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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「ブレイド」 3

 今期一発目の新番組となったのはこの作品。いや、実をいうと前期も口火を切ったのは「X-MEN」だったはずなんだけどね。やっぱりこの枠はあんまり食指が動かなくて……見てなかったんですよ。すみません。

 「ウルヴァリン」は一応最後まで観きったんだけど、その次を見るモチベーションが維持できなくてリタイア。今回は少しブランクも置いたし、改めてこのマーベル作品を見てみようか、という試みなわけです。やっぱり見られる作品は出来る限りフォローしたいところですからな。

 でも……多分無理なんだろうなぁ。1話目のピンと来ない度合いが半端じゃないからなぁ。こういうのが楽しい人もいるんだろうけど、アニメ的な視聴ポイントも明確に見付けられないし、シナリオだってどうせアメコミ的なわっかりやすい奴になるのだろう、という冷ややかな目線しか送れない。実際、「物は試し」と思ってみていた「ウルヴァリン」は何の変化もないまま、120㎞台のストレートのごとき凡庸な球だったのですよ。まぁ、多分斬新さとか意外性を求められるジャンルじゃないだろうからね……

 でも、能力バトルもの、吸血鬼ものなんだから、もう少しバトルの迫力を見せたり、おどろおどろしさをアピールしたり、目を引く演出はあると思うんだけど。はったりでもいいから1話で目を引くような何かをやってくれていれば、騙されたと思って視聴継続する人間も出るはずなのになぁ。うーむ、まぁ、全てのジャンルのアニメに理解を示すなんて土台無理な話ですし。そういうニーズもあるんだよ(by 泉こなた)。

 余談だが、この作品のシリーズ構成には「深作健太」という名前がクレジットされている。もしやと思って確認すると、案の定あの深作欣二の息子だった。なんでこんなとこで仕事してんだろうね。まぁ、マッドハウスだから実写関係からも入ってきやすいのかも。

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 ○「電波女と青春男」 4

 よっしゃー、これでようやく今期の新番チェックも終わり。一ヶ月の間お疲れ様でした、俺。4月以降に始まった番組を全てカウントするとその数32本。やっぱり今期は割と多いですね。既に切ってる作品も何本かあったりしますが……だって、32本全部見たとしたら1日平均4本以上見なきゃいけない計算なわけで。流石に身が持ちませんわ。

 で、そんなトリを飾る記念すべき作品だが、これがシャフトである。「まどか」が終了し、今期は「まりほり」とこれの2本か。いつの間にシャフトはこんな精力的なスタジオになったのだろう。大体において作画に粗が出たりするんだから、もうちょっと本数抑えればいいのにね。まぁ、回せるんだったら構わないけども。

 今作1話目を見る限りでは、「回せていない」という感じはしない。なんとキャラ原に西田亜沙子がつき、「化物語」の渡辺明夫に続き、なかなか嬉しい画面になっているし、シャフト的な要素は端々に残しながらも、思いの外見やすい画面になっている。「宇宙人」「電波」といった要素をちょっと捻った画面で見せるイメージのリンクも上手い。ヒロインの部屋のあり得ないような装飾なんかが分かりやすいし、深夜のコンビニに買い物に出た際のファーストインプレッションは、実に鮮烈な画面が得も言われぬ高揚感を表している。動画面でもジャイアントスイングの躍動感、ピザを食べる時の奇妙な動きなど、力を入れるところにはちゃんと入れて、抜くところは記号で処理するという、美味しいバランスが取れている。画面の質でいうならば、これまでのシャフト作品の中でも上位に入れてしまっていい作品なのではなかろうか。

 また、ラノベラノベしているとは言っても、導入のメインプロットは悪くないと思う。単純なラブコメになるだけなのだが、布団にくるまって生足だけを出した少女とのコミュニケーションというのは案外心引かれるものがあるし、一切布団から顔を出さない少女の攻略、というのは、今までに無かった設定。強引過ぎるキャラ付けとして、色々と活かしがいはありそう。最初の顔見せをクライマックスに持ってくるシナリオ運びは自然だったし、学園ものにありがちな「転校時の学校での自己紹介」みたいな流れが全部はしょられていたのも潔い。「この作品はあくまで引きこもった女の子をメインで書いていくんですよ」という流れが分かりやすく、飲み込むに充分な分量だったのではなかろうか。今後の展開で膨らみにくそうだな、という気はするが、導入の引っ張り方は及第点だろう。

 で、ここまでが全部褒め言葉であり、実際に悪くない部分なのだろうが、もう、決定的に脚本が苛つくのが最大の難点である。もっと具体的に書けば、主人公の台詞全てである(叔母さんもかなりレベルが高いが)。「遠回しなのは嫌いなんです」と言っている奴のモノローグとは思えない冗長すぎてクスリとも出来ない台詞回し、実際に音声にすることを欠片も考えていない、不自然な発話の数々は、中身がどうという以前にリズムや音感の時点で不快である。そしてこれが主人公の属性として与えられたものであるため、ず〜〜〜〜〜っと付き合わされるはめになるのだ。これは新手の拷問である。

 確かに、痛々しい台詞や、寒々しい言い回しでキャラを立てる作劇はラノベものだったらよく見ることで、実際に「化物語」の阿良々木だって充分鬱陶しいのであるが、そこは周りとのバランスと、あとは加減の問題である。「化物語」ならば、他のキャラクターも全員嘘みたいに(嘘なのだが)キャラがイカれており、そのイカれている方向性を示すために様々な「痛い会話」が繰り広げられるわけだが、それらは痛さのベクトルでキャラが付けられた上に、かみ合った時の効果を見越しての、全体を作り出すキャラ設定だった。他方、こちらの作品の主人公の場合、単に「とにかく台詞を引き延ばすために雑音を無作為に付け加えているだけ」としか思えない。そして、そんな痛さのベクトルが、叔母さんのキャラクターにも共通してしまっており、とにかく「同じ味つけの痛さ」が延々続く。要するに、痛いのは原作者であるということだ。単に作者の台詞作りのまずさが、全編にわたって、どのキャラの口をついても出てくるのである。いくらテーマに「電波」を掲げているとはいえ、これだけの不快感は頂けない。

 一応のフォローをしておくと、原作者はアニメ化を前提に作品を書いているわけではない。ラノベ媒体であの台詞を見たら、ひょっとしたら自然な流れに見えたり、そこまで行かずとも、読者の許容範囲に収まるラインのものである可能性はあるだろう。だが、それを実際にタイムラインのあるアニメにそのまま落とし込むことは出来ない。シャフトは「化物語」を作り上げた功績があるが、あの作品の場合、原作者が本当に心を砕いてアニメ用の脚本も監修し、整理していったらしい。この作品に、そこまでの心遣いは感じられない。「これが原作の味なのだから」という言い分もあるだろうから脚本担当を責める気も無いのだが、「これを受け入れられる層は限られたものになる」ということは意識せねばなるまい。ま、ラノベのキャパ自体がそんなものなのかもしれないが……きっついなぁ。

 ということで、作中の技法を使わせてもらうなら、西田亜沙子キャラで+1点、基本を守り、動画でも見せた秀作演出で+1点、そして台詞全般でー3点。トータルで、-1点である。これって慣れる日が来るのかねぇ……慣れたくねぇな。

 もちろん、とにかく台詞量が多いキャラをやっている中の人は大変。入野自由だから出来ることなのだろうが、本当にお疲れ様としか言いようがない。彼をして不自然さが無闇に残ってしまうのだから、いかに脚本が無体なものかがよく分かる。そしてメインヒロイン役は、ついに主人公クラスをゲットした大亀あすか。初期の舌っ足らずで何言ってるか分からないしゃべりは、逆に難度が高い演技になっていたので、なかなか見事なものだと感心した。かわいらしさも充分アピール出来ているので、この作品が成功すれば、代表作の1つにカウントされることになるのだろう。是非とも頑張って頂きたい。

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 ○「緋弾のアリア」 3

 まだ生きてたんだ! と感心ばかりが先立つ、どこかで見た要素と辟易する要素ばかりをかき集めた、フォローしにくい作品。冒頭の自転車シーンの動画なんかは「1話目だし気合い入れて客集めるよ!」っていう気概が見えるのだが、他の要素の適当さと相まって、逆に痛々しさにすら繋がってしまう気がするのは……すごく偏見が入っているんだろう。

 主人公の設定が素敵過ぎるっていうのがなんと言っても外せないチャームポイントだと思うのだが、こちらもヒロインは釘ボイス。月曜日は「アスタロッテ」からコレに繋ぐ魅惑の釘コンボを炸裂させることが出来るわけだ。ただ、個人的には「ロッテ」で打ち止めにしてもらってもあまり不満は無い。こちらの釘は本当に「釘だから釘」という以上の必要性が感じられず、なんか魅力が感じられない。何が違うのかと問われると悩んでしまうのだが、やっぱりキャラクターのメンタリティが見えにくいのが魅力を感じない理由なんだと思う。冒頭の描写から強い女性像を描きたいのかと思ったのに、後半の展開はアリアが単なるアホの子にしか見えない。すごく場当たり的な設定なのだ。そしてなんと言っても、それを見て、語る男主人公の設定が本当に鼻につくのが大きい。なんでこの手の作品って「普通の生活」と「普通じゃない生活」の2択しか考えない連中が多いんだろう。そろそろもう少し大人な主人公が出てきてもいいと思うのだが。

 釘宮ボイスで炎髪灼眼の女の子(?)が主人公ということで、当然監督は渡部高志。手慣れたものだとは思うが、この作品はどう料理してもあんまりうまいこといかないと思います。1話の時点で作画もあまりうまくいっているようには見えず、カクカクした顔のラインや適当な動画の使い回しはあまり好感が持てない(まぁ、顔の鋭角具合でいったら、裏番組の『カイジ』と比べるべくもないのだが)。渡部監督は、さっさと「シャナ」の新作に手を付けたらいいと思うんだ。

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 ○「もしドラ」 4

 本来ならば3月に一挙放送しているはずだった、NHKの謎のアニメ枠。結局、約一ヶ月遅れで4月末〜5月頭に放送されることになり、ここに新番組としてカウントされることになった。念のために正式タイトルを書いておくと「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」である。

 原作は未読。もちろん「マネジメント」なんぞも未読。とはいえ、流石に噂になっている上に、NHKでやたら特番を組んで事前情報を流していたので、大体の内容についてはぼんやりとイメージ出来ている状態。そして、このアニメを手がけるのがあの浜名孝行監督、構成が藤咲淳一、制作がI.G.ということで、期待せざるを得ない状態である。何せ、NHK繋がりではあの「獣の奏者エリン」の製作陣なのだ。今回も何かとんでもないものが飛び出すのでは、というのは今から楽しみである。

 が、1話目のスタートはどちらはというとスローで悩ましい。もともと啓発本であり、ラノベチックである奇妙な媒体なので映像化が易しくないのだろうが、1話を見る限りでは、わざわざアニメにして放送する意義はあまり感じられない。映像全体はのっぺりしていてどこか安っぽい感じばかりが先立っているし、もちろん野球についての描写なんかもあっさりで目を引かれない。まるでNHKの教育番組のようにドラッカーを引いた部分を文字テロップで表示し、1つ1つをわざわざキャラクターが読み上げ、説明していく段取りもどこか予定調和じみていて単調だ。元々そういう本が原作なのだから仕方ないといえばそれまでだが、それならわざわざアニメにする必要も無いのでは、と思えてしまうのである。啓発本として読みたいならばちゃんと原典に当たるべきであろうし、ラノベ的なものが読みたいなら、もっと手軽で純度の高い「お話」がそこら中にごろごろしているだろう。どうにも、スタンスが中途半端だ。

 結局、この作品はやたら売れまくったらしい原作の人気にあやかったアニメなのではないか。原作を気に入った人間が、主人公のみなみ達が動く姿を見て、気に入った作品を動画として追体験出来るようにするのが主な目的で、このアニメから、さらなるファンの拡大というのはあまり望めないように見える。一度話題になったものを再解釈してアウトプットする時点で、原作が持っていた発想の新規性などは犠牲にされてしまうわけだし、物語としての側面が強まり、「解説書」としての役割が弱くなってしまうアニメでは、どうしたって食い合わせの悪さは出てくるだろう。そうした齟齬はある程度覚悟の上で構築されているのは分かるのだが、やはり新規の視聴者にとって、この作品がそこまで魅力的であるとは思えないのである。

 とはいえ、ダラダラと見続けるのに不足がある、というほどのものでもない。今後はみなみが動き出して具体的な「新規さ」を確認出来るパートが始まると思われるので、1つの青春ドラマとして、どの程度面白いものになるのかはゆっくり(と言っても2週間だが)見守っていきたいとは思う。

 この作品の一番の功績は、ぴかしゃがNHKのメディアで暴れ回る大義名分を与えたことだと思われる。元ソフトボール部の怪童、日笠陽子。彼女は、このお堅いアニメの内容を、自らの才覚でどの程度マネジメント出来るのだろうか。もう、そっち方向の興味ばかりが先に立ちますわ。

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 ○「聖痕のクェイサーⅡ」 5

 今日も元気に変態プレイ、現代アニメの最底辺にして頂点、「聖痕のクェイサー」待望の第2期である。スタッフもほぼそのままの製作体勢なので、その品質に一切の不安はない。ただ、今回は放送局が一気に減ってしまっておってな……放送開始からずっと待っていたのに、なかなか見られなくてやきもきしました。

 1期の正統な続編であることは間違い無いが、舞台が変わり、キャラクターもほぼ総取っ替えの状態での新シリーズ。馴染んだ舞台を去るのはちょっと寂しいが、それだけ犠牲者が増えたということでもあるので、前向きに見ていきましょう。一応エンディング画面なんかには聖ミハイロフの面々も顔を連ねているので、今後の再登場に期待したいところ。どれだけ浮気したところで、サーシャの嫁はまふゆに決まってるわけですからな。

 で、心機一転したステージには、サーシャのお供として華がついてきている。この2人の絡みは1期でもそこまで多くなかったのだが、対応力があり、サーシャに対してもずけずけとものを言える華がパートナーというのはなかなか悪くないチョイス。時折見せる変態属性は相変わらず元気だし、どんな激務でも「まぁ、華なら何とかするだろ」と思えるので安心して見ていられるのだ。新しい学園の設定は1期よりも更に滅茶苦茶だが、どうせ最終的には滅茶苦茶になる作品なので放っておいても問題無いだろう。あとは、どこまで馬鹿を貫き通せるか、というのが課題になるだけだ。今回は(今回も?)メインどころにエロゲ経験キャストを用意しているので、多分色んな方面で準備は万全なのだろう。とりあえずこの作品だけの、一切比較対象が無いような異次元の面白さを期待したいと思います。

 キャストについては、やっぱり三瓶・日笠という中心がしっかり固まっているのが一番大きい。特にぴかしゃの場合、エロキャラでもねーのにこういう作品で一切違和感が無く、「どんどん中の人が見えてきてる!」というハラハラ感が売り。彼女の出世作って、「けいおん」じゃなくてコレだよね。新キャラには南條愛乃や櫻井浩美などが固めており、「最近はエロゲとの垣根も低くなったなぁ」というのがよく分かる布陣。こういう配置もなかなか面白い。

 個人的に嬉しかったのは、相変わらずエンディング画面が高橋丈夫の手によるものだったこと。本当に、彼の切るコンテはエンディングとは思えないやかましさがくせになるね。

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 ○「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」 5

 中村健治作品の放送が終わると、次に始まるのが長井龍雪と岡田麿里のタッグ新作。もう、本当にノイタミナ枠は私を期待感で殺すつもりなんでしょうか。いやぁ、贅沢な時間になったもんです。あ、いや、前クールも充分魅力的でしたけど。

 というわけで、あの名作「とらドラ!」のスタッフが再結集して作られた完全新作。現在私の中の長井龍雪は打率が10割という脅威の監督であり、周りを固めるスタッフも盤石の状態(唯一岡田麿里が流石に最近ハードスケジュール過ぎる気がするのが心配だけど)。これでこけたらどないしよう、と思えるだけの1本。そんな期待の新作の1話目だが、とりあえずは上々の立ち上がりと見ていいのではなかろうか。田中将賀によるキャラクターデザインはしっかりとあのときのワクワク感を蘇らせてくれるし、キャラクターの愛くるしい表情も、想い詰めた緊張感も、根底を流れる寂寥感も、とても丁寧に画面にアウトプットされている。1話目にありがちな「細かいところはよく分からんけども」という注釈が一切必要無く、画面に流れる情報がスルスルと自然に入ってくる構成は流石の一言。細やかな心配りによって、一見地味に見えるシナリオラインが、鮮明に見えるのである。作品が顔見せした直後は「ヒロインキャラがアナルって!」というトンデモ設定が話題を呼んだのが、1話を見終わってしまうと、そんな要素はほんの些事でしかないことが分かり、逆に「そういう名付けをした意味」が見えるので更に効果があがるのである。

 ただ……これは個人的な話なんですが……話が辛い。引きこもっちゃった主人公が普通の生活を送る過去の知り合いから白い目で見られているっていう設定がまず辛い。「小さい頃は楽しかったのに……」をメインテーマにした作品世界全てが辛い。ほんとにね、どうしようもない部分をえぐってくるんですよ。何が悲しくってアニメを見ながらこんな嫌な側面からチクチクされなアカンねん、っていう話ですよ(同じ感想は「ハチミツとクローバー」でもちょっと持ったんだけど)。時間を無駄にしている人間にとって、「昔は良かったなぁ」って、本当に致命傷になりかねないダメージがありますので、出来たらもうちょっとソフトなテーマにして欲しかったのだけど……くそう、一方的にこちらが悪いから文句の言いようもないわ。マリーめ……

 まぁ、流石に高校受験に失敗したってんでドロップアウトした主人公には共感を抱くわけではないんですが、「過去からのストレス」っていう点では色々と身につまされるものもありますので、今後はこの作品を見ながら目を閉じたり耳を塞いだりしていくことになると思います。くそう、ノイタミナめ、「現実を見て、定職に就いて金を稼ごうと思っている主人公」の次の話にこんなものを持ってくるなんて……世界中のニートを殺すつもりじゃなかろうな。そういや、過去にはこの枠に「東のエデン」もあったな……ニートって、二万人集まらないと役に立たない存在なんだ。

 ということで、現実は忘れて中の人の話に移ってしまえ。メインヒロインのめんま役には、「夢喰いメリー」などで結果を残した茅野愛衣。実はめんまは見た目も声質もどうしても井口にしか見えないという難点があるのだが、それでも充分に溶け込み、与えられた仕事をこなしているのは好印象。そしてサブヒロインにはあなる役戸松遥と、つるこ役の早見沙織。安心の2枚看板が鉄壁の防御をしいている。1話の時点では、ビッチ呼ばわりされていたあなるが、実はかなりかわいい気がしています。現実にいたら絶対に話しかけないタイプの女性だとは思うのだが、田舎の小娘が気丈に頑張っているように見えるのが逆に良い。そして、男性キャスト陣はこちらにも櫻井孝宏が参加している他は、主人公役に超絶案牌の入野自由という布陣。まぁ、こんなところでしょう。

 さて、長井監督はこの先も打率を維持できるのだろうか。今期は期待感の高いオリジナルが多い激戦区となっているわけだが、その中でどのような結果を残せるのか、要注目である。

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 ○「C」 6

 ようやくここまでたどり着きました。今期の新番組もあとちょっと、ここに来てノイタミナ枠で期待の1本でございます。何しろあの「モノノ怪」「空中ブランコ」の中村健治の新作。しかも今回は完全オリジナルと来てやがる。構成は安心の高木登。さらにデザイン協力にはさとうけいいちの名前まであるじゃないですか。こいつぁみなぎらない方がおかしいってもんだ。

 初回は、いきなり冒頭から遠慮無い中村的ぶっ飛び演出で、一体どこを見ていいのかさっぱり分からない画面構成。おかげで一秒たりとも目が離せず、数分の映像だけでヘトヘトになってしまう。当然作ってる側は更に大変なんだろうとは思うが、このマゾヒスティックな徒労感こそが彼の真髄。そして、本当に油断してると怠慢を責め立てるような話を構築してきやがるので、「どうせオサレ演出だろ」といって目を離すわけにもいかない。どうしてくれよう。

 ただ、今回は完全オリジナルということで、「空中ブランコ」や「モノノ怪」の突き放したような徹底的な演出とは一線を画し、中村監督にしては割と「普通の」画面が多い。現代が舞台で、何となく「まっとうな」シナリオを予期させる部分も多いため、ひょっとしたらある程度演出の先鋭化を犠牲にしても、分かりやすさの方に比重を置いているのかもしれない。主人公が現実世界で勤労や勉学に励む姿は特にひねた演出も無しに淡々と描かれていたし、得意のテクスチャワークなどは、現実に即したリアル世界を表示するためのツールとして機能している。思った以上に平坦な画面は、中村作品であることが分かるのに充分な異物感を持ちながらも、すんなり入ってくる毒気の薄い仕上がりになっている。これはこれで驚きの成果である。

 そして、ひとたび「金融街」絡みになった時の演出は、相変わらずのはっちゃけっぷり。ただ、今回は単に「異世界を異世界として描く」だけであり、「モノノ怪」のように「現世に降り立った異物」を描くわけでもないし、「空中ブランコ」のように「歪んでしまった現世」を描くわけでもない。ある意味「すごく普通の異世界バトルもの」である。おかげで、これまでの作品に比べて馴染みやすさは段違いになっていると思われるので、ここらで一発、普通の売れ線アニメを狙ってみるのも悪くない。1話目の時点では、充分にその権利がある作品に見えるのだ。今期放送された新作の中でも、一番気になる引きを実現させているんじゃなかろうか。来週以降も楽しみです。

 そして、そんな好き放題の世界を支えるキャストの面々だが、これで中村作品全作に出演し、作品の顔であることが名実ともに明らかとなった櫻井孝宏。今回も自由奔放な演技で怪しげな世界を盛り上げるのに一役買っている。「空中ブランコ」で主演を務めた三ツ矢雄二もちゃっかり出演。このあたりのクロスオーバーはなかなか楽しい。主人公の公麿役には、最近飛ぶ鳥を落とす勢いの内山昂輝。このあたりの声域はライバルも多そうだけど、がんばってらっしゃるな。そして、女性陣では戸松遥と牧野由依。1話目は牧野由依のクラスメイト役の持つ熱加減がすごく気になった。いつの間にか役者としてもスキルを上げている気がする。戸松は今回ほとんどしゃべってないけど、アイキャッチの「C」の一言だけでも、気にさせるだけのなにかがあります。次回以降も楽しみなのは、中の人事情でも同じことよの。

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 ○「デッドマン・ワンダーランド」 5

 原作は未読……ふむぅ、色々と面倒な作品だ。1話目を見てよく分からないという点では「Steins;Gate」に繋がる点もあるが、こちらの方が少年漫画原作ということで分かりやすい部分は多いだろうか。

 まず、何も知らない人間にとって、序盤の展開は徹底して突っ込み待ちに見えた。突然教室を襲った謎の怪人に、一人生き残らされた主人公の少年。この状態で生存者に容疑がかかるのはあまりにも無茶が過ぎるし、そのまま死刑判決まであっという間になだれ込むのも意味不明。普通に考えたら、警察側はガンタがどうやってあそこまでの凶行に及ぶことが出来たかという実現可能性を証明する義務があるわけだし、そもそもあの状態を見て、現場に倒れていた人間に容疑をかけようという発想にはなるまい。また、どれだけ怪しかったとしても、一足飛びで死刑ってのも無理な話だし、そこまでボーッと見ていたのだとしたら、ガンタに危機意識がなさ過ぎる。どのような法整備が行われ、どの程度科学技術が発展した世界なのかも分からないので一概に突っ込みきれない部分もあるのだが、導入としてはあまりに不親切なシナリオと言わざるを得ないだろう。

 ただ、ちゃんと最後まで観れば、こうした無茶な流れそのものが、デッドマン・ワンダーランドと呼ばれる奇妙な施設の巨大権力をバックにした、怪しげな陰謀の一環であることは感じさせる。国選弁護人に選ばれたあいつが糸を引いていたようであるし、「民営化されレジャー施設となった刑務所」なんて無茶な設定も、その裏に何かもっと大きな闇が隠されているということをほのかに臭わせておけば、「まぁ、今は黙って見ているしかないか……」というくらいの気持ちにはなる。分からないことが多いとはいえ、「何が分かって、何が分からないか」ははっきり分かるので、1話を見終わった時点では、そこまでのストレスは感じさせない。あとは刑務所を巡るルールの設定などに色々と興味深い点も多いので、トータルで見れば、なかなか上手い引きだったと見ることも出来るだろう。

 アニメとしての質は中の上。マングローブ制作と言っても、最近はマングローブもあくが抜けてそこまでおかしな画面の主張は無くなってきたし、監督の名前は初見なので何か特別な意志を感じるような演出も多くはない。1話の時点であまり大きな画面のインパクトが無かったのは多少勿体ないが、このままのレベルが維持できるならば、文句の出るものではない。多少のグロ描写が入って規制で見にくくなってしまうのは相変わらず悩ましいのだが、この作品の場合、諦めるしかないのだろう。そこまで露骨に邪魔をしているわけではないので、目をつぶることは出来るくらいだし。あとは女性キャラがアピール出来るかとか、そういう勝負だ。

 というわけで女性キャラの中の人の話だが、本当に花澤無双の昨今、まだまだその勢いが止まらない。これだけやっていると流石にキャラ被りが多発し、今作のヒロインはしゃべりだけを聞いていればまんまネッサである。登場シーンからいきなり歌唱を入れてくるあたりに、キャスティングした側のリスクを恐れない覚悟が感じられるが、花澤歌唱は、同じ事務所の諸先輩方に比べると、そこまで大きな破壊力があるわけではないので聞き流してしまえるレベルになっていた。むしろ残念だ。あとは、看守長役の本田貴子が素敵なくらいですかね。こうしてみると、本当に大沢事務所無双である。

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 ○「ユルアニ?」 5

 新番組っていうか、枠っていうか、もうどうでもいいじゃないっていうか……色々と内容は詰め込んであるんだけど、最終的には「まぁ、いつものFROGMANだよね」っていう一言で大体が片付いてしまうという……いらん人には極限までいらん枠だよな。個人的には割と嫌いじゃないので、あり得ない深い時間帯にカラーバーと同じ感覚で流しておけるのは悪くないと思っています。ちなみに、放送される中身については、「プ〜ねこ」以外全部未読。

 一応1本ずつ見ていくと、トップは「臨死!江古田ちゃん」。これは……多分原作ファンも特にアニメ化を望むような内容ではないな。適当でも動いてればいいっていうニーズはあるんだろうか。女性ファンが多いのか、案外男性でも見ている人がいるのか……謎。でも、不快感は特にない。

 「汐留ケ〜ブルテレビ」。毎度お馴染みのFROGMAN真骨頂作品。いつも通りのテイスト。見ていて一番安心できる。それ以上でもそれ以下でもないのだが、吉田くんが出てこないのでちょっと島根成分が不足気味か。相沢舞がすっかりお抱え声優になっているのは、有難いのかどうなのか。

 「ハトのおよめさん」。アニメとかそういう以前に、テーマソングだけ。そして、歌唱がオードリー若林。おそらく、この楽曲を「原曲通りに」歌おうとしたら史上最高難度になるでしょう。本当に若林は神がかっている(本人が公式の動画で「音痴」「下手」という言葉を使うなと言っていたので、精一杯の褒め言葉で)。で、アニメは?

 「ほんとにあった!霊媒先生」。作品群の中では一番普通のギャグ漫画で、シナリオラインもあるのでキャストがそこそこ豪華。まつらいさんやぱぷりお〜ん水原さんなど、耐性の高そうなキャストなので不条理ギャグも何のその。でも、中身が普通なので、実はこの作品群に埋もれると目立たないという謎のジレンマ発生。

 「週刊シマコー」。「島耕作がついにアニメ化?!」というニュースを数ヶ月前に聞いていたのだが、まさかこんな形になるとは思ってもみなかった。島耕作の名を借りた単なるFROGMAN作品なのだが、島耕作があの顔であのキャラなのが妙に笑える。有りか無しかでいえば、多分アリのパロディ作品。よくもまぁ、原作者はこれに許可を出したもんだな。

 「プ〜ねこ」。唯一の既読作品だったのに、アニメ化と言いながら一切アニメ化してない。単なる紙芝居がエンディング画面に流れるだけである。どないやねん! とも思ったが、久し振りにNeco Jumpの新曲が聴けたので不問とする。なるほど、ねこ繋がりか。

 なんだろね、本当にどうでもいいものの羅列でしかないのだが、ここまで徹底してどうでもよさを追究されると、やっぱりどこか気になる時間帯になってしまうんだ。余計な気合いが入ってないから自由に好きなことが出来そうだしねー。実際に好きなことをやって、やらかしてしまった「30歳の保健体育」と比べて見ると面白いかもしれない。多分、似たり寄ったりなんでしょうけどね。「どうせ原作を溜め込んでもアニメ化出来ないだろう漫画」の使い方としては、面白いかもしれん。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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