事で「ローウィンのカードがエルフばっかりだけどキスキンとか何してるんやろ」って書いたんですが、ちゃんといました。ローウィンのキスキンは「思考の糸」で意識を共有している種族で、そのことはなんとなくフレーバーからも想起させている。よかったよ、その団結力をファイレクシアの統一に活用されなくて。

 





 
次元壊しの掌握/Realmbreaker’s Grasp

 これ、1つ前のセットの「次元の撹乱」の完全下位互換なんだよな……。対象からPWが外され、能力の起動もマナ能力だけは解禁された。こうして前のセットのカードと比較されちゃう新作を作るの、最近はちょこちょこあるけどやっぱ可哀想だよな。まぁ、過去の事例に比べたら優秀なことに変わりはないから別にいいんだけど。やっぱリミテッドでの使用感の差を考えた調整なんだろうね。

 


 
巻物変容/Scrollshift

 フレーバーテキストで笑ってしまったので。「どんだけ持ってんねん」っていうのもそうだし、「お前日頃の記録に巻物使ってんのかい」ってのもある。ストリクスヘイヴンでは割と一般的な道具だったっけ。除去の回避手段、187能力の再利用などに使える小回りの効く効果で、キャントリップなのも嬉しい。講義中に講師を襲いたくなったらこのカードを使おう。

 

 


ギタクシアスの眼/Eyes of Gitaxias

 「やったぁ、最近落ちて困ってた視力が治ったぁ!」っていう絵が笑える。ギタ派はこのニョロニョロ眼が好きよね。効果は全然関係なさそうです。

 


 
光素蓄積のスカーブ/Hallo-Charged Skaab

 イニストラードの人工ゾンビといえばゲラルフさんとかが頑張って作っている研究の賜物なんだけど、つい最近降ってきた光素っていう謎の物質を早速取り込んで新作作っちゃってるあたり、イニストラードも随分余裕がありそうである。それにしても、カペナでも貴重品扱いだった光素、この調子でいろんな次元に拡散しちゃって大丈夫なんだろうか。下手したらファイレクシアの油以上に他の次元に影響与えたりしない?

 


 
眼魔の仔/Oculus Whelp
 「眼魔/Oculus」はかつてファイレクシアが送り込んできたホムンクルスの名で、死亡時に1枚引くことしか能がない可愛いやつだった。こちらのカードは、シルムガル族のドラゴンにそんな眼魔の魂を移植したものらしい。うまくいけば眼魔の能力を手にすることができる3/2フライヤーなので悪くない性能……なのだが、そんだけ頑張っても同じコモンの「タラスの見張り」に勝てないのが残念無念。あいつ、ほんと強かったんだな。

 


 
羽づくろう勇者/Preening Champion
 1枚でパーマネント2つが作れる3マナ2/2フライヤー。イメージが一番近いのは「エイヴンの永遠衆」だろうか。つまり相当強いってことで、今回は青が召集をフィーチャーしているのでこのようなデザインになっているのだろう。ちなみに、これを取り上げたのは単にカードとして強いってのもあるが、フレーバーテキストがあまりにひどくて笑ってしまったため。そんな理由かい。
 
 
儀礼の騎士/Protocol Knight
 フレーバーテキストがあまりにもアゾリウスですげぇ安心した。こんだけの事態でも変わらないのはすごいな……。クリーチャーとしては「氷山の徘徊者」が一番近いだろうか。「霜のオオヤマネコ」を一回り大きくしてこの制限ならかなり使いやすそう。
 
 
サイバの暗号術師/Saiba Cryptomancer

 賛助の使い方がうまいな、と感心した1枚。瞬速で呪禁付与なので、事実上のカウンター呪文として使用できる2マナクリーチャー。+1/+1カウンターのおまけもあるのでかなり使いやすそう。また、忍者でもあり、軽量のトリックでもあるので構築レベルで忍者デッキを組んだ時にも忍術のコマとして使いやすそうである。ちなみに、神河の技術者らしく最新鋭の電子技術を駆使しながらも、その辺を歩いてるちっちゃい神を助けてあげてるのがハートウォーミング。よく見るとこの神、顔がついててなんか可愛い。マスコット化してほしい。

 


 
破壊的な霊気体/Consuming Aetherborn

 純粋なエネルギー体に近い存在であるカラデシュの霊気体。彼らはその生態が不安定なため、世界的にも短命な種族として知られている。そんな彼らが……ファイレクシアンからの抽出物をエネルギーとして吸っちゃってるらしい。まぁ、生きながらえられるならそれでもいいが……大丈夫? 副作用とかない? 油の影響ダイレクトに受けたりしない? ……絆魂付与してくれる優しいやつです。


 
 
堕落した確信/Corrupted Conviction
 ノーンに「やぁっておしまい!」って言われたアジャニがあらほらさっさーしてる「注目のストーリー」。犠牲になったのはシェオルドレッドさんで、彼女の実力やこれまでの功績を考えれば、あまりにあっけない最期であった。こうしてみると、ダークアジャにゃんもしゅっとしてて格好いい部分があるので、アジャニは今後の活動時に必要に応じてダークモードも使いこなせる闇の戦士として活躍したら悲劇のヒーロー味が増していいかもしれん。ちなみにカードとしては「村の儀式」と全く同じ。まぁ、村の因習の犠牲になるのも、ノーン様に逆らって村八分にされるのも大して変わらんってことやね。
 
 
刻まれた使い魔/Etched Familiar
 これは気づいた時にちょっと嬉しくなってしまったのだが、かつてカラデシュのリミテッドで大活躍した「金線の使い魔」が油堕ちした姿である。自慢げにお勧めしていた珍品売りのチャミーも流石に不良品になって手に余ってしまったようで、在庫処分に余念がない様子だ。レアリティが下がったのでカードは引けなくなってしまったが、その分パワーが上がり、ルーズライフで凶暴性も増した。まぁ、こうなると全然別なカードですね。
 
 
刻印の徒党の破滅運び/Etched Host Doombringer

 バトルの額面に直接触れられる面白い効果を持っている。戦闘以外でバトルに影響を与える能力は今回バトル色に認定された赤と緑には豊富に用意されているのだが、黒でそれができるのはこいつだけ。まぁ、だからとて効率がいいかどうかは微妙だが……デーモンにしては随分おとなしい能力だな。

 


 
鼠の密通者/Nezumi Informant
 フレーバーテキストを見ると、このネズミさんはファイレクシアンのことを「よその組のカチコミ」だと思っている様子。節子、それ家紋ちゃう。……いや、家紋といえば家紋なのか……。「2マナで手札を捨てさせるネズミ」という伝統芸能を引き継いだ者。神河では何故かこの役割が昆虫のものになっていたが、やっぱネズミの方が落ち着くね。今回は黒赤のサクり戦術の燃料として活躍してくれそう。あと、一応ネズミの数が増えたのでカルモニクスくんが構築で活躍できる可能性が微増。

 


 
終身油唱師/Tenured Oilcaster
 このクリーチャー、名前からすると元の姿は「終身書唱師/Tenured Inkcaster」で間違いないと思うんだけど、名前以外に共通点があんまり無いから微妙なんだよな……職業も邪術師からウィザードになってるし……一応今回のイラストで彼女の頭の上に浮いてるΦマークはインクで書かれてるっぽいんだが。せめてフレーバーがあればもうちょい色々妄想できて楽しかったのに。4マナ5/4威迫までいければ、青黒の切削系デッキのいいアタッカー。
 
 
死滅都市の開封/Unseal the Necropolis

 おいボーラス、負けたなら余計なもの残さないできっちり片付けしてから封印されてよ……。アモンケットに備蓄しておいた「永遠衆の素材」がファイレクシアに発見されてしまった模様。まぁ、終わってみれば大した被害を出さずに済んだわけだが……アモンケットの人らはちゃんと過去の災害と向き合って処理を考えていかなきゃダメね。インスタントで使えるのでそこそこ便利な回収呪文。手軽にアドに繋がるのは悪くなさそう。


 
 
弱者成敗/Vanquish the Weak

 この名前のカードを再録して、ニューカペナの惨状を表したのは性格が悪くて良い。まぁなぁ、ニューカペナの人たちにとっての天使って「伝説には残ってるけど姿を見せなかった救済者」なわけで、いきなりそれっぽいものが他次元から降ってきたら、そりゃ喜ぶよ。イラストが「ライブで盛り上がってるオタク」みたいでなんか草。彼女の錫杖がだんだんマイクスタンドに見えてきたわ。アトラクサちゃーん! 回ってー! 今日も可愛いよー! 


 
 
灼熱の突撃/Coming In Hot
 これが「注目のストーリー」なのかよ。コスさんの地操術でもって次元壊しに向けて思いっきり射出されてるチャンドラの図。この後、レンも同じように飛びます。そんで着地方法がわかんなくてちょっとトラブります。これだから赤のPWって連中は。カードとしては「果敢な逃亡」の完全同型で、さらに「果敢な逃亡」も「嵐の一撃」の再版なので、これで全く同じ効果の呪文が3種類存在することになる。別に名前変える必要なかった気がするけど。
 
 
焼炉の徒党の突撃者/Furnace Host Charger

 基本土地サイクリングサイクルの赤。シンプルに5/5速攻だけでなんも気になる点はないんだけど、ただ1つ……フレーバーテキストの「かち込む」って、正しい日本語か? 少なくとも辞書に記載はない俗語っぽいのだが……いや、俗語を使っちゃいけないって決まりはないから別にいいんだけど、ここでわざわざ使ってる意味がよく分からんのだよな(英語だと単にcrash intoだし)。

 

 


ミラディンの悪断/Mirran Banesplitter
 いわゆる「速接」能力を持つインスタント感覚の装備品。1マナで+2できるのでコンバットトリックとして悪くない。まぁ、そんな性能はいいとして、気になるのはまずイラスト。どう見ても「ミラディンのバルディッシュ」と同じ得物にしか見えないんだが、なんで名前が違うんだろうか。そして名前といえばまず「悪断」って何さ、というツッコミが入ると思うが、これは英語名を直訳してそうなっちゃったからしょうがない。英語の「Banesplitter」は明らかにミラディン装備品の始祖たる「骨断ちの矛槍/Bonesplitter」のもじりで、一応装備効果も全く一緒。こうなるとやっぱりバルディッシュだけ微妙に効果が違うのが浮いてるんだよな。
 
 
オナッケの投槍兵/Onakke Javelineer

 遠方から槍をぶん投げてバトルに介入する小狡いオーガ。ボディが普通にでけぇんだから直接かち込みにいったらええやんけ。まぁ、そんなずるいオーガのことは置いといて、気になるのはこちらもフレーバーテキストだ。シャンダラーのオナッケは、リリアナやガラクを振り回したあの「鎖のヴェール」が眠っていた場所として知られているが、この度、ポータルで次元間が繋がったことで、リリアナが持ち出していたヴェールの存在が何かやらかしている様子。この書き方だと、多分現在ヴェールはラヴニカに保管されてるってことなのね。リリアナはストリクスヘイヴンで教鞭を取っていたはずなので、もう呪いに面倒をかけられたくなくてジェイスあたりに預けてたんだろうか。それが元あった次元の何かと繋がって……なんか、大きな波乱の幕開けっぽくないですか?


 
 
ラルの援軍/Ral’s Reinforcements

 ラル! そういやお前おったな! 何してんねん、もっと働け。援軍いうてそんなみみっちいエレメンタル呼んだくらいで一仕事した気になるなよ。まぁ、今回のイゼットは召集カラーなのでこのトークン2体はめっちゃ大事なんですけどね。エレメンタルの表情がちょっと煽ってきてるやん。

 


 
元凶の粉砕/Shatter the Source

 これはイラストや効果、カード名からしてナヒリの最期っぽいんだよなぁ……結局、ゼンディカーの同胞であるはずのコーたちに捕らえられて殺されてしまったんだろうか。「元凶」と呼ばれるのもなんだか辛いが……まぁ、色んな意味で元凶だったもんなぁ……。

 


 
レンの決意/Wrenn’s Resolve
 全ての力を注ぎ込んで次元壊しのコントロールを得るに至ったレンさんの決死行を描いた「注目のストーリー」。彼女のうちなる炎が見事にファイレクシアの技術に打ち勝ったのである。そんだけ劇的な彼女の頑張りだが……コモンの「無謀なる衝動」の同型再版である。なんでや、こんだけ頑張って無謀だの衝動だのって。……まぁ、事実かもしれんが。
 
 
アトラクサの討死/Atraxa’s Fall

 あれだけブイブイ言わせてたアトラクサさんも、死ぬ時は案外あっけないもんである。モブによってたかって殺されてしまったのは悲しいが……まぁ、ニューカペナ目線での戦いを劇場アニメとかにしたらラスボスには違いないので、せいぜい都市次元でのみ、彼女の蛮行を語り継いでほしい。カードの内容としてはいつもの緑のユーティリティ対策だが、今回はそこにバトルも追加。「バトルを破壊する」は決してバトルのクリアではなく、相手が設置したバトルを攻略される前に破壊する効果である。これで間違って自分のバトルを壊さないように。

 


 
ファーティリドの好意/Fertilid’s Favor
 ひねりの効いたカードという意味ではこれがかなり好きかも。「ファーティリド」はローウィンで登場したエレメンタルの1体。+1/+1カウンターがらみの能力で、マナ加速に使えるという利便性が評価され、その後はサプライセットなどでちょいちょい再録されるようになっていた。イコリアでも再録されたので覚えている人もいるかもしれない。そして、そんなファーティリドの能力を「土地サーチ」と「+1/+1カウンター」の2つに分け、どちらもいただいてしまおうってのがこの呪文である。その名の通り、ファーティリドから何かをもらっている感じがあってとても心温まる。土地サーチ呪文が4マナはやや重いが、カウンター増強のついでと考えりゃかなり便利な呪文だ。ちなみに、フレーバーテキストで心強いことを言ってはいるが、「いや、お前ら毎回その闇には負けてんねんで」というツッコミは勘弁してあげてください。
 
 
巨大化した害獣/Overgrown Pest

 イラストが怖い。寝ない子誰だ。ストリクスヘイヴンのウィザーブルームが買っていた害獣トークン。ライフゲインもできる優しい実験動物たちが逃げ出し、突然変異で大きくなったらしい。まぁ、大きくなったっつっても1/1が2/2になっただけなんだけども。元々あんまり危険のない生き物なので、「害獣」という日本語訳が大仰なだけかもしれない。で、その害獣がなぜか知らないけど変身カードのサーチ役を務める。土地も選べるのでハズレを引かされる心配もないし、場に出た時点でアド1枚が確定する実に甲斐甲斐しい害獣なのだ。でも顔は怖い。


 
 
物静かな腐敗尾/Placid Rottentail

 可愛い。うん? 可愛いのか? ……うーん……ギリギリ可愛い! イコリア産の生物は外見の評価が難しいのよねぇ……。というわけで「可愛い」と言いたかっただけのカードです。何がどうなったらこのウサギがこんな能力になるのかは分からないんですが、3マナでの増強効果はかなり強力。残念ながら今回墓地肥やしは青黒の領分だが、例えば青緑で組んでルーターから墓地に送り込むといった方法も。


 
 
前兆の追跡者/Portent Tracker

 後先考えずただひたすらにお祭り騒ぎを続けることで有名なテーロスのサティロスだが、流石にこの度の侵攻では肝が冷えたようで、こちらのクリーチャーも真顔、というか困り顔である。しかも侵略が始まる前に「前兆」としてお告げを受け取ってしまったようで……「え、俺何したらいいの?」みたいな顔である。2マナのマナソースなのでニーズはそこそこ。ついでに何故か知らんけどバトルカードの内容をいじる戦術家としての側面も持ち合わせている。これはあれですかね、「事前に予測できていたので、戦争に挑む際の準備が相手より有利だったんですわ」みたいなことかしら。


 
 
希望の種子/Seed of Hope
 花京院、アヴドゥル、イギー、終わったよ……みたいなことを言ってるテフェリー。全ての決着がつき、レンが最後に残したどんぐりを念願の故郷・ザルファーの地に植えるテフェリーを描いた「注目のストーリー」。此度の戦争が映画だったとするなら、スタッフロールの後に風にそよぐ草原からこのシーンが始まり、立ち去るテフェリーの背中を映しながら、最後は揺れる一輪の花だけ写して「fin」だろうか。いいシーンである。まぁ、コモンのちょっとした「濾過」カードでしかないんだけど。1マナと最軽量な上に2ライフまでもらえるので、同型呪文の中でも比較的ストレスなく入れられそうなスペック。万一これでパーマネントカードが落ちなかった場合はエンディングどころじゃねぇが、それは自分の日頃の行いやデッキ構築が悪いだけなので諦めよう。
 
 
戦争歴史家/War Historian

 やたらにド派手な格好をした翁院のモンク。髪型が完全に平八。なるほど、フレーバーに書かれている理屈も一理あって、この世界の住人なら神の乱の伝承を語り継いでいるため、今回のようなとんでも次元バトルもそこまで驚くものじゃなかったのか。まぁ、だからって戦争がらみの殴り合いで無敵になれるっていう意味もわからんが。3マナ3/3到達と、コモンのくせに素で基準点をクリアしているため、バトルデッキ以外でも普通に使える。バトルデッキだったら言わずもがなの鬱陶しさ。


 
 
ファイレクシアの文書管理人/Pyrexian Archivist
 これもちゃんと一目で気づくことができただろうか。元ネタは「歯車の文書管理人」。元ネタというか、ほぼ同型再版なんだけども。変わっているのは種族に「ファイレクシアン」が追加されたことだけ。ストリクスヘイヴンの巨大な図書館を守っていた自動機械もご丁寧に油まみれになったようだ。正直、当時の環境でも「歯車の文書管理人」が使われた記憶はないのでなんでわざわざ再録したのかはよく分からんが、でかい無色クリーチャーを1枚くらい置いときたかったんでしょうかね。「図書館ではお静かに」だったところが「声出したら見つかって殺される」になってるのが愉快ですな。

 


 
這い回る偵察機/Skittering Surveyor
 この度のカードレビュー、最後に取り上げるのがよりによってこの再録カードってのもどうかと思うが……まぁ、面白かったので。初登場は「ドミナリア」で、今回は細工の様子などから見ておそらくカラデシュ産の機械だと思われる。「羽ばたき飛行機械」のフレーバーで「どんな次元の工匠も必ず羽ばたき飛行機械を作る」みたいなことが言われていたが、この機械もちょっと技術が進めばあらゆる次元で開発されるものらしい。次元によってだいぶデザインも違うので、その差から色々と設計理念を考えてみるのも楽しいかもしれない。あと、「今回のリミテはそこそこ色が広げやすそうだな」とかも想像してみると楽しいかもしれない。
 ちなみに、今回紹介するカードはこれが最後ということで、お気づきだろうか。今回のセット、世にも珍しい「レア・アンコの土地が存在しない」セットになっているのだ。入れる必要がないと判断されたのか、それとも単にスロットが足りなかっただけなのか。長年エキスパンションの広がりは見てきたが、流石にアンコ以上の土地ゼロという環境は初めてかもしれない。……あ、ごめん、「レギオン」があったわ。
 

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コメント
無題
アゾリウスのカタブツ感やイゼットの何言ってんだこいつ感溢れるFTを読むと安心感が凄いです
今回は次元間お祭りなのでともかくですが個人的にはキーワード能力の乱用はできれば避けて欲しいところです
【2023/04/09 12:12】 NAME[NONAME] WEBLINK[] EDIT[]
Re:無題
今回限りで言えば「未来予知」に近いぶっ壊れセットを狙ってる感はありますからね。

最近の「単体キーワードこっそり混ぜ込み」路線は複雑さがいたずらに増えてしまうだけなのでねぇ。
【2023/04/09 17:56】


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