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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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  いきなり話が分かりやすくなった第3話。この作品は、本当はアニメオリジナルの貴重な作品だからゆっくりとその中身を吟味していきたいと思っているのに、制作者側が余計なフィールドで芳ばしい話ばかりを持ち込んでくるため、なんだか妙な見方を強いられているような気になってくるのが難点です。やっぱり、せめて放送中くらいは製作側は「とにかく作品を見て」っていうスタンスにして黙っていた方がいいのかもしれない。

 前回突如エンリに誘拐され、マグロ漁のごとき状態でアジトへと連れ込まれたクレインとネッサ。宙づりの状態でどれだけ飛んだのかはよく分からないが、あれだけ密着した状態でずっと2人きりっていうのはそれだけでドギマギシチュエーションであった気もする。その割にクレインにはそういう様子がなかったのが残念無念。そして到着したのは、フラクタルシステムから解放された一派であるロストミレニアムの集合した村落である。この段階で、ようやくこの物語の大きな構造が理解出来るようになる。1話の時点でクレインが漏らしていたので何となく予想はついていたが、人類全てを統べる「フラクタルシステム」の善悪を問うことで、体制側と対抗勢力がはっきりと分かれ、そこにイデオロギーの衝突が描かれる。骨董品好きでドッペルを毛嫌いするクレインもあまり体制側とは言えないスタンスだが、より明確に対抗意志を示すために「フラクタルターミナル」と呼ばれる受信器官を摘出した人々の様子を見て、さらに突っ込んだ状態でフラクタルと己の付き合い方を考えることが出来るようになるわけだ。

 クレインは最初の時点では、ロストミレニアムの主義主張にはあまり好意的でない態度を取っている。そらまぁ、現代でいえば突然原初の生活に帰った方が人は自然である、と唱える新興宗教にぶつかったようなものであるから、「フラクタルターミナルを摘出する」という行きすぎた教義に「一般人」であるクレインが抵抗を示すのは当たり前のこと。つれて来られた理由もよく分からないのだから、どれだけ興味深いものを見せられたとしても、そこに反感を覚えるのは当然の反応といえるだろう。しかし、そんな硬化した態度もたった1杯のスープで氷解する。合成食糧のみを糧としてきたクレインにとって、「普通の料理」は実に衝撃的だったというお話。ま、分かりやすい処理かな。

 「フラクタルは本当に必要なのか」という疑問が少しずつ芽生えていく中で、今度はいきなり「星祭り」の打倒に挑むことになる村の面々。説明を聞くと、星祭りは集団アップデートを目的とした一種の洗脳儀式であるという。だからこそ、悪しきフラクタルシステムを象徴する、確実に潰さなければいけない儀式であると。

 ふむ、話は分かる。分かるのだが、だからといって突然武器を手に乗り込んでいって、儀式を行っている巫女側だけでなく集まった一般聴衆すら無差別に撃ちまくる展開はいかがなものか。彼らの大義名分は「フラクタルでは得られない真の自由の獲得」であり、そのためにまず自分たちの体内からターミナルを摘出した。そこまでは個々人の選択なので問題無いのだが、そこから一歩進んで、今度はフラクタルに取り込まれた体制側の人間なら殺してしまって構わないという。流石にそれはおかしいのではないか?

 そもそも、あの星祭りというイベントの規模もよく分からない。バルーンがどうこう言っているってことは、あの祭りは全世界同時アップデートのタイミングであるはず。そうでなければ管理側にもかなりの負担がかかるだろう。にも関わらず、会場にはそこまで大勢が詰めかけていたようにも見えないし、管理側もそんなに厳重なチェックをしているように見えない。あくまで地方の催し物程度のものである。ってことは、世界各地で同様の「星祭り」会場が多数存在しているということ。そんな草の根活動を1つ1つ潰したところで、ロストミレニアム側にもそこまで恩恵があるとも思えない。そもそも、クレインが「星祭りの期日が早まった」ことを知らなかった時点で、「ターミナル所有者は全員確実に星祭りに参加する」というお題目も嘘になっているのだ。世界設定が明らかになっているようで、実はますますよく分からない状態になっていたりするのである。これはちょっと困る。

 事態はそれだけでなくさらなる混迷を極め、現れ出でたる2人目のネッサ(おそらく「本物の」ネッサ)、そしていつの間にか姿を消していたフリュネの再登場。この世界における正義とは何なのか。エンリやスンダは一体何がやりたいのか。そして、クレインが求めるべき「正しさ」はどこにあるのか。まだまだフワフワと設定の不安定さが漂う中でのお話は、今後も視聴者に色々と労苦を背負わせてきそうである。うーむ。今回は画面的にはそこまで面白いものが得られなかったのだが、ちゃんと視聴者を引っ張り込むだけの誘致要因を保持しきれるだろうか。

 今日のハイライト。ゆかち可愛い。あれだけフラクタルから逃れようとしていた連中が集まってるのに、トイレにはあんなハイテクな健康チェック装置を配備してるのね。でも、正直あそこで用を足すの嫌だな……

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