ドラフト通信No.24 3/4

 ３月４日　ドラフト模様（MBS,SOM×２）

ピック順　【Sangriter】→【Newcomer】→【Thraxi】→【Serra】→【Alessi】

　包囲戦４戦目。１回につき５パックしか使わないので、全然包囲戦のカードが揃わないのが困りもの。どこかでシールド戦でもやってパック剥いちまおうかなぁ……ひとまずテゼレット先生がすごく欲しいんじゃよ。なんで試し組みしたデッキのうち２つにテゼレットさんが入ってるんだろう。あの人楽しすぎる。ま、ワールドウェイクをあれだけ剥いてジェイスさんに巡り会えなかった人間が言っても説得力ねぇけどな！

　ちなみに業務連絡ですが、来週は確実に人員が揃わないらしいので、集まっても無駄です。

 　　　　ＡＬ　ＳＥ　ＴＨ　ＳＡ　ＮＣ

ＡＬ　　ー　　○　　×　　×　　◎　　２ー２　３

ＳＥ　　×　　ー　　×　　×　　◎　　１ー３　４

ＴＨ　　○　　◎　　ー　　×　　×　　２ー２　２

ＳＡ　　◎　　◎　　◎　　ー　　◎　　４ー０　１

ＮＣ　　×　　×　　○　　×　　ー　　１ー３　５

 

１位　【Sangriter】　黒緑　＜皮剥ぎの鞘　法務官の手　屍肉の呼び声＞

　実は、前回の通信のプレイヤー雑感で、ちょいと「我々の中での色の偏り」について突いてみたんですね。「特定のプレイヤーが特定の色ばかり使ってるから、環境がマンネリ化しとるぞ」とね。ひょっとしたら、これで少し揺れが起こって、またピックに新鮮味が戻るんじゃないかと。実際、あるところにはその影響が出たのですが、まぁ、出ないもんは出ない。「感染とか見るのもやるのも初めてや」という大嘘をかましながら構築されたまれに見る純度の黒緑感染。気づけばパーフェクトでの全勝優勝ですよ。ホームグラウンド勝率半端ねぇな。どこぞの中京球団かよ。一応具体的な中身にも触れておくと、「法務官の手」が率いる感染軍は切り込み隊長「肉喰いインプ」を中心に「嚢胞抱え」×２と「胆液爪のマイア」×２という安心の突撃性能。もちろん「死体の野犬」もいるだろうし、「疫病口獣」や「ヴィリジアンの堕落者」という非感染生物を入れている部分も、「汚れた一撃」で優しくケア。８引き５引きでゆっくり回収した「闇の掌握」×２がさらなる安心感をお届けしているぞ。あのね、無理。理不尽。どっかで見たガイドラインに合わせると、以下の展開↓

第１話「マイアたくさん流した、ような……」　毒１

第２話「それはとっても速いなって」　　　　毒２

第３話「もう何もかも＋１／＋１」　　　　毒４

第４話「除去も、飛行も、あるんだよ」　毒８

第５話「対策なんて、あるわけない」　毒９

第６話「そんなの絶対おかしいよ」

 

２位　【Thraxi】　青白　＜勝利の伝令　鋼のヘルカイト　かき鳴らし鳥＞

　２勝２敗の五分でマッチの関係からこの位置になっているが、正直あんまり勝ったという印象ではなく、「勝因は？」と問われたら「相手の事故です」と答えるしかない。私に敗れた２人は、単純に土地が止まっただけなのである。客観的に見て、今回一番しょうもないデッキを組んだのは私だ。どうにも私はコンセプトデッキのコンセプトの方だけを優先して実利を見ない傾向が強くて、今回見ちゃったドリームは、１パック目２引き５引きで集まった「ヴィダルケンの注入者」。以前の青単パーミッションデッキでもそれなりの強さを見せたこのクリーチャーを骨までしゃぶろうと思い立ち、そのまま「蓄積カウンターラブデッキ」に向かってしまった。と言っても、集まった蓄積カウンター関係カードは「ゴーレムの鋳造所」×２に「思考の三角護符」「屍気の香炉」くらい（「叫び角笛」は流石に途中で抜いた）。これに増殖と飛行ビートの概念を合わせたかなり遅いタイプのコントロール。決め技レアとして「鋼のヘルカイト」「勝利の伝令」、そして一撃必殺ソリトンキャノンなどのギミックもあるのだが、どれもこれも６マナ近辺がスタートで気が長く、今回は白除去が無いので序盤の攻めに覿面弱いと来ている。ま、失敗デッキ。「かき鳴らし鳥」が一人で増殖を頑張ってくれた時のゴーレムっぷりは半端無かったけど、輝いたのはその一瞬だけやな。あたしって、ほんとバカ。

 

３位　【Alessi】　白赤　＜ヘルカイトの点火者　マイア鍛冶　金属の駿馬＞

　「ヘルカイトの点火者」というそこそこの駒を手に入れたことにより、長きにわたる黒緑の呪いからようやく解放された。流石の経験値からか、その後のピック進行は実にスムーズで、出来上がったデッキは白の金属術の典型通り。「マイア鍛冶」が２ターン目に出れば、そこから毎ターンマイアトークンが増やせるくらいの出来である。そうして補充した人員に「ダークスティールの斧」を握らせたり、「マイアの感電者」で拡充したり。「胆液の水源」「転倒の磁石」「錆びた秘宝」「嵌め乗りの滑空者」。いやぁ、「きらめく鷹」も安心してプレイ出来るってもんですよ。赤は除去が無いのであまり目立たない位置取りだが、この環境では「火膨れ杖のシャーマン」×２だけでも存在感充分だしね。色かぶりが多かったにしては、良いデッキだったと思います。土地が３枚で止まらなければ。あと「法務官の手」が絡んで５ターンキルとかされなければ。

 

４位　【Serra】　緑黒　＜ファイレクシアのハイドラ　皮裂き　ミミックの大桶＞

　前回通信の「色偏り報告」の影響が出たのがここである。長年住み慣れた白を離れ、移ってきたのは対極にある感染デッキ。「ファイレクシアのハイドラ」スタートというぼちぼちの立ち上がりだし、上２人も感染デッキでは無い。悪くないポジショニングである。しかし、最終的にトップをとった感染デッキとは明暗を分けることになってしまった。その差はあくまで結果論だが、やはりクリーチャー数の差、そして除去の差。トップのデッキは「闇の掌握」×２「煙霧吐き」×２「病気の拡散」と潤沢な除去があるのに対し、こちらは「皮裂き」という若干かみ合わないパワーカードと「喉首狙い」の２枚。ちょっと心配な数である。そして、感染・増殖絡みのクリーチャー数も、トップのデッキは１３枚のカードを擁するのに対し、こちらは９枚と及ばず。「解剖妖魔」「黒割れのゴブリン」など、そこまで質を伴っていないのも残念なところだ。同じ「法務官の手」を持っていても、やはり数が違えばその破壊力には差が付いてしまうものである。ピックチャンスで「暴走の先導」を取り逃しているのは痛かったか。

 

５位　【Newcomer】　白赤　＜ファイレクシアの再誕　肉体と精神の剣　生体融合外骨格＞

　こちらは一切のブレを見せず、相変わらず安住の地である白でごろごろし続けているデッキ。いい加減に飽きないものなんだろうか。ま、１引きが鬼レアだから仕方ないっちゃぁ仕方ないわけだが……で、そんなラスゴスタートデッキだが、あんまりラスゴが活躍したという話も聞かず、気づけば最下位。唯一負けている身としては、それなりの金属術ベースに「ガルマの保護者」がひたすら殴ってくる構成は脅威以外の何物でもなく、「肉体と精神の剣」なんて言われた日にゃ青メインのデッキは涙目だったのだが、どうやら、世界の他のデッキはそんなものを許すような甘い構成では無かった模様。さっさと感染でたたきつぶしたり、余裕で装備品の１つや２つ割れたり、苦労を知らない若い子にお仕置きするには充分な差があったようだ。しかしホントに強かったな……お前じゃない、神話の剣が強かっただけだ。

 

 

今回のピック表

 

　【Sangriter】（黒緑）　→【Newcomer】（白赤）→　【Thraxi】(青白)

　　↑　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓

　【Alessi】（白赤）　　　　　　　　←　　　　　　【Serra】（緑黒）