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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「悪食令嬢と狂血公爵」 5→5

 ナーロッパに世界を移し、「ただひたすら甘々な青春カップルを見守る」作品の3本目。こちらは青春というのとはちょっと違うかもしれないが、「両想い以外の何ものでもない」男女がいちゃこらするだけという骨子部分は一緒である。「私の幸せな結婚」っていうタイトルでも特に問題ない作品でもある。

 1話目で想定された中身から1ミリもズレずに単に2人して飯食いながらイチャイチャするだけなのでどう足掻いても加点要素は無いのだが、絶対条件である「メインヒロインが可愛い」はまず達成されているので減点要素も無し。甘織れな子(異世界での姿)であるメルフィは、なろうヒロインでありながら「令嬢」感はそこまで強くなく、庶民的な部分を魅力の基盤に置きながら、時に料理人、時に魔術師として節操なく周りの男どもに魅惑を振り撒いており、ここに嫌味が薄ければ合格ラインは越えられる。この「ギリで媚びすぎない魅力の出し方」みたいな部分で中村カンナボイスは良い働きをしてくれていたと思う。

 単なるイチャイチャでは途中で飽きが来てしまうだろうし、実際に飽きる要素ゼロだったかと言われたら退屈した部分もある気はするのだが、「悪食」というテーマを維持しつつ、そこでできるシナリオ展開でちゃんと本筋が引っ張れているストーリーテリングは案外悪くない。「魔物を食べるとはどういうことなのか」「世間的にどう見られているのか」「而して悪食令嬢とはなんなのか」の設定が納得いくラインで組まれており、「この2人だからこそ互いの良さをすくいあげられたのだな」という破れ鍋と綴じ蓋の関係性が愉快でもあり、腹立たしくもあり。なろうにありがちな「思いつきの出オチ設定がさっさとどうでもよくなる」タイプじゃないというだけで、ずいぶん印象はよくなるものだ。

 そうして描かれる凸凹カップルストーリーが、割と良さげなアニメで綴られているというのも良きポイント。制作の旭プロダクションにはあんまり期待してなかったのだが、今作はなろう的なアホでド派手な戦闘シーンとか、ふざけた戦闘スキルの描写とかが必要ないおかげで、比較的細かい部分まで神経を配ることができたのかもしれない。肝腎要の料理に関するシーンも、ちゃんと「異世界の料理って何?」を考えて設定されており、必ずしも「美味しそう!」だけじゃなくて種々の事情を抱えた「食べるということ」へのこだわりが見えた。大きなインパクトがあるわけじゃないが、異世界料理の形を考える1つのアイディアとして成立していたんじゃなかろうか。

 結局、みんなで美味しいものを食べるのは良いことなのですよ。単なるグルメ漫画じゃ物足りない部分を、魔法ファンタジー要素と混ぜ合わせることで新鮮なものとする「ダンジョン飯」メソッド、多分、目先を変えたらもうちょいバリエーションは狙えそうだよ。

 
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Let’s Play クエストだらけのマイライフ」 4→4

 マルチカルチュラリズムを代表するかのような闇鍋作品だったが、終わってみれば「まぁ、こういう話だったんやな……」くらいであんまりインパクトは無かった。筋立てだけみれば別に悪い作品でもないのだろうが、その怪しげな骨子が「小さな違和感」で終わってしまって何か特異な収穫があったかと言われればノーである。

 観てない人のために確認しておくと(その工程いるか?)、今作は「北米の漫画原作を日本でアニメ化したもの」だが、どこかに中華系の匂いも感じさせる不思議な風合い。冷静に見ると別に中国要素は一切無かったはずなのだが、それを感じ取ったのは「何かしらの海外風味を出しながらも画面がしょぼい」という状態を「中韓どっちかのアニメ」として処理するしかなかったためだろう(アメリカ原産でこういうショボさのアニメは見たことがないので)。おかげで途中はガチで「中国のアニメはなー」とか思いながら観てる瞬間もあって、その度に「違う、これ国産や」と訳の分からない確認をする必要があった。私はなんでそんなアニメ視聴体制を敷いているのか意味が分からない。

 で、そうして頭がだいぶぐちゃぐちゃになった状態で見ていても、「なんか安っぽいアメリカン風味のラブロマンス」でしかなかったもんで評価は上げられなかった。映像部分のしょぼさは我が国のスタジオ(今作はOLMの主導)にあるので原作者には申し訳ないところだが、まぁ、いうて超絶作画でアニメ化するようなタイプでもなし。筋立てに関しては、最近はとにかく「ゲーム制作」というテーマがあまりに被りすぎており、今期だけでも「いもウザ」に「破産富豪」と同じクールでも被ってしまい、「なんでみんなしてゲーム作りたがるんだろう」と食傷気味。主人公・サムの作るゲームはテイストが違うという部分での差別化は狙えるかもしれないが、残念ながら彼女の作ったゲームの特異性は画面からも伝わってこず、上っ面だけでなぞる展開がサムとマーシャルの関係を刺激的なものにはしてくれなかった。どっちかというと、一部描かれていた「ゲーム配信者だってこれだけ日々の苦労の積み重ねがあってようやく実現している職業なんだ」っていう配信者苦労話の方が見てて面白かった気もする。

 どうにも「ならでは」の良さを拾いきれなかったのもったいなさは感じるが、この基盤だとこれが限界かなぁ、という感覚もある。ま、いろんなところから原作持ってくること自体は悪くないよね。


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「永久のユウグレ」 6→4

 「沢城みゆきのボディ(声)に、富田美憂の心(声)を合わせて、最強の存在を、作りたいんですよ〜」

「キャ〜〜〜〜〜!」

 個人的に今作を評価できる部分があるとしたらそこでしたけど……それ以外はなぁ……。最初の評点は第0話時点でのものですので、紆余曲折を経ての最後はどうにも……ウーン。

 直感的に一番ダメだと思ったのはやっぱり中盤の筋運びですよ。目的もよく分からないロードムービーを全体の半分以上の話数を使ってダラダラやられたところで、「P.A.WORKSのオリジナルアニメ、毎回悩ましすぎるナ……」とあいそをつかしてしまった人も多いんじゃなかろうか。ただ、それならラスト数話の怒涛の展開だけは面白かったかと言われると、そっちはそっちで釈然としないものは残っている。ざっくりした表現をするなら、どうにも問題を上っ面でしか見ていない独善的な部分が多過ぎたような気がしている。

 例えば今回一番の被害者は当然ヨイヤミ・アモルコンビなわけだが、ヨイヤミさんはその胸の内にどんなものを抱え込んでいたのかが描ききれていない。一応最後にユウグレに向かって暴れ散らかす理由は説明されているのだが、アウトサイドたちに割かれた尺が短すぎて、それが真に迫った感情として理解されない。その上でユウグレから一方的にぶっ壊され、最終的に人格を失ってしまうという結末はあまりに報われないものだ。そしてその不幸はアモルにより如実に表れており、ラストシーンでいい感じにまとめた風だったが、彼女が抱えるアキラやユウグレに対して抱く感情の根本的な齟齬は何一つ解消されていない。結局はユウグレが「まぁ、私が正妻だから」とマウントを取る状態だし、人間とアンドロイドの間の種族の壁、時間の壁は何一つ変わらないままだ。2人で赦しを与えたところで、アモルは自分がしでかしてしまった過ちを抱えたまま、針のむしろの状態で3人生活を続けさせられるのだろうか。

 他にも「全ての元凶であるトワサが結局は何も報われないまま死んでるんだよな」とか、メインシナリオの大きさをまとめ上げるための努力が足りず、いろんなところに「思いつきレベルの設定」の残滓が転がっているような印象。やはりどう足掻いても1クールという尺は短いものなのだから、欲張らずに本作でやりたかったことをもっと絞り込みコンパクトにまとめる方向性の方が結果的にはよかったのではなかろうか。

 とはいえ、出来上がったものを見てブーブー言うだけなら簡単ですからね。それだけオリジナルアニメってのは難しいって話でありますよ。試行錯誤して何かしらの問題提起になるような作品を生み出せたのなら、それはそれでP.A.らしい結果ともいえるが……久しぶりにスマッシュヒットを出すP.A.が見たいなぁ……。

 
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「太陽よりも眩しい星」 5→6

 2期だとゥ!? ここからさらに何を展開するというのだ!? 付き合ってから先の方が楽しいという古のラブプラス理論か。

 というわけで今期居並ぶ「ただひたすら甘々な青春カップルを見守る」作品群の2つ目。こちらも実に良い青春具合で、おっちゃんはただただ歯噛みしながら見守るだけである。みんなしていい子だし、中心で描かれている恋愛模様も甘酸っぱくて大変良い。ラブコメとして特にツッコむべき部分はない。ただ、別に優劣をつけるようなものでもなかろうが、個人的には「矢野くん」の方が微差で上という位置付けではある。最大の理由は、こっちの方が、もうほんとに疑いようもなく「最初から両思い」だったもんで、視聴者目線では分かりきってる結末への寸止めを延々見せられてる気分で、「いくら何でも2人して器用にすれ違いすぎやろがい!」って部分はどうしたってストレスになってしまうから。吉田さんが好きに気付き、矢野がそれに応えるまでの変化みたいな緩急は今作には存在せず、そのあたりの噛み心地のヴァリエーションの差である。

 もちろん、それだけで一概に優劣を決められないのも事実で、本作には本作の良さがある。代表的なところで言うと、今作は中心にいる岩田さんが引っ込み思案な性格なので、周りから焚き付ける「親友」ポジションの存在価値が高まる。つまるところはおせっかい焼きのウザ羊宮ちゃんが元気いっぱいで可愛かったことはプラスと取りたい。もちろんその隣で統制効かせてた香川さんも頑張った。そして今作は一応男女両方に恋の鞘当て要素が微量ながらも用意されているが、男の当て馬・鮎川君、女性側の(一応)比較対象・昴さんと、これまたみんなしてあり得ないくらいの人格者でいらっしゃるもんで、ギスギス要素は最低限でほんとに優しい世界である。何がすごいって、2つのアニメ作品で「一応恋のライバル宣言はしてみるものの、どうにもお人よし過ぎて結局は応援に回っちゃう系男子」が両方ともCV坂泰斗だということ。そういう不幸な星の下に生まれてしまった声なのだろうか。羽柴も鮎川も幸あれ。

 他にも「デカ女岩田さん」の諸々が可愛かったのはもちろんプラスだし、今作はほんとにベタな展開しかないのに学校行事だけやたらイカレてたり、普段の常識的な進行を唯一無視していいのがアイキャッチだったりと、最低限飽きがこないような工夫は施されている。こんだけ似たような展開でお預けくらい続けていたのに、最後まで見続けられちゃったのはそうした小ネタの数々で適宜スパイスを加えてもらったおかげだろう。アニメとしてもちゃんと存在意義がある良いものでした。2期も楽しみですね。

 追伸:これにて若手声優・藤寺美徳ちゃんが立て続けにヒットを飛ばしたことになる。ほんとにクセになる声でございます。

 
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「矢野くんの普通の日々」 5→6

 今期やたらと揃っていた「ただひたすら甘々な青春カップルを見守る」作品群の筆頭候補。最終的に得られる一番の感情が「吉田さんほんと可愛い」なのでとてもめでたい(愛でたい)。

 あたしゃあんまりラブコメって求めてない人間だよなー、という自認があったのだが、今期はラブメインの作品がザクザク出てきてたけど結構美味しくいただけてしまっている。もしかしたら、加齢によって「若者の恋愛」自体が1つのエンタメとして受容できるようになったせいかもしれない。今作における吉田さんと矢野の恋愛模様はそうしてお茶の間でゆっくりと味わうのにぴったりな恋愛模様でして、2人してピュアっピュアなもんだから下世話な妄想すらほとんど湧かず、ただホワホワと2人の「初めて」を見守っているだけでいい。学生の恋愛模様を描く作品ってぇとだいたいは波風立てるためにライバルが出てきたり、ヤンキーとかの敵が出てきたりするものだが、今作には悪意を持つ人間はほぼ登場せず、クラスメイトもみんなして「不幸」な矢野のサポートに回ってくれるし、健気に頑張る吉田さんもクラスメイト総出で応援してくれている。

 2人の恋を妨げるものはただ1つ、矢野の体質だけであるが、それとてちょっとしたスパイス程度のものであるし、矢野のこれまでの人生のせいで「初めて」が余計なまでに輝いていたのだから、むしろ体質だってナイス恋愛サポーター。唯一、羽柴だけは明確に「恋のライバル」として存在していたはずなのだが、その羽柴が2人に輪をかけて善い奴すぎたためにライバルとして衝突するどころか2人の関係性をサポートしまくっちゃうし、2人の関係性と同時に羽柴の好感度も上がり続けるというマイナスという概念が存在しない世界。まぁ、そりゃ羽柴からしたらモヤモヤはあるのかもしれないけど……こいつは、吉田さんと一緒になれなくても将来絶対にいい彼女見つけて幸せになれる男だよ。

 アニメとしてのクオリティも実に安定しており、キャラ絵はきちんと個性を出しつつ最後まで魅力的だったし、ギャグのサクサクテンポも、しっとりした恋愛パートの気のもたせ方も勘どころは心得たものである。冷静に考えればほんとに起伏に乏しい「平和な」お話のはずなのに、毎回退屈せずに「甘ずっぺぇなぁ」とニヤニヤしながら見守れるのはメンタルにとても良いものであった。

 掛け値なしで、吉田さんは今期アニメヒロインズのトップテンに入ってもおかしくない人材だったと思うのだが、作品自体が地味なもんで世間的に吉田さんの良さに気づいている人間が少なそうなのは残念。観なよ、うちの清子を……。

 
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「アルマちゃんは家族になりたい」 5→5      

 ハートフルでしたね。そしてそれだけでだいたい足りてる作品。

 最近はほんとに集中力が切れてしまうようになって、ある程度視聴本数を絞り始めているのにそれでも追いつけないくらいに「ほんと適当に眺めてただけの作品」がたくさん出てきてしまっているのが悩み。そしてぶっちゃけ、この作品もどちらかというと「適当」側に入ってしまうのが申し訳ない。でもまぁ、そんな視聴体制でも許してくれるくらいの作品だった、といいように言っておこう。最初に想定された「ゆるふわ殺戮兵器コメディ」の路線からは全く外れることなく、「予想も期待も裏切らない」くらいの着地である。いや、作画に関しては低コスト手抜き感は否めなかったので期待を裏切った部分はあるが、じゃぁゴリゴリの神作画で放送しなきゃいけなかったのかと言われたら多分違うし。日常アニメって、これくらいでなんとなーく成立するもんですよ。

 逆に、期待を超えてくれた部分があるとするなら、「アルマがメカだというただ1点だけのお話ではあるが、1クール特にダレることなく最後までのんびり観られた」というのは評価ポイントだろう。もちろん適宜新キャラを追加して話を膨らませる構造ではあるのだが、だからとて野放図に捨てキャラが乱立するわけでもなく、長江里加ボイスがしっかり効いてる良き「ライバル」のマキナを筆頭に、個々のサブキャラもそれなりに立っている。宇宙にモンスターにアイドルライブと、節操なく駆け回るアルマの無敵っぷりも古き良き日本のギャグ漫画の味わいではあるが、要所でちょっと紛れ込ませたネタ回しで今っぽさを見せてみたり。そしてメイン2人のじれったい恋愛(?)模様に「お子様」目線から世話を焼くという基本線が押し付けがましくなくてニヤニヤできるくらいの純度に仕上がっている。うむ、やはり期待は裏切ってないのだよ。

 まぁ、こういうタイプの作品をワンランク上のクオリティで作り上げて「良作」にまで仕上げてもらえるとアニメ化の意味も大きくはなると思うのだが……全ての作品にそれを期待するのも酷ってもんでね。こういう「可もあり、不可もあり」みたいなバランスの作品をちょっとずついただくのも、日常生活にアニメを採用する際の1つのスタイルなのかもしれません。

 
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「嘆きの亡霊は引退したい(第2期)」 ―→4

 うーむ、他のなろう作品と比較したら別にそこまで悪いもんじゃなかったとは思ってるんだが、1期を楽しんでしまった手前、どうにも2期は「可愛さ余って」みたいな感情が出てしまうのだよな……なんか、思ったより残念な結果だった。視聴を続けるうちにどんどんトーンダウンしていく感じは、途中まで書いてた個別記事を見ていただくと何となく分かるかもしれない。

 ただ、正直なんで1期とこんなに印象が違うのかはよくわかってないんだよな。1期の頃からなろう的なチート物語にラッキーマン的な偶発要素を加え、のらりくらりと最強伝説を謳歌するクライを描くっていうメインシナリオは固定されてるはず。その上で、1期は「アホすぎる展開だろwww」ってんでやたら面白がっていたのだが、2期になるとその面白みが徐々に感じられなくなってしまった。これは単なる「慣れ」とか「倦怠期」みたいなものなのか、本質的にストーリーが変化してしまったせいなのか、その辺をうまいこと自己分析できていない。

 一応いくつかの要素は拾っていて、一番の不満点は2期に入ってからはずっとストグリの残りのメンバーがこっそりついてくる形になっていたこと。これはね、明確にツマンナイポイントだったと思うんですよ。1期は不幸すぎるティノちゃんが中心になって、クライに振り回されながらもギリギリのタイミングでリィズが駆け付けたり、裏にシトリーがいたりで助かるっていう展開だったから一応は「どうなっちゃうんだー!?」っていう緊張感があったのに対し、今回はもう、一から十まで全部ストグリの面々が管理しているので、「どうなっちゃうんだー!?」なタイミングがほとんどない。一応クライが蜘蛛に連れて行かれた時だけが唯一のピンチだったか。それ以外は「全部裏で任せてるから」ってクライも思ってるし、視聴者も思ってる(実際助けられるかどうかは別にして)。

 また、2クール観てると「結局バリアが最強すぎるだけでは?」ということに薄々気がついてしまったというのもある。クライは「何をどう頑張っても最弱」のはずなのだが、結局指輪のバリアが強すぎて「敵の攻撃を全て無効化できる」が常時効いてしまっている。もちろん大量の魔力チャージしてくれる仲間が必須という舞台裏はあるのだが、クライにとっては一切負担になってない。加えて、後半の護衛任務編では「精神状態すら安寧を保つ」という最強アロハまで登場してしまい、流石にクライが周りの世界からの影響を受けなくなりすぎた。たとえハリボテの最強でも、その裏でクライが必死に悩んで悪知恵を働かせる過程があるから面白いのであって、「本当に何もかもが味方と運任せで何となく流れていく」だとどうにも物足りないのだ。作品が目指しているのは「究極のおんぶにだっこ」なのだろうからこちらの方が正しい構図なのかもしれないが……せめてもう少し「ああしたからこうなった」という因果関係を繋いで欲しかった。もう、今のクライは「何をやろうとも単にいい結果しかでない」奴になってしまっているのだ。

 あとはまぁ、2期に入ってから作画のショボさが気になる機会もちょっと増えたかな。1期から別に素晴らしい作画だったわけではないが、今回は中盤に特にショボ作画が目立ち、だいぶ視聴モチベは削られてしまった。もともと「ティノちゃん可愛い」から始まってるアニメなのだし、せめてキャラを溌剌と描いて欲しかったものである。

 でもまぁ、やっぱどこか憎めないところがあるのは事実でして。最終話では短かったけどストグリメンバーの活躍シーンで「葛藤Tomorrow」が流れたのは嬉しかったし、クリュスを粉々にしちゃうギャグとかも好きな展開ではある。中盤以降にだいぶクリュスが引っ張ってくれた部分はあるので、もし3期があるなら、この辺のヒロインズにどんどん酷い目にあってほしいですね。無敵のストグリメンバーたちはもっと出番控えてもらってさ。……え? ストグリってまだメンバーいたんだ……。

 
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「僕のヒーローアカデミア FINAL SEASON」 ―→7

 さぁ、今期も最終回シーズンに入って参りますが、その口火を切るのがよりにもよってこの作品。「今期の」とかいう問題じゃなくて、年数にして9年、話数にして170話。長き、輝かしき歴史に大きな幕。そのことを、まずは言祝ごうじゃないか。

 まぁ、おかげで今回は単発でファイナルシーズンのみの評価なんてものは出来ないんですけどね。昨年度あたりから顕在化した「長い歴史を全部ひっくるめた総体への評価」という軸のズレた数字を出すしかないのは申し訳ないが、ここまでの作品ではそれ以外の処理はできないだろう。綺麗に完結を見たジャンプ漫画で、ここ最近はここまで丁寧に、綺麗に、完璧に物語を閉じられたアニメというのもほとんどないんじゃなかろうか。ここまでの歴史を連綿と繋いできたアニメスタッフの皆皆様にはとにかく感謝。こうして1つのスタジオで、少なからず人員は動いているはずだが、監督をはじめとしたメインスタッフの多くを維持した状態で作り続けられたのはもはや奇跡と言ってもいいのかもしれない。もちろん制作側が最初から「死ぬ気で付き合う」つもりで作り始めたからこその成果であるが、それだけのものを賭けるだけの価値があった作品なのも間違いないはずだ。「ヒーロー」という大きなテーマを掲げ、逃げずに描ききった責任感、そして最後までダレることなく「少年漫画」であり続けた筆致。これだけのボリュームのジャンプ漫画をコントロールしきった制作体制、これは作家性なのか、それともジャンプというブランドの総合力なのか。その内実は知りようもないが、アニメ業界を取り巻く種々の問題が常にジャンプアニメを中心に回っており、綺麗にゴールできない障壁もあちこちに確認できる昨今、偉業であることに疑いはない。多分、世の漫画原作者たちは、みんなこういうアニメ化を望んでいるんだろうなぁ。

 総まとめなもんだからどうしても大きくてぼんやりした話しかできないのだが、ファイナルシーズンに限った話にしても、壮絶な仕上がりに不満の出ようもない。何しろ1クールまるまる「クライマックス」なのだ(ラスト数話は「エピローグ」だが)。なんなら前のシーズンあたりから全部のお話が最終決戦でクライマックスだった。普通に考えたらそんな長大すぎるシーン展開はどこかでダレてしまうだろうし、長すぎる山場はもはや「山」じゃないはずなのだが、不思議と今作はずっと「山」だった。戦いの局面が複数あったのでそれを1個ずつ切り出していったっていうだけの話なんだけど、ここまでの蓄積があったおかげが、その1つ1つにきちんと納得いく決着があったし、決してとっ散らかった印象にならず、ほんとのほんとに「ゴールに向かってるんだ」というもの寂しい実感を伴っていた。何となくだけど、オールフォーワンと死柄木という2つの側面を持つ「ラスボス」がいたおかげで常に緊張感が維持できた構造は大きかった気がするかな。

 改めて、これで終わっちゃうのかと思えば寂しくはあるが、現金なもので、来期はすぐに「ヴィジランテ」2期があるらしいですからね。そっちはそっちでしっかり切り替えて応援していきましょう。

 
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「サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと」 6→6

 1回万策を挟んだので他の作品からちょいと遅れてゴールイン。今作を持って、無事夏クールの番組感想を走り切ることができた。今期執筆された最終感想はなんと怒涛の53本。ここ最近はN話切りの効果もあって40本強くらいで落ち着いていたので、揺り戻しで史上最高値を更新してしまったのは我ながらどうかしてるが、そもそも視聴可能本数71本という数字がおかしかったので、これでも頑張った方なのである(実際の視聴本数は13本切りで58本)。幸いなことに、現時点で今期視聴可能本数を概算したらそんな頭のイカレた数字は出てこなかったので、秋クールはもう少し冷静な取捨選択が可能になるだろう。「目標は週40本未満」をここ数年掲げ続けているが、いつになったら達成できるのか……。

 閑話休題、こちらの作品。まぁ、結論としては「モニカちゃん最後まで可愛かった」で終わってしまいそうだが、なろう作品としてはそれなりに新規軸なチート主人公設定を開拓してくれていたことを考えればこの「かわいい」は意外に意義深い。「主人公が陰キャのコミュ障」という設定はそこらじゅうに転がってるはずなのに、何故かクソみたいな男主人公たちは転生すると気が大きくなって名ばかりオタクに成り果ててドヤ顔を振りかざす。それに比べて終始縮こまりっぱなしだったモニカちゃんのなんと謙虚なことか。それでいてきちんと七賢人としての立場も忘れず、ノブレスオブリージュではないかもしれないが、きちんと「持てる者としての責任」を果たしてくれていた。まぁ、本人からしたら「山小屋帰りたい゛い゛い゛」だったとは思うが、ちゃんとキャラのラインを守った上でお話が進んだのでそれだけでも他作品との差別化はできていただろう。

 そうして紡がれる「コミュ障チート」というヘンテコジャンルを綺麗に彩ってくれたのがStudio五組の功績。1回休止は挟んでしまったが、その甲斐あってか(?)最後まで画面はずっとハイクオリティなままで、やはり一番の売りであるモニカの表情や仕草が全部可愛くかけていたのは評価せねばなるまい。魔法のエフェクトやらなんやらは多少こけおどしの感はあったものの、別にその辺を仔細に描き込むことが求められる作品でもあるまい。豪奢な学園の中での「貴族と魔法使いの日常」のどこかふざけたような雰囲気が出ているだけで充分だ。

 あとはまぁ、会沢紗弥の躍進がやっぱりすごいな、というのが最後のお話。この子の「かわいい異音」という異次元の発声(発音?)はもはや一芸と呼べるレベルで。こんなところから技術が突き抜ける若手っての珍しいよなぁ。この度めでたく大沢事務所の所属になったんですよ。ほんと、大沢は単体で無双できるタイプの体幹の強い役者をどんどん囲い込んでいて、声優業界の虎の穴にでもなろうとしているのか……。

 
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