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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「SKET DANCE」 4
夕方どきのジャンプアニメ。これや「銀魂」が普通に夕方の時間帯に放送されているのを見ると、改めて「ぬらりひょんの孫」が深夜枠だった意味が分からんな。「べるぜ」は朝だし……ジャンプも片っ端からアニメ化すりゃいいってもんではないと思うのだが。 というわけで、そこそこの長寿漫画になってきた「ジャンプの隙間産業」みたいなこの作品のアニメ放送が始まったわけだが、原作にもあんまり興味はないし、アニメを見ても、「あぁ、そういやこんな話あったかもな」という程度で、一切それ以上のものは生まれてこない。とにかくそつのない「アニメ化」なのは流石に川口敬一郎といったところだろうが、残念ながら、それだけで引っ張れるほどの魅力が原作にあるとも思えないので、一応初回は視聴したけど、来週からは別に見る気も起きないレベルである。いや、原作知っているアニメで毎週欠かさず見たい場合ってのはあんまり無いんだけどさ。 ちょっと意外だったのは、制作がタツノコであるという点。調べてみたらタツノコが地上波レギュラー枠で元請けをやるのはかなり久し振りで、今まで縁の無かったジャンプアニメの制作に突然関わってきたのはちょっと不思議。ただ、過去にはくせのあるスタジオという認識が強かったタツノコも、こういう作品を作る時には特に味が強く出るわけでもなく、「ハヤテ」同様にシナジーSPの制作です、と言われても信じてしまう画面である。欠点もないが、特に褒めそやす要素もない。1話の時点でなんだか妙に気の抜けた動画の使い方が見られたので、あんまり追いかけたくないのが正直なところである。導入に持ってくるエピソードはもうちょっとメイン3人の内情に突っ込む話でも良かった気がするんだけど、原作の1話ってこの話だったっけ? どうせ今回の依頼人はレギュラーキャラでも何でもないからフェードアウトするんだろうし、顔見せとしてはあんまりいいチョイスには見えなかったんだがな。 一応の評価ポイントとしては、川口さんなのでギャグのノリになったときのテンポは良いという部分。特に引っかかりもなく流れてしまうので一長一短とは思うが、リズムの刻み方は手慣れたもので、ちょっと捻り気味のシナリオもすいすい入ってくるように脚本が組まれていたのは、地味に偉い部分。また、スケット団3人のキャラクターは確立しているので、3人の中での絡みならば安心して見ていられるのもありがたいところか。中の人も含めて、本当に「原作のイメージ通り」のキャラクターになっているので、原作ファンならスッとアニメに入っていけるだろう。これである程度の長さが保証されるシリーズだったら、「銀魂」レベルとはいかないまでも、ある程度の固定客は確保出来そうだ。夕方アニメなんだから、こんなもんでいいのかもしれん。 PR ○「Steins;Gate」 5 初っぱなからのポカーン具合がどうにも判断しづらい作品。1話目で判断しにくい作品らしい、ということはちらほら漏れ聞こえる評判から知ってはいたが、うーむ。 原作がゲームで、しかも最近何かとお騒がせ要素となるニトロプラスの制作。東京の一都市を舞台にした、やや電波トビ気味の主人公を中心としたオタク文化満載の物語。更にいとうかなこによるオープニングとくれば、同社のアニメであった「カオスヘッド」を思い出す。そして、その「カオスヘッド」も、1話目の段階では謎に満ちており、様々な期待を抱かせるだけのパワーがあった。しかし、その後次第にストーリーはどうでもいい方向へと流れ、最終的には謎も秘密もぶん投げたような終わり方をしてしまっていた。どれだけ世間で騒がれようとも、先入観無しでこの作品の1話を見て、あれと同じにならないという保証はないだろう、という懸念ばかりが先立ってしまう。謎をばらまくだけなら誰でも出来るし、会話主体の物語なので、それを思わせぶりに配置するだけならばそれほどの労力を要する作業ではない。そして、それが後への期待感に特に繋がっていないとすると、今の段階で特別高い評価にはならない。 ただ、「カオスヘッド」と大きく違うのは、制作にWHITE FOXが入っており、画面の質の保証はされているという点。どこか虚ろな世界の描画はなかなか印象的だし、「ゲルバナ」のとんでもない造形なんかは、かなりのディティールまで追究して描かれている。このあたりの画面の見栄えは素直に評価点として見ていいだろう。その上で、シナリオラインを今後ダラケさせずに引っ張れるとするなら、一応は「楽しみな作品」といえるかもしれない。今のところ、妙なキャラクターたちのアクの強さがちょっと鼻につく感じですけどね。特にあのデブハッカーね。どうしても、こういう「リアルで2ch用語を話す奴」って、アニメの中に出てくると気にくわない描写になりがちだよね。ただ、コイツの場合はそれが徹底しているので、最後の方になるとむしろ気にならなくなったんですけど。ごめん、クレジット見て初めてセキトモだって分かったわ。こういう役できっちりそれっぽく決めてくるのは流石やなぁ。 まだまだ何かを語れるような段階ではないので、「まぁ、一応続きは見るけど」という程度の認識。ここから今期アニメの中でどのくらいの地位まで登ることが出来るのか、気にしつつ見守っていこうと思う。ちなみに、監督が佐藤卓哉でキャラデザが坂井久太っていうコンビネーションは何故か「苺ましまろ」と同じ布陣だったりするな。どうでもいいけど。 ○「花咲くいろは」 6 さぁ、やってまいりました、今期本命の2、P.A.WORKS制作の「花咲くいろは」だ(本命シリーズが何本あるかは未定です)。なんでもP.A.WORKSの創立10周年記念作品らしく、P.A.ファンには見逃せない1本となっている。スタッフには、「CANAAN」製作陣の安藤真裕・岡田麿里・関口可奈味などが名を連ねており、「CANAAN」ファンとしては期待せずにはいられない。安藤監督、岡田マリー。俺はあんたがたを信じているぜ! というわけで、多少興奮気味の1話目。想定通りに、一分の隙もない美麗な映像の完成度にはただただうっとりするばかり。中でも緒花が東京で見上げた空や、トンネルを抜けた後に見える希望に満ちた海岸の風景、菜子と一緒に見下ろした町の全景など、とにかく背景美術のディティールが本当に見事。このあたりの細やかな仕事ぶりは、「true tears」以降、P.A.のお家芸ともいえる部分。またあの臭いさえするかのような北陸の空気が味わえるかと思うと、それだけでも期待感は高まってくる。「作画に関して一切の不安がない」というのは、新番組を見ていく上で非常に重要なファクターである。 キャラクターデザインは「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」などでアニメに進出してきた岸田メルが担当しており、これを関口さんなりのアレンジで線の細さをそのままに、グリグリ動けるように画面に落とし込んだ。特に主人公の緒花はくせっ毛の描画がなかなか面倒で、これを丁寧に動かすだけでもかなり躍動感が出る。他にも旅館従業員らしい和装が似合ういかにも日本人らしい美人が大挙する喜翠荘は、単純なハーレムとしても充分機能する見栄えがある。本当に、画的な部分は好みどストライクなので困ってしまう。 実際のキャラクター造形はというと、緒花はなかなかの曲者である。一見すると今時のチャラい女子高生。その中身もかなり浮ついたところがある女の子で、物怖じすることが一切無いかのような状況適応能力は些か現実離れが過ぎる。まぁ、あの母親に育てられたらこうした刹那的な性格になるか、という気もするのだが、主人公としての語りの部分はやや鼻につくのが気になる部分だろうか。ただ、本当ならもう少し受け入れにくい我の強い人物のように見えるのかもしれないが、声が伊藤かな恵であるために、どこか憎めないラインでセーブされているのは美味しいところだ。その他のキャラクターはまだまだ顔見せの段階だが、1話目からその性格がそれなりに発揮され、みんながみんな、ちゃんと区別出来るようになっているのはありがたい。当たり前のこととはいえ、顔見せの段階で書き分けが出来ているというのはいうほど簡単ではないのです。今回分かりやすく飛び出したのは能登ボイスの中居さんでしょうか。軽めの能登キャラは、最近黒沼やサテライザー先輩ばかりだったので良い口直しになります。 そして、このアニメで一番のポイントとなるのは、今時女子高生の旅館アルバイト奮闘記というメイン部分だ。1話はお約束の、「商売の厳しさを身体で覚える」展開。客商売をする上での基本となる心意気を、おばあちゃんが3発の平手で教えてくれた。厳しいようではあるが、客商売の場合は日常的に培ってきた常識を一からぶっ壊して「商売用メンタル」を形成しなければ成立しないジャンル。そのあたりの現実の厳しさと、生々しさが心にズンと重い。緒花の主張も分かる部分はあるのだが、まだまだ彼女はケツの青いガキでしかないのだ。少なくとも今回に限っては、全面的にばぁちゃんが正しいのである。今後、どのように旅館の一員として認められていくのか、なかなか興味深いテーマではないか。 さぁ、とにかく舞台は整った。この畏くも呪われた石川県の地に、舞い踊れ、女子高生。メインキャラの1人、黒髪ポニテの子はものすごく可愛くてキャラもいいのに、声が! 声が!! お前、「すいません」ってちゃんと言えてないじゃねぇかぁぁぁ!
○「日常」 6
さぁ、やってまいりました、今期本命の1,京アニ製作の「日常」だ。OADの時点では「そこまで大したもんでもないなぁ」という感想だったのだけれど、やはりというかなんというか、本放送1話目ではしっかりと作品の空気を作るために、ちゃんとアゲてきましたね。流石というしかない。 OADで微妙だった部分といえば、やはりオチのテンポが弱いダラダラした展開。基本的に始終腹を抱えて笑うような作品ではなく、本当にシュールな間の笑いで勝負する作品なので、いくら映像の再現度が高くとも、それがキレの悪いパートになってしまうとどうしたって見ている方には面白くない。かといって原作自体もそこまで細かいネタを繋ぐものではなく、どちらかというと大ゴマでみせたり、1枚絵で見せたり、シチュエーションそのものの不条理で見せたりする部分が多いはずだ。OADの場合、そこの押しが弱かった気がする。 しかし、今回1話目はそのあたりの要所をちゃんと押さえて、テンポの良いスタートダッシュに成功している。ネタによって密度やテンポには善し悪しもあるが、間に本当にどうでもいい小ネタを挟んでいくことで多少スベるくらいは気にしないだけの勢いを維持して、そのまま30分突き抜ける姿勢。これなら、いちいち小難しいことを突っ込む必要も無かろう。あとは京アニクオリティを隅から隅まで楽しむだけだ。相変わらず仕事は完璧で、特に原作者の持ち味である独特な背景美術なんかの完成度がかなり高い。色彩設定も「あらゐ流」の塗りが徹底しており、あんな原作でも(失礼)全力で再現して120%を生み出す京アニの矜持が見える。 個人的には、OADの時同様にはかせとなののパートはあまり好きではない。原作の時からそうなのだが、正直言うとこのパートはあまり面白味が無く、はかせやなのの愛らしさで売る部分であり、あまりこの作品に馴染んでいるように見えない。アニメにするとそれが顕著で、典型的な「ダラダラした部分」になってしまう。今後さかもとが入ってくると更にその様相は加速するだろうから、そこだけはちょっと不安。 対して、ゆっこ達が暴れる学園パートはサブキャラも充実しているし、メインとなるのはあくまでこちら。1話のウィンナー話の勢いなんかは文句無しで、原作でもかなりトバし気味の話だったものが、京アニの持ち味である丁寧なアニメーションで何倍もの破壊力を得ている。そういえば「らき☆すた」の時もひよりが転倒するシーンで無駄にダイナミックなアクション動画を駆使してみせてくれたりしていたので、そうした「無駄なクオリティ」がこの作品でも見られれば良いなぁ、という期待感はある。 あとの勝負は、いかに「間の笑い」をアニメの流れの中に組み込めるか、という部分かな。今回一番笑ったのはおそらく「今はヤギだ」のところ(多分原作でもそうだったと思う)なので、こういうネタできっちり勝負が出来るデザインにして欲しいですな。前半のクライマックスはトランプタワーの回とかかな。そうそう、サプライズなサービスとしては、なんと「Helvetica Standard」が作中に挟まっていた。確かに「日常」だけだと間が持たない気もするが、いっそのこと「あらゐワールドならなんでもいいや」とばかりに詰め込まれた異次元は、ちょっと予想外の演出である。実をいうとより荒唐無稽な「Helvetica」の方が持ち味は活かせる気がしているので、今後の絡みが楽しみである。 いつもならここでキャストの話に移るわけだが、今作はほとんどが初見の連中ばかりで、あまり語るべきことがない。調べてみたら「生徒会の一存(わが家では視聴出来なかった……)」でデビューした連中が多く採用されているみたいで、個人的にはほとんどが始めましてなのである。現時点でほとんど不満は無いレベルだが(なの役だけちょっと気になる部分はあるが)、特に良いというイメージもない。これ以降に何かめざましいものが現れるだろうか。しいていうなら、こんなところでも校長役を任されるチョーさんの安定感ばかりが引き立ちますけどね。震えてないのが、時定高校の校長。震えているのが、やまぶき高校の校長。簡単ですね。 ○「DOG DAYS」 5 製作にセブン・アークス、監督に草川啓造、脚本が都築真紀、オープニングは水樹奈々だ。もう、ここまでの説明で普通ならあの「少女」という名前が使えなくなったおかげで「魔法戦記/Magical Record」なんて冠に変更されたビッグタイトルしか思いつかないはずだ。「次の舞台はミッドチルダですか?」と聞きたくなるのも仕方ない。そんな期待感満載の、異世界作品である。 冒頭、ちょっと柔らかめの画で綴られたオープニングは、思っていたのとちょっと違ったけど相変わらず草川コンテのバトル画は面白かったので一旦スルー。いきなり聞こえてくる声が若本という時点で怪しいことに気づくべきだったのだが、「これって空気の読めないミスキャストなんじゃね?」と苦笑いしてこれまたスルー。その後は小清水がなんとか締めてくれたので、「さぁ、あみすけがバトルに絡むと色々面白そうだが」などと妄想。場面変わって犬の国の描写に移り、竹達、水樹、堀江と軒並み緊張感のないキャストが連なり、「うーん、これはなのはと比べると流石に浮いてる面子だなぁ」などと独りごち、主人公があまりに銀河美少年だったせいで不安は募る一方。異世界に飛ばされるところまでが予定調和で、「さて、ここからどうやって主人公を絡ませるか……」などと見ていると、なーんか戦闘描写が軽い。モブ画がちゃちい、血が出る描写が無い、剣戟が何か軽い……「うーん、1話から画が追いついてないのか?」などと、この期に及んでまだ見当違いなことを言う俺。 そして、あのオチである。誰か、なんとかしろよ! コレ違うよ! 俺が思ってた草川監督作品じゃないよ! なんかもっとさぁ、幼女同士が生まれの不幸を呪いながら血みどろの魔法バトルを展開させたり、足の悪い不遇の少女が強大な魔力を持つ魔道書に運命を狂わされたり、悪の科学者のテロ行為で機械の体を持つ姉妹が涙を流して命がけの殴り合いをしたり……そういうのが草川ワールドじゃないの?! 畜生、なんだあのだんご猫はぁぁぁ!! と、ここまで叫んでおいて、草川啓造という男が「いぬかみっ!」の監督であることに気が付いたのであった。うむ、ならば良し! わざわざ手の込んだ引っかけかましやがって! こっちだって付いていくの大変なんじゃい! ということで、見事に第1話詐欺に引っかかってしまったわけですが、現時点では未だに軌道修正が追いついていないので、ちょっと評価軸を固められておりません。ぶっちゃけ「なのは」を見るのと同じテンションで見ようとしてたからなぁ。先入観視聴は本当に駄目だということを再認識しました。でも……正直1話目でそこまでぶっ飛んだ面白さがあったとは思えないんだけどな! ネタを仕込むのに全力だったおかげで、ミスディレクションにばかり力が入ってネタとしてもアニメとしても完成度は6〜7割って印象なんだよねぇ。 まぁ、2話以降は本当にやりたいことが出来る話数になるわけで、次回から改めての本腰視聴ということになるでしょうかね。ぶっちゃけ「なのは」はStrikerSが微妙な出来だったので、この作品でリベンジをきちんとはたして、次の「なのは」に繋げて欲しいと思います。感想が全部「なのは」絡みなのはどうかと思いますが、それもこれも余計なペテンにはめやがったスタッフが悪いので、御容赦下さい。 恒例の中の人トーク。……あんまり無いな。堀江由衣が犬族の長っていう設定が微妙に「あそびにいくヨ!」と被ってたのが面白かったくらいか。あぁ、丹下桜が引き続き仕事を見付けてくれて良かったと思います。あと、現実世界の方の幼馴染みキャラがあまりに安定の美佳子だったので笑ってしまった。もう出番ねぇよな、あの子。
○「TIGER & BUNNY」 6
さぁ、今期スタート新番の口火を切ったのは、特に事前情報も無しで覚悟の視聴を行ったサンライズオリジナル作品だ。サンライズオリジナルって響きは期待半分不安半分だが、オープニングを見ただけで、なんか知らんが期待の方が一気に吹き上がった。この馬鹿は、きっと良い馬鹿だと思えるんだ。やべぇ、新番組一発目からお気に入りオープニングが出来てしまった。 まず、オープニングで流れるスタッフクレジットを見ていく。すると、キャラクター・ヒーローデザインが桂正和というので1つ驚き。なるほど、言われてみれば彼のデザイン性がこれまでアニメに一切関わってこなかったことが不思議なくらいだ。実際、作中に登場するヒーローたちはあくまで「商品」としての阿漕さを抱えながらも、しっかりとアメリカンヒーローのテイストを残し、ギャグにならない適度なレベルでのスマートさを持つ。サンライズお得意のCGワークによる人体描写との相互関係も良好で、個性的なヒーローの持つパワーが画面にあふれ出てくるようである。そして、監督はなんとあのさとうけいいち氏。もう、彼の名前を見ただけで漆黒のメガデウスがぶっ飛び出てくるシーンが蘇ってきます。無骨なサンライズロボットアクション「ビッグオー」は、私のお気に入りリストでも上位に食い込む想い出の作品。その監督がこんな形で再び帰ってきてくれたのだから、期待するなというのが無理な話だ。 そして、作品コンセプトもなかなか面白い。近未来のごとききらびやかな大都市で大暴れする各種ヒーローたち。彼らは正義感から悪と戦い続けるミュータント的存在、「NEXT」ながら、スポンサーをもって商売としてショーに参加するアクターでもある。ロビー活動にも力が入り、誰もがみんなその衣装にスポンサーのロゴを大量に刻印している。阿漕な商売繁盛物語として妙な形のヒーロー像が形成されており、これが実際の番組スポンサーと絶妙な絡み方をして憎らしいコラボレーションを演出する。オープニングのスタイリッシュな大活劇シーンで大写しになる「calbee」や「牛角」の文字には笑わずにいられない。昔こち亀で似たようなアイディアを使った話があり、実際に様々な作品で「アニメ内広告」という手段はとられたことがあるが、ここまで臆面もなく堂々と世界進出してきやがったのは初めてかもしれない(一応「バスカッシュ」とナイキのコラボが記憶に新しいが)。 普通、露骨なスポンサーロゴなんて入れられると「アニメの世界観ぶちこわしじゃねぇかぁぁぁ!」といらつくものなのだが、ここまで開き直られると、もう笑うしかない。そして、「広告塔としてのヒーロー」という作中のコンセプトに実にマッチしており、露骨にすればするほど、作中のキャラクターたちも引き立つという相乗効果があるのだ。なかなかずるい、そして美味しい演出ではないか。途中のペプシのCMとか、どこまでが本編でどこからCMに入ったかわからねぇっての。「一旦CM」じゃねぇよ。 そして、そんなスポンサーの看板を背負っているのだから、せいぜい格好良いヒーローの活躍を見せてくれりゃいいのに、メインとなるのは、ロートルヒーローの世渡りの苦労話なのだ。このギャップがまたおかしい。普通「ヒーローもの」といったら、バックグラウンドなんかよく分からないけど、とにかく無条件で世界を救うために格好良く立ち上がるものだ。近いところでは「HEROMAN」あたりは分かりやすい例で、ヒーローが世界を救うのはヒーローだからなのだ。しかし、この作品のタイガーは違う。いや、確かに本人は正義感から世界を救いたがっているわけだが、それだけじゃぁ普段のご飯が食べられない。活動を支えるパトロンがいて初めて成り立つ商売なのだ。なんだその嫌な生々しさは。これってなかなか無いテーマやぞ。ちょっと前には「契約を思い悩む魔法少女」ものなんてのもあったが、「ものを壊しても賠償してくれるスポンサー探しに奔走するヒーロー」ってのも……本当に妙な時代になったもんだなぁ。 コンセプトが面白くて、映像には一つも文句はない。けれん味たっぷりの演出方針も実に愉快だ。これは、正直楽しみです。またね、主人公タイガーのキャラクターがいいんですよ。声が平田広明さんですからなぁ。ほんと、娘を猫かわいがりしつつ仕事に追われる「サラリーマンヒーロー」役が似合う似合う。他にも洋画っぽい面子には津田健次郎、甲斐田裕子なんかもいるし、個人的にはオープニングに聞こえてきた第一声が太田真一郎の時点で面白くてしょうがなかったんですわ。彼がアニメでちゃんと役をやってくれるのって「AVENGER」以来な気がするぞ。 さぁ、ここからどういう風に話を持っていくのか。目新しさで勝負出来た1話目と違って、次こそが本物の作品の質が問われる話数。期待して待ちたいと思います。
○「スイートプリキュア♪」 4
惜しまれながら言ってしまったキュアサンシャイン、もとい、ハートキャッチプリキュアに変わって今年1年間のお仕事を務めることになる新たなプリキュア。前に書いた通りにプリキュアはなかなか1年を通して視聴することが無いので、今回の新作がシリーズ中でどのような立ち位置になるのかはイマイチ分からないが、はてさて。 率直な感想からいえば、まぁいかにもプリキュアらしいプリキュアという感じがする。ハートキャッチが異端すぎただけな気もするが、キャラクターデザインも記憶の片隅にある初代にかなり近いものになっているし、導入やメインヒロイン2人の関係性なども、どこか初代のそれに近い。変身バンクはそれなりに力の入ったものだろうし、今後物語が進めば、少しずつ世界が作られていっていい土壌が仕上がるのだろう、という期待感もある。 でもなぁ、やっぱりプリキュアって見続けるモチベーションがあんまり起こらないんだよなぁ。良くも悪くもお約束だからね。この後なにかとんでもないものが飛び出すんじゃないか、みたいな期待はあまり持てないから、朝アニメを必死で追いかける必要性も感じられないのですよ。しばらく視聴して、自然なフェードアウトっていういつものお約束パターンになりそうな気がする。 気になる部分といえば、1つは音楽というモチーフを扱ったことで、変身アイテムがドからシまでの7つ存在しているという点。メロディがドでリズムがレ、ドドとレレを妖精として使役って、それこそおじゃ魔女じゃないか。そして、ミ〜シがまだ残っているわけで、残りの5つを誰が使うのか、というのが焦点である。ひょっとして最終的に7人の最大規模プリキュアになったりするってことか? 流石に多すぎるだろうなぁ。オープニング映像を見る限りでは怪しい人が1人しかいないしな。 そして、もう1つの誘致要因は、やっぱり中の人である。小清水・折笠コンビっていうことで、考えてみりゃあの因縁のナージャキャストということになるのだが、最近はおりさんの声を安定して聞ける場所も少ないので、ここに来れば一定の満足感は得られるわけだ。冬の間は「プリキュア」→「スタドラ」と繋ぐことで夢のスーパー小清水タイムを演出することが可能に。また、豊口・折笠のR*Lコンビとしても発信されているのはここだけなので、あの何とも奇妙なノリを夢想しつつの視聴というのも悪くない。そして、最大のセールスポイントは意外にも敵ボス役の賢雄さんだったりする。ギャグケンユウとシリアスケンユウの絶妙な中間地点を行き来するキャラクターで、聞いてるとなーんか不安定な気分になる。ちょっと楽しい。 さて、来週以降どのような動きになるのかは気にならないではない作品だが、このまま追いかける自信は、正直あんまり無い。
○「放課後のプレアデス」 5
何度読み返してもコンセプトが全く分からない謎のWeb配信アニメ。アニメ製作のガイナックスと、自動車製造が主であるスバル(富士重工)によるアニメプロジェクトって。しかも第1弾って。一体この業界で何が起こっているのかさっぱりだが、ま、新作アニメが公開されるというならこちらとしてはありがたいだけですわな。特にグッズ展開とか、これとコラボしての自動車販売なんかは考えていないらしいのだが、はたして費用対効果が見合っているのかは想像も出来ない。 で、肝心の中身の方だが、ま、普通だ。ガイナ製作ということでディティールはよくできているし、最近はWeb配信といっても充分満足のいく画質で提供されるので、画面に不満は無い。ほぼ地上波アニメ1本分の長さなので大した内容ではないのだが、この長さで、この内容で、この構成ならこんなもの、という感じ。特に悪印象はないが、さりとて大きく興味を引かれる要素も無い。やはり、どこをどう2社の利益につなげていくのかが分かりにくい。 時節柄、「シンプルな魔法少女もの」というのはフラットな状態で干渉しにくいのがややつらいところで、冒頭、状況が全く理解出来ない時点ですばるが「魔法少女になりたい!」と駄々をこねる部分なんかは、「お前……そんな軽率な行動をして、世の中には後悔しか残ってない魔法少女だっておるんやぞ」と余計な心配をしてしまう。ただまぁ、そんなメタな視点をさておくとしても、すばるが仲間を追いかけてすぐに魔法少女になりたがったモチベーションもいまいち分からないし、メインの掛け合いとなるあおいとのいざこざについても、2人の関係性がピンと来ないので物語として伝わってくるものはない。あくまで「それっぽい魔法少女エピソードのお約束」を固めて解いて、広げただけという感じである。他のキャラクターも特に立たないし(部長以外)、敵キャラみなと君(みなとちゃん?)のテンションもよく分からないしな。 一応見るべき点としては、一応自動車メーカーとのコラボってことでちょろちょろ車要素が盛り込まれている部分。やっぱり一番インパクトがあるのは空中でブーストした時のエンジン音でしょうかね。あのステッキのどこに燃焼機関があるのかと小一時間。ま、下手にまんま車アニメにしないで、こういう妙なところにモチーフとして出すくらいだと、ミスマッチな感じが逆に新鮮で面白いかもしれない。そして、こういう企画アニメだからこそ実現したユニークな部分として、エンディングで流された各種設定画やイメージイラストがある。まだ30分程度しか作ってないのに内部資料全公開ってのもどうかと思うが、こうして「1からコンセプトを立ち上げて作ってますよ」っていう手作り感が伝わってくるのも良いものだ。何となく親近感が湧いて応援してみたくもなるじゃないか。 トータルで見ると、「まぁ、悪いものじゃないのは分かる」っていうくらいのレベルか。個人的に興味があるのはやっぱり中の人のことで、主人公すばる役の鷹森奈津美は、「メリー」の部長役の子か。まだ「どっかで聞いたことがあるな」レベルのものだが、基本線は悪くないと思うので今後に期待。そして部長役との2役を難なくこなす小器用な藤田咲や、未だにスタンスがよく分からないけど気付けば馴染んでいる牧野由依など、絶妙にもどかしいキャスティングが秀逸。みなと君の中の人だけ浮きすぎてる気もする。そして、圧巻はあおい役の大橋歩夕であろう。最近は新人声優のベースレベルもあがってきたので、ある意味絶滅危惧種ともいえる貴重な棒である。エイラ役のときから少しは成長してるかと思ったが、ぜんぜんそんなことはなかったぜ! なんで声がかかるのかよく分からない1人だな。でも、なーんか気になるんだよね。
○「IS<インフィニット・ストラトス>」 4
ようやくたどり着いた、今期レギュラー放送では(多分)最後の新番組。関東よりも2週遅れてのスタートという、ちょっとした嫌がらせのような放送である。今まで読売系以外でここまでずれることはあんまりなかったんだけどなぁ。 で、そんな最後の1本であるが、よく分からないもどかしさがある。これだけの新番組を見て疲れ果ててしまったのか、新番組の時期を乗り越えたせいで緊張感が切れたのか、1話目を見ても、ことごとくピンと来ない。どの要素についても平均レベルくらいは維持している作品だと思うのに、何故か面白いと思う瞬間が無い。恥ずかしながら、その原因がイマイチ分からないのである。ま、ラノベ原作だと昔からおよそこんな感じになるのだが……今期のラノベものは各々が一応独自の武器を持っていたおかげで評価軸を定めることが出来た気がする。この作品の場合は……うーむ。 冒頭、アバンで流れる戦闘シーンは、おそらくスタッフがそこを売りにしたいのだろう、ということが伝わってくるきれいな画面。流れるようなISの動きはCGモデリングで描かれて滑らかだし、似たような機体の形状をしていた「スカイガールズ」や、監督が同じ「マクロスF」なんかに比べても、かなり画面との融和性が高い。頑張っていることが伝わってくる動画である。ただ、冒頭にいきなり流されたために、それが何を描きたいのかがさっぱり分からない。誰が誰で、どこに敵がいるのか、目的は何だったのか。そうした起点が分からない状態で「とにかく動いてるでしょう!」というのを見せられても、どうしていいのか分からないのである。 「俺以外全員女子」という潔い舞台設定にしても、昨今では驚くに値しないレベルであり、そこから普通に物語を紡いでいけば何の抵抗もないのだが、現時点で「男がいない意味」が特になく、加えるなら「主人公がそこにいる意味」も分からない。「ISは女性しか動かせない」という設定を前提としても、「軍事利用が禁止されてもっぱら競技として使用される、女性専用の装甲兵器専門学校」に、「たまたまISが動かせるから」という理由で男子が入学する意味がないのだ。後半のクラスメイトの話を聞く限り、「ISで男子が女子に勝てたのなんてずっと昔の話」とのことで、「より高いレベルの学生を」という目的なら男子を入れる意味がない。そもそも、仮に主人公が他の生徒よりもずっと上手くISが使えるのだとしても、結局使用目的は「軍事使用を除いた競技目的」であり、当然周りの競技者は全員女性だ。となると、レギュレーションを考えればたった1人の男子がそこに割り込んでくることに何のメリットもない。「動かせて凄いけど、お前が動かせても仕方ないからもう2度と乗らなくてもいいや」ってなもんである。何より、女性しかいない全寮制の学校に男子を一人放り込むなど、面倒ごとしか起こらないことはわかりきっているのだ。わざわざ入学を認める意味が分からない。 もちろん、今後主人公の有用性、希少性が立証され、学園側が主人公を登用する意味が出てくるのだろうとは思うが、それにしたって、主人公の不真面目が過ぎる。特にISに対して熱意があるようにも見えず、特例を認められたからといって肩身の狭い学院に来る意味が分からない。どうせ動かせたとしても何の役にも立たないISのことなどさっぱり忘れて、普通の高校に進学した方がよほど青春を楽しめると思うのだが。 他にも、無遠慮に男女同衾を認める学園の姿勢だとか、馬鹿馬鹿しいにもほどがあるイギリス娘の性格だとか、なんだかラノベである云々以前に気になる要素が多すぎるし、笑いを取るタイミングもなんだかずれている。おかげで「どうせいつものノリ」と分かっていても、あんまりストーリーを楽しむという風でもないのである。ま、「ドラゴンクライシス」あたりと何が違うかと言われても答えられないのだが……やっぱり導入がヌルいってことかなぁ。今後のメカニックバトルでの、独自の客層の確保に期待したいところです。今期は他にロボットも居ないし、とりあえずそこさえおさえておけば最低限のラインは守れる気もするしな。 あとはまぁ、キャストの話。主人公一夏役は、「屍鬼」でステップアップを果たした内山昴輝。最初聴いた時には誰だか分かりませんでした。順調に技術の基盤を固めている印象。そして相方にはぴかしゃこと日笠陽子。ぴかしゃの黒髪ストレート率は異常。今年度だけでも澪、マヤ、シノ、セラ、そしてこいつで、黒髪ロング5段活用である。さらに武器をもって襲いかかってくる率と釣り目率も高い。ここまで安定感があると、役者業としては不安になるよね。でもエンディング歌唱の安定感も異常。仕事があるのは何よりです。 |
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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