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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 キモいって言ってくれるだけでいいんだ、第8話。だいぶ盛り上がってきたんじゃないでしょうか。まぁ、単に千葉がメインになったから高ぶってるっていうだけかもしれないけども。

 色々とやろうとしてることは面白いアニメだと思うんだよ。ただ、その企画を活かすための技術力が全然追いついてなかったのが大問題で、昨今では珍しいくらいの(とはいえなんかここのところちょっと増えてる気がするくらいの)作画崩壊っぷりのせいで、全然内容が頭に入ってこない。戦闘シーンが苛烈になるとその傾向はより顕著になってしまい、本来アニメーションとして盛り上がりそうなパートに入れば入るほど、どんどん視聴者側としては冷めてしまうという負の相関があったのだ。正直、「レガリア」よりもよっぽどこっちの方をクオリティアップさせて作り直した方がいいんじゃないかと思う。

 今回も、ぶっちゃけ作画のへちょいところは多い。根本的な製作体勢が入れ替わるはずもなく、ちょっと遠景になるだけで力尽きるキャラ作画や、動きの分かりにくい動画の不自由さなど、悩ましい部分は先週までに比べて大きく改善されたわけではない。それでは今週は何が良かったかというと……まぁ、千葉兄妹やね。これまでも何度かメインとして描かれたことはあるが、兄妹愛がMAXで描かれた今週のお話は、千葉フリークとしては嬉しい限り。というか、もう妹ちゃん可愛いオンリーで引っ張れますね。明日葉さんはいつもけだるげ。彼女が頬を染めて慌てて兄妹愛を否定するシーンなんか最高じゃないですか。それに対してお兄ちゃんもデレまくってる(奴は元々デレてるが)ところもいい感じ。なかなかアニメのキャラ設定としては描かれないタイプの兄妹関係よね。妹がお兄ちゃん好きのツンデレってのは鉄板だが、それに対して兄が妹ラブを公言しつつ、その対応をやんわりとごまかしているバランス感が丁度良い。今週みたいにそれが崩れてくる話を見てるとなおさらだ。お兄ちゃんをいじめられてマジ切れする明日葉ちゃんを見てるだけで、「まぁ、キャラ作画なんて彼女のアップさえしっかりしてくれてれば」という気にもなってくる。

 そうそう、今回はそれ以外にも作画がちゃんと描かれていたところがありました。迫ってくるおばちゃん(真昼さん)のおっぱいですね。ご丁寧にほくろでその存在感が強調されており、禁断の巨乳側からの壁ドンという打撃力高めのシチュエーション。そしてCVがね。この世界の大人のCVは俺を殺す度数が高いので、なんかもう、それだけでも充分って話もある。一応、こうして大人達の動きが活発になり、「世界の秘密」について掘り下げる動きが出てきたことも注目のポイントである。ぶっちゃけ、今更仮想世界ものとかやられても別に驚くようなこともないが、問題はアイディアそのものではなく、どうやってそのどんでん返しを見せるかの部分だ。大切な人が消し飛んだ東京組、2人して抱き合いながらかき消えた神奈川組、「死んだ」3人は皆、アンノウンに食べられるようにして消え去っているので、どうやら「そっちの世界」に転移したものと見られる。つまり、朱雀さんはあんだけ落ち込んでたけど、カナリアは生きてるってことですな(まぁ、そりゃそうだろうが)。あとは前回神奈川組がどうして「偽物の世界」の真実に辿り付いたのか、っていう部分だが……まぁ、今回の真昼さんの大暴れを見る限り、秘密を隠している大人達も割とザルな部分がありそうなので、ちゃんと1クール以内で解決する問題なんだろう。

 こうしてみると、謎解きのメインになるのって完全に千葉ですやん。千葉が主人公のアニメだったんだなー。まぁ、それが一番いいと思います。頑張れ明日葉さん。世界は君にキモいと言われるのを待っている。

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 影鰐と石膏ボーイズの夢のコラボっていうネタに爆笑したんだけど、私のまわりには一切これに共感してくれる人がいないので、寂しさのあまりスレ立て。ジョルジョさんは今にもしゃべり出しそうでしたね! あと番場さんはやっぱりスーツ姿が似合うなぁ、とか、影鰐使いの演出はやっぱりいいなぁ、とか。

 そうそう、しゅが美がオラついてる役をやってるときの声もすごく好きなんです。あんまり悪役は回ってこないので、「K」で菊理ちゃんが支配されたとき以来かもしれない。腕があるんだからこういう役ももっとやれればいいのになぁ。

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 イイネ! 第15話。何がいいって? そりゃぁ、あみっけのポジションに決まってるじゃないか。

 あ、ごめんなさい、それが言いたかっただけなんです。でも、個人的にはあのシーンだけでも目の覚める思いだったのでとてもとても満足なのさ。本作は2期1話目からいきなりあみっけがガンガン後ろから突かれて喘ぐっていうだけでも割と満足度高かったのだが、「そうかそうか、この王国のうさ耳奴隷は小清水声なのか。良い奴隷だ」というだけで満足してしまっては駄目だった。なんと、あの喧嘩っ早いアホ王子を陰で操っていたのは、実はあのうさ耳だったのです。わぁい、素敵。ケモ耳で知謀を巡らせる小清水声のキャラというと、どこぞの賢狼を思い出しますよね。もしくはどこぞのデカ乳魔王。そうだよなー、やっぱりあみっけがわざわざキャスティングされて単なる喘ぎ役で終わるわけがないかー。部下がオークで、ご褒美がおみ足ぺろぺろっていうのもレベル高くていいよなー。考えてみりゃ、うんこうんこ言ってはしゃいでたアホな小娘だったあみっけももう三十路なんだよなー。大きくなったナー、立派になったナー。おじさん感無量だわー。なんかもう、その部分だけで私の全てが満たされてしまったので、まぁ、他のところはあんまり覚えてないや。

 一応、記事あげついでに他のところについても触れておくと、「ドラゴン退治」というミッションはシンプルに盛り上がりそうで良いのではないでしょうか。これまでどうしても「自衛隊という立場が云々」の話とか面倒な政治の話しかしてなかったせいで、どれだけ自衛隊が俺ツエーしても、栗林さんがおっぱいブルブルさせながら敵兵を制圧しても、(おっぱいの満足感はさておくとして)「結局現代兵器が強いってだけやんなー」という印象しかなく、あんまりヒロイズムを感じなかったので、巨大なドラゴンという、「自衛隊じゃないとどうにもなりそうもない」敵を討伐するのは良いミッションだと思うのですよ。「自衛隊VS魔竜」なんて、シチュエーションを考えるだけでも男の子なら盛り上がりそうな設定だし。

 ただ、そんな戦場へ向かうのが自衛隊の部隊じゃなくて、「伊丹とそのハーレム軍団」なのはどうかと思うけどね。大部隊を動かしても勝てるかどうか、っていってたくせに、いざ出陣する時は小数部隊ってのはどうなのよ。テュカを巡るあれこれがあったという事情は分かるけど、流石に無茶過ぎやしないかね。これでもしこのメンバーで勝っちゃったら、自衛隊云々とかどうでも良かったってことになるし。多分単に「ロゥリィさん強いですわね」になっちゃうし。あと、個人的には伊丹がテュカをあの状態でキープしてるのは違和感がある。そりゃ問題意識を抱えながらなのだろうが、傍から見れば完全にアウトだし、あのままでお為ごかしをしてすまされる状況じゃないと思うのだが。現地に専門医はいないかもしれないが、それなら大人しく日本に搬送して専門の施術を受けた方がいいのでは。伊丹がやってることは残酷な裏切りに見えるので、あんまりいい対処だとは思わないんだよなぁ。同じ車内に黒エルフの子まで乗っちゃったら、ますますテュカの「独り」っていう要素がクローズアップされて彼女のメンタルがずたぼろになりそうだし。それとも、エルフってのはああいう局面になると強固な精神防壁を張って自我が崩壊しないようにする自動プログラムでも持ち合わせてるんですかね。どこでテュカがぶっ壊れるのか、それがとにかく心配。

 あとはあみっけが本気で仕事してくれるかどうかやね。出来ればこれ以上ピニャ殿下に辛い仕事はさせないで欲しいんだが……あの子もアホでギャーギャー喚いてる方が可愛いんだから(中の人的に)。まぁ、全体的に、中の人楽しみで見てますよ。どのアニメでも。

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 今作の主人公って誰なんだろう、第11話。ついにチーム白銀の出番はゼロになってしまった……まぁ、代わりに菊理ちゃんが頑張ってたから良しとするか。

 「世界中の人たちがみんな王になる」って、もう王がどういう概念なのかがさっぱり分からないな。人の上に立つのが王だろうに、それが人類共通属性になったらどうなるってんだ。いや、まぁ、ここでいう「王」ってのはあくまでも超常的能力に目覚めたもののことを指しているわけだけどね。全員が比水や宗像と同レベルの能力を有するようになるとすると……スクナが言ってた「強キャラだらけのゲーム」ってレベルじゃすまないよな。既存の治安維持装置が一切役に立たなくなるわけで、多分北斗な世紀末みたいな世界が訪れるはず。比水とイワさんのチームはどの程度将来の世界を思い描いているんだろうか。ちなみに、周防尊は王としてクランのメンバーに「能力を分け与える」という技能を持っていた。緑の王、比水も同様に「他人に能力を付与する」ことを可能にしている。つまり、王の属性の1つに「配下に能力を与える」という異能があり、それが王を人の上に立たせる意味を持たせていたわけだが……今後の世界ではそのあたりの上限関係については頓着しないってことなのかな。「全員が王」ってそういうことじゃないのかしら。

 まぁ、とにかくドレスデン石板がそんだけヤバいって話で。いままでは黄金の王のおかげで「セーブモード」で稼働していただけらしくて、その時点でも既に王はたくさんいたし、ダモクレスの鍵による事件はいくつも起こっている。セーブモードが全然セーブされてない。本気出したらどこまでいってしまうのか。現時点では総理官邸に暴徒が押し寄せる程度の問題で済んでいるが、石板の本気はまだまだ底が見えない。それを良しとしているのは、現時点では比水たち4人のみ。世間も慌ててるし、政府上層部だって「話が違う」とお冠。手のひらクルーで宗像に助けを求めている。こうなると、あっさり善悪の構図が固まってしまうかなぁ。一応、比水の言ってることも一抹の真実であり、比水を倫理的に咎める理由はなかったはずなのだが、世間の動きからして、今や完全に宗像は「正義」になってしまった。話が簡単になるのはいいのだが、ちょいと安易な流れではある。比水もそのあたりは考えて動いていたのだろうか。まぁ、自分が「悪」と見られることなんてどうとも思ってないだろうしなぁ。一応、イワさんは比水と完全に同じ志で動いているわけではないので、2人の会話には微妙に陰もある。イワさんはあくまで過去の過ちからの失望感で動いているだけで、純粋に「楽しそうだから」でやっている比水とは次元が違うのである。イワさんがこのままチームをまっとうするのか、どっかで面倒になって離脱するのか。そのあたりでジャングルの攻略難度も変わってきそう。現時点で既に猿のせいでハードモードではなくなってるけどさ。猿、行動が安易過ぎるわ。もうちょっと粘って欲しかったね。

 まぁ、既に宗像は本気モードで突っ込んでるし、その隣の善条さんも色々やばそうだし、ゴールは見えているのかも。さらにセプター4は白々しい三文芝居で淡島さんに足並みを合わせて全軍で突っ込む準備も完了したし。あとは総力戦ですかね。吠舞羅の連中がどう絡んでくるかだ。

 なお、今週最大の見どころは透視総理の明るい未来である。なんとか官邸から逃げ切るんだ! そしたらその能力でバラ色の未来がまっているぞ!

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 菊理ちゃんが久しぶりに登場! 第9話。まさかあの声で「じゃぁわたし、生徒会行くね」が聞ける時代になるとはおもわなんだ。いや、だいぶニュアンス違うけどね。菊理ちゃんもすっかり押しかけ女房みたいになってるけど、肝心のクロの女子力がやたら高いのでいまいち存在意義が無いのがなー。

 さておき、今回は本作にしては珍しく動きの多いお話だった。何しろ突然の「ONE MONTH LATER」である。あれだけの大事件が起こって諸々のクランも対処に追われているのかと思ったら、気付けば緑のクランを放置状態で一ヶ月。その間に世間も随分様変わりしており、特にセプター4あたりは一体何をしてたやら。宗像ものんびり庁舎の席に座ってる場合じゃねぇだろうに。でもまぁ、こうして対処のしようもなく時間ばかりが過ぎていったのは、それだけジャングルの底力、そして石板の力というのが強かったということなのだろう。ジャングルの目指す「進化」は確実に実を結んでおり、謎アプリからの得点ゲットゲームによる能力付与も規模が拡大してきた様子。町中に異能者が溢れて持てあます様はなんだか「ハマトラ」のそれに似ている。混沌とした現状を招いた張本人たちは何を考えているかというと、比水は狙い通りにことが進んでご満悦。基本的に王の意志に同調している紫ちゃんもご満悦だろうか。イワさんだけはそこまで積極的な態度というわけではないが、元々比水の思想に同調してのことだったし、「これはこれでまだ良い方」とか思っている。「見えない地獄よりも目に見える地獄」というのは、なるほど卓見ではある。

 もちろん、そんなカオスは治安という絶対条件を考えれば認められないはず。石板の力を取り戻すために赤・青の両クランも一応動いており、ここ一番で頼りになる各々のナンバー2が夫婦漫才を繰り広げながらもジャングルの中枢に働きかける。思いっきり媚びを売るみゆきちボイスに籠絡されてあっさりと情報を漏らしてしまうジャングルの末端もどうかと思うが、とりあえず淡島さんにエロいことをさせているだけでもグッジョブだ。草薙の野郎、彼女の使い方をばっちり心得てやがる。しかし、そんな赤青連合軍に立ちはだかるのは、両方のクランに所属し、その内情を知り尽くした伏見猿比古である。クランによって区分けされるこの世界において、3つの組織を渡り歩いてその全てで力を奮う猿の存在はまさに異端。今回もセプター4を離反後にすぐさまジャングルのシステムに順応しており、手っ取り早い点数稼ぎのために、何と劇場版で活躍したセクシー忍者に声をかけるというナイスプレイ。彼女の力を借りてチート全開でランキングを駆け上がり、さらに実戦形式でも草薙・淡島連合軍を手玉に取る活躍。なるほど、猿ってやっぱり強かったのか。それにしちゃぁ、こないだスクナ相手に苦戦してたような気もするんだけどね。

 他のクランが頼りないからこそ、今てっぺんにいるジャングルに加わり、組織の掲げる信念の通りにやりたいようにやる。猿の判断は間違っていないし、彼の生き様も別に悪いものではないだろう。ただ、現時点においては、セプター4にいたときに比べると彼の顔が曇りっぱなしなのが気になる。そりゃまぁ、チートを駆使して辿り付いたのがイワさんのお寿司パーティーだったのだから拍子抜けではあるが、感心すべきは謎のあばらやセットではなしに、それが設置されている地下の石板大空洞の方だろう。アレを見せてもらえただけでも、充分にチートを駆使した甲斐があったというものだ。こうもあっさり石板にたどり着けるあたり、ジャングルは純粋な実力主義の社会。比水の言葉を借りれば「弱肉強食」であり、吠舞羅のときの「義理人情」やセプター4のときの「規律」に縛られる必要も無い。そう考えれば、ここがまさに猿の理想のポジションと言えそうなのだが……まー、基本的にこいつも甘ちゃんだからなぁ。どのあたりで八田の説得になびくかが今後の見どころ。

 さらに、やりたい放題で拡大を続けるジャングルに対する包囲網も着実に形成されつつある。シロはシロで最高責任者としての義務をまっとうしようと頑張っているし(まぁ、見た目には受験生にしか見えないんだけど)、宗像は猿の抜けた穴を埋めて、いよいよ臨戦態勢に。ツダケンボイスの窓際おじさんがいよいよご登場。ただ、あの人って「先代室長を切った」というのが最大の売り文句なわけで、宗像からしたら確実に「介錯は任せた」っていう意図で呼んでるんだよね。事実上のナンバー2の座を一旦明け渡す形の淡島さん。彼女の心中やいかに。それにしてもいちいちおっぱい揺れる。

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 魅惑の芳忠アワー、第8話。おっさん格好良いよおっさん。でも、若いときからあんなねっとりした声なのはどうなのよ。

 完膚無きまでに打ちのめされてしまう白銀・青・赤連合軍。先週までの段階では「緑の王1人にいいようにあしらわれる王3人ってカッコワロスwww」って思ってたけども、向こうにも王が2人ってんなら話は変わってくる。しかも、新たに現れた灰色の王であるイワさんは、かつての歴戦の王と肩を並べるほどの実力者であったという。世代交代が進んだ他のクランと比べて、埋伏していた灰色は「力を蓄えていた」と言えるわけだ。突然そんなサプライズ要素が飛び込んできては、元々予習をばっちりやる派の宗像に対応出来るわけがない。イワさん曰く「挫折を知らぬ」青の王は、ここに来て初めて、まったくの想定外からの完全敗北を喫したことになるわけだ。

 2人の王の思惑が交錯する霧の中の対決シーンは、なかなかに見応えのあるものになっている。まぁ、ぶっちゃけこのアニメの特性として、微妙に間延びした鷹揚なシーン構成になっているのは相変わらずなのだが、今回はのらりくらりと話を引き延ばして時間稼ぎをするイワさんの思惑のおかげで、そうしたいつも通りの「なんかぼんやりした感じ」までもが戦略の1つとしてカウントすることが出来る。「絶対防御」を誇る灰色のクラン特性も、これまで真正面からぶつかることしか考えていなかった他のクランと良い対比を成しており、ただでさえ見にくい画面が霧に覆われてことさらぼんやりと霞み、イワさんが完全に戦局を掌握していたことが窺える。全てが思惑通りに進んだためだろう、イワさんは考えていることを特に隠さずに全て宗像たちに話して聞かせている。

 彼は緑の王の掲げる「変革」の支持者であり、かつて自分が味わった王どうしの不毛な争い、ダモクレスによる望まぬ災厄などを回避するため、石板の力を開放して人類の「進化」に身を任せることを良しとしている。現時点において、宗像を中心とした「石板統制派」と、比水を筆頭にした「石板開放派」のどちらが正しいかは判断することが出来ない。石板の力自体がどの程度のものかが定かでないためだ。純粋にイデオロギーの問題と考えるならば、比水たちのように規制反対を唱えて革新を推し進めることも保証された権利であるべきだろう。ただ、唯一問題なのは、石板の真理に非常に近い位置にいたシロ・ヴァイスマンが宗像派についているという事実だ。また、これまで最高王権者だった黄金の王も「保守」側に位置しており、事情を知る人間は2人とも「石板は管理する必要がある」と判断したのである。つまり、それだけ石板の管理には危険を伴い、安易な開放が一層の悲劇をもたらす可能性を示唆している。もちろん、それだって支配する側の欺瞞である可能性はあるが、イワさんの信念や比水の目論見もそこまではっきりした目算があってのことではなく、あくまで現状に悲嘆した人間が「何か変革を」というのですがりついた1つの可能性に過ぎない。トータルで見れば、やはり幾らかはシロ側に部がありそうな話ではある。

 しかし、今回そんな思想の対立において、シロサイドの印象を大きく損なう事件が起こってしまっている。それが「宗像の挫折」だ。イワさんの言っていたことはいちいち図星だったようで、宗像は想像以上にへこみ、うちひしがれている。絶対の自信を持っていた人間が折れるとこうも情けなくなるものか、あまりに痛々しい様子で、「結局セプター4の正義ってのもその程度だったのか」と失望されるのは致し方ないところだろう。かつて周防尊が王と見込んだ宗像礼司という男は、もう少し芯のある人物だと思っていたのだが……まぁ、今回ばかりは彼にとっても想定外過ぎたというのもあるし、自身のダモクレスの損傷の早さから来る焦りもあるのだろうが……。

 そして、そんな宗像の「揺れ」をより端的に表しているのが、まさかの伏見の造反である。セプター4の中では淡島さんに続いての実力者だった猿比古だが、新たな上司として見込んだ宗像のふがいない姿に彼も戸惑った様子。檄を飛ばしに出向いたものの、そこで見たのはあまりに情けない上司の姿。あげく、これまでクランのために働いてきてわずかでも繋がりが出来たと思っていたところに、裏切り者のレッテルまで貼られ、元々根無し草だった彼にも変革を迫られる。個人的には、猿ってのはもう少し野心家で、確固たる自己を持つ人間だと思っていたのだが、今回宗像との言い合いでは割とマジで感情的になっていた様子。青のクラン、全体的に予想以上の脆さだった。突然仕事を放り出してバックれてしまった猿。その一番の被害者は、中間管理職の淡島さんだったりするのである。可哀相に。

 ここからは「石板奪還作戦」になるのだろうが、どのあたりを中心に回っていくことになるんだろうか。比水はとりあえず全力を使い果たしたのでしばらくは充電期間が必要だろうし、シロも情けなくへこんでいたので、クロやネコから励まされて頑張れるまではしばらくかかりそう。今回一番被害が少なかったのは吠舞羅だと思われるので、アンナを中心に「分かりやすい馬鹿」をコントロールして一念発起といきたいところだが……。

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 思わず「なるほど」と膝を打つ第7話。確かに、その配役ならそうなるやろ。相変わらず鷹揚な演出方向も、ここまでビッグネームが出揃った会談の場だとしたらしゃーなしやな。

 今週は「ぐんぐん塔を登っていく比水くん」の巻。中盤、階数とかいう概念を無視して超スピードで登っていく謎の発光現象の描写があったから「これもう各フロアに警備おいても意味ないし、隔壁とか役にたたんやろ」と思ったのだけど、そっからアンナとの試合になったらちゃんとビルの中をのんびり飛んでましたね。ミハシラタワーの構造と規模がさっぱり分かりませんわ。あれだけの高層建築でどこにどういう階段ついてんだよ。大体階段なら1カ所を延々上に登るはずやろ。加えて紫ちゃんがあっさり床をくり抜いて下の階に移動してたんだから、やろうと思えば逆に天井ぶち抜いてショートカットするのも余裕やろ。そもそも、アンナと比水が併走してるシーンは2人ともほとんど飛んでるようなもんなんだから(一応比水は跳躍してる描写になってるが)、もうシロたちと同じように外壁伝って行った方が早いやんけ。シチュエーションだけを見たら突っ込みどころしかないぞ。

 そして、今作の特徴として、「アクションシーンは気合い入ってるんだけど、やってるバトルはドラゴンボールばりに雰囲気だけ」という点も。「アンナと比水は直接ぶつかるとどっちが強いんだろう?!」とか気になったのに、お互いに赤いエネルギー弾と緑のエネルギー弾をぶつけ合ってるだけだからあんまり「王どうしの戦い」っていうスケール感が出ないし、攻撃自体は単調。スクナみたいに武器を駆使して戦うと見た目にも映えて本作の売りである大仰すぎるアクションでもしっくりくるんだけども。まー、今回の比水の特攻はあくまで前座ってことで納得しておきましょうかね。一応彼の能力にも説明が付され、「実はリビングデッドだったけど特殊能力で心臓などの生体をコントロールしており、その運動をチャージ&ブーストさせて今回みたいな無茶なことも出来るよ」とのこと。つまり1年に1日分しか心臓を鼓動させないことで若さを保っていた聖闘士星矢の老師と同じ理屈だ。普段拘束具で極力運動を制御していたのも、この日のために運動量をセーブするためだったってことか。いや、別に拘束せんでもいいとは思うけどね……。

 こうして比水が突っ込んできたわけだが、もちろん彼の運動能力についてのネタが割れていたおかげでラストの宗像スラッシュであえなくガス欠。ドレスデン石板を前にして、これまで対面することの無かった2人の王がゆっくり対話する機会を得た。すげぇ余談だが、この「王どうしの対話」における各々のクランのイデオロギーについては、Magicのカラーホイールと対応させると割と面白い。これまで「緑ってなんでネット関係の能力者なんやろ?」と不思議だったのだが、彼らの理念はあくまでも「生命の有るべき姿を有るべきままに」というもの。「野放図」というのは別に弱肉強食の野生にだけ適用される概念ではなく、「人間としてやりたいことをやる」という自由さの尺度にもなる。ネットの中で好き放題遊んでいるスクナだって、立派に緑のクラン・ジャングルの体現者だったということだ。自然の摂理に任せることを奨め、人間が必要以上にコントロールすることを嫌うのはまさにMagicにおける緑の立ち位置そのものだったのである。そうすると、緑が青のクランと仲が悪いのは必然なんだよね。シロ(白?)とはそこそこ話が出来るのも分かる。ただ、Magicと違って緑と赤も仲が悪いんですよ。おそらく緑の使っている道具立てが野性味からはほど遠いものだったせいなんだろうなぁ。ジャングルの理念はグルール・ゼナゴスあたりの赤緑の理念が近いんだけどなぁ。これで赤の王がアンナじゃなくて尊だったらまた話は違ってたのかもね。

 Magicのカラーホイールでは白・青・赤・緑があり、これに無色や黄金(多色?)などが加わるわけだが、残る「黒」だけはこのKには登場していなかった(クロはいるけどね)。そこで、今週のびっくりどっきりであるイワさんの正体だ。何と、緑の王は何も単体で他の3つのクランに喧嘩を売っているだけではなかった。黄金の王の死を確認し、残るクランは無色を除いて5つ。その残る1つのクラン・灰色が緑と手を組んでいたのである。「灰色」の持つ特性は現時点では謎に包まれているが、イワさんが塔を登る際に用いた霧の魔術や、「死んだと思わせて登場する」という手管などから、少なくとも単なるパワー馬鹿でないことは間違いない。っつうか、あの風体、あの声で単なる悪者は出てくるまいよ。さて、予想外の戦力の参戦で、目の前の石板を巡るバトルはどうなっていくのか。今回淡島さんがずっと辛そうな顔してたし……宗像も間もなく……。

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 赤のクランがおそ松とカラ松と一松のチーム、第6話。近くに十四松もいるから仲間に入れてやれ。あと、アンナが提案したり決意したりするところがミス・モノクロームに聞こえてしまうと、その後の展開が壮大なギャグにしか見えなくて辛い。

 相変わらず中身はのんびりゆっくりな本作。今回も「緑のクランがミハシラタワーに乗り込んできました!」というだけでおしまい。わざわざ講堂に全員を集めてシロが作戦会議をするくだりとか、普通にアニメだったら絶対にあんな尺を食うシーンじゃないよな。淡島さんのおっぱいがいちいち揺れるのは結構なことだが、そういうところも含めて諸々がゆっくりじっとり、まるで狂言や歌舞伎のようにいちいち間を取りながら進んでいく謎のテンポである。まー、バタバタと慌ただしいよりはいいと思うけどね。今期もそういうアニメ少なくないしねー。

 さて、本気で乗り込んできたジャングルの面々。シロがはっきりと台詞にしてしまったけど、緑のクランは単体で他のクランを3つまとめあげたものと同等か、もしくはそれ以上に強いらしい。実際、これまで紫ちゃんやスクナを相手に他のクランが優位に立った展開は一度も無く、少なくともタイマンで勝てるマッチメイクは存在していなかった。おかげでシロが選択した作戦は「とにかく赤と青の全力でもって紫とスクナを止めるよ」という恥も外聞もないもの。それは作戦というか、単なるゴリ押しなのでは。でもまぁ、実際に「それくらいしか方法が無い」のだからしょうがない。これまでメインになってドンパチやってた連中が十把一絡げのモブのようにかたまり、なんとか2人の突撃隊長を止めようと必死だ。幸い、「白銀のクランの真の力」とやらの恩恵を受けるクロだけはこれまでよりも動きが良くなっており、ネコとの共闘ではあるが、スクナに防戦を強いているのは割と偉い。このアニメはパワーアップイベントとかやってる余裕がないので、「シロの近くだと何となく強い」という便利設定を最大限に使っていくしかないだろう。逆に、八田とか淡島さんはあんまりいいとこなし。やっぱりひとかたまりになってモブ扱い。流石に草薙さんくらいは仕事してくれると信じているが……鎌本は駄目っぽいな。

 そして、満を持しての比水突撃開始。どういう能力なのかはさっぱり分からんが、これまでの車椅子+拘束具はいわゆるリミッター的な演出だったということか。開放された比水は「育ての親(?)」のイワさんの制止も聞かずにフルパワー特攻。イワさんもちょっと呆れた顔をしながらも割と楽しそう。普通に考えてあの出で立ち、あの声でイワさんも非戦闘要員で終わるとは思えないし、緑のクランはやっぱり強すぎますな。王権者の出撃で、残るアンナ・宗像がどれくらい仕事をしてくれるものやら。宗像はここで無理するとバッドエンド一直線な気がするしなー。こんだけ念入りに準備してまだきびしい状態ってのは負け展開だよなー。

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 ネコのネコフォーム久しぶり、第5話。ネコ状態とヒト状態、どっちの尻がいいかは悩ましいところだな……。

 なんかさ、進行遅いね。いや、確実に歴史のページは刻まれていっているのだろうが、その進み具合が実にまったりしている。思い起こせば1期の頃も非常にゆったりしたペースだったために勝手に2クールあるものと勘違いしていたのだった。このデザインはシリーズの基盤なんだろうか。

 ゆっくりに感じられる原因はいくつかある。1つは、実際に話が進んでいないという身も蓋もない理由。前回もちゃぶ台同盟結成の話だけで終わったし、今回だって「赤と青はそれなりに連携できてるよね」っていう話と「緑の王がシロと直接話をしにきたよ」っていう内容だけ。そりゃ急展開になりようがない。そして、その1つ1つがまたのんびりしている。特に比水とシロの対話シーンはBパートの殆どを使った随分長いものになっていて、その割にあまり新しい情報もない。一応「無色の王が乗り込んできた発端も比水が一枚噛んでいたよ」というのは新しい情報だったが、こんだけ暗躍している人間について、悪だくみが1つ追加されたところで「まぁ、そうやろな」という程度のもの。むしろ、全ての事件の原因が比水1人に集約されてしまったことになるので、構図はよりシンプルなものになった。結局「変革」の緑VS「不変」の白銀っていう対立構図が最終的な天王山になるってことだよな。

 こうして分かりやすくなった図式。あとは4人の王様が組んずほぐれつ、権謀術数を巡らせるだけである。話がまったりしている最大の理由は、「王が全員鷹揚に構えてるから」だ。特に比水はしゃべり方も常に一定のペース、ゆっくりしてるもんだから、急いで状況説明する役割には全然向いていないのである。まぁ、こうして泰然と構えていた方が王らしさはあるので、演出方向としては決して間違っていないのだが。流石に次あたりで大きな動きが欲しいもんだなぁ。

 無色と緑の対立に加えて、残ったクラン、特に青の方も今作ではキーになる存在。回りの面々は宗像の状態に大体気付いており、青の王の死は避けられない展開。まー、1期が赤だったんだから2期は青になるしかないわな。自分の死についておよそ理解していると思われる宗像が、残された時間で自分に出来る全てをやりきろうとして虚勢を張っている姿はなかなか痛々しい。淡島さんはどんな思いで彼の強引な行動を見守っているんだろうか。しかし、これで宗像が死んだら青も赤も女性が王になる可能性があるんだよな……いっそ白銀のクランもネコに継がせてしまうのはどうか。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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