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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「べるぜバブ」 3
早朝枠の珍しい時間帯に始まったジャンプ漫画アニメ。そして、毎週ジャンプで製作の具合を見て、イメージしていたのと大体同じくらいのものが出てきた。結局原作以下でも以上でもないので、とりたてて新鮮味が無いんだよな。ジャンプ原作の場合は「ぬらりひょんの孫」もそうだったけど、あんまり視聴のモチベーションがあがらないんさ(好きな作品ならもう少し頑張れるだろうけど、今のジャンプでアニメが見たいのはめだかぐらいだ)。 ちょっと気になったのは、監督が高本宣弘であるという部分だろうか。あんまりジャンプアニメとのかみ合わせが良さそうなイメージが無い。というか、そもそもこの人の演出はどこかピントがずれている気がするので入り込みにくい。1話目を見る限りではそこまでおかしな部分も見あたらなかったが、別段面白いというわけでもなく、やっぱりこの時間帯のアニメを継続視聴するのは無理そうだ、というのが結論。多分見続けても努力に見合うペイは無いだろう。そもそも、同じ時間枠の「夢色パティシエール」は割と好きだったのに視聴が継続できなかったんだから、この時間帯は本当にしんどいのである。 一応キャストの話。キャスト発表時から「沢城みゆきの無駄遣い」という言葉しか浮かんでこなかったのだが、実際に見てみるとベル坊って結構難しそうな役だ。単なる赤ん坊キャラよりも感情の遷移が複雑だし、結構色々と「語る」部分がある。その上で一言も意味のある台詞は発しちゃいけないわけで、しっかり演技プランが無いと破綻する危険性があるのだ。なるほど、これは案外重要なキャスティングだったのかもしれん(まぁ、VOMIC版も藤村歩だったわけで、何も問題無かったとは思うが)。あとは御前とこにやんとだいちゅうの掛け合いなんかは割と楽しい。このまま待ってれば國枝役が豊崎なのでもっと華やかになっていくはずなんだけど、考えてみたら國枝の登場ってしばらく先じゃないか。むー、無理して見なくてもいいかなぁ。あ、でも流れで久し振りに見たプリキュアが今週無茶苦茶面白かったのは収穫でした。今まで見てなくてず〜〜〜〜っと録画して積んでる分、消化しないと駄目だな。 PR
○「みつどもえ増量中!」 4
ちょいと休憩をおいて帰ってきた、いわゆる「分割第2期」。最近のチャンピオンは「みつどもえ」→「イカ娘」→「みつどもえ」というよく分からない連投形式で繋いでいるのだが、この流れのままに4月からイカ娘が始まったりしないもんだろうかね。 で、1期はそれなりに楽しんで見られた作品だけに、この2期目の放送も楽しみにしてたんですが……違う、コレジャナイ。今年1番のコレジャナイ感。……そりゃま、ギャグアニメの2期一発目、何かひとネタかましてやろうという気持ちは分からなくもないが……まさに誰得。 噂によると、この2期「増量中」は全部で8話しかないという。あっという間に1クールが終わってしまう昨今でも8話ってのは流石に短すぎる気がするのに、その1話目がこれか。ファンが見たいのはあくまで丸井家三姉妹のドタバタやクラスメイトとの絡みだと思うのに、その期待を正面からはねのけて、これか。……あかんだろ。 ギャグとしては最低限のラインは守った内容ではあるんだ。正直あまりの誰得感に視聴中はクスリともしなかったのだが、日本特有の「戦隊物あるある」みたいなネタ回しとしては、ちゃんと馬鹿なことを本気でやっているのは分かるし、仕事を選ばずに本気でやっている遠藤正明にもお疲れ様と言いたくはなる。でもさ、そのネタはこの作品でやらなくてもいいんだよ。ガチレンジャーは既に1期で充分登場してたんだから、今更詳しくやらずとも世界観に与える影響は分かってるんだし。イカ娘の話の中で「能面ライダー」のテーマをやるのとは訳が違う。しかもそれがAパートだけとかじゃなくて1話まるまるだし……流石にこれはいらなかったんじゃないか? 一応評点に関してはシリーズ全体を見越してのものなのでそこまで下がらないけど、1話単体での感想としてはもうちょっと点数をさげたいくらいの肩すかし感。次回以降、貴重な話数を無駄遣いしないで頂きたい。作中でひとはが唸っていた「こんな風にしやがったのは誰だ」という恨み節が、日本各地で轟いていないことを祈る。
○「夢喰いメリー」 5
「俺妹」の後番組で製作J.C.STAFF、キャラクターデザインに藤井昌宏と、なかなかにラノベ臭のする作品なのだが、なんと意外にも原作がまんがタイム系列である。まんがタイムきららってこういう作品も載ってるんだ(フォワードだけど)。普段「キャラット」でひだまりとGA(とはるみねーしょん)しか立ち読みしないから全然知らなかった。 で、そんな漫画原作の作品だが、出だしのシナリオは至って普通。今期最初の空から落ちてくるヒロインとなったメリーさんはなかなか可愛らしいし、キャラクター造形なんかはいかにも現代漫画っぽい分かりやすいものになっている。主人公の持つ技能なんかはちょっと変わっているけど、非日常能力バトルものとしてはテンプレと言ってしまっていい1話目だろう。その上で作画状態などが悪くないことが確認出来れば、スタートしてはそれなりのものである。 で、それだけで終わってしまえばこの作品も「シャナ」とかと同じ「分かりやすくダラダラ見る枠」に認定できるのだが、監督が山内重保氏というのが厄介なところ。「キャシャーンsins」では存分にその癖のある画面作りを見せつけてくれた山内氏は、一筋縄ではいかない映像クリエイターである。こんなシンプルなアニメでも、そこかしこにこだわりの画面が現れている。 最も分かりやすいのは、やはり止め画を基調としてスピードを必要以上に落としたアクション作画の部分だろう。効果線を多めに残し、多少荒っぽいくらいのレベルで見せる作画の癖は、馬越氏とともに見せつけてくれた「キャシャーン」の時にも見られたもの。今回は線が細く角の多い藤井デザインなのでそこまで1枚絵で際立たせることはしないが、それでも一般的なアニメ動画に比べたら随分テンポは遅めに設定されているし、その分重みのある動画になっている。そうしたキャラ動画の「線の濃さ」を際立たせるためか背景美術には色をあまり乗せず、どこか空虚な感じすら出しているのも、どこか異質に見える原因だろうか。 「夢」というこの作品の根源的なテーマを見せるときに、この山内氏の作る世界の「見え」はなかなか面白い。ぼんやりとした世界全てにはあまりウェイトをおかず、あくまで夢の「視聴者」たるキャラクターの方に描写が片寄り、それが何とも言えない「不安定さ」みたいなものに繋がっている。夢世界をぼんやり書くだけならばそれでいいのだが、その「ぼんやり」が現実世界にまでのさばってきているのが、この作品の持つ「夢」と「現」の境界性をそのまま表しているように見えて、なんだか落ち着かないくらいの異質さが現れるのだ。今回は1話目ということで監督自らのコンテ演出であり、作画も藤井さんが手ずから行っているのでこの辺の雰囲気作りは徹底されていたが、次回以降にもこれが維持されるのかは気になるところ。コンテレベルでなくて作画レベルにも負担のかかる方向性なので、ちょっと維持するのは難しそうな気がするけどねー。 随分フラットな気持ちで見られたこの作品だが、フラットになったのはキャストの面々があまり見たことがない名前で埋められていたのもの理由の1つだろうか。メインヒロインメリー役、佐倉綾音という名前がまず初めて。見たところこれが事実上のデビュー作ということになるみたいだが、ちょっとたどたどしいところも含めて悪くない印象。キャラクターは割とテンプレ臭がする部類だが、ここからうまいこと名前を売り込むことが出来るだろうか。他にも、幼馴染み役の茅野愛衣。どこかで見た名前だと思ったらOVA「怪物王女」で紗和々をやってた人。学校の生徒役で出ていた高森奈津美という名前は「みつどもえ」のモブで数回見た名前だけど、今回はレギュラークラスみたい。このあたりの新鮮な名前の中から、何人が残ることになるかは楽しみである。で、そんな全員をなぎ倒さんばかりの存在感を発揮する中多譲治……もう、なんかジョージっていうだけで卑怯。
○「Wolverine –ウルヴァリン-」 3
アニマックスで放送を開始した「マーベルアニメ化プロジェクト第2弾」だそうな。「え? 第1弾はなんだったの?」と思ったら、昨クールにすっかり見逃していた「アイアンマン」だったらしい。うん、やっぱりこっち方面には心底興味が湧かない。 今回はたまたま新番組の開始に気が付いたので、一応の視聴。ウルヴァリンとかマーベルっていうと和月伸宏が大好きなイメージしかないくらいに無知なので、単に雰囲気ミュータントアニメとしてボーッと見るだけのあまりお利口じゃない視聴者。おかげで、ピンと来ないってレベルじゃないんですよ。そもそもこういう現代アニメの萌え絵的なものからかけ離れたキャラクターデザインっていうのは、一体誰得なのかと頭を捻らずにいられない。いや、勿論萌え作品ばっかじゃ駄目ってことは分かっているつもりだが、アニメ製作側もソフトを売っていかなきゃいけないわけで、はたしてこのアニメや「アイアンマン」がセールスに繋がっているのかどうかということが心配になるんですよ。アメコミファンとか、そういうコアな層が買いにいくのだろうか? でも、熱心なアメコミファンはわざわざマッドハウスが作った胡散臭いジャパニメーションには手を出さない気がするんだけどなぁ…… まぁ、お門違いの心配はさておき、内容の話だ。「ウルヴァリン」といえばかぎ爪がトレードマークのイカしたマッチョ親父のイメージなわけだが、今回のアニメ化ではかなり若々しい青年として描かれており、一見すると町のチンピラ風。そして、実際にやってることはチンピラ、というか極道。人間と違う部分は頻出するかぎ爪部分と超人的な再生能力くらいで、1話目でいきなりヤクザの組長の駆使する音速木刀相手に大苦戦している。うん、あんまり格好良くないな。しかも行動目的が「昔の女に未練があるせい」という何とも女々しい動機であり、アメコミの持つドカーンでズバーンな爽快感は感じられない。作画はマッドハウス品質で言うと並レベルだけど、目新しいものもなく、アメコミ意識というほどでもなく、日本の劇画調なのでどこか安っぽい。うーむ、やっぱりどういう層にアピールしたいのかが分からない。「ウェルカムトゥニューヨーク」の部分だけが2chのコピペを思い出してちょっと笑った。 小山力也主演、敵のボスに柴田秀勝、昔の女が折笠富美子というだけでVシネマみたいな臭いがぷんぷん漂ってくるキャスト陣はうまくはまれば癖になるかも。力ちゃんがやる役はどうしてこうもお馬鹿な印象になるのか分からないけど、やっぱり格好いいのは事実である。来週以降は「ウルトラヴァイオレット」な朴璐美姉さんも登場するみたいだし、エセアメリカンな感じはさらに助長される見通しだ。いや、だからどうしたってわけじゃないけど。 ほぼ確実に、1シーズン通じての視聴は絶望的だと思われるこの作品。ただ、こればかりは私の好みに依拠する部分が大きいので、こういうのが好きな人は楽しめるものなのかもしれない。是非、好きな人はその魅力を私に教えてほしいものである。
○「Rio -RainbowGate!-」 4
パチンコだかスロットが原作となる作品、ってことで、ある意味「うみものがたり」に通じるものはあるのかもしれないが、パチンコ屋からそのままカジノに移行したというこちらの方が分かりやすい。ただ「うみものがたり」の時にも思ったのだが、元々大して物語性のないパチンコ台なんかを、わざわざアニメシリーズにする意味はよく分からないのである。 多分に予断を含んでいるので申し訳ない話なのだが、どうも加戸監督が作る「萌え作品」というだけで斜に構えてしまう部分があり、受け入れにくいものになっている。監督は過去に「To LOVEる」で大失敗を犯しており、今回は同じXEBEC製作での再挑戦という形になるわけだが、期待しろと言われてもちょっと難しい。もっとシンプルなバトルもの、ファンタジーものをやるならそれなりに描ける監督だという認識はあるのだが。 今作についても、予断の通りとしか言いようがない1話目であり、お色気要素や派手目の戦闘シーンなんかで見せ場を用意しているのは分かるのだが、そのどれもが適当な印象で、少なくとも「作品世界にのめり込む」のは無理な状態。個々のエピソードを繋ぐテンポがもっさりしていて、勧善懲悪の高揚感が乏しいのである。具体例は出しにくいのだが、例えば1話目でいえば、「悪役が出てくるがリオにあっという間にのされて一時退却するシーン」というのがあり、後から考えれば「リオが相手の目的をぬいぐるみであると知るために必要なシーン」だったと分かるのだが、見ている視聴者からすると、単に間抜けな男が出てきて軽く殴られてすぐに退場しただけの、本当に無駄なシーンにしかみえない。リオがちょっとだけメイド服に着替えるくだりとか、ハリウッド女優がスロットに悪態をつくシーンとか、個々のカットの意味が分からず、ただダラダラと「リオの周りにあった風景」を切り貼りしているようにしか見えないのである。一番導入に気を使う必要があるはずの1話目でこの調子だと、今後息をのむ展開を期待するというのは酷な気がするのだ。 シナリオライン以外の見どころとしては、バトルシーンでの馬鹿馬鹿しいとすらいえるエフェクトバリバリのギャンブル描写があった。今回はポーカー1回戦という盛り上がりが感じられない内容ながら、敵方は「自分の女運を利用して強引にクイーンを連れ去る」という理屈もへったくれもない能力をコミカルに表現していたし、そんな愚策をまるっと飲み込んだリオの持ち味は柔らかな植物の生長として描かれた。これらのシーンは「ギャンブルなんて行程だけを見たら地味なことの繰り返しだから、アニメ的演出で見せ方を工夫しよう」という方向性だけなら勿論正しい。実際、劇画調になったりしてコロコロ画面が変わるのは面白い部分であった。ただ、いかんせんバトルの内容そのものが地味過ぎる。今回の勝負なんて、単にカードを1回チェンジして終わり。いくらフィーチャーマッチになったポーカー勝負とはいえ、チップのやりとりやコール・レイズを交えた心理戦もなしに「ギャンブルで勝ちました」と言われても、なんの説得力もない。事前にリオが披露した「ルーレットでプロポーズの勇気を与える作戦」も、「どうしてリオがチャレンジャーの恋人の誕生日なんて知ってたのか」という情報が一切無いので、本当に「単に運がめっちゃ良かった」というだけのエンディング。実際、リオの能力は「単なる幸運」でしかないのかもしれないが、それで1シリーズの物語が紡げるとはとても思えないのであるが(そもそも、客がラッキーになるディーラーって、カジノ経営側からしたら単なる疫病神だよね?)。 どうにも見どころが分かりにくい今作。一応「井上麻里奈がメインで頑張ってる久し振りの作品」ってことで視聴は続けたいところだが、今後の展開次第ではさようならを願う可能性も低くない。やっぱりパチンコが絡む作品はあまり興味が湧かない。あ、あと「また竹達か」。なんでこんなに重用されるんだろうなぁ。
○「魔法少女まどか☆マギカ」 5
今期わが家で口火を切った新番組は、色々と話題の豊富なこの作品である。記憶に有る限りで、シャフト単体元請けでオリジナルというのは初の試み。嫌が上にも気になる存在である。 初見時の印象は、事前に予期していたものとほぼ一致。それは「ウメス絵がなぁ……」である。冒頭からシャフト風味全開で構築された画面に、適度な緊張感を持ちながらもベタベタで分かりやすい脚本のライン。そんな構造の中で、何かかみ合わないのは平和の体現者とすらいえる蒼樹うめによる、いわゆる「つぶれあんパン」な絵柄。幾何学的なプロップの配置にしろ、色彩から有機的な要素を取り除いたシステマティックな背景にしろ、ウメス絵の持つ緩めの空気とはかみ合わないイメージが強い。これは事前にキャラ絵が発表された時点で危惧されていた部分なのだが、いざ放送されてみると、最近では「化物語」以来久し振りにガリガリのシャフトカラー強めの画面構成となったため、想像以上にキャラ絵が浮き上がる結果になってしまった。「そもそもシャフト演出自体がおかしいんだから仕方ねーだろ」という意見もあるかもしれないが、全体的なテイストとの融和性の差は、似たような画面をもっていた「化物語」の1話と比較するとはっきりするのではなかろうか。 だが、そんなありきたりの不満が、後半の化け物襲撃シーンで霧散してしまった。ほんわか魔法少女と、それにそぐわない無機質で奇妙な背景という取り合わせの不協和音に、さらに劇団イヌカレーによる「異質さ」の固まりである切り絵による「現象」が投げ込まれる。もう、それだけで画面はカオスを極める。何しろ、何が起こっているのかさっぱり分からないのである。キャラクターたちの反応から「その異質なものが実際に現世に現れており、なんかヤバい雰囲気になっている」ということくらいは分かるのだが、どこまでが異質で、どこまでが日常なのか、その線引きが出来なくなる。つまり、それまで感じていた「異質さ」が無理矢理「それまで受け入れられてきた日常」という強引極まりないグルーピングによってひとくくりにされるのである。この統合手段は、反則だ。何が反則って、「これはシャフトがやるしかない」と、強引に「シャフトが作る理由」を認めざるを得なくなってしまうではないか。 「異物による、食い合わせの悪さの統合」という強引さは、よくよく考えてみればシャフトという会社の体質そのものなのかもしれない。今ではすっかりお馴染みになっている「シャフト風味」は、そもそもアニメとしておかしかったからこそ「持ち味」になったのであり、どぎつい陰影を主な武器とする新房演出は、そのアクの強さゆえ決してメジャーになるようなものではなかったはず。その悪ふざけをシャフトという会社が一手に引き受け、「ぱにぽにだっしゅ」で1段階目の完成を見いだし、「絶望先生」で加速させて「化物語」で髄へと至る。ひょっとしたら、この「まどか」はそうした「シャフトの歴史」を改めて1つの作品として体現させるためのツールなのではないか。 「ひだまりスケッチ」の絵を使い、魔法テイストは「ネギま!?」風味が多く、その上でやることは「ダンスインザヴァンパイアバンド」や「月詠」に見られたバトルを含む。大甲子園ならぬ、大シャフト園。シャフト・虚淵玄・蒼樹うめ・梶浦由紀。全てがかみ合わないように見えるが、最終的にこれらを最高の形でまるっと包み込む異形の中の異形。そうした結末が見られるのならば、こんなに楽しみなこともないだろう。……まぁ、現時点ではどう転がるのかはさっぱり分からないわけだが…… 「シャフトの総体の発現」という側面は、「シャフト声優」と呼ばれているキャスト陣にも現れている。メインキャストとなる悠木碧や喜多村英梨は、確かに過去のシャフト作品に登場したことがある役者であるが、意外に、「1度きりの登用声優」が多い。悠木碧は「ダンスインザヴァンパイアバンド」のミナ、喜多村英梨は「化物語」の火憐、水橋かおりは「ひだまり とにかく「シャフトだし」の一言で片が付いてしまう、何とも奇妙な道を歩み始めた謎多き作品。この後ますます頭を抱えることになるのか、意外に素直で腰が砕けることになるのか。親シャフト派の人間としては、是非とも「化物語」すら凌駕するような「シャフトの中のシャフト」を、このオリジナルコンテンツで実現させてほしいと願っている。ま、どの程度そういうニーズがあるかは分からないんですけどね。
○「海月姫」 6
随分間があいてしまったが、ようやく今期最後の一本。ノイタミナ枠から、少女漫画原作の「海月姫」でございます。 原作は何故か2巻まで既読。中身自体はそこそこ面白いんだけど、どうしてもメインテーマが「いかにも少女漫画」って感じのラブメインなのでちょっと追いかけにくくて、2巻で止まってしまっていたというのが実情。嫌いじゃないんだけど、続巻に手が伸びにくいのですよ。 そんな微妙な状態でのアニメ1話ですが、個人的にはもう、大森貴弘+ブレインズ・ベースというだけで全幅の信頼をおいております。我が心のアニメ監督ランキングではベスト5に入る大森監督は、その丁寧な構成力でもって、アニメとしての面白さを十全に発揮させてくれる人だと疑っておりません。 そんなこんなで、予断だらけで1話目を視聴。想像以上に「原作通り」の出来。大森さんらしい部分といえば、手の込んだ音響演出・ディレクションでしょうか。月海役は多忙を極める花澤香菜なわけですが、面倒臭い月海のキャラクターが実に良い味を出しております。「オカルト学園」やら「会長はメイド様!」の時も書いてたけど、やっぱり花澤は黒髪ロングの寡黙系とかじゃなくて、多少声が裏返るようなお騒がせキャラの方が好きなんですよ。クラゲの水槽を前にしてつらつらと蘊蓄を語るシーンとか、なかなか堂に入ってます。他にもまやや様の原作以上の鬱陶しさとか、どう考えてもリアルで麗人サイガーにしか見えない蔵之介のイケメンっぷりとか、キャラの特性にベストマッチした組み立て方が実にナイス。このあたりは監督のこだわりじゃないでしょうか。 原作の絵がアレなので、残念ながら綺麗すぎてめまいがするような画面は出てきやしませんが、あのゆる〜い感じが絶妙なカラーリングの配置で彩られ、独特の世界が描出されている。特に面白かったのはこれまた大森さんらしいワンカットもののエンディング画面で、ネタ要素と、愛らしさと、ちょっと混じった切なさがいい塩梅。サンボマスターの歌のくせにどこか懐かしい感じがするのは何故なんでしょう。 ひとまず無難な立ち上がりをみせた1話。今後の注目ポイントは、原作では思い切り崩れる場面の多いキャラ造形をどのようにアニメでいかしていくのか、そして、いびつな恋愛模様を描くドラマをどのような色合いでまとめていくのか。色々と楽しみな一本になりそうです。 そして今作のキャスティングにさらに2点。1つ目。ジジ役が能登麻美子っていうのが、あり得ないくらいにはまりすぎてて辛い。大沢事務所は花盛り。2つ目。クラゲのクララ役の人。諸星すみれというのだが、「へぇ、なかなか上手いな。新人かな」と思って調べたら……11歳……だと? ……ちょっとまて、リアル小学生でここまでやれるの? ……松元環季ちゃんといい……この年代も末恐ろしいものを感じる。
○「それでも町は廻っている」 5
今期2本目のシャフト枠。今期新番組も間もなく出そろいますね(まだ「海月姫」が残っている)。合計で23本か。まぁ、いつも通りくらいの本数かなぁ。 原作はほぼ未読。色んなところで話題になることが多かったので随分前に1巻だけ買ったのだが、別にピンと来なかったのでそのまま放置していた。おかげでこの1話目を見ても特に思い出すこともありませんでした。原作ファンではないので、当然「シャフト作品としてどうか」という見方になってくるわけだが、副監督が龍輪さん、シリーズ構成が高山さんということで、割と安定感のある出だしである。「シャフトらしさ」は「夏のあらし」よりも薄いくらいで、静止画をメインとしたカット割りの多い画面構成に現れてはいるが、そこまでどぎつい癖があるわけでもなく、中身も普通のギャグなのでそこまで凝ったものにはなっていない(まぁ、そう見えるのは完全にシャフトに毒されてしまっているせいかもしれないが)。画面の描き込みも細かいし、このままの1話から「普通の」アニメとして構成していくことも可能だろう。「どぎつい」シャフトファンとしてはちょっとがっかりではあるのだが、これはこれで悪いものではない。アニメらしい動きも手を変え品を変えて見せてくれているし、このクオリティが維持されるならば「夏のあらし」よりも素直に楽しむことは出来そうだ。 さて、中身についてはそこそこのものなので、この作品の(個人的な)最大の売りと、最大の難点について言及しておこう。 最大の難点。もう、多くの人はおわかりと思うが、主役のキャストである。スーパー棒子、小見川千明の全く動かないこの演技プラン。すげぇ。本当にすげぇ。メインヒロインの声が他の誰か(もう誰でもいいや!)なら、きっとこの作品の埋没度は格段に上がっていたはず。どう楽しんでいても、喉のど真ん中に魚の骨が突き刺さったかのような違和感が半端無い。小見川独特の声音がよほどぴったり来るというなら我慢するが……もっとあるだろ。悔しくて血の涙が流れそうだ。 そして、翻って最大のセールスポイント。そりゃもう、サブヒロインを通り越してメインヒロインになっちゃえばいい、辰野さんの中の人である。ほんの少し前までリアル女子高生だった悠木碧。彼女のテンション芸がお腹いっぱい堪能できるというだけで、この作品は価値がある。今までのあおちゃんにはなかなか無かった役回りだが、水を得た魚のように女子高生メイドを演じるのを聞いているだけで至福。ほんと、どんな音域でも完璧に役を持っていける娘である。このブログの右の柱に書かれている俺的声優ベスト10への繰り上がりを真剣に検討したい(その場合誰が落ちるのかというのが最大の悩みである)。ちなみに年齢でいったら小見川の方があおちゃんの2つ上。まぁ、この業界に歳もキャリアも関係無いな! 声優繋がりだと、面白かったのはババァ役の櫻井孝宏。こういう役をスッと出来てしまうのを見ると、やっぱり声優ってのはすげぇと思える。他にも先生役の杉田、タヌキ役のまつらいさんなどはシャフト御用達。 そうそう、声優といえば、エンディングテーマだ。メインキャストがバンドを組んで歌う、という体でやっているわけだが、うりょ子、小見川、あおちゃんと来て、メインボーカルにはなんだか知らない人がクレジットされている(まだ出てこない役らしい)。そして、この子の歌がなかなか面白い。ちょっと癖はあるが、堂々とした歌いっぷりでネタ臭のする曲を気持ちよく歌ってくれている。どんな役者なのか、今後の登場を楽しみにしたい。また、オープニングテーマの方は坂本真綾の歌唱で、こちらも「荒川」などのシャフト繋がりだろうか。往年の名曲を情感たっぷりに歌い上げる真綾の歌唱力は流石の一言だが、オープニング演出が梅津泰臣というのも珍しい。相変わらず個性的ながらも、実に雰囲気のある御陽気なキャラのモーションが面白い。色々と見どころの多い作品である。
○「FORTUNE ARTERIAL 赤い約束」 4
今期2本目の、エロゲ原作もの。やっぱりキャストを見るとそのことが分かります。無学なんで「ARTERIAL」なんて単語は知らなかったのだが、調べたら「動脈」って意外な言葉が出てきてちょっとびびった。どんなタイトルなのか……と思ったら吸血鬼絡みの作品なのか。 監督は名和宗則氏ということで、この時点で大体どのくらいの作品なのか想像がつくのが辛いところ。名和さんは本当に「こういう」作品しか監督しないなぁ。そして、ほぼ毎回「フーン」くらいで終わるんだよなぁ。今回も、悲しいかな「フーン」くらいの滑り出し。どこが悪いと文句をいう機会も少ないのであるが、だからといって面白いかと言われると難しい。もとがエロゲで、それを全年齢向けにするんだから毒にも薬にもならない作品が出てくるのは仕方ないと思うのだが、今期は割と直球勝負に出ている「ヨスガノソラ」というライバルもいるため、どうしても影が薄くなりそうで不安だ。 1話は、「島にあるやたらめったらでかい学園に主人公が転校してきて、めっちゃ色んな女の子に面通しする」という定番の内容。メインヒロインとのファーストコンタクトは他の作品ではあまり見られない導入だったので興味を引いたのだが、その後期待を裏切ってはまずいと判断したのか、ちゃんと幼なじみの子が空から降ってきてくれるというフォローが入る。世界中で、空から降ってきた女の子にぶつかった経験を持つ主人公は一体何人くらいいるのだろう。 その後、野郎も含めたたくさんの人格破綻者たちとコネクションを繋ぎ、最終的にこの作品の胆となるであろう、吸血鬼の現場を見たところで引き。まぁ、割と分かりやすい導入にはなっていると思うのだが、やはりこの作品のメインテーマに「吸血鬼」が関わってくるなら、そのあたりのお話を1話に持ってくることは出来なかったものかと思ってしまう。エロゲってのはやったことがないから知らないのだが、おそらくこのアニメよりもさらに進行に時間がかかるものだろう。とすると、最初の衝撃である今回のラストにたどり着くまで、どの程度テキストを読まなけりゃいけないんだろう。やっぱり俺はエロゲは出来ねぇな。 アニメ的な映像部分は並。石原恵による作画、キャラデザということだが、特に「らしさ」は出ておらず、すごく既視感が強い無難なデザインに落ち着いている。細かい部分まで手を抜いていないのは分かるのだが、特に目を引くような部分もないのである。むー、パンチが弱いぞ。これでキャスト面も特にプッシュがないので、視聴継続はやや微妙。「屍鬼」が休みだからまだいいものの、火曜日も放送日程が激戦区になりそうなので、このあたりの作品を切る方が活動しやすいんだよなぁ。2話目が勝負か。 |
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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